☆『幸せ革命』丸坊主☆
小学校から中学に上がると、全員丸坊主になる、
『何で自分の身体なのに、自由に出来ない』これが一番嫌だった、
中学は規則でがんじがらめだ、何故に全国一律で学生服を着ないと
いけないんだ、沖縄は熱いんだから、Tシャツや長袖シャツがあれば充分
じゃないか?衣替えも東京と沖縄は温度差があるのに何故に一緒なのだ?
桜でも1月に咲くのにオカシイだろうが!って、絶対に髪を切らなかった、
学校側も1学年17~18クラス、3学年で2700人の中の1人が
言う事を聞かないと規律が乱れると思い、強行突破にでた、
生徒指導部の先生が3人やってきて、二人に片方ずつの腕を抑えられ、
もう一人がヒーローの頭の真ん中にバリカンを入れられ、
逆モヒカンにして去って行った、納得出来ないがしょうがない、
床屋で丸坊主にした、だけど、髪を少しずつ伸ばして、
ギリギリオッケイラインを見つけ、自分でレーザーカッターで
髪を切っていた、沖縄で丸坊主にすると、紫外線が直接頭に当たるから、
頭皮が乾燥して、フケが出る人が多かった、
髪を伸ばしたら不潔って?誰が決める、不潔な人は損をするんだから、
少なくとも自分で決める事なんて思っていました。
☆『幸せ革命』御殿のような家☆
父のパチンコ屋さんは、大成功を収めて、御殿のような家へ引越しです、
小さな丘に石垣を積んで、坂道を上がると、広い庭、
1000万円もする松や、ソテツ、家が1軒建つほどの大きな池、
その中には錦鯉が沢山泳いでいます、裏庭には、人が住めそうな犬小屋と、
20mはあろうかと思えるプールとシャワー、
30畳の仏間、応接間、客間、お手伝いさんの部屋、寝室、書斎、
それぞれ子供達の部屋、2階からは、那覇市が全部見える絶景、
下の方に市民会館があり、芸能人がホテルと間違って来るほどで、
『玉城御殿』と呼ばれていました、
最高に幸せ?と思いきや、そうでもありません、
時が経つにつれて、錦鯉に餌をやるのも飽きて来て、
血統証付きのコリー犬、ラッシーも散歩に連れて行く子供達も居なくなり、
其々の部屋に篭って居る、台所では、ポットが失くなり、
新しいのを買うと又失くなる、各部屋でテレビを見て、
各部屋でコーヒーを飲み、昔、皆で番組を譲りあったり、
チョコレートを分けあった兄弟姉妹はバラバラになった気がした、
ヒーローは出来るだけ妹達を集め、狭い場所で花札やトランプをしたり、
犬を散歩に連れていったりした、