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なぜ日本の大学教授の給与は安いのか

<成果報酬型で一流の研究大学なら年収は平均2500万円前後、学長はヘッドハンティングで外部から招聘、ポストを得るには教育・研究実績が必須――というアメリカの大学。一方、日本では……>

日本のマスコミは、例年12月のノーベル賞発表時期になると、どこの国のだれがノーベル賞を受賞するのかで大騒ぎである。

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学者の世界では、ノーベル賞を受賞することで大学の給料が上がり、外部からの研究資金の提供者も増え、大きなメリットがある。しかし一般の人々にとっては、アカデミー賞と同じく、単なる年1回の文化イベントにすぎない。

とりわけノーベル賞受賞者が多いアメリカでは、意外ではあるが、学者は日本ほど一般国民の尊敬の対象ではなく、むしろビジネス、なかでもベンチャー企業の成功者がそうした対象である。

それゆえに、米フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグCEOやアマゾンCEOのジェフ・ベゾスらベンチャービジネスのトップリーダーをめざして、競って起業しようとする若者が多い。アメリカ人にとっては、ビジネスで成功して、大邸宅や海外の別荘などで優雅な生活を送るのが人生の目標だからだ。

アメリカの大学教授は、成功したビジネスマンやスポーツ選手ほどではないにせよ、仕事に対する物質的対価、すなわち報酬(年収)の高さと研究費という待遇によって評価が決まる。つまり給料の高さがその教授の社会的評価の高さにつながるのである。

今回はアメリカの大学の学長や教授の給料の実態をもっと詳細にみることによって、日本の大学との格差がどのくらいあるのかをみてみることにする。

アメリカ人は「カネ」と「ココロ」どちらを重視するのか

アメリカの政治学者、R.イングルハート(ミシンガン大学政治学部教授)はその著作『静かなる革命』(The Silent Revolution, Princeton University Press, 1977、邦訳:三宅一郎他訳、東洋経済新報社、1978年)において、1970年代に高度産業化しはじめた西欧先進国に、<モノの豊かさ>(経済的豊かさ)という「物質主義的価値観」よりも、<生活の質:Quality of Life>(個人の自立やライフタイル、社会的自由を求めていくこと)の充実を求める「非物質主義的価値観」=<ココロの豊かさ>へと移行する動きがみられることを、国際的な比較調査を通じて明らかにした。

この頃からアメリカ人は、モノやカネに十分に満足した経済的に豊かな社会を享受し、ココロの豊かさや精神的な充足を求めたとされているのが一般的な見方である。

しかしアメリカ人が「人生における成功とは何か」と問われた時に返ってくるのは「ビジネスの世界で成功し、大金持ちになることである」というそれとは裏腹の回答ばかりである。

それを示すように、アメリカにおける職業ランキングでは、大手企業やベンチャー企業の社長という企業経営者が上位にランクされ、大学教授がそれに続く位置にある。では、なぜ大学教授がそれに続くのか。

企業のCEOが数十億円という報酬(年収)を手にするのに対して、大学教授の平均報酬はせいぜい2000万~4000万円前後なのだが、超一流の有名教授ともなると、大学の報酬(年収)の他に企業等からの報酬もあり、合わせると数億円にもなるからだ。

とはいえ大学教授間のこんな格差もある。超一流の研究大学と地方の州立のコミュニティカレッジの教授の年収は、前者が平均約2500万円前後、後者は約400万円程度という天と地ほどの差があるのだ。

アメリカの大学教授は超一流の大学のテニュア(終身在職権をもつ)教授になるべく、壮絶な闘いをしていくのである。

アメリカの一流大学学長の給料は?

アメリカの大学の学長は、他の大学学長、あるいは副学長として成功した人材をヘッドハンティングして招聘することがほとんどだ。民間企業の経営幹部をヘッドハンティングするのと同じやり方である。

かつて日本でも、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈博士を筑波大学(1992~1998年)や芝浦工業大学(2000~2005年)等の学長として、また数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞受賞者の広中平祐博士を山口大学学長(1996~2002年)として招聘したことがあるが、これはあくまでも特別なケース。

大半の大学は国立・公立・私立をも含めて、同じ大学の学部長経験者を学長として推薦していく方法が一般的だ。

アメリカの大学学長の報酬は、民間企業と同じ方法で基本給・ボーナス・非課税利益・その他の報酬から構成されているが、日本の学長報酬との比較では、基本給が報酬格差をみる上で妥当と思われる。

資料が公表されている範囲でみると、アメリカの大学学長の報酬(基本給)は、1位 ジョン・E・セクストン(ニューヨーク大学)124万ドル、2位 エイミー・ガットマン(ペンシルベニア大学)112万ドル、3位 リチャード・VC・レビン(イェール大学)109万ドル、4位 マーク・テシャー・ラビン(ロックフェラー大学)101万ドル、5位 リー・C・ボリンジャー(コロンビア大学)101万ドルとなっていて、1億~1億4000万円の基本報酬となっている。

この基本報酬とは別に、大学の収益に貢献したかどうかを基準としたボーナス成果給による加算がある。このように、アメリカの大学(私立大学)は学長報酬に対して、成果主義型の報酬システムを採用していることがわかる。

これに対して、同年度の日本の国立大学法人大学の学長報酬をみると、1位 東京大学 2258万円、2位 京都大学 2122万円、3位 名古屋大学 2068万円、4位 筑波大学 2027万円、5位 九州大学 1991万円となっている。日本の場合には、賞与は生活給の一部となっている。

この基本報酬だけをみても、アメリカの大学学長の20%程度が日本の学長の報酬水準となっており、日本の学長はサラリーマン型学長で、いかに給料が低いかがわかる(出典: アメリカ教育専門誌 The Chronicle of Higher Education)。

これでは理系の優秀な研究者が日本の大学教員として就職しないで、成果を出せばそれに応じた高額な報酬とよりよい研究環境を準備してくれるアメリカの大学へ転出していくというのも理解できよう。

 

アメリカの一流大学(私立大学・州立大学)の平均教授給料比較

日本の大学教員(教授・准教授・専任講師)の給料(年収)は、国立・公立・私立を問わず、押しなべて年功序列型の給与体系であるのに対して、欧米の大学は大学の収益力、教員の知的生産力・知的ブランド力による成果主義型の給与体系である。

日本の大学の場合、明治維新の近代国家への移行過程の中で、行政職員の給与体系がはじめに決められ、その後帝国大学が誕生し、行政職員の給与体系に準拠して大学教員の給料が決められた経緯がある。

したがって、明治以降、高級官僚の給与と大学教員の給与には「格差」があり、大学教員の給与は高級官僚(中央省庁の課長以上の役職者)より低くなっている(竹内洋『大学という病』中央公論新社、2001年)。

これに対して、アメリカの大学は大学に対する社会的評価によって、大学序列が決められている。カーネギー教育振興財団による大学分類(2009年)によると、全大学数における比率は(1)高度な研究大学 2% (2)研究大学 2% (3)博士課程大学 2% (4)修士課程大学 15% (5)学士課程大学 18% (6)短期大学 42% (7)特別な目的をもった大学 19% となっている(松野弘『大学教授の資格』NTT出版、2010年)。

このように、(1)~(3)群の大学がいわゆる一流といわれる研究大学となり、大学教員としての報酬(年収)も高い水準にある。アメリカでノーベル賞を輩出している有名大学の大半は(1)群に属している。

アメリカの著名な教員専門誌『ザ・クロニクル・オブ・ハイヤー・エデュケーション』の資料、「アメリカにおける正教授の平均最高報酬(2015-2016)」(2017年)によれば、大学教授の平均報酬(年収 2015-2016)でみると、以下の順位となっており、すべて私立大学である。

1位 ハーバード大学 23万0292ドル(約2530万円)
2位 スタンフォード大学 22万7259ドル(約2500万)
3位 シカゴ大学 22万5729ドル(約2480万円)
4位 コロンビア大学 20万9475ドル(約2304万円)
5位 MIT 20万4138ドル(約2245万)
6位 ペンシルベニア大学 20万1978ドル(約2220万円)
7位 プリンストン大学 20万0403ドル(約2204万円)
8位 イェール大学 19万8369ドル(約2182万円)
9位 ニューヨーク大学 19万5939ドル(約2155万円)
10位 カリフォルニア工科大学 19万3941ドル(約2133万円)

州立大学では、15位にカリフォルニア大学ロサンゼルス校 18万4509ドル(約2030万円)、18位にカリフォルニア大学バークレー校 17万5617ドル(約1932万円)が入るくらいで、圧倒的に私立の超一流大学の教授の給料が高いことがわかる(1ドル=110円で換算。[表1]を参照のこと)。

他方、大学教授の報酬が低い事例としては、学士課程レベルのコミュニティカレッジの中で最も低くランクされている、グレース・バイブル・カレッジだ。ミンシガン州にあるキリスト教福音原理主義派の小規模な大学(学生数900人程度)で、教授の報酬は3万7665ドル(約414万円)となっている。

この給料では、他の大学の講師等でアルバイトをしないと生活できないレベルと推測できる。よく笑い話ででてくるのが、昼は大学教授をしながら、夜はタクシー運転手をしていて、学生がお客で乗ってくるという話である。これこそ、競争原理が支配しているアメリカの大学の現状を示している逸話である。

したがって、アメリカで大学教員として成功するためには、州立大学やコミュニティカレッジではなく、有名私立大学を狙うべきだ。そのためには、学部は有名大学でなくとも、大学院は有名大学院を選び、そこで博士号を取得し、すぐれた業績をあげて、大学の専任准教授職に就くことである。

一般的に、専任准教授職にはテニュア(終身在職権)が付与されるので、安定した生活を送ることが可能だ。さらに、学会の賞やノーベル賞クラスの賞を獲得したとなると無名の教授であっても、他の大学からヘッドハンティングにくるので、さらに高い報酬が得られる。

日本の大学のように、役人・新聞記者・テレビ局・タレント等の学問とはほど遠い人たちがメディアへの露出度の高さ(大半がバラエティ型の情報番組のコメンテ-タ-の役割である)という安易な基準で大学教授になれる世界ではないのだ。

欧米の大学は学位(博士号)と教育・研究業績がないと大学教員になる資格がない。一方、日本の大学は学位(博士号)や教育・研究業績がなくとも、社会経験があるだけで採用するという日本独特のガラパゴス型の教員採用システムをとっている。

そのため、近年は大学設置基準の緩和によって「実務教員枠」を設けた結果、こうした社会人教授が増加し、大学の教育・研究レベルをますます劣化させているという状況を生み出しているのである。

松野 弘(千葉大学客員教授)

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山口達也 高校生に強制わいせつ

ジャニーズの人気5人組・TOKIOの山口達也(46)が、都内の自宅マンションで女子高生に無理やりキスをするなどして、強制わいせつ容疑で先週、書類送検されたことが25日、明らかになった。

【写真】大物歌手にも爽やかさを絶賛されていた山口だったが…

山口の所属事務所は事実関係を認め謝罪、すでに和解が成立したことを明かした。会見は「未定」としたが、一両日中にも行われる可能性が高い。今後の活動が休止となる可能性もある。また放送局やCMのスポンサーは関係者が対応に追われた。

女子高生ら10代の若者と共演するNHK Eテレの教養バラエティー「Rの法則」で司会を務める山口が、女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検された。

捜査関係者によると、今年2月、東京都港区のマンションにある自宅の部屋で、女子高生にキスをするなど、わいせつな行為をした疑い。警視庁の事情聴取に対し、山口は事実関係を大筋で認め、先週、書類送検された。女子高校生とは仕事を通じて知り合ったといい、部屋では酒を勧めたという。

所属事務所は「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させて頂きました」と謝罪のコメントを発表。所属事務所と被害者側が話し合い、被害届を取り下げる手続きを行った。

また、所属事務所は「(女性は)お酒は飲んでいません」と否定。山口が酒を飲んでいたことは認めた。

関係者によると、被害女性は16歳で、現場には他の10代女性もいたという。事務所は相手の女性の素性については「申し上げられない」と明かさず。「会見は未定」と話した。

山口の不祥事は2011年8月の無免許運転での書類送検に次いで2度目。16年8月には2児をもうけた5歳年下の元モデルと離婚も発表したが、誠実なイメージが強く、仕事は順調だった。

山口はグループと個人合わせてテレビ5本、ラジオ1本、CM4本にレギュラー出演中。所属事務所では今後の活動について、自粛も含め、関係各所と協議を行うという。

山口はこの日、月・水曜日の司会を務める日本テレビ系朝の生情報番組「ZIP!」に通常通り出演していた。夕方、書類送検が明らかになった後は、番組の放送が中止となるなど、騒動が広がっている。

10代の女性とトークする番組の司会者による、軽率な行動。幅広い世代に「真面目で爽やかな人物」という印象を持たれていただけに、裏切られた視聴者のショックは大きい。今後の活動への影響は小さくなさそうだ。

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錦織圭 途中棄権

テニスのバルセロナ・オープン男子シングルス2回戦が25日行われ、第14シードで世界ランキング22位の錦織圭(日清食品)が同69位のギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)と対戦。3―6で第1セットを奪われると、第2セット第1ゲーム途中で途中棄権した。

錦織は「ウオーミングアップの時から3カ所くらい痛かった。ベストなパフォーマンスができなかった」とリタイアした理由を説明。

「一番は右太もも。どんどん悪くなって動けなかった」と患部の状態について触れたが「休めば治ると思う」とコメントした。

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プレステからテニスワールドツアー

オーイズミ・アミュージオは、プレイステーション 4/Nintendo Switch用テニスシミュレーション「テニス ワールドツアー」を7月26日に発売する。価格はパッケージ版が7,800円(税別)、ダウンロード版が7,800円(税込)。

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本作はフランスのパブリッシャーであるBig Benが5月に発売予定の「Tennis World Tour」国内版。2004年に発売された「TOP SPIN」シリーズを制作したメンバーが開発したタイトルとなっている。

本作では30名以上のプロ選手を収録。ロジャー・フェデラーやアレキサンダー・ズベレフ、ガルビネ・ムグルサをはじめとした現役選手が収録されており、オリジナルキャラクターを作成して対戦することも可能。



また、本作ではプロ選手による精密なモーションキャプチャーに加え最新技術を使用した3Dスキャンから生まれた高画質で「リアル」を追求。公式テニスコートのデザインはもちろん、ハード、クレイ、カーペット、フローリングといった18種以上のテニスコートの環境によって異なる音やボールの弾みなども再現している。

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日本女子に自信 大坂なおみの存在

ワールドグループ2部昇格を懸けた厳しい戦い

全員勝利で手にしたワールドグループ<br />
2部復帰。日の丸を手にする(左から)土橋登志久監督、奈良くるみ、大坂なおみ、二宮真琴、加藤未唯
全員勝利で手にしたワールドグループ 2部復帰。日の丸を手にする(左から)土橋登志久監督、奈良くるみ、大坂なおみ、二宮真琴、加藤未唯【写真は共同】

「こちらには(大坂)なおみちゃんがいるので、私が1勝でも挙げれば、本当にチャンスがある。そういう意味では、すごく楽しみでもあります」
明瞭な口調で言い切る奈良くるみ(安藤証券)は、「そんなこと言うと、今から緊張しちゃいますが」と表情を崩し、いつもの明るい笑顔で照れたように付け加えた。



4月上旬の大阪市――。この5年間、日本女子テニスのエースの看板を背負ってきた奈良は、来たるフェドカップ・ワールドグループ2部入れ替え戦に向け、調整も兼ねて日本国内のツアー下部大会に出場していた。

「(ワールドグループの下部戦である)アジア・オセアニアゾーンには、もう絶対に戻りたくないので」

世代交代が進み23歳以下の選手が中心となった今の日本代表で、地域予選にとどまる苦しさや、入れ替え戦に敗れる悔しさを知る者は、もはや彼女しかいなかった。
女子テニスのフェドカップは、シングルス4試合、ダブルス1試合から成る団体戦で最強国を決める、言わばテニスのワールドカップだ。毎年開催されるが、世界1位への挑戦権を持つのはワールドグループ1部に名を連ねる8カ国のみ。それ以外の国は複数に階層付けられている地域予選と入れ替え戦を勝ち抜き、上位グループへの階段を上がっていくしかない。日本が今回挑んだのは、8カ国で形成されるワールドグループ2部への昇格戦。その前に立ちはだかったのは、最高ランキング4位のジョアンナ・コンタと、単複7のツアータイトルを誇るヘザー・ワトソン擁するイギリスである。
英国のエースが4月21、22日に兵庫県三木市で開催される入れ替え戦に出ることは、3月の時点で確実視されていた。ヨーロッパの選手にとって、欧州のクレー(土)コートが主戦場のこの時期に、日本開催のハードコートに出る決断を下すのは容易ではない。だがコンタは、入れ替え戦の相手及び開催地を知ると同時に、日本チームや会場に関する情報収集を行っていた。フェドカップ創設以来毎年出場を続けているイギリスだが、この25年間、ワールドグループから遠ざかっている。「確かにタフなスケジュールだが、国を代表し戦う栄誉には代えがたい」との想いを胸に来日した最強選手団が、“テニスの聖地”を自負する古豪国の、並々ならぬ決意を物語っていた。

大坂「みんなで3つの勝利を手にすればいい」

「みんなで3つの勝利を手にすればいい」。大坂は強い気持ちで初戦を戦い抜いた
「みんなで3つの勝利を手にすればいい」。大坂は強い気持ちで初戦を戦い抜いた【写真は共同】

 大坂なおみ(日清食品)が、赤白の日本代表ウェアに身を包みコートに立つのは、今回の入れ替え戦が2度目である。昨年、初めて日の丸を背負いアジア・オセアニアゾーンの戦いに挑んだ彼女は、負ければ日本の敗退が決まる一戦を戦った時、セット間のトイレットブレークで、一人涙を流したという。自分のミスに大声援があがるアウェーの洗礼と、必死に激励してくれるチームメートたちの姿が胸を満たし、膨れ上がった感情が両の目からあふれ出た。

それから、1年――。ツアー優勝など多くの経験を重ねた20歳は、「今回は大丈夫」とはにかんだ笑みを浮かべた。

「今回は日本開催でみんな応援してくれるし、それにこれはチーム戦。たとえ私が負けたとしても、みんなで3つの勝利を手にすればいいんだもの」
その彼女に課された最大の役割は、開幕初戦となった対ワトソン戦での白星。そして大坂は、満員の観客から向けられる期待と好奇の視線と声援を悠然と受け入れながら、1時間17分のスピード勝利を手にした。その一戦を見た奈良は、「なおみちゃんに安定のテニスをされたワトソンは、自分のプレーに手応えを得られなかったはず」と感じることができたという。

同日のコンタ戦には敗れるも自分のテニスを貫いた奈良は、「いずれにしても、明日は自分に勝敗の掛かった試合がまわってくる」との覚悟を胸に、最終日へと向かっていった。

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自然由来の最強抗酸化物質

最もパワフルな自然由来の抗酸化物質として、アスタキサンチンは人間の体に数々の利益をもたらしてくれる。

デトックスレシピ「アジアンスタイル・サーモン」

【ウィメンズヘルス・フィットネス】

合成バージョンとは違い、天然のアスタキサンチンは海藻から抽出され、サーモン、エビ、ロブスターといったシーフードに多く含まれる “カロチノイドの王様” と呼ばれることも。

6件中5件の臨床研究では、この天然バージョンが体の強度と耐久力を高めるという結果が出ているそう。アスタキサンチンと耐久性の関連性を調査した最初の人体実験では、6ヶ月間毎日4mgの天然アスタキサンチンを摂取したアスリートが、筋力、動力、そして耐久力に62%の改善が見られたことを報告している。

そこで私たちは、栄養運動科学者のキャスリーン・アレウムにインタビュー。天然アスタキサンチンが最も過小評価された市販のサプリメントであると思われている理由を語ってもらった。

「エネルギー代謝と免疫力の改善から、年を重ねながらも見た目や気持ちを若く保つ力、さらには男性の生殖能力の向上まで、これまでに多くの研究がアスタキサンチンが持つ健康へのメリットを明らかにしてきた。だから、未だに認知度が低いのが本当に不思議。

この強力な抗酸化物質には筋持久力と筋力を高める効果があるので、マラソンランナーや遠泳選手、サイクリストやトライアスロン選手といった長時間のレースや勝負に挑むアスリートには特に有益。

でも、天然アスタキサンチンの利益を享受するためにプロのアスリートである必要はない。1日に4~6mgを摂取すれば、エクササイズ後のリカバリーを早め、関節や筋肉の痛みを緩和してくれる。それ以外にもメリットがいっぱい!」

天然アスタキサンチンに宿る最も優れた効力のいくつかをキャスリーンが教えてくれた。

1.強度と耐久力の向上

4週間に及ぶ研究では、1日4mgの天然アスタキサンチンを摂取した競技サイクリスト集団は、プラシーボ (偽薬) を本物だと思って摂取した集団に比べてペースが5%速く、総合的な力も15%上昇するという結果となった。体を強くし耐久力をつけたいなら、定期的にアスタキサンチンを飲むことで変化が見られるかもしれない。

2.エクササイズ後の筋肉の回復促進と消炎作用

その強力な抗酸化作用によって、アスタキサンチンは、ワークアウトやトレーニングまたはレースによる筋損傷と痛みの緩和および筋肉疲労防止の面でアスリートに大きな効果をもたらす。言い換えれば、回復が早まるということ。

3.関節と腱の動きがよくなる

数々の研究結果が、毎日アスタキサンチンを摂取することでアスリートの痛みが和らぎ、関節が柔らかくなることを示している。例えば、テニス選手が “テニスひじ” になるのは使い過ぎが原因。そこで、あるアスリート集団が天然アスタキサンチンを8週間摂り続けたところ、握力がなんと93%も向上する結果に!

4.心拍数の低下

アスタキサンチンのサプリメントによって、マラソンランナーなど持久力を必要とするアスリートの心拍数を下がることを指摘する研究もある。心臓の健康を気にしているなら、アスタキサンチンの定期的な摂取で心血管機能を最適化できるかもしれない。

5.アンチエイジングをサポート

人体にこれほど多くのメリットがあることを考えれば驚くことでもないが、この抗酸化物質は私たちが強く健康に年を重ねる手助けもしてくれる。あなたがアスリートではなくても、アスタキサンチンには傷跡と視力を長時間かけて治し、心血管機能をサポートし、肌を改善して紫外線から守る働きがあると言われている。

 

 

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錦織圭 ナダルに完敗 初Vならず

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の最終日、シングルス決勝で錦織圭(日本/日清食品)と第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が対戦。3-6、2-6のストレートでナダルに敗れ、錦織は準優勝となった。試合時間は1時間33分。

【LIVE速報】錦織圭 VS ナダル

第2セットは錦織のサービスゲームから始まった。ともにキープして迎えた第3ゲーム、ナダルのきわどいショットがインとなり、ブレークされてしまった。決して錦織も悪いプレーをしているわけではないが、それを遙かに上回るナダルのプレーが、錦織にチャンスを与えてくれない。

第5ゲーム、再び錦織に15-40とピンチが訪れると、錦織のショットはネットを越えられずにブレークされてしまい、2ブレークダウンとなる。これにはさすがの錦織もラケットを地面に投げてしまった。

第6ゲームもナダルにキープされ、ゲームカウントは1-5となってしまった。しかし、錦織はまだ諦めておらず、続く第7ゲームではサービスエースを1本決めてラブゲームでキープした。

ナダルのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲーム。錦織はナダルの勢いを止めることができず、ゲームカウント2-6で第2セットも奪われ、セットカウント0-2のストレートで敗れ、準優勝となった。

ナダルは今日の勝利で、同大会11度目の優勝、そして2016年からの3連覇を果たした。またマスターズ1000での優勝回数を31回とし、単独1位となった。2位はノバク・ジョコビッチ(セルビア)の30回。



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錦織圭 ズベレフに逆転勝利 ナダルとの決勝へ

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の7日目、シングルス準決勝で錦織圭(日本/日清食品)と第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦。3-6、6-3、6-4で錦織がフルセットの末に逆転勝利し、決勝進出を果たした。試合時間は2時間13分。

錦織に敗れたズベレフ(3回戦のときのもの)

両者は昨年の「男子テニスATPワールドツアー500 ワシントンD.C.」で対戦しており、そのときは3-6、4-6で錦織が敗れている。今回の勝利で対戦成績を1勝1敗とした。
また、錦織がマスターズ1000で決勝に進出したのは2016年7月の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 トロント」以来、1年9ヶ月ぶり。

第1セット、ともにキープし合う展開が続いたが、第7ゲームでズベレフにブレークされた錦織は、第9ゲームもブレークされて第1セットを3-6で先取されてしまった。

ズベレフの勢いを止めたい錦織は、第2セットの第1ゲームでブレークに成功し、流れを引き戻すことに成功する。第4ゲームでブレークバックされたものの、第7ゲームで再びブレークした錦織は、そのままリードを保って6-3で第2セットを取り返し、望みを繋いだ。

第2セットから錦織はドロップショットやロブショットなど、多彩なショットを展開してズベレフを翻弄する。かつて「ショットメーカー」と呼ばれた錦織の試合運びに会場からも大きな歓声が上がった。

そして迎えた第3セット。勢いに乗りたい錦織だが、世界ランキング4位でNext Gen(若手有望選手)の筆頭、そして第3シードのズベレフも黙ってはいなかった。
両者ともにブレークポイントを握りながらも相手にしのがれるという、緊迫した展開が続く。そしてお互いにキープし合って迎えた第10ゲーム。ゲームカウント5-4の状態で錦織は長いラリーを制して0-15と先取する。その後、ズベレフに連続でポイントを奪われて40-30とされたが、錦織も粘ってデュースに持ち込む。そして錦織はズベレフとのネットプレーを制してアドバンテージを取ると、続くズベレフのリターンが大きくコートの外へ浮き、錦織の勝利が決まった。

勝利が決まった瞬間、錦織は笑顔でガッツポーズ。また、素晴らしい試合をした両選手に会場から惜しみない拍手が送られた。

試合後、錦織はインタビューで「嬉しいですね。久しぶりに決勝の舞台に戻ってこれたので。特に大事な試合で、大事な大会で決勝まで来れたのは大きいですね」と語った。また、試合内容に関しては「1セット目もブレークされたゲーム以外は良いテニスができていたので、集中力をしっかり保ってプレーできればチャンスは来るだろうと思っていました。ファイナル(セット)もサービスキープは絶対だったので、そこを意識して最後まで集中できたと思います」と語った。

そして、明日の決勝で対戦するラファエル・ナダル(スペイン)に関しては「一番強敵のナダルなので、思い切ってプレーしたいですね。彼に勝つためにはかなりの集中力としぶとさが必要になってくるので、頑張ってプレーしたいと思います」と語った。

相手は同大会で過去に10度の優勝、そして現在2連覇中という、クレーの絶対王者。今日見せてくれたような多彩な”錦織らしい”プレーを見せ、自身初となるマスターズ1000での優勝を目指してもらいたい。決勝は、日本時間の22日の21時30分に試合開始予定。



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錦織圭 チリッチ破り4強

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錦織、世界3位チリッチ破る「最後の2ゲームはいい形で取れた」
チリッチを破りガッツポーズする錦織(ロイター)
◆男子テニス モンテカルロ・マスターズ準々決勝 錦織圭2(6―4、6―7、6―3)1チリッチ(20日・モナコ)
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 世界ランク36位の錦織圭(28)=日清食品=が、準々決勝で同3位のマリン・チリッチ(29)=クロアチア=を破った。昨夏に右手首を痛め、今年2月に復帰後、トップ10選手から勝利するのは初めて。4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会で4強は、準優勝だった16年7月のロジャーズ杯(カナダ)以来。全仏オープン(5月27日開幕)に向けてクレーコートで調子を上げてきた。

 錦織が世界3位を相手に、本来の輝きを取り戻した。第2セット、5―4の第10ゲームで3度あったマッチポイントを取り切れず迎えた最終セット。4―3の第8ゲーム。左右に振られながら、フォアで決定打を打ち込んでブレイクチャンスを作ると、大きく右手を突き上げた。「ずっと攻められていたけど、最後の2ゲームはいい形で取れた」。勝負所で集中力を上げて最後はチャンスを仕留めきった。

 昨夏に右手首故障で戦線離脱し、2月の復帰からツアー4大会目。ついにトップ10選手から白星を奪うところまで実力を戻した。相手のチリッチは今年の全豪オープン準優勝の実力者で、最近は3連敗を喫していた。右膝痛に苦しみながらも執念を見せてきたライバルを振り切った勝利は大きい。

 例年は回避していた今大会に出場し、手首に負担がかかることを覚悟で試合数をこなすことを選択した。試合勘を戻していく過程で19日の3回戦では同62位のアンドレアス・セッピ(34)=イタリア=をフルセットで退けた。スコアは荒れたが「アップダウンはあったけど、しっかり勝てた」ことも大きな収穫だった。

 気がかりな右手首は「何とか大丈夫」という状態で、2時間55分の長丁場で何度も気にした。3連戦となり、スピンをかけるために負担も増している。疲労とも戦いながら、強敵と戦っていくのも、世界トップには求められる。勝利後、テレビカメラのレンズに書き込んだ「カモン!」のメッセージは、全仏での快進撃を予告しているようだった。

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錦織圭 アップダウンの中セッピに辛勝8強

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の5日目、3回戦で錦織圭(日本/日清食品)とアンドレアス・セッピ(イタリア)が対戦。6-0、2-6、6-3で錦織が勝利し、準々決勝、ベスト8進出を決めた。試合時間は1時間46分。

【写真】錦織と対戦したセッピ(昨年の「全豪オープン」のときのもの)

両者は過去に4度対戦しており、対戦成績は2勝2敗の五分。直接対決は約3年ぶりとなるが、クレーコートでの対戦は今回が初となる。

第1セットは、錦織の勢いの凄さと、それに圧倒されるセッピの姿が見られた。錦織はアンフォーストエラーがたった3本と少なく、とにかくポイントを取り続ける。焦ったセッピは、より際どい所へショットを打とうとして結果的にエラーになってしまうという場面が多く見られた。そして第1セット、なんと6-0と1ゲームも取らせないままに錦織が先取した。

続く第2セットは、うって変わってセッピのターン。徐々に調子を上げてきたセッピに対して、今度は錦織もミスが増え始める。第3ゲームではブレークポイントをしのいだが、第5ゲームでは粘るセッピにブレークされてしまった。さらに勢いづくセッピに対し、第7ゲームで錦織はドロップショットを失敗してしまい、さらにブレークされてしまった。結局、錦織はチャンスを作ることもできずに第2セットを2-6で落としてしまった。

迎えた第3セット、流れがどちらに向くのか、というところに注目が集まったが、蓋を開けてみれば互いに死力を尽くしての好ゲームとなった。
先にチャンスを掴んだのは錦織。第2ゲームで0-40と3つのブレークポイントを握る。しかし、粘るセッピに5連続でポイントを奪われてキープされてしまう。そして両者ともにキープの展開が続いた後の第6ゲームで錦織がブレークに成功。第3セットを先行する。このままの勢いで第7ゲームをキープした錦織は、第8ゲームで30-40とマッチポイントを迎える。しかし、ここでも粘りを見せるセッピにキープされてしまった。そして第8ゲーム、錦織のサービング・フォー・ザ・マッチ。粘るセッピを錦織はフォアのダウン・ザ・ライン、バックのダウン・ザ・ラインで振り切って40-15とする。最後はラリーの末にセッピのショットがベースラインを僅かに越えて、6-3で第3セットを取り、6-0、2-6、6-3のフルセットで勝利した。

試合後のインタビューで錦織は「アップダウンはあったけど、最後はしっかり勝てて良かった。ほっとしてます」と語った。また「第2セットでかなり攻められていたので、第3セットは自分から行けるように意識をしていた」ともコメントした。

勝利した錦織は準々決勝でマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチは3回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する予定だったが、ラオニッチが右膝の故障によって棄権、それによって不戦勝で準々決勝に進出している。
チリッチとの対戦について抱負を聞かれた錦織は「毎試合、いいテニスができ始めてきているので、とにかく明日は頑張りたいです」と語った。

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