月別アーカイブ: 2017年3月

設備投資を怠るスクール

こんにちは。
イレギュラーバウンドが多発する状態が非常に悪いオムニコートを使用し続けているテニススクールが実に多く自分達だけ得をしたいスクール側の怠慢です。

酷いコートはサービスラインが薄くなり砂で隠れて見えません。
サーブの正確性を磨くのにサービスラインが見えないコートは致命的な欠陥です。

将来性のあるジュニアのレッスンで使用するのはもってのほかだと思います。
このようなコートでは勘でサーブを入れたり、ただ入れるだけのサーブになりがちです。ジャッジも曖昧になりやすいです。
また、砂を多くしてごまかしているため砂浜のように走り出しに足をとられます。
クレーコートは意図的にすべることができますが砂の多いオムニコートは勝手にすべってしまい危険です。また意図的にすべるときに砂がなくなって急にグリップして突っかかり危険です。

砂の多いコートは砂が直射日光をプリズムのように反射して下からの紫外線がすさまじいです。

イレギュラーバウンドの多いコートではバウンドが不規則になるため予測することが困難になり最初にテニスを覚えるにはショットの正確性が身につきにくいと思います。

わたくし自身の経験ですがオムニコートのベースライン付近の痛みやすい箇所の下をベニア板で補修していてイレギュラーバウンドによるボールの変化でフォームが崩れたにもかかわらず、コートの状態を一番知っているであろうコーチが待ってましたと言わんばかりにそのフォームを見て修正しようとしたときは失礼ですがコーチの目は節穴と思わざるおえませんでした。

ちゃんとしたオムニコートは走りやすくバウンドの規則性がありラインがはっきりとわかります。そのようなコートは転んで擦りむいてお金を払って痛い思いをすることがほとんどなくテニスがもっと楽しくなります。
料金からしっかり設備投資しているスクールは定期的にちゃんと張り替えています。
しかし、張り替えで料金の値上げをするスクールがあります。本来はコートは定期的に張り替えるものであり料金から積み立てておくものだと思います。修繕費積立金を使い込んでしまったマンションではないのですからそれを理由に値上げをして回収しようとするのはいかがなものでしょうか。

では。

カテゴリー: テニススクール | 投稿者ryu 21:06 | 2件のコメント

[考察] 西岡選手VSワウリンカ選手

インディアンウェルズ 西岡選手VSワウリンカ選手

こんにちは。

選手はあるとき急激に伸びるきっかけとなる試合があります。
フェデラー選手はサンプラス戦、デル・ポトロ選手はロディック戦です。

錦織選手がアルゼンチン人のダンテコーチのはからいでデル・ポトロ選手のサーブで鍛えられたように西岡選手はカルロビッチ戦で「タイミングがつかめてきた」と発言しているとおりこのレベルのサーブに慣れてきたことを意味していました。

次のベルディヒ戦では前回の対戦時はベルディヒ選手のサーブにリターンがほとんど上手くいかなかった記憶がありますが、今回はベルディヒ選手の顔色を変えるほど合わせてきました。

ワウリンカ戦で注目したのがキラーショットであったストロークのアッパースイングによるループキックスピンです。
打球音からもわかるように厚くしっかりヒットしているのでバウンド後に相当キックしており、ワウリンカ選手がおもしろいようにミスヒットしていたことです。
ダニエル太郎選手VSガスケ選手戦でダニエル太郎選手が「チャンスボールだと思ったけどそうではなかった」と同じ状況でした。それは打球時のフォームだけみると押されたときに打点が遅れてしまったフォームと同じだったからです。フォームと球威の違いが生み出した錯覚のショットでした。実はこれを修正してしまうのが日本テニスなのです。

このループキックスピンとフラットの組み合わせが生み出した緩急にワウリンカ選手が翻弄されてしまったのです。

心残りが第3セットの最後のサービング・フォー・ザ・マッチの2ゲームです。
それまでチャンスがあれば積極的にライン際のクロスのショートアングル・ループキックスピンなど危険をかえりみないデンジャラス・プレーヤーであったわけですがこの2ゲームだけは仕掛けるチャンスがあったにもかかわらず消極的になってしまいました。
トッププロは同じ過ちは2回しません。だからトッププロなのです。

西岡選手のショットと戦術をまとめてみたいと思います。

1 打球音が明らかに変わってきた。これは厚くパワーロスが少なくしっかり相手のボール  を捕らえることができている証拠です。

2 左利きのサーブのスライスサーブが伸びてきた。
時折センターのライン際のスライスサーブがありましたがすばらしいキレでした。
これが安定して打てるようになれば50位以内定着もできるのではないでしょうか。

ある選手が言っていました。サーブを常にライン5cmまでに寄せることができることがトップ50以内の条件だと。ちなみに日本のコーチレベルの選手に聞きますとコースをつかなければ180km/hのサーブが打てる精度だそうです。

 

3 リターン能力が大幅に伸びてきた。

4 押されたと思わせた返球のループスピンが実は錯覚を生み出すキラーショットであった。

5 甘いボールを引き出すループキックスピンと攻めのフラットの相乗効果が相手のリズム を崩した。

繰り返しになりますが日本テニスは2と3を疎かにしていると同時に4を修正してしまうのです。来るボールの状態を見ずに受けずにボールの行く末をそっちのけにして見た目だけの修正は試合には無意味どころか将来のキラーショットの伸びしろをつぶします。
強いボールがあらかじめ来るとわかっていたら相手も準備ができます。

課題としてはやはり最後の2ゲームに集約していたと思います。
ナダル選手はある試合後の相手選手の「試合の内容では勝っていた」の発言に対するインタビュアーの問いにこう言っています。

「僕は大事なポイントの取り方を知っている。」

ナダル選手のトニーコーチは「なぜコーチを目指したのか」の問いに「自分自身はスペインの国内大会で優勝する実力はあった。ミスをしないで勝つことはできたが自ら攻めるとミスが増えてポイントをとることができなかった。上の世界で必要な自ら攻めてポイントをとる才能がなかったから選手としてはあきらめそのような選手を育てることにした。」と発言しています。

では。

カテゴリー: テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 13:13 | 2件のコメント

日本テニスにかかわらないと選手の伸びしろは無限大に広がります。

こんにちは。
インディアンウェルズで西岡選手はベルディヒ選手にリベンジを果たしました。
前回対戦時はベルディヒ選手は対戦後のインタビューで西岡選手について

「もっと上でやるにはパワーが足りない。」

と発言していました。
今回はベルディヒ選手がショットに押される場面も多かったですね。
ボディのスライスサーブも非常に効果的でした。

驚いたことに短期間でワカメのようなフォームがどっしりとした安定感のあるフォームになってました。フィジカルトレーニングとチャレンジャー大会でポイント稼ぎをするのではなくATPで粘り強く食らいついて慣れてきたことによる相乗効果だと思います。

松岡修造氏がダニエル太郎選手にもっと上に行くにはもっとベースライン付近で積極的に打っていかないととだいぶ前から解説で仰っていましたが西岡選手がベルディヒ戦でやってのけていました。それと同時にダビド・フェレール選手のようなミスのない粘りもみせました。

西岡選手は日本テニスの技術一辺倒、採点競技思考に常に反抗的でした。
コーチの言うことはまず聞きません。なので従順な女子選手と違いつぶされることはなかったでしょう。

前回ベルディヒ選手のサーブに対応できませんでしたが今回は見事に合わせてきました。

あらためて世界に通用するテニスに必要なものが明確になってきました。

負けず嫌い
テニスは慣れ

古典的学習メソッドで試合とは無関係の練習でつぶされないこと(過去の記事参照)

錦織選手も中学生のときからこれでもかというほど外人のサーブを受けてきました。
ベルディヒ選手は自慢の強力で安定したサーブが返されるようになって顔つきがガラリと変わりましたね。サーブにプレッシャーがかかりダブルフォルトも多かったです。
ストロークではベルディヒ選手が押される場面が多く無理をする場面が多くなりました。
日本テニス協会はわたくしの知る限り今まで何もしてこなかったにもかかわらず突如世界50位以内の2番手の育成を掲げだしましたが、またしてもアウトローの身長170cmの西岡選手が最有力候補として上がってきました。
そろそろ重い腰を上げてもらいたいですね。

では。

 

カテゴリー: テニススクール, テニス選手 | 投稿者ryu 10:15 | 2件のコメント

時代遅れのジュニアレッスン

こんにちは。
今でもテニスコートが10面もあるテニススクールで昔ながらの「古典的学習メソッド」でジュニアレッスンが行われていることを残念に思います。

以下は20年以上前に発表されているベッカー、グラフの幼少期のコーチでケルバー、コールシュライバー、ズベレフ選手を生んだドイツテニスの総責任者の「ショーンボーンのテニストレーニングBOOK」からの引用です。念のために申し上げておきますが引用方法は著作権引用の要件を満たしています。
– ここから –
●古典的学習メソッド
通常の練習では、技術的戦術的な打法の応用方法は完全に切り離して、古典的学習メソッドに従ってそれぞれの打法のテクニックが教えられます。

ボールの飛行、方向、高さ、距離、目標地点、打球結果、プレーヤの立つ位置は考慮せずに、コーチからのいつも同じやさしい球出し、静止状態での身体の位置、コート中央という<極めてよい>同じ地点で(肘の位置、手首の使い方、肩の傾き、テークバックの方向という)技術的な細部の磨きに時間がかけられます。

しかしこのやり方は、試合には無関係で非現実的です。

 

特定の打球テクニックを<栽培している>だけです。静止状態で開発した打球のテクニックはずっと後になってから、いろいろな試合状況で試され、機能しないことにプレーヤーは驚かされます(図1)。
プレーヤーが、突然、身体のポジションも打つポジションも初めてのポジションに置かれたので、それまで静止状態で使われたテクニックは最適に機能できません。言い換えると、プレーヤーは、まだ身についていない運動技能の突然の習得を迫られます。

簡単な打球動作はできますが、先に述べた動作能力の不足から、動いたり止ったりしながら打球を変化させて状況に合わせることはできません。
– ここまで –

米国人が言うには「日本人は米国人より英語の文法に詳しいのになぜ英語を喋れないんだ?」という反省から教育の現場ではアクティブラーニングが今の中学2年生から導入されます。

イギリステニス協会、ドイツテニス協会が長期プランで身を結んできていますが日本テニス協会は今まで何をしてきたんでしょうね。たとえば鈴木大地スポーツ庁長官は野球で試合にでれない選手は約30万人いてフィジカルエリートの宝庫なんだそうです。他スポーツから転向して成功した選手が何人もいる。そういった地道な発掘活動をしています。

話を戻してターゲット指向の最新の学習メソッドを考えます。
テニスは一生で同じ場所でボールを打つことはないと言われています。
どこに来るかわかっているボールを同じような場所で打っても予測力、空間認識力(相手がテニスコートのどこにいて自分がどこにいて ボールがどこにあるかという認識する力)が養われません。
それでボールの行く末はそっちのけで「ラケットを下から」など戦術面を無視した採点競技の視点で修正や技術的指導が行われています。
テニスが採点競技であればフィギュアスケートのようにおそらく世界一になれるでしょう。

ターゲット指向とは予測力、空間認識力など戦術面と技術面をセットで育成する方法です。
つまりポイントをとるため勝つためにどこに打つか、どういったショットを打つか という発想力や戦術面の目的に合わせて技術面が勝手に育成されていく(もちろん習熟度によって錦織選手のようなレベルになれば部分部分の細かい修正はあるでしょう。)。
ドルゴポロフ選手のような選手を二流選手として埋没させることなく練習時間の節約にもなり対戦競技の視点を無意識化に刷り込むにことにより大事な場面でポイントが取りやすくなります。専門家の言葉を借りれば緊張を少なくする方法は練習と試合の差をできるだけ少なくすることです。
アメリカ育ちの錦織選手を除き日本人選手はタイブレークやフルセットにめっぽう弱いのも採点競技の視点でテニスをしてきたからだと思います。

なお、ドルゴポロフ選手のジュニア時代のコーチは素人のお父さんです。
ジョコビッチ選手はジュニア時代、ゲンチッチコーチがつく前は素人のピザ屋のお父さんがテニスを教えていてお父さんはATPのインタビュアーにどのように育てましたかという問いにこう答えています。

「息子には技術的なことは一切教えていない。勝つためにどうすべきかを教えた。」

少なくとも日本の数箇所のテニススクールのジュニアが20年以上前の古典的学習メソッドに従ってそれぞれの打法のテクニックを学んでいる間、ジョコビッチ少年はターゲット思考の最新の学習メソッドを教え込まれていたのです。

ジョコビッチ選手は後にグルテンアレルギーが判明しましたが主治医に小麦粉とチーズとトマトを控えるように言われて「うちはピザ屋なのに!」と言ったそうです。

杉山愛さんはど素人のお母さんにコーチを変更しています。
「母は技術的なことはど素人でなに言ってるのだけど作戦を考えるのは超一流」と発言しています。
錦織選手の参謀はご存知ダンテコーチですね。テレビではよくマイケル・チャンコーチがメインコーチとして紹介されますがこれは誤りで取材陣の勉強不足だと思います。

では。

カテゴリー: テニススクール, テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 00:35 | 2件のコメント

陣営につぶされる日本のトップ選手

こんにちは。

ジュニアチャンピョンのマリン・チリッチ選手がプロ入りして「身長が伸びるのが止まったので2年間筋力トレーニングをみっちりやってからが勝負だ。」とATPのインタビュアーに発言していたのが懐かしいです。

WOWOWのドキュメンタリーで奈良選手がパワーをつけるためにマシントレーニングに精を出していた映像を見たときにまずいと思いました。

マシントレーニングは怪我をしやすい筋肉のつき方になるという常識

を日本を代表する女子選手の奈良陣営は知らないのかと驚愕したからです。
マシントレーニングはトレーニング中の怪我防止のためエキセントリックの力発揮が弱まる仕組みになっています。
エキセントリックとはバーベルを下ろすときに筋肉に力をいれて伸ばされていく状態です。
スポーツ動作では切り返しなどでこのエキセントリック動作が多用されます。
マシントレーニングは人工的な力発揮のため特定の筋肉の力を出すパワーは増加しますがブレーキとなる筋肉動作や周りの支持筋肉の動作が弱まることによりブレーキ役の筋肉との連携やブレーキ役の筋肉や腱が強化されにくい欠点があります。
極端な話、スポーツカーのエンジンに自転車のブレーキが搭載された体になっていきます。

結果、アンバランスな筋肉になりブレーキ役の組織が壊れやすい怪我をしやすい体になりやすいのです。

マリア・シャラポワ選手のトレーニング風景を見たことがあります。

砂浜で体からロープをたらしてその先にタイヤをつけて走っていました。

海辺の急勾配の凹凸が激しい岸壁をダッシュで登っていました。おそらく大きな筋肉と同時にインナーマッスルと呼ばれる支持筋肉も連動して鍛えることができるでしょう。

外国の選手も参加したいという日本の女子レスリングの強化合宿で吉田選手らが選手を担いで砂浜をダッシュしていました。吉田選手は屋内ではダンベルを使っていました。

怪我をしにくい体を作るためスポーツの筋力強化はできるだけ実際の動作に近い負荷のかけ方で行うのが鉄則です。加重はダンベルやバーベルなどのフリーウェイトで行うことが望ましいとされています。

ナダル選手、ジョコビッチ選手、エナン選手はチューブを使い内旋、外旋などの腕、肩回りをトレーニングしていました。エナン選手はチューブで負荷を加えてフォアハンドの素振り動作をしていました。

スポーツ動作で力発揮できる使える筋肉・怪我をしにくい筋肉を手にいれるために女子レスリングの強化合宿に参加してみるのも手ではないでしょうか。

なぜなら、失礼を承知で書きますが奈良選手の球はそれほど強くなっていないと同時にオーバートレーニングの兆候がでているからです。

また、怪我防止も兼ねてつけたはずの筋肉が怪我をしやすくなるという本末転倒な結果だけは避けたいものです。

では。

カテゴリー: テニス選手, フィジカルトレーニング | 投稿者ryu 08:05 | 2件のコメント

インドアテニスにご用心

こんにちは。

今回の広告の注釈には書いていないテーマは以下のとおりです。

*インドアテニスは気候に左右されず快適にテニスをお楽しみいただけますが、屋外のテニスと空間認識が異なりますので試合では弱くなりますのでご注意ください。

インドアのテニスは太陽や風や予定通りテニスができて直射日光による影響も少なく快適にテニスができます。

ここでは大人になって初めてテニスを習い事として始めた(始める)方やテニス未経験の子供にテニスを習わせている保護者の皆様にインドアテニスの弊害を書きたいと思います。

錦織選手が日本滞在中にナショナルトレーニングセンターのインドアコートで練習していて外のコートで練習したいと申し出たことは記憶に新しいです。

インドアでテニスを覚えてしまいますとテニスの上達では遠回りをすることになります。

それはなぜかと言いますとインドアは屋根があるのでサーブやスマッシュの距離感がつかみやすく打ちやすいのですが、外は屋根がないため感覚になれるまで非常に時間がかかります。加えて太陽の位置や風の影響が加わります。

フェデラー選手がトスアップが非常に高いビッグサーバーのソダーリング選手のことをインドアでは彼は脅威なんだ。と発言したことがありますがそういった意図があります。

テニスは外のスポーツです。あるインドアのテニススクールのジュニア育成コースでテニスを覚えた子供たちが試合ではまったく歯が立たなくコーチが外でテニスをやらなければならいことを痛感して嘆いていました。

大人でも同様です。

あるインドアスクールの中級クラスの男性がはじめて試合に出て感想を聞きましたらインドアと外のテニスはまったく別のテニスであることに気づかされて外でやらないとダメだということでスクールを辞めてしまいました。

ある主婦の方が草大会に初めて出場して「外は全然違って全然ダメだった~。」とラウンジで話されていたことも記憶によみがえります。

では。

カテゴリー: テニススクール | 投稿者ryu 02:00 | 1件のコメント

おもしろい実験があります。

こんにちは。

一般愛好家に対戦相手がプロテニスプレーヤーと告げづに試合をしたところ、一般愛好家がリードして勝っていました。途中で一般愛好家に相手がプロテニスプレーヤーであることを告げると途端に崩れて負けてしまいました。

トップ選手はネームバリューを最大限活用しているのではないでしょうか。

では。

 

 

カテゴリー: コーヒーブレーク | 投稿者ryu 22:26 | 1件のコメント

3列ラリーは下手になる可能性が高いです。

こんにちは。

3列ラリーとは1面をネットで縦に3分割して最大6人で同時にラリーやボレーストロークを行うメニューです。お金を払って下手にされる代名詞とも呼べるメニューの1つだと思います。

3列ボレーストロークのメニューをやることになったとき、若い生徒さんがボソっと言いました。

「このメニューしっかり打てないからヤダなあ。」

そのときコーチは気を利かせてこのメニューはボツになりました。四角四面のスクールではスルーされるのですがスクールによっては柔軟性があるところもあります。

わたくしが個人的に思うのは人数が多くても球数を打てるだけでテニスの上達には疑問符がつくメニューの1つです。

わたくしが見る限り大抵の人は周りに迷惑をかけないようにパワーを出してそのパワーを腕で抑えてコントロールするようなスイング動作をしようとするがために腕をすぐに折りたたんでしまい縮こまったフォームになっている人を何人も見ました。

また、別のスクールの女性は「球が横から飛んでくるし、飛んでこないかヒヤヒヤして集中できない。」と仰っていました。ボールが2回顔面に当たった場面を見たことがあります。

前衛のポーチボレーを生かすには相手ボレーヤーに低い位置でボールを打たせるためにラケットダウンをさせてそれを合図にポーチに出ると成功率が上がりますが、足元に沈めますと球足が短くなることも多く動ける範囲がかなり限定されますのでラリーが続きにくくなります。

実際のボレーストロークの状況はクロスラリーが主体となりますがストレートになるのでネットとの角度が違うため感覚が異なります。

シングルスでは3列ラリーで入れにいくようにコントロールした球は打ち込まれてしまい実用的ではないと思います。そのようなクセがついてしまいますと抜け出すのに時間がかかります。

では。

 

 

 

カテゴリー: テニススクール | 投稿者ryu 03:08 | 2件のコメント