いつものように午前中テニス、ダブルス2試合とストロークをしばらくして帰る。昼から孫娘たちと近くの「元気も森」公園で遊ぶ約束をしていた。ミニゴルフ場の一角を広い公園にしてのびのびとしている。親子ずれがそれぞれ遊戯などを持ったりして広い公園に散らばり楽しんでいた冬晴れの昼下がりだった。
テニス仲間のオシドリ夫婦が沖縄へ遊びに行っている。もちろんテニスだ。内容は詳しくないが、そこでぼくたちのテニスクラブで働いていたコーチ夫婦と食事の約束をしていると耳にしたのだ。
二年ほど前、真新しいテニスクラブに、若者らしくきびきびとしたニューフェイスの男のコーチが赴任し、しらぬまにベテラン女性コーチと仲良くなって結ばれた。まさかのできごとだったが、素晴らしいカップル誕生だとみんなで心から祝福した。そして男の里の沖縄で結婚式を挙げて、テニスコートで披露宴が行われた。
こころ温まるアツアツの時間が流れた。会員から腹いっぱい祝福されて、笑顔がはちきれんばかりだっのが記憶に残る。
ところが、その熱気の収まらぬ中、数か月もせぬ歳の暮れにやめると聞いて、テニスクラブが氷ついたのを思えている。二人がやめると知れ渡ると会員のショックは大きかった。
最後のレッスンの後、シングルスをワンセット教てもらって、記念写真を撮ったのもなつかしい。その後の音沙汰はなく、去るもの日々にうとしで記憶の彼方になっていた。その後の行く方はオシドリ夫婦が持って帰ってくれるはずだ。
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