千葉駅のちかくに、「テニスショップ ウチヤマ」というマニアックなものを探している人にはオススメのお店があります。
といってもお店はこじんまりしていて、求めればなんでも!ってほどでもないとは思いますが、チューニングのためのグッズとか、こだわりのある人にはたまらないお店です。
去年の夏にたまたま、久しぶりに見に行ってみようと思ったところ、お店に入ったら店長のユータさんが気さくに話しかけてきてくれて、なんていうんですか、ウマが合うっていうか、同種の匂いがするっていうんですか、ただもんじゃないと思いまして、今回声をかけさせていただいたところ、今年になって2、3人のオタクではじめた我が「テニスオタク会議」の会場としてきていいよ、という運びになり…
やってきました7時半!(夜のです)
ワタシと、ねこおやじのAさんとでウチヤマ店内に。場所のお礼にはコーラ一本を持参して、今日は宜しくお願いしますと。(笑)
ユータさんとAさんは初対面だったのですが、始まって数秒。Aさんのだしたフィッシャーの一本スロートの珍しいラケットを中心に、一気に初対面の壁は粉砕(笑)しました
興味を持つと、大人でも「知らない人」の壁って簡単に壊れるのね(笑)。
Aさんは身長6フィートを超える大男で、かつて握力も100キロ?というスーパーマンなんですが、この人をもってして「ただねー、このラケット重たくて振りづらいんですよね」と言わしめる398g。
ラケット398gて。しかもカーボン素材のほうので!
「これ、グロメット抜いて中のウレタン抜けないかなと思って」( A氏)
「ウレタン?どうやって?」(ユータさん)
「いやカーボン巻いた中ってウレタン詰まってるじゃないですか、これ溶かすとかほじくるとか」
「え、均等にできるかなぁ…(やる気なんだ)フレームのバランス変わっちゃったらもう使えなくなるかも」
「そう、それが一番心配なんですよね〜 なんかうまい手がないかなぁと思って」
「…」
「…」
みたいな、面白い会話。
発想がマニアすぎ。しかも、技術的には方法があるってところから話ができてるのが、ショップ店長のユータさんも、コーチで飯食ってるワタシにとっても、びっくりするくらいよく知ってるし、元々はこういう素材だから、これくらいはできるはず、っていう整然とした理論立て。
それで、そこまで考えたことがない店長とコーチも、きっと頭のどこかでそういうのを考えたことがあるから、ちゃんと会話ができてる。そういうの見て、この写真撮ってたワタシが吹き出すっていう空気。
ラケット談義は簡単には終わりません。というか、いつまでも尽きない。
みんなカーボン素材になってからのラケットはほぼ知ってる世代だし、ワタシ以外はウッドのラケット経験もあるのでしょう。(ワタシはテニス始めたの1985年ですから、すっかりカーボンに変わってました。ゲルライティスとかイメージあるけど、実際使ってるのを見たのはメチージュくらい)
で、いろんなラケットが出回っては消え、店長さんとしては「そういう珍しそうな奴はとっとけばよかったなぁ〜」って言ってましたが、それって相当、実物を手にしてきた、ってことでもありますよね。うらやましい。。。
こんなラケットがあった、とか、こういうフレームにはこういうガットが合うんですよ、とか、フレームの固有振動数に着目してから、ラケットの特性は一気に変わったとか、まー出てくる出てくる。
店内だけでも面白いラケットがけっこう見れます。アディダスの一本スロートなんて、知らなかった
クナイスルのレッドスター(ツインもミッドもありました)もあったし、プーマのボリスベッカーウイナー(ボリスベッカーはスーパーの方がメジャーです)もあったし、ウッドラケットもなんだか雑?にぶら下がってます。
この写真の右側のダンロップは、鈴木貴男選手の実機。
Aさんの今回持ってきた分をたして、記念撮影。
上に写ってる青いフレームは、数年前までワタシが愛用していた、輸入モンの、「n-seven one」(nコードの7.1)です。
正面に写ってるのは、フタバヤのハイショット。あんまり見かけない、上位機種。
さらにAさん自慢の、ラケットプレス。この十字形の、しかもスチール製品は珍しいんだとか。
プリンスのモノ(MONO)とかね。。。使ったことあるけど、まだ持ってる人いるし!って感じでした。
ちょいちょい話の流れで、技術論になったり、昔の名選手の話題になったり。バンパタンとか、テメシュバリとか、ジーンメイヤーとか、わかる人どのくらいいますかねぇ(笑)
セイコースーパーテニス見に行ったとか、グンゼワールドに誰がきてたとか、サントリーカップもあったよねとか、話題は80年代に(笑)
オタク会議も白熱しております。
さっきの鈴木貴男選手の(昔の)実機なんですが、発見がありました。
グリップエンドのところ、厚みのあるウレタンパッドを巻いてあって、その上からオーバーグリップが巻かれてます。
エンド部分を太くする選手は割といるそうで、ガスケとかも野球のバットみたいにエンド部分をポコっと太らせてますよね。小指か薬指を引っ掛けるようにしてラケットを持っているようになってます。
ワタシも古いオーバーグリップの切れ端を仕込んで手のひらに沿うようにパッドを作っていて、思いつきの自作だったんですが、こういうウレタンもあるのねって感じでした。
最後に、お二人のコラボで、マッケンローとボルグの共演
ドネーのボルグプロ(ウチヤマ蔵)
ダンロップのマックスプライ・マッケンロー(A氏蔵)
翌日アルドールにいったら、マッケンローのダンロップ契約の初期のウッドラケットがありました。
マニアはここにもいる。。。(笑)
オタクの輪を大きくしようと思ってます!
詳しいんだけど披露すると周囲が引いちゃって自分が浮いちゃった経験のある人
そうでもないんだけど詳しい人の話を聞いていたい人
いろいろテニスについて知りたい人(オタク気質のある人)
得意分野も人それぞれですよね。なんでもいいので、引きこもりがちなオタクさんたちの情報交換って面白い場だと思います。ワタシも勉強になるし!
7時半にはじまって、終わったら日付が変わりそうな勢いでした。。。
合宿でもやって、一晩中語り明かす日がくるかもしんない。(笑)です!