月別アーカイブ: 2017年6月

「脱力」する以前の話

「力む」に対して「リラックスして」「脱力して」というアドバイスは有効です。

そして、飛んでくるボールに対してまず「力む」のが一般的なプレーヤーの常だとも思います。すくなからず緊張するし、そうでなければ雑なプレーをすることになるし、まじめにやろうとすれば必ず緊張から来る「力み」がでるはず。

 

だから、「脱力」することが先に言われるようになることは良いことだと思います。

力を抜くって、どこの力をどのくらい?というのがまたわかんない部分にもなりやすいですよね。そこんとこの話です。

関節から力を抜いてしまえば、ラケットを振るどころか、持つ事もどうか?みたいな感じでやってくれたのが、ワタシのクラスにいたジュニアの生徒。みんなで笑いました。そうそう、タコ人間みたいな感じじゃマズいわけです。

脱力する、で最も大事な部分は、「しなやかさ」を出せることだし、保つ事でもあります。

先日書いた、「タメ」の形になるってことでもあります。

ボレーのような短いスイングのストロークだと、握力はけっこう使っている方が正確さとか再現性には必要かもしれません。「しなやか」の使い方も様々です。

プレー全体の側面からみてみると、

・反応が素早く、正しい(素直な)こと

・動作にリズムがあり、途切れないこと

・形に約束があり、再現性がたかいこと

・動作後にもバランスを崩さず、リカバリーがはやいこと

はレベルの高いステージに上がればかならず必要になってきます。要するにテニスのシーンで「一撃必殺」はどんどんむつかしいものになります。力を込めた一発で決定するようなポイントになりづらくなってくる。

テニスの上達の条件というか、うまいなぁと人に思わせる要素って

・狙ったように打てること

・相手のショットを返せること

がどんどんうまくなっていけばいいわけです。球出しのボールをいくらうまく打てるようになっても、相手のショットがその通りに飛んでくるってわけでもないですよね。基礎と、応用が両方とも必要っていうか、対応の仕方によって相手のショットを楽々返せるシーンもあれば、そうでもないシーンもある。

 

 

 

そこで、まずは打点の形を知ることです。

打点ではどう動くか、それがどんな結果になるか、ということをつぶさに知っておくべきだし、身体の感覚でもわかるようにするべきです。

打点を止まった形で覚えたい人も多いと思いますが、ワタシ自身そうやってきてもそこでうまく打つことが出来ずに悩みました。打点とはラケットが通過するところで、動きそのものに型がないと、説明も実行もむつかしいものです。

インパクト直前の形から、通り過ぎてフォローしていくところまで、打点の位置に腕を置いて、ラケットを動かしてみるべきです。スライスの動きも、スピンの動きもあるはずです。

それを、腕の振り方だと思う事もなかなかむつかしいものです。当て方が分からない振り方って、間違っている場合にどこを修正したものか、わかりにくくなると思います。

型の中には、握り方や、握りの締め方、動きの促し方などがありますが、全ての動作を意思通りに力を入れてできるなんてことはありません。打点とは一瞬の出来事で、脳みそで把握できる分なんてほんの一部。

だからこそ、そのほんの一部をどこにフォーカスするかだと思います。ボールに当たる前までに整えて置く形があり、当たるときに欲しい感覚があり、狙ったラインに乗せるための力の方向がフォローになり・・・としていくはずですから、そんなに動きを毎回細かい事にこだわっていてはラリーのペースに間に合わなくなってきます。

「型」が出来たら、動きをしなやかにするのに力を入れる方向と、入れておくと硬くなる方向とが理解できます。動きを促し、制限もつけておかないと、自由過ぎてアウトしちゃうかもしれませんから、制限の中でしなやかさを保てるかどうかがカギになるはずですよね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:37 | コメントをどうぞ

「タメ」のこと

動作上の「タメ」とは、「力を貯める」ことを指します。動作上の決まった部位のシーンではなく、動作が連結するときには、為がある時と無い時では出てくる力に差があります。

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例えばこれは、貯めて伸ばした足腰が先行していて、上体は打点に向かって回転をはじめていますが、腕とラケットは一瞬の間、「タメ」の状態になっています。

このまま上体を回転し続けると腕自体のスイング量はすくなくなり、身体の回転によって腕が付いてくるだけの状態になります。

そうするとタメは使われずに打点がとれたとしてもラケットが逃げていく形になり、ボールにはスピンがかかりやすいけれどもパンチ力がなく、軌道がきれいでも速度が足りない、なんてことになるでしょう。

この写真はフェデラーですが、フェデラーのフォアハンドストロークは世界でも屈指。そんなスイングにはなりません。

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両肩を結ぶラインか、やや後ろに持たれていた腕は、この写真で見られるインパクトではかなり前に来ています。

要するに、一瞬だけ体の回転が先行する事で腕とラケットは走りやすい状態になり、左足側で身体の回転を抑えるとともに胸の筋肉や上腕、あるいは前腕などの屈筋群をつかってスイングを走らせます。この時に筋肉に力をいれて打っているかというと・・・うまくいえないですが、力は使っています。でも力は自然な流れのラインに乗せるまでの形作りのための力で、どこかの筋肉に意識を置いて、そこに意図的な力を入れている、ということはないと思います。

ともかくも、一瞬遅れた形になる事で筋肉はゴムのような性質を活かして加速を促し、ただその方向へスイングするときよりも力が付加されます。それがこの形になった恩恵といえる「タメ」のこと。

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ジョコビッチのこの体制でも、右足に乗ってスイングを始める前の一瞬にタメを作っている訳ですね。移動してきた流れを、右足を軸にして乗ることで、あっという間にタメの形になります。ヒザや股関節はストップ時の衝撃をうまく逃がし、打点へ移動する方向へ体をシフトさせながら、下半身による爆発力になるように同時に備えているってことですね。

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この連続写真は打点の前後までを疑似的に合成したものです。

肘の位置はさほど移動がありません。手首の位置は打点を中心になるように作られていて、打点の前ではヘッドにタメがあり、打点の位置では加速をもらって前に抜けていくようになっています。

手首の位置でのタメもあるわけですね。

最も重要なのが、打点の位置でしょう。打点での成否がショットの成否で、それ以前の準備やエネルギーがコントロールやパワー(〝パワー″もコントロールの一つの要素ですが)への影響する要素です。

適切にラケットを入れられるのなら、抜けるような型を持っていれば、付与できるものはある程度自由になるはずですね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:46 | コメントをどうぞ

スマッシュ・苦手じゃないですか

私のもっとも打てるようになるのが遅かったショットが、スマッシュです。

サーブは、最初から打てました(そんなに入らなかったですが)←入れ方が分かるようになるには時間がかかった

要するに「オーバーヘッド」ショットが全体に苦手、っていう事ではなかったんです。

みなさんはどうですか?スマッシュだけ苦手、っていう人もけっこういるんじゃないでしょうか?

 

スマッシュのむつかしい点をすこし考えてみましょう。

・顔を上向きにしなきゃなんない(相手のコートや相手が視野に入らなくなる)

・決め球だと思うほど緊張する

・それまでのラリーのリズムと急に変わって時間が出来る

・じつは打点がよくわかっていない

・タイミングや高さなどが上がってくるロブから測りにくい

・・・などなどでしょう。個人個人でもっと他にも苦手に感じる理由ってのはあると思います。

いまはそこそこ打てます。最強の武器、というほどにはなりません。でもまあ、「チャンス!」とおもって打てるようにはなったかな。

克服したきっかけは、30代半ばに取り組んだ壁打ち練習でした。

テニスコートにある壁打ち場で、垂直の壁、地面はアスファルト。壁際の地面にいっかいたたきつけて、バウンドが壁に当たるとロブになります。

それが、キツいアンダースピンになっていて、ちょっと合わせづらいのも良い練習になりました。

サーブが苦手じゃなかった(その頃はとてもコントロールが良かった)私は、スマッシュがホントうまく当てられない、「打点のよくわからない人」で、空中のどこが打点なのかそれが知りたかったけど、空中の事だから誰かの説明を聞いたからと言ってすぐに出来るわけじゃないことも知っていました。

それで、なぜか(っていうこともないけど)ハイボレーはちゃんと打てました。腕を伸ばして、なんなら当たりの悪いスマッシュよりはよっぽど武器になる。

なんならスライスサーブっぽい打ち方にすれば、スマッシュっぽい速くない球が打てるような日もありました。

それがどういうことか、打点で面を崩さないことが出来れば、そこそこ入るじゃないか、という事だったんですね。

ハイボレーは手首を固めてあって、強めに打ちたいときは手首でなくて肘を軽く曲げて、外旋させます。

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外旋ってこれですけど、これを頭上にあげると、オーバーヘッドのインパクト直前の形になる。

しっかり構えた、サーブでいう「トロフィーポーズ」にはならないですけど、むしろ打点の近くに腕やラケットを”すぐに使える”状態にして待てるという意味ではとてもラケットに当てやすいものです。

それで、打点が分かりたかったから、これで壁打ちをしました。上がったボールを、また壁際の地面に落として、また上がってきたボールを打つ。

それを段々大きいフォームにして、打点がわかるようになってきました。

で、スマッシュが苦手な人って、きっと

ボールをよく見て、エイヤって思い切り振ってるだけなんじゃないの?っていう見方をするようになったら、何割かはいますね。それもたぶん、半数以上。

打点のラケットをまずイメージしないと、ボールをそこに合わせる、っていう発想にならないんじゃないかと思います。

当たったらうまく飛ぶのに、思い切り振っているから、たぶんよく見てタイミングを合わせようとするところまでしかやっていないんだと思います。

打点を中心にインパクトに合わせられるような意識で練習するだけでも、球出しのボールとかならすぐに出来る様になったり、わかった!っていう気になることはあると思います。

そこに自信を持つことが出来たら、実践ではスマッシュが楽しくなるかもしれませんね。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:52 | コメントをどうぞ

ボレーのスイングの特徴

打球するためのスイングには、インパクト面とスイングの長さと角度との関係が必ずあり、サーブやストロークはベースラインからのものを基準に、スマッシュはサーブとともに威力を基準にするためにスイングの長さは必然です。

ボレーも、ネット前から相手コートのベースラインまでの距離に打つことを考えれば、スイングの長さが(ストロークほどではないにせよ)必要に感じることもあると思いますが、

 

ネットを越えてしまえば、相手コートはそこそこ広い

 

ってことを考えれば、そんなにスイングの長さを威力に変えようという動きはなくても良いし、相手ショットのシチュエーションを考えれば、ネットを越えてきてすぐの時間にスイングの長さを取れないシーンも想定できます。

 

それで、ボレーは「振るな」と言われます。

 

しかし実際には、ボレーでもスイングはあり、その質というか、ポイントが他のショットと違うものだということですね。

スイングの長さ=威力ですが、ショットの速度(勢い)と飛距離には別々の要素があって、ストロークやサーブでは、主に速度を速くしたい場合にはフォワードスイングを長くとるか、そこで勢いをつけ切るかする必要があります。

野球の経験者などには、強く打つためにインパクト付近(インパクトの直前から直後まで)に力を込めるというイメージがあるかもしれません。「強く打つ」というイメージなら、野球の経験に関係なくそうなるかも。

インパクトに合わせて力を込めると、打点の向こう側(直後)まで勢いが持続して長くスイングすることになります。それで「強く打つと、速度が増して遠くへも飛ぶ」という打球になる。

テイクバックを長く取り、ということはフォワードスイングの長さを確保しておいて、あまり力を込めることに重点を置かないでできると、フォロースルーを短くすることもできます。そうすると、スイングの方向が変わって回転がかかることにもなりますが、ショットは短く飛ぶことになります。

 

ここまででサーブやストロークのインパクト前のスイング=フォワードスイングの役割が、スイングを加速させてインパクト時の影響に加減を加えることができるっていう説明ですが、おそらく手首は自然にしなやかに使われて、ラケットに適切な加速が乗る方が気持ちよく、狙った通りのショットになる感覚になりやすいものです。

 

さて、ボレーのスイングは、バウンド後のボールよりも減速が少なく、感覚的にストロークのしなやかさを出すと振り遅れになる確率が上がります。

 

要するに腕を加速させて、その後ラケットに加速が移動する、という動きが自然なわけですが、それを待っている時間があまりないというか、速い球がノーバウンドでやってきたときに適さないということになります。

それで、「手首を固定しろ」ってことになります。もちろんコントロールの感覚のためにも面の向きをはっきりイメージできることになるので、そういう意味でも必要なことですね。

 

しかし、浮いたボールをボレーで決めたいときなどには、力を込めて速いスイングをしたいものです。

腕に力を込めると、大きな筋肉のある方が力が強い。それって胴体に近い方になるので、まず腹や肩に力が入り、上腕を使います。そうすると先端であるラケットは一度置いていかれて、戻ろうとするときに威力が出る。

それってストロークの時のしなやかさを出す方法と順序が一緒。間に合えばパンチボレーになってすごい威力で飛んでいきます。それでいて打点としての許容範囲が狭いので、ちょっと手元が狂うとアウトしたりネットに突き刺さったりします。

手首を固定すると、腕が長くなったのと同じような感じ…って言ってわかるかなぁ。何しろ長いものを振るときにはスイングは速くできなくなります。

先端に重みがあるものほど余計に重たくなります。まあ当たり前のことですね。

 

ラケットは静止重量がさほどないので、片手で持って片手の力で自由に動かせそうですが、約68.5cmの長さがあってスイングするとそのぶんのトルクが発生します。重たくなる。

なので、固定したまま崩さないように振ると、肩のあたりに負荷を感じます。ということは、そのくらいの負荷を感じながらそれ以上は速く振らない方が良いです。

 

・・・応援団の人が振っている、旗振りのイメージをしてみましょう。

旗は振れば空気抵抗が大きいもので、ラケットよりも負荷が大きいです。そのために体をぐっと重たくして(重心を落とすようにして)、腕で引っ張るというよりも先端を前に出すようなスイングにして、旗をはためかせます。

一定の力で、一定(と思われる)速度をキープすれば、旗に書いてあることが読み取れるくらいに旗がはためいてくれます。

ボレーのスイングもそういうところに共通する部分が少しあります。

面を安定させたいなら、先端のラケットフェースに風を孕ませながら振るようなイメージができるようになると、体が開いて無理に腕を振るようなところがなくなるかもしれません。

フォア側と、バック側では力の感じ方がまた違うと思います。しかし8の字型に均等に振っているなら、腕にかかっている旗の質量(負荷量)は同じはず。

力を入れて置かなければいけない部位もフォアとバックでは違いますね。

ラケットはちょっとそういう負荷を軽くしてくれる構造(ガットが張ってあって、空気抵抗は少なくなる)なので、もっと軽々と手首の力とかで振れちゃいそうなところに、ラケットの重さと長さが抵抗になっているのに無理しちゃう、ということになりがちです。

 

あるいは、抵抗がかかっているのが体で感じているけど、もっと速いスイングをしなきゃいけないと思って体の力の強い方=胴体に近い方から引っ張ることで体が開いてしまったりしがちです。

 

ともかく、ボレーにもスイングはありますが、ラケット程度の長さの柄を持った旗を、交互に振る程度のものです。そして面は終始安定を求めます。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:54 | コメントをどうぞ

ウチヤマ兄さんのテニスショップで

このブログ、2007年から「身辺テニス情報」というタイトルで始めたものを、tennis365のサイトがいっときすごく使いづらい状態になって、他のサイトに変えた後、また「新ブログ」というサイトができたので戻ってきて始めたものです。

 

もう自他共に認めるテニスオタクですから、世の中にそういう人がいっぱいいるんだろうけど、オタクって表に出てこない人の方が多いみたいだから、こういうブログからでも興味のある人が見てくれて、いつか集まってオタク談義・・・テニス談義で夜を徹して語るような会が作れたらいいな、と思って

「あかるい!テニスオタク会議」ってタイトルにしたんです。

 

 

それで、たった3人の「オタク会議」をした記事がきっかけで始めたものでした。その会場となったのが、千葉駅の近くにある

テニスショップ ウチヤマ

です。

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店主のユータさん。身長は私と同じくらいなんですけどね。ガッチリしてる。毎日ガット張りしてると筋肉つくのか?ちなみにこの写真、スマホじゃできないらしいですけど、クリックすると大きくできます。

このブログの原点ともなったこのお店で、久しぶりに1時間くらいいろんなお話をさせていただきました。まあ大半は忘れちゃったくらいの内容ですけど(笑)。

ユータ店長いわく、「ナガキさんのブログ、結構読んでる人いるみたいだね!こないだもラケット売ってくれって電話が来たんだよ!」って。

そりゃあテニスショップなんだからラケット売んなさいよね、って話じゃなくて、ここのショップにはビンテージも含め、中古のラケットも売ってる。

ビンテージ品は、基本売り物ではないです。当時そこにあったのは、これ。

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あら、こんな見切れた写真しかないか。。。これ、鈴木貴男プロの実際に使っていたモデル。ユータさんがご本人から頂いたもので、大切にしてましたが、これを売ってくれって。

 

一度は断ったんだけどさ、お金なら出すから!っていうから言い値で買い取ってもらったよ、みたいな話が出て、私の記憶もちょっと曖昧だったけど・・・

 

その黒いラケットじゃなかったですよね?

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って、あーっ、また鈴木貴男プロの実機だ!

「うん、ガット切れちゃってるんだけどね・・・またもらっちゃった」

という、「ダイヤクラスターRIM 1.0」でした。

なんとこのラケットには、ご本人さまからのサイン入り。

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かすれちゃっててよく読めないですけど。。。でもこのグリップエンドを大きくする加工、貴男プロの特徴ですよね。ナチュラル張ってあります。あ、いや、切れてます。

かくいう私も今やスリクソンユーザーになりましたからね。あー打ってみたい

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:21 | コメントをどうぞ

研究・・・

テニスの研究をしている、という「趣味」みたいなものが、私の仕事に役立っています。

テニスコーチの仕事をしているから、というよりもテニスの技術ってどこへ向かって何にこだわればいいのか?に興味を持ち始めた若い頃からずっと考えて楽しんでいます。

そうなんですよね。考えているの楽しいんです。

一生懸命やっているうちに、すごく感覚のいい球が打てることがある。

狙ったラインの方に、こんな感じでどうだ!って打ったら見事にその通りに打てた時って、快感ですよね。

だけど、もう一発!っていう時に必ずそれが打てない。一体何が違って、どうやったらもう一回あの気持ちいいショットが打てるようになるんだろう。。。

っていうのがきっかけ。そして周りを見ると、私よりもはるかに上手い人が、試合のような緊張した場面でもハッキリと狙い通りの意図的なショットを使って勝っている。羨ましいですよね。その人はあの気持ちいいショットを試合で使ってられるんだ。。。って、そりゃあ勝てるよ!って思ったものです。

 

まあ実際には、それを打ったからって決まらなくてどこかでミスをして先に負ける、なんて経験をしていくようになるんですが(笑)。

 

 

40歳を過ぎてからフリーのコーチになって、自由に考える時間が増えたことと、プライベートレッスンで一人のお客さんにきっちりみさせてもらえることが余計に研究心に拍車をかけることになりました。

「打ち方」

「構え方」

「見え方」

「捉え方」

「狙い方」

「動き方」

「・・・」

考えていくうちに、途方もないものに向かって行っているような気がしてきましたが。

ノートをつけ始めるようになって、結構貯まるものです。

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広げてみたら、ずいぶんありました(笑)。

もうまとめていける量がたまりました。まとめ方がよくわかんないですけど(笑)。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:44 | コメントをどうぞ

ラリーしよう

ラリーは、テニスでは「つなぐ」っていうイメージがあると思います。

「rally」とは、車のラリー競技も同じ意味で、「生還する」という意味があります。

生きて帰ってくる、活かして返す、そういう意味なんですね。お互いにボールを活かして返すことで、ラリーに面白さ=展開や、挑戦などの攻防が入ってくることになる。

テニスにおいてのラリーの要素は、「時間」と「空間」の使い方だったり、奪い合いだったりします。決められた空間の中でなければ勝負にならない。だから自分のショットがコートの中に入って、なおかつ相手を攻略できる方法を探さなければならないわけです。

強く打っても、自分の位置が深かったり、相手が十分に下がって取る場合には、広い範囲にはなりますが時間があるので間に合う可能性が高くなる。そしてボールはワンバウンドすると遅くなります。

トップスピンをかければバウンドを強く、大きく跳ねさせることが出来る様になり、相手の位置をさがらせることが出来るとか、または期待できる。

ライジングでボールを捉えることがうまければ、そういった相手の作戦を攻略できる要素を持っていることになります。しかし、そのぶん動ける時間が短くなるので、守備範囲は広くはない。

 

かといって相手はいつでもどこでも狙って打ってこれるってことでもないですね。こちらの返球のコースや、相手の走り方や方向によっては打てないコースがある。

 

それってどこなんですか、って言われても、同じ状況が自分でなんどか作れたとしても、相手の予測が良いとか、足が速いとか、リーチが長いなどの理由で、期待通りの同じ結果は得られないものです。

だから自分にも守備範囲を作っていなければならないし、相手のショットには即座に反応できるように構えていなければなりません。

 

相手のショットがどうなるかは、相手が自分だと置き換えてみる癖をつけてみると、自分と同じタイプの人とはラリーしやすい(試合だったら次のショットに備えやすい)と思いますし、違うタイプだな、と思ったら傾向を探るのに自分自身だったら、というのを参考に相手の得意や苦手を割り出せるでしょう。

試合を進めながら、観察するべきなんです。自分の知識が頼りになるだけじゃなくて、相手をみて考えて行ける様にならなければ、自分の方に有利に作るなんてことはできません。

ある相手には出来たとしても、明日の試合の相手には通用しないかもしれないでしょ。

そしてデータを積み重ねていく。自分のできることも、その日の調子によってあると思います。それもわかっていないと無理矢理なショットを打ってはミスをして負ける人になる。

色々なところに向き合って、忙しく動きながら挑戦し続ける。

集中ってそういううちに出来るものだと思います。

それを助けてくれるのは普段の練習から自信をもらえているかどうか。

よく、「練習のための練習をしてもダメだ」なんて言われますが、そういう事なんでしょう。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:50 | コメントをどうぞ