真剣な中年

昨日も書きましたが、中年の社会人に本気でテニスを教える所はあるのでしょうか?
いえ、真剣にテニスを教わりたいと思う中年の社会人はいるのでしょうか?

そうはいうものの、何を隠そう自分もはじめてこの練習会に参加しないかというお誘いをいただいた時、「苦手なバックハンドがどうにかなればいい」というくらいの軽い気持ちでした。
30歳を過ぎてからは週一がやっとのスクールプレーヤーでしたが、学生時代はソフトテニスをやっていましたし、体力には自信がありました。

大体自分のテニスが時代遅れだなんて、これっぽっちも夢にも思っていませんでしたから。

それが毎回ダメ出しばかり。
初めは何がダメなのかさっぱりわかりませんでした。
しかも、自分は指摘されたとおりに直しているつもりなんですが、まったく直っておらず「言われたらすぐ直せ!」「もうやらなくていい!」、と叱責ばかり受けていました。

直せないことにも叱責されることにもめげて、そのうち土曜日になると憂鬱になり、日曜日の朝には足が竦み、辞めることばかり考えていた気がします。

それでも、最近やっと直ってきたようで、(でも実は、指導してくださる方が根負けしたか、目が慣れてしまったのではないかと密かに思ってはいるのですが)叱られる回数が減ってきた気がします。

学生時代にハードな体育会にいた友人は、共感して励ましてくれます。
クラブ活動とは全く無縁だった友人は、「早くやめなよ。バカじゃない」と言います。

どうにかこうにか続けれこれたのは、本当に運がいいとしか言いようがないのですが、50歳を過ぎた人間にこれだけ真剣に指導に当たって下さる方は他にもいらっしゃるのかと、いつも考えてしまうのです。

伸び盛りの、素直の若い世代に教えることは誰にでもできます。
教えたことを一生懸命吸収しようと頑張る姿は、教える側の気持ちも向上させてくれます。

それに対して、年を重ねてどんどん頑固に、どんどん頑なになっていく人間に指導することは、例えようもないくらい難しいことです。
その上吸収するスピードもめちゃくちゃ遅いときたら、誰だってやりたいとは思わないですよね。

こうして書いていて、中年に真剣に指導する方がいない理由がわかりました。

真剣な中年がいないとは思いませんが、自分が指導する側に回れと言われたら…

無理ですね~。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者ねむりぎ 15:25 | コメントをどうぞ