先日、「練習会で打ち方がフラットになっている」と指摘を受けてから、試行錯誤というか、いろいろ迷走しています。
自分が思ったボールが打てるように、あれこれ考えて練習してきたつもりなんですが、今振り返ってみると、何も身に付いていない気がします。
いえ、「気がする」ではなくて、全く身に付いていないのです。
テイクバック時の面、その時の左手、打点、フィニッシュ、等々。
以前いた練習会の指導者から、嫌というほど教えていただいたというのに。
上記の4点だけでなく、バランス、顔の位置、視線、その他諸々、細かく指導していただきました。
ソフトテニス上がりで、強打することしか頭になく、長年体に染みつけてしまった悪癖だらけの汚いスイングではなく、シンプルで美しいスイングができるようになるために。
毎回毎回怒られましたし、何度も途中で「もう打たなくていい!!」「直す気がないから直せないんだ」と怒鳴られ、、実際に何度もコートから出されました。
あまりにも怒鳴られることが常態だったので、怒鳴られなくなった時、見限られた、と思ったほどです。
でも、こんな高齢になっても、それほど厳しい指導者に巡り合えた事は、本当に幸せだったと思っています。
社会人になっても、学生時代のような厳しい指導を受けている方って、果たしてどれくらいいるでしょうか?
スクールではまず無理でしょう。
スクールはサービス業ですから。
では、サークルはどうでしょう。
自分が今お世話になっている練習会にもコーチはいらっしゃいますが、アドバイザー的な感じです。
20代相手ならまだしも、50代相手に厳しくコーチできる方って、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか?
学生相手の指導だって、かなり気力がないとできません。
まして、伸びシロが殆どない大人に指導するというのは、本当に身を削るに等しいことかもしれません。
伸びシロがないだけなら、まだましです。
それよりももっと恐ろしい欠陥は、大人って、体も心も「頑固」だということです。
体に染みついてしまった悪癖の数々を直すのも、ほんとにほんとに大変ですが、いつまでたっても直せないわが身を棚に上げ、指導者に矛先を向ける方もいます。
あと、わかったつもりをするのも得意です。
「わかったつもり」と「できる」は全く違うもの。
自分は「わかって、できた」つもりなんですが、実は全然できていないことが殆どです。
経験者が、悪癖を直して新しいことを身につけるには、初心者の何倍も練習が必要だと思います。
ああ、書いたことが全部自分に当てはまっています。
自分のような、頑固な大人を指導してくださる方に巡り合えたのに、何にも身に付いていない自分がしみじみ情けないです…。