月別アーカイブ: 2015年7月

サイズなのか筋力なのかースイングスピードの限界

スイングスピードってのは、「角速度」なんだ、ってことを読んだことがあります。

ボールにあたるときのヘッドの持っている速度が瞬間的に秒速何メートル、ということではなくて、スイング自体が一定の時間内に角度として何度移動したか、ということを測るのが「角速度」です。

だから、手首を使ったり、ひじから先などをひっかけるようにしてスナッピーなスイングをする人は、ボールに必要な押しが足りなくて、初速が早かったとしてもネットを超えてからの減速が大きい、いわゆる「死んだ」ショットになりやすくなります。

 

なるほどなぁ、と、自分でもいろいろやってみて本当にそうだったので、一気に納得しました。

ストロークやボレーなどは、相手側からのショットの威力もラケットとボールの反発力に加味される部分はありますから、今日ここで書くことをまともにフォローするとは思えませんので、先に言っておきます。今日のスイングについては、サーブのような、自分でトスした「距離的に移動していないボールを打つ時」をイメージして書いています。

 

でまあ、サーブについてはワタシの場合、ここ6年くらいをかけて「ひとりサーブ研究会」を発足させて、理想のスイングとインパクトとはなにか、それを達成するのにどんな姿勢や体の動作の約束があるんだろうか、といろいろと検証してみました。

ただこれをずいぶん追い求めてきた結果、先にわかったのは、

やり方が分かったからと言って出来るわけでもない

ということ。

だから、サンプラスのようなフォームで打てればかなりいいサーブが打てるようになるのかもしれませんが、そのスイングのパワーを受け止めるコントロールの感覚が同時に育っていなければただ思いっきり打っているだけになるかもしれませんし、確率が悪ければそのフォームのうちの大部分のパワーを「スピードを抑える」ために回転をかけるなどして結果的に一般的なサーブのスピードと精度に落ちていくものではないかなぁと思います。

そこで、そういうことが分かって来てからの取り組みには、やはり「スイングのパワーを上げること」は課題に挙げているのですが、当然その目的は「200キロのサーブを打とう」ではなくて「スイングから効率よくパワーを取り出して、ゆとりのあるショットにしよう」というものに置き換わって来ています。

 

実際に、4年くらい前のフォームは画像があったので観てみたのですが、未だにその癖は抜けきらないものの、当時は大きく腰を前向きにして、トロフィーポーズで無駄に体をそらせて、緊張の強い「打球前の姿勢」が出来てしまっていました。

そこで、スタンスから始まって下半身の使い方に改善を求めて自己流ながら矯正をしていった訳です。

矯正がされてくると、体の内部の感覚が変わって来ていて、腰への負担が減りました。とくにここ2年くらいは、ワンセットくらいガチのゲームをやるともう腰が硬くなってきて疲労感が出る様になっていたのが、だいぶ楽におえられるようになりました。

で、姿勢もわかって来たので、スイングをスタートするところでこのくらいのむきになっていれば、強めのインパクトでもネットを超せばサービスラインの内側に収まる、という感覚が分かってきました。

おそらく、10年前(35歳ですね)の自分の最速サーブよりも、スピードは上がっていると思います。具体的にスピードガンなどで計測していないのでわかりませんが、動画を撮るとインパクトから向こう側のフェンスに当たるまでの時間が短くなっています。

それと、バウンドの伸びが体感できるようになりました。

私のいるスクールには、サブネットが置いてあるのですが、以前ならワンバウンドでそこまで届いたとしても下半分までだったものが、白帯の真下くらいまで上がりましたから、スイングのパワーが増したとみていいんだろうなと、45歳にしてほくそ笑んでおります。

ただ、ワタシの身長163㎝、体重55㌔という体格では、腕の長さは短い方。

スイングの距離を稼ぐ(角速度を大きくしたい)といっても、腕の長さは長くなりませんから、上半身をねじって肩を回すようにして稼いでも、すぐに限界がやってきます。

全く同じ動作を同じだけのパワーでこなす人が居たとしたら、その人が180㎝あればやっぱりワタシよりは格段に速いサーブを打てると思いますし、角度も付くので余計に速く見えるのではないかとも思います。

もう一つ、ワタシ自身は「長距離型」の選手で、瞬発力には自信が無い方。ということもあります。

だから余計に、インパクトだけを強く出来なくても、スイングスタートからフィニッシュまでを出来るだけ短時間に、かつスイングの長さをそのまま活かせればいいのなら、腹筋や背筋のバランスを取ることで上手くいくのではないかということでもありました。

それでフォームの改善に至りましたが、まあ完璧に理想のフォームにすれば、ほとんど相手のコートを見ずにスイングに入ることになりますし、感覚的にそこに不慣れであれば当然フォームの癖は残ります。

そんなわけで、改善に取り組んで6年。やり方が分かって来て2年ほどなんですが、全体に見れば、10%以下の威力増大だと思います。球速にして140㌔代が150㌔を出すことも可能(いつもいいインパクトをするわけでもない)程度にとどまっています。

それだったらファーストの確率の良かった以前のフォームの方がいいんじゃねえの、って気にならなくもないですが。。。

 

腰が痛くなくなっただけでもめっけもんです。

 

あと、こういう理想についてきちんと考えがまとまって、人様に話せるようになったことも、コーチとしては良かったことです。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:52 | コメントをどうぞ

時間は「奪う」か「稼ぐ」か

フレンチ、ウインブルドンと決勝をみて、その両方に駒を進めたジョコビッチは、片方は勝ち、片方では負けました。

ジョコビッチはポイントでは今年ずば抜けており、2位のフェデラーとは倍近い差があります。

数字で見るのはなんですが、ジョコビッチはプレースタイルもそうですが、いま究極に安定している選手。

このシーズンはクレーから芝生へ、プレーに差の出るサーフェスで勝負を続けながら、決勝まで出ている(オーストラリアンでも優勝ですからね)ってわけですから、その対応力は他の追随をゆるさないくらい素晴らしいものなのでしょう。

フレンチが終わった後の「テニスマガジン」に、R・ショーンボーン氏の記事が載っていました。
これからのシングルスのシーンは、こう変わっていく…という予測をされていました。

それは、ラリーをするお互いの距離が短くなる、つまり、コートの中に入ってのプレーば多くなる、というもの。

数年前からそのことは言われていて、ワタシもその記事を読んできました。

錦織がその筆頭を勤めるようなテニスをしていますね!
そして今年の、クレーシーズンの脅威とされてきました。
土のコートでも下がらずにプレーする、といういままでなかなか誰もできなかったプレーでマドリードを連覇し、フレンチでも地元ツォンガに敗れはしたものの、プレースタイルを貫き、大きな活躍をしました。

みているとワクワクする試合を、いつも錦織はしてくれます。

リスクを孕みながら、それでも果敢に攻めいる姿勢は、本当にかっこいいプレーですし、トップを目指すジュニア達にも、彼のプレースタイルを参考にする、有望な選手がこれからたくさん出てくるんじゃないでしょうか。

そして、去年のツアーファイナル準決勝の相手となったフェデラーも、錦織以上にベースラインから頑なに下がらず、そして錦織以上に積極的にネットを取る作戦を使って勝利しました。
その二人のプレーはまさに新時代のテニスを感じさせる、というものなのでしょう。ショーンボーン先生も彼らをその先駆者として考えられているのではないでしょうか。
去年の全米に象徴される、錦織の大ブレイクもあって、今年に入って当然マークが厳しくなってきています。

より早いプレーで圧倒しようとする錦織を、全豪ではワウリンカがストレートセットで撃破しました。高い軌道の、彼の特徴でもある重たいボールで錦織に攻撃的に無理をさせ、ミスをさせるような感じでした。

フレンチでのツォンガも、かなり下がってラリーをし、錦織は2セット目まで「自分を見失っていた」というほど攻撃させ、ミスを誘いました。3、4セットは錦織のペースで挽回を期待できる内容でしたが、ファイナルセットには精度の高いサーブと安定したラリーでキープを続け、「紙一重」という差でツォンガが勝利しましたね。

ウインブルドン決勝では、フェデラーはやはりベースラインからまったく下がらず、早いタイミングで先手を取ろうとしました。世界中でホントにフェデラーにしかできないんだろうなというコントロールで、ジョコビッチをコート上走らせますが、驚くほど深いカウンターで、フェデラーの攻撃を連続させないプレーで安定したキープを続けました。

ブレイクされると、ブレイクバックする、というフェデラーにとっても乗り切れないような流れの展開でもありましたが、要所ではジョコビッチがフェデラーの攻撃を丁寧に、確実にかわし、タイブレイクでフェデラーがとった以外にはセットを許しませんでした。
「新時代」を象徴する「下がらないプレー」は相手の時間を奪い、時間を奪われた相手は同時に「精度」を奪われます。
全速力で走りながら、細かいコントロールはできないものです。

普通、そうですよね。

そこに対抗した、ジョコビッチにしてもツォンガにしても、ワウリンカにしても、相手の奪いにくる時間をしっかり守って、幾重にも攻撃を仕掛けたい相手を走らせ、一の太刀、二の太刀とかわしながら自分の時間に持っていきます。

彼らの持っているのは、高い守備力は当然のことですが、共通している「もう一つの要素」は「遠くからでも効果のある大砲」を備えていることです。

ジョコビッチは、深さも角度もあるカウンター
ツォンガは、繋いでいると見せかけての矢のようなストレート
ワウリンカは、パワフルで重たいボールと、アングルにもストレートにも強打できるバックハンド

それだけじゃないのでしょうが、後ろからでも攻守を交代させるだけの力のあるショットを打ってこれることで、相手に連続のポイントを取らせなかったり、なにしろ「守り一辺倒」というテニスでない部分で相手にリスクを負わせます。
もっと早く仕留めないと、逆襲されるかも…というプレッシャーを相手に相当与えていることだと思います。
錦織やフェデラーをはじめとする、「新時代」のテニスが台頭するには、まだ時間がかかりそうな気がするんですが。。。

ただ、一時期あまり見なくなった感のある、ネットプレーを今年はすごくよく見ます。
クレーでも、マドリードで決勝を戦ったアンドゥハルも、スペイン育ちのクレーコートでのサーブ&ボレーヤーでした。

そういう意味では、また長いラリーを短くし、自分の側に優位を置きやすいようなプレースタイルはかなりの速度で発展して行っているのかもしれません。
偉そうなことを書いておいて、自分のプレーはどうなんでしょうか。

精度もないし、行き当たりばったりなプレーになるのは、自分よりも強い相手の方が多いからで、イメージしたような戦略通りになんか試合はできません。

性分としては、先に相手を振っていくようなショットを持ちたいし、機会さえあれば試しているのですが。。。

それよりも、守りができません。

深めを守るといっても、ボールに向かって斜めに走って打点を取れるようにしたいのですが、うまく追いついた形っぽく入っても、ショットが浅くなったり、遅くなったりして余計に踏み込まれてしまいます。

この辺が訓練するところなんでしょうね。

なかなか練習ができませんが。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:20 | コメントをどうぞ

ウインブルドン決勝はちゃんと見ました

ちょっと熱が冷めてきたので、今日あたりでウインブルドン決勝を見た感想を書き残しておこうかなとおもいます。

 

女子は、セリーナの牙城を打ち崩せる新星の登場を待つしかない、っていうことでしょうか。GS21勝目というものすごいことになっています。

ムグルサに関しては、たまたま最近ワタシが注目していた選手でした。といっても、テニスがいいとかじゃなくて、笑顔がかわいい(笑)。

動画とかでも、ミックスダブルスの試合とかだと、すごいよく笑ってプレーする。そういうのをたまたま見つけて、パエスと組んだエキシビジョンの試合なんかをよく見ていました。

今年はあれよあれよというまに勝ち上がってきて、いきなり決勝のセンターコート。やっぱり緊張とかハンパないんですかね?1セット目いきなりブレイクから入って、4−2リードから追い上げられたところから、セリーナの猛攻にあったという形。

準決勝のシャラポワ戦でもそうでしたが、セリーナがすごくなるのは、相手が強く深く打ってきても、そこではほとんどミスをしない。耐えてからちょっとでも甘いショットには角度をつけて、というかより遠いところへ一発放り込んであっという間に主導権を回復する。

下半身が異常に強いんでしょうね。あれを崩せないとどうやっても勝つのが難しいと思います。ボレーヤーでも出てこないでしょうかね。ナブラチロワみたいな徹底した速攻派。

たぶん、ストロークは女子の中では破格に重たいとか、バウンドが伸びてくるとか、画面ではわからないそういう特徴もあるんだと思います。なにしろ相手は先に強打しても、押し戻されてそれ以上遠いところへボールを振れていませんから。

2セット目の5−1セリーナから、2ブレイク返したムグルサのプレーは感動しましたが、試合はそこまででした。

見応えのある試合になり、観客も総立ちで準優勝のムグルサを称えました。表彰式でも鳴り止まない拍手とか、彼女の選手生活において、かなりプラスになる経験になるんだろうなあと思いました。またこの舞台に帰ってきて注目を浴びたいと強く願うようになるでしょう。観客も選手をそだてる、素晴らしいことだなと思います。

 

男子決勝は、フェデラーのプレーに大注目でした。去年のフルセットの戦いとか、今年のマイアミ?だっけジョコビッチに勝った試合とか、そこまでの勝ち上がりでの完璧な試合内容とか、芝の王者たるプレーを十分に期待させる今年のフェデラーでした。

サービスゲームのキープ率が異常に高い、という今年の芝でのフェデラーのデータから、自信満々の展開かと思いきや、先にブレイクするもすぐに返されて、雲行きが怪しいというか、「あれ、フェデラー無理してないか?」と疑うような感じで見ていました。

セカンドサーブを、バックハンドよりのボディを狙われて、果敢に前に踏み込みながらアタック気味のリターンを再三打っていました。

ラリーでもバックハンドをしつこく狙われることもわかっていたと思います。それだけに、バックハンドをベースライン上かもっと前で強打していくシーンが多く見られました。

というか、ベースラインからほとんど下がらずにラリーを展開していましたが、ジョコビッチのショットがなにしろ深い。

その位置からだとスーパーショット級の、そのまま決まってもおかしくないような威力とコースのショットを放ったとしても、ネットにつなげるには遠い。

ストローク戦では攻めていかないと突破口の出ないフェデラーに対して、甘くなったら切り返しを狙うジョコビッチ。バックハンド側からなら、その甘くなったらを狙いやすいのはもう宿命のようなものでしょう。

準決勝のガスケや、フレンチ決勝のワウリンカのような、バックハンドをむしろ売りにしている選手なら、また違った展開だったかもしれませんが、準決勝はそのガスケさえもストレートセットでジョコビッチの前に沈みましたから、フェデラーにとってはよほど厳しいものだったのかと思います。

フェデラーも大事なところで、バックハンドのストレートへのウイナーが欲しかったと思います。決勝ではそれがネットにかかる、アレーに入る、甘くセンターに行く、となかなか欲しいショットが出ませんでした。

 

これも、画面で見ている以上にジョコビッチのショットがいいのでしょう。あの試合のコートで直に打ち返しているフェデラーにしかわからないボールのプレッシャーもあったのかとすら思います。

結果、アンフォーストエラーの数の差がそのまま試合結果になったような、4セットでの勝負。

下がってバックハンドを打ったとしたらどうだったのか?

セカンドサーブのリターンでは、スライスで角度をつけたり、ストレートへのチップアンドチャージでネットをとったりという対応の広さを見せつけながら、要所でフォアに回り込んでプレッシャーをかけるとか、片手バックのプレーならではの多彩さで…なんて素人からみれば難しい注文をつけても、あのフェデラーならできるんじゃないかと思ってしまいます。

本人の試合後のコメントにも、また来年、6回戦い抜いて上がってこないといけないんだから、今回逃したのはすごく辛いことだと言っていましたね。

勝ちたかったんだと思います(そりゃあそうだろう)。しかしイメージしたようには攻めきれなかった。そんな決勝戦だったのかなと。

見ているこっちとしては、プレーのかっこよさ、ショットの質の高さを十分に堪能できて、眠くならずに最後までフェデラーの挽回を期待できる試合でした。

まったく崩れなかったジョコビッチが素晴らしすぎました。

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 02:53 | コメントをどうぞ

振り始めに抵抗がある

テニスの打球技術を考える上では、ラケットを振る際に、最初にかかるラケットの重さ、それから長さのせいで起こる抵抗がかかることを気にしなければならないと思っています。

例えば、ボレーのような短いスイングの際にも、初心者の人はラケットにボールが当たらないほど手首が折れることがあります。

腕が前に出ようとする時に、ラケット(特に先端部分)が急激な加速についてこれないために手首が折れます。空振りは珍しいとしても、まず思ったところにボールが飛びません。

バックハンド側を片手で打とうとするとなおさらです。

ストロークでも、腕力に自信のない人ほど、テイクバックが小さくなる傾向があります。ラケットが重たくて、そんなに速く振れないと思うのか、あるいは速く振らなければならないと自分にプレッシャーをかけて、腕に力が入って硬くなり、大きな振り子を準備できないこともあるかもしれません。

逆に、上手に打てる人は、小柄で腕も細いのにラケットをうまく振ってパワフルなショットを打つことができます。

できる人とできない人の間には、感覚的な差があるので、フィジカルの要素より以上に内面的な要素の方に原因があることを無視しないようにすべきだと思います。

フェデラーやナダルのフォアハンドストロークの振り始めに、身体の後ろ側でラケットヘッドがキュンっと回るような動きをします。(ちなみにカルロビッチのフォアでもすごく見られます)

この動きは振り子運動の中では、ラケットのエネルギーを溜める動きで、インパクトに向けてヘッドを加速させるのに必要な動きでもあります。

プロ選手の精度ですから、この動きがあっても自分のラケットがイレギュラーするようなバウンドであっても対応できるほど、この一瞬でラケットが「ブレ」たことにならないくらい、スイングをスタートさせる条件のように使いこなしているのでしょう。

ワタシの場合は、バウンドの伸び方が予想以上だとか、イレギュラーして高く跳ねるバウンドが来るとスイングで追従できずにボールが上ずったり、フカしたり失敗します。

ダブルスでポーチにでて、どチャンスを思いっきり叩きこもうとして超オーバーのアウトをしたり、ネットの真上くらいからネットにかけたり、恥ずかしいミスをするのも、腕を強く振った時にラケットがブレるのを手で感知できないからです。

ミスを恐れてゆっくり振れば決められませんし、攻め急いで「合わせ」を入れずに振ればミスをします。

振り始めに抵抗がかかるのを軽減するのは握りと手首の形、それにスイング方向がうまくあっていれば大丈夫です。

プロ選手のように、大きくヘッドを揺らした(振り始めの抵抗を把握しているか、制御できる)スイングにするには、振り始めからインパクトまでにゆとりを持っていられる(スイングの安定期でボールを捉えられる)なら、よりパワフルなショットとして強いインパクトを得られます。

安定したインパクトを得るには、いろいろと条件が揃う必要があるでしょうが、なぜかバラつくような気がしている人は、まずここに着目してもいいのではないかと思います。

 

 

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:56 | コメントをどうぞ

カスタムパーツの覚書

ラケットをカスタマイズするにあたって、フレームそのものに手を加えることは相当難しいし、たとえやったとしても後戻りができないことですから、ワタシのばあいはそっちは考えません。

何かをくっつけたり、削ったりすることでどうにかしようと考えます。

そこで、今回のマンティスくんに使ったものも含めて、ちょっと覚え書きを残しておこうと思います。

《フレームトップ部》

バンパーグロメット 単体=8〜11g 肉抜き=マイナス3g程度 バンパーカット=マイナス6g程度(ものによる)

バンパーグロメットは、バボラのようにもともと穴が空いているというか、肉抜きがされているものもあるので、加工できるものとそうでないものがあります。IMG_0234

フレームガードテープ 単体=4〜5g傷がつかないように貼るテープも、重さがあります。

ワタシ、リードテープって呼んでいたけど、あれ正しくは「レッドテープ」なんですって。『LEAD TAPE』ですからね、勘違いします。

 

《ストリングス》

ナイロンを基準として、張り上げで15〜17gあります

ナイロンよりもポリは2g程度重いことがある ナイロンよりもナチュラルは3〜4g重い

 

《グリップ部》

オーバーグリップ 4〜5g

元グリップ交換 シンセティックからレザーへ=プラス7g

グリップチューブ(グリップを1サイズ太くする、熱でぴったりくっつくチューブ)プラス8g

グリップ加工の厚紙などは、必要な分で変わるので、その都度計測する(興味がない場合はやらない)

 

グリップ部分の重さの増減は、握るところの中になることから、スイングウェートへの影響が割と少なく出てきます。(ヘッド部分のチューンに対して) だから厚紙程度とか、オーバーグリップなどはほとんど測りません。

リード改レッドテープに関しては、フェース部を時計の文字盤に見立てると

2時10時

3時9時

4時8時

と上、真中、下というふうにどこにつけるか考えたり、試験的に仮貼りしたりします。

ワタシが手にする最近のラケットは、スロート部分がスカスカで頼りない振り味になると感じることが多いので、フェースに貼ったら、バランスポイント(静止バランス)を挟んでバランスをとるように貼り付けます。

それで、手を動かすと軽くヘッドがついてくるような感じになると言うか、特にフォアハンドストロークのスイングで、振り始めに抵抗がかからない感じになるのを好みます。

だから、ワタシのラケットは仕上がりで330〜340gくらいになるんですが、女性の方でも「あら、振りやすい!」と驚かれます。

 

それでも近年、ストロークにパワーが少しずつ乗せられるようになってきて、以前よりはトップの方に重さのアクセントがあるようになってきていますが、トップにバランスが集中するようなラケットは苦手なので、全体が重たくなってきています。

 

軽いラケット使うと、ヒジが痛くなるんですよね。ラケットの重さで振ってるところもあるので。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:19 | コメントをどうぞ

ラケットをカスタマイズする心

ラケットのカスタマイズ、っていうんですか、チューニング?

ワタシが興味を持ったのは、先にも書いたとおり、複数の同じ機種を揃えておいても個体差があると、かならず「お気に入り」ができてしまい、もう一本はサブになってしまうという件から。サブは「信用できない」一本になってしまうのがかわいそうだったんです。

それで、どこをどういじくったら、自分の好みになるのか、ということを考えたり、そこからイメージすると、このラケットをどうしてやったらもっと好みに近づくのか、ということを日夜考えるわけです。

 

いつも、及第点の取れるショットと、苦手な場面を克服できない落第点のショットがあるわけですね。

それで、及第点といえどレベルを上げるにはもっと素早くいうことを聞いてほしいし、落第点を取るようなプレーは、自分が思ったとおりにラケットを動かせないという苛立ちから「苦手なプレー」という認識を持ってしまいます。

 

自分の愛機ですから、できるだけ自分の意思を反映した動きをしてほしい。

狙ったところにボールを飛ばしてほしいし、見えているボールはきちんとフェースの真ん中で捉えられるように動いてほしい。

…ラケットにお願いすることではないんですけどね。合わないラケットはとことん合わないですから。

 

 

 

チューニングをする上で重要になるのは、「スイングウェート」です。(スイングバランス、ともいいますね)

定規の上でラケットの長辺のバランスポイントを測るような感じではわからないバランス。ラケットを振ったときにわかる、「持ち重み」を指していると言った方がいいでしょうか?

 

イメージは、中身の見えないビンに入った液体の量を推測するとき、です。とりあえずそのビンを振りますよね?

で、チャポチャポいっている中身の量を、持った感じで推測する、そんなようなことをラケットを振ってやってみるわけです。

ボールを打ちに行くようなイメージでラケットをゆっくり動かしたり、フォーカスポイントをつくって振ってみたりする。

そうすると、ラケットの「重さのアクセント」がどこに存在するかわかります。

たとえば、同じ機種のラケットが2本あったときに、そのAとBを振り比べてみるわけです。

Aのほうがややトップが重くて、グリップが軽い、というような判断をしたときに、Bはそれに比べてトップが軽く、スロートやグリップのほうが重い、というか軽くはない、というような差があったとします。

そうするとハカリに乗せて計測した結果(ピックアップウェート)が同じ重量だったとしても、スイングウェート(バランス)は違うラケットだということになります。

その差を埋めるべく、チューニングが始まるわけですな。

トップヘビーにしたいからといってトップ側にだけバランサー(リードテープ)を貼るだけじゃあきっと上手くいかないんでしょうね。

目をつぶって二つのラケットを振り比べてみて、詰まっているところ、スカスカなかんじがするところを探していきます。

それと、2本の差を感じ取れるようによーく意識して振り比べをします。

ワタシの場合、手で持って振ってみた、その「詰まってる感」を脳内に描いたフレームに濃淡でイメージします。

それで、2本の差を濃淡の差として識別し、近づける努力をします。

ヘッド側にオモリを貼ったら、バランスポイントよりも下側にも少し貼ります。

簡単なのは、スカスカ(淡)なところを濃くしてあげること。

重量が増えますが、重量差は5gくらい違っていたってスイングウェートがあってくるとわからなくなってきます。重量はぴったり同じである必要は、実は薄い。

ただ、さすがに重たくしすぎるとなんだか違うラケット買っちゃったみたいになるので、できるだけ少ないオモリの量でバランスを整えて、2本を近づけます。

最近多いのは、グリップ側がスッカスカみたいに軽くて、ヘッドが重たくなっているラケット。それでもさすがに近年は減りつつあるようですかね。軽く作ればいいってもんじゃない。軽量でもバランス重視、というラケットが増えてきています。

非力な女性とかに、コーチがラケットを選んであげるという光景をよく見ますが、非力な人ほどトップライトであるほうが力を軽く入れただけで、うまく動かせるものです。

だから、軽量な、という理由だけでお勧めすると、軽いのはトップヘビーのラケットが多くなりますから、かえって不向きなラケットになっている場合もあります。

 

バランスを整えるのには、基本的にはリードテープ(板オモリ)をフレームの内側の各所に貼り付けて、それで狙った通りのバランスになってくれればいいのですが、ワタシのばあいはどうしても納得いかないところが残っちゃったりして、ラケットのパーツ自体を簡単に加工することもやったりします。

次回にはその加工の元になるデータを書き残しておこうと思います。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 02:53 | コメントをどうぞ