日別アーカイブ: 2016年11月12日

入歯のケア、洗浄剤よりも大切なこと

知り合いの娘さんが、3歳なのですが、同居しているおじいちゃんの入歯を、毎日磨いてあげているそうです。
歯ブラシで丁寧に、丁寧に。
それが娘さんの日課になっているようです。誰から言われたわけではなく、娘さんが自分から言い出したとか。
おじいちゃんはどんなにか嬉しいことでしょうね。

あなたの周りに、入歯をされている方はいらっしゃるでしょうか?
その方は、入歯を快適に使用されているでしょうか。
たとえば、入歯を入れ始めてから、なんとなく口臭が気になる・・・そんな話を聞かれたことはないでしょうか?

入歯洗浄剤を利用されている方は多いでしょう。
入歯洗浄剤には、洗浄効果の他、消臭、殺菌などの効果もあります。
そう、消臭の効果もあるのですが、その効果に期待しすぎてはいけません。
それ以前に、入歯はきちんと磨かれているでしょうか?
ご自身の歯と同様に、歯ブラシで優しく丁寧に磨く。
この時、歯磨き粉を使うことは避けてください。研磨剤が入歯を傷つけてしまいます。
傷はごく小さなものですが、そこに雑菌が入り込み、繁殖し、お口の中の環境が悪くなり、またそれが口臭の原因にもなります。
入歯はご自身の歯を磨くときと同様に、隅々まで磨きます。
時々、「入歯は虫歯にならないのだから」と考えて、いい加減にしか磨かない、もしくは一切磨くことをしない、という人もいますが、食べかすが付着したまま放置すると、それが口臭につながってしまいますし、口内環境が悪くなりますから、入歯以外のご自身の歯や歯肉にまで、悪影響を及ぼすことになってしまいます。
入歯は取り外し自由、悪くなれば修理したり、新しく作り直せばいい。そう軽く考えている人もいらっしゃるかもしれませんが、きちんとケアをしておかないと、残念な結果を招くことになってしまうのです。

先に書きました、おじいちゃんの入歯を磨いてあげている娘さん。
おそらく、おじいちゃんが、入歯の大切さをよくご存知で、普段から丁寧にケアされていたのでしょう。
それを見ていた娘さんも、入歯がおじいちゃんにとってとても大切なものだと感じ、幼いながらも使命感を持って、毎日欠かさず磨いてあげているのでしょう。

カテゴリー: 美容・健康 | 投稿者mokomoko1 21:45 | コメントをどうぞ