先日、朝練をしていた時の事。
まだ小学校には上がっていないだろうと思われる男の子が3人、ラケットとボールを持ってやってきました。
ラケットは2本しかなかったのですが、この3人、本当に楽しそうにテニスをするんです。
尤も、壁に向かって打つものの、殆ど1回も返せないのです(何バウンドさせても、なかなか打てないんです)。
壁に向かって打つものの、全く返せず、最後はゴロになって、それでも空振りしたりするんです。
しかも、1人はなんとビーチサンダル!
それでも走ったりするんです!
15分位遊んでいたかな。
その間、本当に楽しそうでした。
テニスをしながら、3人とも笑い転げて。
ボールを打っては笑い、返せずに自分の後ろに転がって行っては笑い、他の子のそんな姿を見ては笑い。
ホールを取り合ったり、ラケットを取り合ったりなんて所は全くなく、みんな笑い転げていました。
思わず自分の練習も忘れて、彼らに見とれてしまいました。
今迄こんな楽しそうにテニスをやる子供達って、見たことありません。
ラケットが足りなければ、やりたいという子が出てきたり、ボールを取りあったり、少しは諍いがあるんですが、それがまったくなくて。
3人とも「笑い転げる」という表現がぴったり。
見ているこちら側も幸せになるくらい、楽しそうでした。
ラケットにきちんと当たらなくても、全然返せなくても、これほど楽しそうにテニスができるなんて、いいですね。
この子たちが、こうやっていつまでも楽しそうにテニスを続けていられたら、
こんなふうに、心から楽しそうにテニスをする子が一人でも増えてくれたら、
そして、こんなに楽しそうにテニスをする子たちを、しっかり教えるコーチが増えてくれたら、
日本のテニス界も絶対に変わるでしょうね。