父のことを覚えていてくれたこと

今日は夕方犬の病院に寄りました。秋に我が家の犬の狂犬病の注射をここで受けたのです。その証明書をもらうために寄りました。
我が家では前から犬を飼っており、特に一代前の犬のころからここの病院を利用しています。

そのときの犬は元野良犬で、初めは誰かに飼ってもらおうとポスターを貼ったりしていました。
やがて貰い手が決まったものの、初めて犬を飼う人で手に負えなかったのか、すぐに我が家に帰ってきました。
そこからその子はうちの犬になりました。
大人しくて吠えることもめったになく、私は弱虫だと思ったのですが、先生は「吠えないこの犬は強い犬ですよ。弱虫はすぐに吠えます。」と言いました。

そのころは父もまだ元気でよく野原へ散歩に連れていってくれたり、夕方子どもの帰った後の小学校に連れて行ってはつないでおいて、自分は鉄棒にぶら下がったりしていました。
またシャンプーは父の仕事で、車庫につないでアワアワにして自分もびしょ濡れになりながら洗ってやっていたのを思い出します。

あるときは母がこの犬を散歩に連れて行ったとき、縄が足に引っ掛かって転んでしまたことがありました。
そして手を骨折してしまったのです。
何も知らずに仕事から帰ってきた父は、庭につながっているその犬の顔をみて「何かあったのか?○○が青い顔をしているぞ。」と言いました。
その犬は茶色の犬で、泥棒のように口の周りが真っ黒な犬なので青い顔のはずはないのですが、表情から「何か悪いことをしてしまった」という顔をしていたのでしょう。

その父も歳を取り、今はもう80歳を過ぎまして認知症になってしまいました。
前はよく犬に何か心配なことがあると、私と一緒にこの病院を訪れたものでした。

今日先生に会ったときに色々と世間話をし、帰りかけたときに先生から呼び止められて父のことを聞かれました。
もうずっと何年も父はここへ来ておらず、いつも私だけが来ていたのでずっと心配しておられたみたいです。
「もう80過ぎで、認知症になっちゃって要介護ですが、まだ歩いていますし、色んなこともよく分かっていますよ。」と答えました。
「お父さん、昔よく○○ちゃんの面倒をみて、ここにも連れて来ていらしたから。」って。
そして「がんばってください!」と言われました。

先代の犬のことを覚えていてくれているのも嬉しいですが、父のことも覚えていてくださって声をかけていただいたことがありがたかったです。
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カテゴリー: ペット・動物 | 投稿者mokomoko1 18:07 | コメントをどうぞ

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