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サーブ&ボレーをしない孤高の男子ダブルスプレーヤーを応援しています。特にドディグ、メルゲア、マレーロを応援しています。
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来週月曜日から開幕するゲリー・ウェーバーオープンのダブルスにマクラクラン/錦織のペアが参戦します。ついに結成された日本の単複のトップ同士のコンビということでとても楽しみです。1回戦でグラノイェルス/ハーセという新規結成の実力者コンビと対戦です。
同じく来週開幕のフィーバーツリーチャンピオンシップのダブルスでは、1回戦でベルディヒ/ベルダスコ VS ジョコビッチ/ワウリンカという超大物ペア対決が組まれています。またヒューイットが3週連続の公式戦復帰(これで引退後8大会目の公式戦復帰)をしています。ヒューイットはキリオスとペアを組んでいて、1回戦でエルベール/マウと対決します。
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ヒューイットが先週のチャレンジャーに続き、今週のATP250のリベマオープン(オランダ)に復帰します。パートナーも先週のチャレンジャーと同じくアレックス・ボルトです。まだ正式に発表されていませんが、芝の大会にたて続けに出ているので、もしかしたらウィンブルドンにも出るつもりなのかもしれません。
実は先週のチャレンジャーは2回戦でクレシ/シャランというツアーレベルでも強豪のペアを下して、ベスト4に進出しています。なんだかんだでまだ単発の試合では強いです。後は大会を通じて持続できるかでしょう。
今大会の1回戦は第2シードのクラーセン/ビーナスと対戦します。実はヒューイットは先月のエストリルオープンでもこのペアと戦って勝っています。今回はどうなるでしょうか。
ヒューイットが登場するリベマオープンには地元のオランダ勢も出ていますが、そのオランダ勢のダブルスではパートナーチェンジがあったようです。これまではハーセとミドルコープがペアを組んでいましたが、今大会はハーセ/クーホフ、アレンズ/ミドルコープというペアでのエントリーです。元々組んでいた選手同士が同一大会に別のペアで出るということは普通ないので、ハーセ/ミドルコープは全仏を最後に解散ということなのでしょう。ちなみにこれまでクーホフと組み続けていたニュージーランドのスィタックも、インドのシャランと組んで今大会に出ているので、クーホフ/スィタックもこれで解散なのでしょう。
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2018年 全仏オープンテニス 男子ダブルス決勝
P.H.エルベール/N.マウ 6-2 7-6 O.マラック/M.パビッチ
エルベール/マウがついにやりました。
第1セットはマウのプレーが良かったです。第2セットはそのマウのファーストサーブの確率が落ちてきて、マラック/パビッチのリターンに捕まってしまう厳しい時間がありましたが、要所で今度はエルベールが踏ん張っていたように思いました。マッチポイントでもエルベールは相手の動きが良く見えていて冷静だったと思います。実況の鍋島さんが仰っていたように二人のプレーが噛み合っての勝利だったと思います。
関心したのが、マウの子供がエルベールになついているということでした。普段から遊んでいないとああいう感じにはならないと思うので、エルベールとマウがプライベートでも良い関係が築けているのを垣間見た気がします。
2015年に結成されて早3年、なかなか芽が出なかった若手と引退を考え始めていたベテランのコンビがここまで登りつめました。もう映画に出来そうな話です。マウはそろそろ引退を考えているとのことでしたが、せっかくだからエルベールとのペアでキャリアグランドスラムを目指して欲しいと思います。残すは全豪オープンのタイトルのみです。
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2018年 全仏オープン 準決勝
P.H.エルベール/N.マウ 6-3 6-4 N.メクティッチ/A.ペヤ
エルベールの打ったボールがマウに直撃して中断というまさかのアクシデントがありました。あとちょっとずれていれば眼に直撃するところだったのでかなり危ないアクシデントでしたが、エルベールのプレーは中断後の方がむしろ良かった印象です。アクシデントすら味方につけたような気がしました。
なんといってもマウのプレーがいいですね。マウのサービスゲームは本当に安心して観ていられます。それだけに意外だったのは試合後に見せたマウの感極まったような表情でした。プレー自体からもっと余裕が感じられたのですが、こちらが思っていたよりずっとプレッシャーがあったのかもしれません。
これでエルベールとマウはペアとして全てのグランドスラムの決勝に進出したことになります。サーブで押していきたいこの二人にとっては決勝当日の天気が重要な気がします。やはり雨が降って球足が遅くなるとこの二人には不利でしょう。決勝の相手はF.ロペス/M.ロペスとO.マラック/M.パビッチの勝者ですが、どちらのペアにもストローカーがいるので、なおさら球足の遅いサーフェースで戦うのは避けたいです。でもここまできたらローランギャロスの神様がこの二人に微笑むことを信じたいと思います。
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2018年 全仏オープンテニス ミックスダブルス決勝
チャン・ユンジャン/I.ドディグ 6-1 6-7 1-0 G.ダブロスキー/M.パビッチ
第1セットを観た限りでは本当にあっという間に終わってしまいそうな展開でした。とにかくチャン/ドディグのショットセレクションが冴えわたり過ぎていて、ポーチ、ストレートアタック、ロブ何をやってもことごとく決まるという感じでした。このペアのリターンもとても良かったと思います。パビッチのサーブでこの試合は始まりましたが、リターンが良く沈んできたためか、このゲーム以降はパビッチもサーブ&ステイバックになることが多かったです。
第2セットになるとダブロウスキー/パビッチはリターンからのロブを多用し始めます。これが功を奏し、チャン/ドディグのサービスゲームでも競った展開になることが多くなったのですが、あと一つ調子が上がりきらないダブロウスキーにエラーが多く、先にブレークを許してドディグのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えます。
ダブロウスキー/パビッチが底力を見せたのはここからで、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでブレークバックすると、タイブレークでも2-5でドディグのサーブ2本という場面から逆転してこのセットを奪います。
マッチタイブレークもチャン/ドディグがリードしてはダブロウスキー/パビッチが追いつくという一進一退の攻防でしたが、7-8のパビッチのサーブで痛恨のダブルフォルトがあり、これが明暗をわけました。
久しぶりにドディグの試合&勝利を観ることができました。ハードコートの試合ではサーブ&ボレーをしているようですが、今大会はクレーということで2015年に優勝したとき同様、サーブ&ステイバックでプレーをしていました。チャン・ユンジャンとは今大会で初めてペアを組んだそうですが、この結果なら当然ウィンブルドンもペアを組むのでしょう。終盤で少しドディグに固さがあった気がしますが、チャンの思い切ったプレーがそれをフォローしていたように思います。
全豪オープンに続いての優勝を狙ったダブロウスキー/パビッチでしたが、決勝は本調子といかなかったようです。特にダブロウスキーは本来は非常に反応の良い選手ですが、この試合は突き玉の処理やリターンでのミスが多く、本人もかなり苛立っている場面が目立ちました。ただ、それでも第2セットを逆転で奪ってくるところは見事だったと思います。
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全仏オープン男子ダブルスのベスト4が出そろいました。昨年は番狂わせが多かった印象ですが、今年は結構順当な勝ち上がりのような気がします。唯一のダークホースという感じだったゴンサレス/ヤリ―が準々決勝で敗れて残った4組は全てシードが付いています。
N.メクティッチ/A.ペヤ vs P.H.エルベール/N.マウ
エルベール/マウがここまで勝ち上がってきました。2015年の結成以来、このペアで4回目の全仏ですが、これまでベスト16が最高だったので、ペアとしてのベストリザルトを更新してきました。正直あんまり期待していなかったので嬉しい驚きです。ここまで来たなら優勝して欲しいです。なんというか画面越しにもこの二人のギラギラした感じというか、今年こそタイトルが欲しいという気迫が伝わってきます。今大会は1回戦リンドステッド/マトコウスキ、2回戦ハーセ/ミドルコープ、3回戦ソック/ジョンソン、準々決勝ゴンサレス/ヤリ―とかなりタフなドローを突破してきています。初戦で1セット落としたのみで後はストレートで勝利しています。初戦を除いてはストローク主体のダブルスとの対戦で、その中ではセットを失っていないあたり、サーブの調子が良いのでしょう。
対するメクティッチ/ペヤは今大会失セット0でここまで勝ち上がってきていて。こちらも勢いがあります。ペヤはかつてソアレスと組んで活躍していた選手です。ソアレスとのコンビ解消以降、正直ぱっとしなかったのですが、久々に活躍する姿が見られました。
どちらも正統派のダブルス同士の対決で、テンポの速いゲームになりそうです。期待もこめてこれまでの実績に勝るエルベール/マウが勝利すると予想します。
F.ロペス/M.ロペス vs O.マラック/P.パビッチ
今年は本当にマラック/パビッチが強いです。準々決勝では全豪の決勝の再現となったカバル/ファラ組との対戦を制しています。パビッチは全豪に続きミックスダブルスでも決勝に進出しており、好調なのでしょう。
対するロペス組は2016年のチャンピオンです。一時の勢いなくなってしまったように感じていたのですが、ベスト4まで勝ち上がってくるあたりさすが実力者同士のペアというところで、恐れ入りました。
今の勢いからするとマラック/パビッチだと思うのですが、経験豊富なロペス組の活躍も期待しています。レフティのパビッチのサーブにアドサイドのマルク・ロペスがどれだけうまく対応できるかが、ひとつの鍵のように思います。
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以前の記事でヒューイットが引退後5回公式戦に復帰していることを書きましたが(こちら)、早くも6回目がやってきました。全仏オープンの裏で開催されているイギリスのサービトンのチャレンジャーのダブルスに、同じオーストラリアのボルトと組んでエントリーしています。
ヒューイット組が1回戦であたるのは地元イギリスのウィリス/クラーク組です。ウィリスは2016年のウィンブルドンで予選のプレーオフから本戦2回戦まで勝ち上がり、センターコートでフェデラーと試合をしたことで話題になったあのウィリスです(当時の記事はこちら)。ダブルスとはいえ、今度は元世界ランク1位の選手とあたるのですから、この人は本当にもっていますよね
この大会はキリオスもダブルスのみエントリーしています。パートナーはアメリカのジャクソン・ウィスローという選手です。
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2018年 全仏オープン 男子ダブルス2回戦
P.H.エルベール/ N.マウ 7-5 7-6 R.ハーセ/M.ミドルコープ
順延に次ぐ順延で未だに終わってなかった2回戦のカードです。4-5でハーセ/ミドルコープ組がリードし、エルベールのサービスゲームを迎えたところからスタートしたのですが、ここからエルベール/マウが3ゲーム連取し第1セットを奪いました。ミドルコープのボレーミスが多く、エルベール/マウがリターンからの突き玉をミドルコープに集めていた印象です。
第2セットはハーセ/ミドルコープ組が持ち味のパワーを発揮し、どちらかというと流れをつかんでいたのはこのペアだった気がします。ただ、それでもブレークを許さずにタイブレークに持ち込むあたりがさすがに地力のあるエルベール/マウでした。タイブレークもほとんど互角の展開でしたが、決定打になったのは6-6で迎えたマウのバックのリターンエースでしょう。ハーセのサーブのコースも前衛のミドルコープの動きも読み切ってストレートに打ち抜いた、鮮やかなリターンエースでした。百戦錬磨のマウの勝負強さを見た気がします。
今年の全仏オープンで勝ち残ったフランス勢は女子シングルスのガルシアと男子ダブルスのエルベールとマウ、ロジェ=バセランの4人だけです。このうちガルシアは女子ダブルスで、ロジェ=バセランは男子ダブルスでそれぞれ優勝経験があり、優勝したことがないのはエルベール/マウだけです。勝たせてあげたいですね。
事前の予想ではあまり期待が出来なさそうだと思っていましたが、今日のようにサーブの調子がよければあるいは…という気もします。3回戦ではアメリカのジョンソン/ソック組と対戦になります。
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2018年 全仏オープン 男子ダブルス3回戦
M.ゴンサレス/N.ヤリ― 7-5 6-3 C.エメリー/S.ロベール
恐らくこの日1番コートで組まれた試合で一番地味なカードだったと思います。個人的な注目選手はロベールでした。ロベールは地元フランスの選手で、38歳のベテランですが未だに単複両方でプレーをしています。昨年の兵庫のチャレンジャーで優勝。今年の慶応チャレンジャーでもプレーしており日本とも縁のある選手です。普段はチャレンジャーが主戦場となっている選手ですが、ここで勝てばキャリアで初めて全仏の2週目に残ることになり、非常に期待していました。
しかし、残念なことにそのロベールのプレーがいまひとつでした。2ndサーブがあまり強くないためここを狙われてしまった感があります。重要な場面でのダブルフォルトもあり、結局この試合で奪われた3ブレークは全てロベールのサービスゲームでした。また、これはプレースタイルの相性の問題だと思うのですが、フラット系のボールでパワーよりタイミングの早さで勝負するタイプのロベールは、どうしてもダブルスのクロスコートだけのラリーになると、スピン系ハードヒッターのゴンサレス、ヤリ―のパワーに割と押されてしまう展開が目立ったように思います。
ロベールのパートナーのエメリーは良いプレーをしたいたと思います。黒人の選手らしい身体能力の高さを活かした思い切りの良いプレーが目立ちました。まだ23歳ということで今後まだまだ伸びしろがありそうです。
勝ったゴンザレス/ヤリ―組は南米ペアらしくとにかくストロークの突き玉が強力でした。アルゼンチンのゴンサレスは34歳のベテランで、全仏オープンのダブルスでベスト8に進出するのは4年ぶり2度目。この試合に出ていた選手の中では一番ダブルスの実績のある選手です(2011年の全仏ダブルスには錦織と組んで出場していました)。パートナーのヤリ―はチリの若手で、現在シングルスのランキング61位。グランドスラムでは単複を通じてこのダブルスでの勝利が初勝利でした。
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