この所ずっとある演出家の書いたエッセイを読んでいます。
自分は演劇には全く興味がなかったのですが、この本読むと納得したり、共感したり、感動したり。
特に「そうそう、このことは自分も以前から思っていた」と共感することが本当にしばしばあります。
自分ではそれを上手く表現できず、何となくじれったさをいつも抱えていたのですが、自分のもやもやがしっかり文章になって、自分の中で「そうなんだよね」とか「そういう事だったのか」きちんと理解できるのです。
今回自分特にショックを受けたのが「呼吸」がテーマの短いエッセイです。
「呼吸」についていろいろ書いてあります。
吸うより吐くことの方が大事であるとか、本当にうまい役者は観客の呼吸を操ることができるとか。
その中で「相手の呼吸に合わせる」という内容がありまして、これを読んだ時、学生の頃先輩から「リターンの時は、サーバーと呼吸を合わせなさい。」と言われていたことを思い出しました。
目で見て合わせるなんてことは勿論できません。
でも普通サービスを打つ時って、息を吐きますよね。(まあ、止める人もいるようですが)
サービスに限らずストロークでも、たいていの人は打つ時に息を吐いていると思います。
サービスに限って言えば、トスを上げる時に吸って、打つ時に吐く。
だからリターンで構えている時も、それに合わせればいいわけです。
「ボールの回転をよく見なさい」、なんてどう考えても不可能なアドバイスよりよほど有効ですよね。
だって見れるわけないじゃないですか。
で、最近の自分はそれをしていたかな?と考えた時、「していなかったかも」と反省したわけです。
もしかしたら、息を止めていたかも知れません。
ストロークの時の呼吸は意識して練習していたのですが。
次回の練習会の時には忘れずに「相手の呼吸に合わせて」みようと思いました。