こんにちは。
大坂なおみ選手というダイアモンドの原石を得た日本テニス協会は日本テニス協会とアドバイザー契約を結んでいるグランドスラマーのサマンサ・ストーサー選手の元コーチ(お名前は伏せます。以下コーチ。)と日本テニス協会の指導を受けてから明らかにショットに変化が現れました。
180km/h超のビッグサーブを片手に突如彗星のごとく現れ、その大胆かつ豪快なショットに日本のテニスファンはセレナ・ウイリアムズ選手の再来かと心躍らされました。
誰もが順調に成長すればトップ10選手も夢ではないと思ったのではないでしょうか。
しかし、ここにきて暗雲が立ち込めています。
大坂選手のドキュメンタリーを見たときにコーチは大坂選手のフォロースルーが
おかしいので直しているとコメントしていました。
しかし、ズブレフ兄弟を生んだドイツテニスの総責任者のリチャード・ショーンボーン氏は自身の著書で「フォロスルーの形を修正してはならない」と記しているのです。それを修正せず順調に育ったのが女子でセレナ選手に決勝で勝利したグランドスラマーのケルバー選手です。
「フォロスルーの形を修正してはならない」の私なりの解釈は私は以前、短所が長所を支えている場合があると書きました。パワーを増幅させる運動連鎖の崩壊の危険を常にはらんでいると思います。
皮肉なことに日本テニス協会の支援前は大坂選手はアレクサンダー・ズベレフ選手のような鋭い球を打っていました。
ローマの決勝のズベレフ選手は自分のショットを伸ばした結果、ジョコビッチ選手もイチコロになるキラーショットに成長させました。
大坂なおみ選手は自分のショットを伸ばさずコーチの押し付けのスピンなのでセレナ選手のような球威がなくパワーをロスさせてコートに入れているだけなので対戦相手は脅威でもないしプレッシャーにもならなくなってしまっています。
セレナ選手を真似るならラケットも104インチのトップヘビーに変更しないと相手を押し込む大坂選手のパワーをつたえるスピンは実現できないと私は思っています。
ただ、フラット系で確率が悪く少しスピンを多くして安定感を出してランキングをあげることに成功した選手にベルディヒ選手がいますし、結果を見てあれこれ言うのは簡単です。
素材は誰が見ても一級品です。日本的な型にはめた修正を行う日本テニス協会陣営とそれを古典的指導と揶揄しドイツ国内でもテニス関係者から疑問や反発を受けながらも中・長期的に結果を出してきているリチャード・ショーンボーン氏の対照的な構図は、まさに大坂なおみ選手をとおして今の日本テニスを鏡に映し出しているのではないでしょうか。
では。