カテゴリー別アーカイブ: テニス選手

日本テニスはガラケーと同じになってしまった。

こんにちは。

先日、飲食店でお隣の席の注文が私の注文に入っていて会計後に気づき返金してもらいました。実は他のお店でも同じことがあり2回目です。

最近の一部の飲食店では注文した物がタブレット端末で管理されて会計後のレシートを見るまでお客側で確認ができません。

聞くところによるとテーブル番号22を23と打ち間違えると22の注文が23につくそうです。よくあることでお客様から指摘されなければ連絡手段もなくそのままだそうです。

テニスの事前知識として子供にテニスを学ばせてる親御さんに読んでもらいたい記事をご紹介します。

オムニコート(砂入り人工芝)の問題点はオムニコートに適した選手が選別されて上がってきます。

伊達公子が没頭した修士論文の中身。
砂入り人工芝は日本テニスの大問題。

https://number.bunshun.jp/articles/-/839777

カテゴリー: テニススクール, テニス選手 | 投稿者ryu 04:14 | 2件のコメント

つぶすか伸ばすかは紙一重です。

こんにちは。

昨年の全仏で大坂選手が勝ったオスタペンコ選手が今年のファイナリストになりましたね。

尖ったところを更に尖らしたのがオスタペンコ選手の現役選手でもあるガリゲスコーチです。
テニスライターの山口氏の取材によると具体的にはミスをしても崩れない忍耐力の強化とキラーショットの強打のミスを減らすためにフットワークを強化したとのことです。

ミスをしてもコーチを見てすぐに忘れて次に備える姿が印象的でした。

対して尖ったところを丸くしてしまうのが日本テニスの特徴です。

ダメ出しによりここがダメ、これもダメ、感覚派の大坂選手はミスをするたびに ミスの原因を探るかのように不安げな表情を浮かべ自信を失い後に引きずるかのように消極的になっていきました。

前回、申し上げましたとおり大阪選手はミスを減らすために日本テニス協会陣営と外人コーチに十八番のフォアハンドのスイングをいじられました。
自分たちに扱える代物でなければいじらなければいいだけなのですが、残念なことに取り返しがつかないほどスイングが変化してしまいました。

大坂選手に必要なのはキラーショットを丸くしてコートに納める安定性ではなくキラーショットを安全に安定して打つためのポジショニングとフットワークとそれを継続して続けるための持久力だと思います。

セカンドサーブがまったくといっていいほど強化されていないことにも疑問です。

ストーサー選手のセカンドサーブのキックサーブを嫌い、対戦相手は頼むからファーストサーブが入ってと祈ったそうです。

では。

カテゴリー: テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 19:45 | コメントをどうぞ

このままではつぶされる大坂なおみ選手。

こんにちは。

大坂なおみ選手というダイアモンドの原石を得た日本テニス協会は日本テニス協会とアドバイザー契約を結んでいるグランドスラマーのサマンサ・ストーサー選手の元コーチ(お名前は伏せます。以下コーチ。)と日本テニス協会の指導を受けてから明らかにショットに変化が現れました。

180km/h超のビッグサーブを片手に突如彗星のごとく現れ、その大胆かつ豪快なショットに日本のテニスファンはセレナ・ウイリアムズ選手の再来かと心躍らされました。

誰もが順調に成長すればトップ10選手も夢ではないと思ったのではないでしょうか。

しかし、ここにきて暗雲が立ち込めています。

大坂選手のドキュメンタリーを見たときにコーチは大坂選手のフォロースルーが

おかしいので直しているとコメントしていました。

しかし、ズブレフ兄弟を生んだドイツテニスの総責任者のリチャード・ショーンボーン氏は自身の著書で「フォロスルーの形を修正してはならない」と記しているのです。それを修正せず順調に育ったのが女子でセレナ選手に決勝で勝利したグランドスラマーのケルバー選手です。

「フォロスルーの形を修正してはならない」の私なりの解釈は私は以前、短所が長所を支えている場合があると書きました。パワーを増幅させる運動連鎖の崩壊の危険を常にはらんでいると思います。

皮肉なことに日本テニス協会の支援前は大坂選手はアレクサンダー・ズベレフ選手のような鋭い球を打っていました。

ローマの決勝のズベレフ選手は自分のショットを伸ばした結果、ジョコビッチ選手もイチコロになるキラーショットに成長させました。

大坂なおみ選手は自分のショットを伸ばさずコーチの押し付けのスピンなのでセレナ選手のような球威がなくパワーをロスさせてコートに入れているだけなので対戦相手は脅威でもないしプレッシャーにもならなくなってしまっています。

セレナ選手を真似るならラケットも104インチのトップヘビーに変更しないと相手を押し込む大坂選手のパワーをつたえるスピンは実現できないと私は思っています。

ただ、フラット系で確率が悪く少しスピンを多くして安定感を出してランキングをあげることに成功した選手にベルディヒ選手がいますし、結果を見てあれこれ言うのは簡単です。

素材は誰が見ても一級品です。日本的な型にはめた修正を行う日本テニス協会陣営とそれを古典的指導と揶揄しドイツ国内でもテニス関係者から疑問や反発を受けながらも中・長期的に結果を出してきているリチャード・ショーンボーン氏の対照的な構図は、まさに大坂なおみ選手をとおして今の日本テニスを鏡に映し出しているのではないでしょうか。

では。

カテゴリー: テニス選手 | 投稿者ryu 02:27 | コメントをどうぞ

今村元復興大臣が浮き彫りにした不寛容社会とは。

こんにちは。

今回はテニスとは関係ありません。マスコミの情報操作による自作自演と情報の受けてがあらわにした「不寛容社会」について語ります。

錦織選手が全米でラオニッチ選手、ラウリンカ選手、ジョコビッチ選手に勝ち、過去を含めて上位選手に勝てたことを踏まえて「もう勝てない相手【も】いないと思うので」と発言したところ前後の内容はそっちのけで「もう勝てない相手【は】いない」というフレーズが切り抜かれて「も」を「は」に意図的に改変もしくは単に聞き間違えたまま使われ言葉が独り歩きしました。

ビートたけし氏がその言葉だけを受け取り錦織選手の発言に対して苦言を仰ってました。

伝言ゲームではないのですからいかがなものでしょうか。

前置きが長くなりましたが本題に入ります。

今村元復興大臣が「東北のほうでよかった」というのは被害額試算25兆円が東京でしたらもっとかかったでしょうという単純な意味でそれを表現する日本語の言い回しとして多用されている「~のほうでよかった」というセットになった繋ぎ言葉がたまたま今回は不幸なことにたいして「よかった」が入ってしまったことによる言葉の綾でした。

カンペ(カンニングペーパーの略)と呼ばれるテレビカメラの前に予め読む文章があるわけでも文章のように何回も読み直したりチェックする人が別にいるわけではないわけですからその人や日本語でよく使うフレーズが組み合わされてしまうことはよくある事だと思います。

芸人が生で誰も笑わず面白くなかったけどオンエアでは「笑い」を入れるからいいでしょうと言っていましたが面白いことだという風潮も自作自演で作って洗脳していることもあり、子供たちがそういうことは面白いことだと思い学校で実践していることも多くなりました。一例を挙げればいじめに同調する「空気を読む」や「いじられキャラ」です。

テレビの取材で福島県のある農家の女性が原発事故で東京の人が電気を使うためなのになんで福島の人が迷惑をこうむらなければならないか と仰っていましたが東北の農作物の最大の消費地は東京なんです。

実は国連と米コロンビア大学による世界幸福度ランキングでは日本は51位で先進国では最下位で選定基準の4つの項目のうち「他者への寛容度」が低かったからです。
NHKの最新の世論調査では、今の日本社会は他人の過ちや欠点を許さない”不寛容な社会”だと答えた人が半数以上に上がり「不寛容社会」という内容で番組が作られるほどです。
自他認める「下寛容社会」でありながら「おもてなし」など外面だけ良くなっているように思います。

錦織選手の発言の改変もそうですが自分たちのミス?はそっちのけで他人の失言には鬼の首を取ったように大騒ぎをする「不寛容社会」が浮き彫りになりました。

日本には「おたがいさま」という日本独自の言葉があるわけですから真意を読む寛容社会の到来を望みます。

では。

 

 

 

カテゴリー: テニス選手, 政治・社会 | 投稿者ryu 12:57 | コメントをどうぞ

ゴルフ界とテニス界のNo.1を生んだ指導方法とは。

こんにちは。
この前、BS放送でタイガーウッズ選手の育ての親と言われるジュニア時代のコーチのルディ・デュラン氏を招き、日本の子供たちの1週間に渡るレッスンの様子を放送していました。

「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~「ゴルフ」」

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3776/2276010/

テニスの練習で参考になる内容で紹介したいと思います。
大きく2つあり、1つ目が「ポジティブ思考」の構築でいいショットのイメージだけを積み上げていき、悪いショットや失敗といった嫌なイメージをすぐに忘れて切り捨てていくというものです。
2つめが選択方式によりこの場面で自分にあうショットやフォームはどれが一番しっくりくるかを自分で実際に試し見極めていくという練習です。

1つ目の「ポジティブ思考」を育てる特徴としてデュラン氏の考えではショットを6段階評価に分け、4段階目のミスショットの悪いショットを「ぎりぎりセーフ」に置き換えるものでした。
「ぎりぎりセーフ」は「次に挽回できるチャンスがある」、「次に修正できるチャンスがある」というポジティブ思考を生んでいきます。

テニスに置き換えるとバックフェンス直撃のストロークのボールは失敗だとしてもボール1、2個分のロングはダメではなく「ぎりぎりセーフ」で相手を押し込める深いボールになりうるという考えです。次は1歩後ろのポジションから打ったりスピンを強めにかければいいという挽回のショットの目安となるわけです。
親御さんたちも驚いていたのですが日本の指導でよく行われている「ダメ出し」とは間逆の発想です。
この思考の積み重ねがタイガーウッズ選手の大逆転や追い上げる精神力を生んだようです。

日本の選手が外人選手との対戦で崩れやすく競り負けることが多いのも関連性があるのかもしれません。
実は昔のIMGニックボロテリーも選手のいい部分だけを褒める方針でした。
錦織選手のタイブレークの強さ、フルセットまで持ち込む勝負強さやフルセットの勝率の高さもそういったところから培われたのかもしれません。
この仮説が正しければ日本のテニスの練習で古くから行われてきた「ダメ出し」練習は大事なポイントに弱い思考を生みやすいという競技スポーツとして致命的な欠点になると思います。

2つ目が自分のスタンダードを構築するというものです。
デュラン氏はゴルフのパターで「打つ方向を見て打つ方法」「ボールを見ながら打つ方法」「打つのを決めたら目を閉じて打つ方法」などいくつかの方法を提示して自分がどの方法が一番うまく行くかやり易いかを実際に試して子供たちに選んで決めてもらいます。

実はこの方法はジョコビッチ選手のジュニア時代のコーチのゲンチッチコーチの方針と同じなのです。
「今のボールはこの方法とこの方法があるけどあなたならどちらを選択する?」という指導方法です。あくまでヒントを与えて自分で考えさせ自分で決めさせるという方針です。

この指導方針はタイガーウッズ選手とジョコビッチ選手というゴルフ界とテニス界のNo.1を生んだ実績を作ったということになり今後のスタンダードになっていくのではないでしょうか。

今のロブをライジングで打つ方法と下がってボールが落ちたところから打つ方法とノーバウンドで打つ方法があるけどどうする?といった具合です。ゴルフと違い打ち返す対戦相手がいるのでそのときの状況によっても変わってくるでしょう。

テニススクールではラリーで同じボールを安定して打つというコーチ主体の考えから同じスピンボールを安定的に打つフェレール選手タイプと違う回転のボールをランダムに打つフェデラー選手タイプなど生徒に選択させて伸ばす生徒主体の指導方針が有効でしょう。

 

伊達公子選手はWOWOWの対談でご自身のスタンダードの「ライジングショット」はどのようにして生まれたのですか?の問いに

「よく聞かれるのだけど、「ライジングショット」を練習しようとしたわけではなくて私は走り回ってボールを取るのが嫌いで、できるだけ走らないで打つにはどうしたらいいか練習していたら今の打ち方になっただけなんです。」

ご本人は理由が理由だけにあまり言いたくないのだそうです。
洗濯機や掃除機もそうであったように伊達公子選手も「めんどくさい」を「ポジティブ思考」の発想で練習していたんですね。

では。

カテゴリー: テニススクール, テニスフォーム, テニス選手, メンタルトレーニング | 投稿者ryu 17:37 | コメントをどうぞ

スタンダードとは何か?スタンダードがもたらす弊害。

こんにちは。

更新が空いてしまいました。

書き込みをほぼ全部を読んでくださった方がおられるようでありがたいことです。

コメントで「スタンダード」というフレーズをいただきまして記事のヒントになりました。

スタンダード化の弊害を書きたいと思います。

個人的には日本のテニスやIMGニックボロテリーもスタンダード化してから弱くなってきたと思っています。

ある3つの別々のジュニアスクールのコーチの方針があります。

1つ目のスクールはオムニコート用に低いフラットの強打で打ち続けるテニスを教え込まれる。

2つ目のスクールは弾道が高めのループボール主体のテニスを教え込まれる。

3つ目のスクールは試合でフォームが崩れるため、フォームが固まるまで試合に出させない。

共通するのはその教えに合致する生徒は伸びる可能性がありますが、それ以外の人はザルから振り落とされるということです。

 

ピート・サンプラス氏は言っています。

「僕のコーチ(ティム・ガリクソン氏)は僕のプレイスタイルから両手バックハンドから片手バックハンドの変更を提案してくれて尽力してくれました。それからポイントがとれるようになりました。僕の最大の転機となりました。」

サーブアンドボレーのスタイルではリーチの点やサーブからボレーまでグリップチェンジがほとんどいらないシングルバックハンドのほうが有利だったのでしょう。

身長、体重、筋力、性格が違うのですから個々に対応していく必要があるのではないでしょうか。

 

ロジャー・フェデラー選手のお母さんは言っています。

「小さい頃、ロジャーとラリーをするとドロップショットや変な回転の球を打ってきてラリーが続かないの。でも、注意はしなかったのよ。それが彼の個性だと思ったから。だから自分の子供が他の人と違っても心配しないで受け入れてあげて。」

 

大人になったフェデラー選手をディミトロフ選手はこう言っています。

「彼は同じ回転の球を打たないんだ。だから次にどんな球がくるか考えてしまうんだ。」

では。

 

カテゴリー: テニススクール, テニス選手 | 投稿者ryu 10:46 | コメントをどうぞ

[考察] 西岡選手VSワウリンカ選手

インディアンウェルズ 西岡選手VSワウリンカ選手

こんにちは。

選手はあるとき急激に伸びるきっかけとなる試合があります。
フェデラー選手はサンプラス戦、デル・ポトロ選手はロディック戦です。

錦織選手がアルゼンチン人のダンテコーチのはからいでデル・ポトロ選手のサーブで鍛えられたように西岡選手はカルロビッチ戦で「タイミングがつかめてきた」と発言しているとおりこのレベルのサーブに慣れてきたことを意味していました。

次のベルディヒ戦では前回の対戦時はベルディヒ選手のサーブにリターンがほとんど上手くいかなかった記憶がありますが、今回はベルディヒ選手の顔色を変えるほど合わせてきました。

ワウリンカ戦で注目したのがキラーショットであったストロークのアッパースイングによるループキックスピンです。
打球音からもわかるように厚くしっかりヒットしているのでバウンド後に相当キックしており、ワウリンカ選手がおもしろいようにミスヒットしていたことです。
ダニエル太郎選手VSガスケ選手戦でダニエル太郎選手が「チャンスボールだと思ったけどそうではなかった」と同じ状況でした。それは打球時のフォームだけみると押されたときに打点が遅れてしまったフォームと同じだったからです。フォームと球威の違いが生み出した錯覚のショットでした。実はこれを修正してしまうのが日本テニスなのです。

このループキックスピンとフラットの組み合わせが生み出した緩急にワウリンカ選手が翻弄されてしまったのです。

心残りが第3セットの最後のサービング・フォー・ザ・マッチの2ゲームです。
それまでチャンスがあれば積極的にライン際のクロスのショートアングル・ループキックスピンなど危険をかえりみないデンジャラス・プレーヤーであったわけですがこの2ゲームだけは仕掛けるチャンスがあったにもかかわらず消極的になってしまいました。
トッププロは同じ過ちは2回しません。だからトッププロなのです。

西岡選手のショットと戦術をまとめてみたいと思います。

1 打球音が明らかに変わってきた。これは厚くパワーロスが少なくしっかり相手のボール  を捕らえることができている証拠です。

2 左利きのサーブのスライスサーブが伸びてきた。
時折センターのライン際のスライスサーブがありましたがすばらしいキレでした。
これが安定して打てるようになれば50位以内定着もできるのではないでしょうか。

ある選手が言っていました。サーブを常にライン5cmまでに寄せることができることがトップ50以内の条件だと。ちなみに日本のコーチレベルの選手に聞きますとコースをつかなければ180km/hのサーブが打てる精度だそうです。

 

3 リターン能力が大幅に伸びてきた。

4 押されたと思わせた返球のループスピンが実は錯覚を生み出すキラーショットであった。

5 甘いボールを引き出すループキックスピンと攻めのフラットの相乗効果が相手のリズム を崩した。

繰り返しになりますが日本テニスは2と3を疎かにしていると同時に4を修正してしまうのです。来るボールの状態を見ずに受けずにボールの行く末をそっちのけにして見た目だけの修正は試合には無意味どころか将来のキラーショットの伸びしろをつぶします。
強いボールがあらかじめ来るとわかっていたら相手も準備ができます。

課題としてはやはり最後の2ゲームに集約していたと思います。
ナダル選手はある試合後の相手選手の「試合の内容では勝っていた」の発言に対するインタビュアーの問いにこう言っています。

「僕は大事なポイントの取り方を知っている。」

ナダル選手のトニーコーチは「なぜコーチを目指したのか」の問いに「自分自身はスペインの国内大会で優勝する実力はあった。ミスをしないで勝つことはできたが自ら攻めるとミスが増えてポイントをとることができなかった。上の世界で必要な自ら攻めてポイントをとる才能がなかったから選手としてはあきらめそのような選手を育てることにした。」と発言しています。

では。

カテゴリー: テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 13:13 | 2件のコメント

日本テニスにかかわらないと選手の伸びしろは無限大に広がります。

こんにちは。
インディアンウェルズで西岡選手はベルディヒ選手にリベンジを果たしました。
前回対戦時はベルディヒ選手は対戦後のインタビューで西岡選手について

「もっと上でやるにはパワーが足りない。」

と発言していました。
今回はベルディヒ選手がショットに押される場面も多かったですね。
ボディのスライスサーブも非常に効果的でした。

驚いたことに短期間でワカメのようなフォームがどっしりとした安定感のあるフォームになってました。フィジカルトレーニングとチャレンジャー大会でポイント稼ぎをするのではなくATPで粘り強く食らいついて慣れてきたことによる相乗効果だと思います。

松岡修造氏がダニエル太郎選手にもっと上に行くにはもっとベースライン付近で積極的に打っていかないととだいぶ前から解説で仰っていましたが西岡選手がベルディヒ戦でやってのけていました。それと同時にダビド・フェレール選手のようなミスのない粘りもみせました。

西岡選手は日本テニスの技術一辺倒、採点競技思考に常に反抗的でした。
コーチの言うことはまず聞きません。なので従順な女子選手と違いつぶされることはなかったでしょう。

前回ベルディヒ選手のサーブに対応できませんでしたが今回は見事に合わせてきました。

あらためて世界に通用するテニスに必要なものが明確になってきました。

負けず嫌い
テニスは慣れ

古典的学習メソッドで試合とは無関係の練習でつぶされないこと(過去の記事参照)

錦織選手も中学生のときからこれでもかというほど外人のサーブを受けてきました。
ベルディヒ選手は自慢の強力で安定したサーブが返されるようになって顔つきがガラリと変わりましたね。サーブにプレッシャーがかかりダブルフォルトも多かったです。
ストロークではベルディヒ選手が押される場面が多く無理をする場面が多くなりました。
日本テニス協会はわたくしの知る限り今まで何もしてこなかったにもかかわらず突如世界50位以内の2番手の育成を掲げだしましたが、またしてもアウトローの身長170cmの西岡選手が最有力候補として上がってきました。
そろそろ重い腰を上げてもらいたいですね。

では。

 

カテゴリー: テニススクール, テニス選手 | 投稿者ryu 10:15 | 2件のコメント

時代遅れのジュニアレッスン

こんにちは。
今でもテニスコートが10面もあるテニススクールで昔ながらの「古典的学習メソッド」でジュニアレッスンが行われていることを残念に思います。

以下は20年以上前に発表されているベッカー、グラフの幼少期のコーチでケルバー、コールシュライバー、ズベレフ選手を生んだドイツテニスの総責任者の「ショーンボーンのテニストレーニングBOOK」からの引用です。念のために申し上げておきますが引用方法は著作権引用の要件を満たしています。
– ここから –
●古典的学習メソッド
通常の練習では、技術的戦術的な打法の応用方法は完全に切り離して、古典的学習メソッドに従ってそれぞれの打法のテクニックが教えられます。

ボールの飛行、方向、高さ、距離、目標地点、打球結果、プレーヤの立つ位置は考慮せずに、コーチからのいつも同じやさしい球出し、静止状態での身体の位置、コート中央という<極めてよい>同じ地点で(肘の位置、手首の使い方、肩の傾き、テークバックの方向という)技術的な細部の磨きに時間がかけられます。

しかしこのやり方は、試合には無関係で非現実的です。

 

特定の打球テクニックを<栽培している>だけです。静止状態で開発した打球のテクニックはずっと後になってから、いろいろな試合状況で試され、機能しないことにプレーヤーは驚かされます(図1)。
プレーヤーが、突然、身体のポジションも打つポジションも初めてのポジションに置かれたので、それまで静止状態で使われたテクニックは最適に機能できません。言い換えると、プレーヤーは、まだ身についていない運動技能の突然の習得を迫られます。

簡単な打球動作はできますが、先に述べた動作能力の不足から、動いたり止ったりしながら打球を変化させて状況に合わせることはできません。
– ここまで –

米国人が言うには「日本人は米国人より英語の文法に詳しいのになぜ英語を喋れないんだ?」という反省から教育の現場ではアクティブラーニングが今の中学2年生から導入されます。

イギリステニス協会、ドイツテニス協会が長期プランで身を結んできていますが日本テニス協会は今まで何をしてきたんでしょうね。たとえば鈴木大地スポーツ庁長官は野球で試合にでれない選手は約30万人いてフィジカルエリートの宝庫なんだそうです。他スポーツから転向して成功した選手が何人もいる。そういった地道な発掘活動をしています。

話を戻してターゲット指向の最新の学習メソッドを考えます。
テニスは一生で同じ場所でボールを打つことはないと言われています。
どこに来るかわかっているボールを同じような場所で打っても予測力、空間認識力(相手がテニスコートのどこにいて自分がどこにいて ボールがどこにあるかという認識する力)が養われません。
それでボールの行く末はそっちのけで「ラケットを下から」など戦術面を無視した採点競技の視点で修正や技術的指導が行われています。
テニスが採点競技であればフィギュアスケートのようにおそらく世界一になれるでしょう。

ターゲット指向とは予測力、空間認識力など戦術面と技術面をセットで育成する方法です。
つまりポイントをとるため勝つためにどこに打つか、どういったショットを打つか という発想力や戦術面の目的に合わせて技術面が勝手に育成されていく(もちろん習熟度によって錦織選手のようなレベルになれば部分部分の細かい修正はあるでしょう。)。
ドルゴポロフ選手のような選手を二流選手として埋没させることなく練習時間の節約にもなり対戦競技の視点を無意識化に刷り込むにことにより大事な場面でポイントが取りやすくなります。専門家の言葉を借りれば緊張を少なくする方法は練習と試合の差をできるだけ少なくすることです。
アメリカ育ちの錦織選手を除き日本人選手はタイブレークやフルセットにめっぽう弱いのも採点競技の視点でテニスをしてきたからだと思います。

なお、ドルゴポロフ選手のジュニア時代のコーチは素人のお父さんです。
ジョコビッチ選手はジュニア時代、ゲンチッチコーチがつく前は素人のピザ屋のお父さんがテニスを教えていてお父さんはATPのインタビュアーにどのように育てましたかという問いにこう答えています。

「息子には技術的なことは一切教えていない。勝つためにどうすべきかを教えた。」

少なくとも日本の数箇所のテニススクールのジュニアが20年以上前の古典的学習メソッドに従ってそれぞれの打法のテクニックを学んでいる間、ジョコビッチ少年はターゲット思考の最新の学習メソッドを教え込まれていたのです。

ジョコビッチ選手は後にグルテンアレルギーが判明しましたが主治医に小麦粉とチーズとトマトを控えるように言われて「うちはピザ屋なのに!」と言ったそうです。

杉山愛さんはど素人のお母さんにコーチを変更しています。
「母は技術的なことはど素人でなに言ってるのだけど作戦を考えるのは超一流」と発言しています。
錦織選手の参謀はご存知ダンテコーチですね。テレビではよくマイケル・チャンコーチがメインコーチとして紹介されますがこれは誤りで取材陣の勉強不足だと思います。

では。

カテゴリー: テニススクール, テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 00:35 | 2件のコメント

陣営につぶされる日本のトップ選手

こんにちは。

ジュニアチャンピョンのマリン・チリッチ選手がプロ入りして「身長が伸びるのが止まったので2年間筋力トレーニングをみっちりやってからが勝負だ。」とATPのインタビュアーに発言していたのが懐かしいです。

WOWOWのドキュメンタリーで奈良選手がパワーをつけるためにマシントレーニングに精を出していた映像を見たときにまずいと思いました。

マシントレーニングは怪我をしやすい筋肉のつき方になるという常識

を日本を代表する女子選手の奈良陣営は知らないのかと驚愕したからです。
マシントレーニングはトレーニング中の怪我防止のためエキセントリックの力発揮が弱まる仕組みになっています。
エキセントリックとはバーベルを下ろすときに筋肉に力をいれて伸ばされていく状態です。
スポーツ動作では切り返しなどでこのエキセントリック動作が多用されます。
マシントレーニングは人工的な力発揮のため特定の筋肉の力を出すパワーは増加しますがブレーキとなる筋肉動作や周りの支持筋肉の動作が弱まることによりブレーキ役の筋肉との連携やブレーキ役の筋肉や腱が強化されにくい欠点があります。
極端な話、スポーツカーのエンジンに自転車のブレーキが搭載された体になっていきます。

結果、アンバランスな筋肉になりブレーキ役の組織が壊れやすい怪我をしやすい体になりやすいのです。

マリア・シャラポワ選手のトレーニング風景を見たことがあります。

砂浜で体からロープをたらしてその先にタイヤをつけて走っていました。

海辺の急勾配の凹凸が激しい岸壁をダッシュで登っていました。おそらく大きな筋肉と同時にインナーマッスルと呼ばれる支持筋肉も連動して鍛えることができるでしょう。

外国の選手も参加したいという日本の女子レスリングの強化合宿で吉田選手らが選手を担いで砂浜をダッシュしていました。吉田選手は屋内ではダンベルを使っていました。

怪我をしにくい体を作るためスポーツの筋力強化はできるだけ実際の動作に近い負荷のかけ方で行うのが鉄則です。加重はダンベルやバーベルなどのフリーウェイトで行うことが望ましいとされています。

ナダル選手、ジョコビッチ選手、エナン選手はチューブを使い内旋、外旋などの腕、肩回りをトレーニングしていました。エナン選手はチューブで負荷を加えてフォアハンドの素振り動作をしていました。

スポーツ動作で力発揮できる使える筋肉・怪我をしにくい筋肉を手にいれるために女子レスリングの強化合宿に参加してみるのも手ではないでしょうか。

なぜなら、失礼を承知で書きますが奈良選手の球はそれほど強くなっていないと同時にオーバートレーニングの兆候がでているからです。

また、怪我防止も兼ねてつけたはずの筋肉が怪我をしやすくなるという本末転倒な結果だけは避けたいものです。

では。

カテゴリー: テニス選手, フィジカルトレーニング | 投稿者ryu 08:05 | 2件のコメント