コートを使う?
いや、テニスはコートで行うから、使ってますよと言われそうですが、正確には、コートの特徴を知って、上手く使おうです。
コートというと、まず、ネット中央の高さは、気づくことと思います。
テニスをする前に、ネットの張りを調整し、中央の高さを調整すると。
その高さは、0.914メートルで、まあ知られている数値と思います。
では、ネットの端(ポスト側)の高さは、どうでしょうか。
答えは、1.07メートルで、中央とは、15.6センチの違いがあります。
テニスボールの直径は、6.54センチから6.86センチ(国際規格)なので、ボールの2倍以上の高さの差があるわけです。
つまり、ネットの端で、ネットテープにかかるボールは、中央なら、余裕で越すことができます。
つぎに、コートの広さですが(ダブルス想定)、サイドライン間の長さ(いわゆる横)は、10.97メートルになります。
それに対し、ネットからベースラインまでの長さ(いわゆる縦)は、11.89メートルで、サイドライン間よりも、92センチ(1メートル近く)も長くなります。
私は、ドロップショットを多用する方ですが、相手を横に振るよりも、縦に振った方が動かす距離が長い、つまり取られにくいというメリットもあります。
さらに、対角線に打った場合、ネット中央からベースラインとサイドラインの交わる点までの距離は、13.09メートルとなり、ストレートに打つ場合(11.89メートル)よりも、1.2メートルも長くなります。
このことから、相手に追い込まれたときは、対角線上クロスに打てば、ネットの一番低いところを通し、コートを一番長く使うことができ、安全に、凌ぐことができます。
試合中、ここまで考えてはいませんが、練習時に気をつけていると、無意識に試合で、反応できるかな?と思っています。