1年か、2年かかる

スイングの要素は体の各部にあって、分解する事によってその効果とか順番とかがあることが分かってきている、という私の研究成果なのですが、それらに一般の方がいちいち詳しくなってもテニスが上手になるのとはまた別。

大事なことは全体の調和の取れた動きで正しい打点の感覚を得られるようにすることです。

「身体をフルに使って打つ」みたいなことは必要ありません。連続した動作にそぐわないからです。フルパワーだしてどこまでボール飛ばすんだってことにもなりますから、フルパワー使ってもまだコートに入るような非力な人ってどうかと思いますし、物凄いショットを打ってなおかつそれを入れる技術があるなら今度はその続き、相手が返球してきたときにどうTENNISするかが課題になると思います。相手のレベルは幾らでも上がる先があると思いますから、うまくなったらステージを上げていけるといいんだと思います。

さて、今回のタイトルですが。

プライベートレッスンをすると、ほとんどはマンツーマンのレッスンで、打ち方の悩みを聞き、それを解決する矯正法をおこなう、という手順になる事が多いのですが、その矯正法がうまくいったとして、それが定着するまではタイトルのように1~2年かかると思った方が良いですよ、というようにしています。

それは、対象となっている生徒さんのレベルがひどくてアンタだったらそのくらいかかるから覚悟しな、という意味ではありません。

これまでテニスを続けてきた中で、その人なりに築き上げてきたのがその人の打球法な訳ですから、それを書き換えるのは慣れて習熟していく必要があるという事です。
矯正法がうまくいったという事は、その人はすでにアドバイスを元に自分のフォームの中に何かの要素を取り入れたら悩ましい部分が改善した、という体験できたという事で、何が悪くなる原因で、手っ取り早く治すにはここに注意しながらスイングすると良い、ということが出来たという事。

つまり、コーチのアドバイスはその方に受け入れられたことになるわけで、生徒さんとしてもすごくむつかしいことをやってのけたというよりは「気を付けるべきポイント」をひとつか二つ、自分の動作の中に組み込んで成功したという事。むつかしくなくて出来るなら気を付けていればいいですね、というレベルの話だったと思います。

で、それを持ち帰ってレッスンでなく自分のテニスシーンで常に気を付けて出来るかどうか、という事。

たとえば確率の悪いボレーをレッスンで矯正して、その練習では確率がグッとよくなった、としても、現実に他の人とのラリーや、ゲームのシーンではやはりミスも出ると思います。

打球技術は、相手のショットが放たれてからの短い時間に判断や反応をした後にできる、ほんの少しのポイントに気を付ける事でいいはずなんですが、それをそのように実践のシーンで成立させるには構え方や反応の仕方にも影響が出ないと、レッスンの効果として実感できるほどのものは無くなってしまうと思います。

つい、普段のリズムで構えて反応すると、矯正前のフォームに戻ってしまうのは、筋肉に記憶があるからです。書き換えるには時間も回数も必要です。
クセ付けをし直さないといけないわけです。

プレッシャーがかかる状況というのも、つい以前の打球法に戻ってしまう原因の一つになり得ます。
とくに、力を入れてスイングを速くするようなタイプの人は、力があるので、動きを速くしてどうにかしようとすることになりやすく、一生懸命にプレーするときほど矯正された打ち方は身体に馴染みがない分出てこなくなります。

準備を速くする=テイクバックを早くすることなんでしょうが、そこで時間が余るくらいの意識をもつとか、つねにゆとりのある状況にできると、気を付けるのにもゆとりを持ってできるはずですが、ゲーム中にそのゆとりがないことの方が多いものです。

だから、元に戻っても、そのせいでミスをしても、それを思い返せることが大事なんだと思います。

「ああー、いま気を付けてなかったなぁ!」と思えたのが、ミスをした直後ならけっこう大丈夫。家に帰ってからじゃかなりマズいです。

「教わったのに、なんでできなかったんだ」と思うのはマイナス思考。
「よし、今度こそ!」がプラス思考ですね。

ミスをした過去はもう戻ってこないですが、この次に期待できるのなら、全然大丈夫。出来るとも思っているだろうし、きっと10球のうち何本かは成功します。

その成功例を増やす努力をし続けていくと、ミスをしないで済む確率が増えれば増える程意識しないでも出来るようになった証拠でもあるだろうし、レベルも上がっていると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:29 | コメントをどうぞ

オフェンスとディフェンスについて

今日は短文になると思います。(珍しい)

それぞれを簡単に、テニスシーンにおけるオフェンスとディフェンスとを定義づけしたいと思います。

オフェンスとは

・次のショットも「攻め」でいけるようにすること
=たとえば、よりコート内に入っていけるとか

・相手が「良いディフェンス」をしたときにイーブンに戻るまではあってもそれ以下にならないこと
=つまり、打ったからといって「決まった」などと油断してしまわないとかその後の動ける範囲をきちんと用意できる、など

・次の展開のためのポジションがイメージできて、移動しやすい状況にあること
=まさかの時のゆとりも持ちながら、甘ければ速攻で次の攻めに移るよういができているとか

そうでなかった場合

打った後に先にコート内に入り過ぎて、思わぬ方向への返球に後ろへ下がっての対応をさせられる(逆襲された)

一発で決まってしまった(アタックだった)

 

ディフェンスとは

・その返球の後の「もう一本」がとれるようにする、または期待できる状況をつくること
=想定できる「捕れる範囲」を拡げて待てるようにした、とか

・良いディフェンスとは、「相手からの更なる攻撃」をさせない工夫のこと
=時間を長く使う為に深く返すとか、相手を走らせる方向へ打つとか…逆襲のための足掛かりになる

そうでない場合

逆襲したら決まってしまったり、攻撃に変わった(カウンター)

返すには返したが、もう一本はムリだった(最後のあがき=相手がミスる場合もあるのでムダではない)

ミスはいけないと遅い球で返したら、次で決められた(弱気)
 

ともかくも、「もう一本」のために動いているというのはテニスの中には必ず必要かと。
状況として「決まってしまった」というのがあったとしても、それはそうなりやすい状況の下で、という事が先で、どうやってテニスしたら点が取れる、なんて方法を先には論じられないはずです。テニスコートは走ってツーバウンドさせるまでの時間を遣えばそこそこ拾いまくれるので、決まってしまう状況というのは説明できますが、それを必ず作れる、なんてことはないと思います。

相手に上手く打たせないようにする工夫が出来る人がどんどん強くなっていくのであって、強いショットも弱いショットもそのなかで使う意味があるというのは、「その次に繋がる」という状況を作る意味があったという事だと思います。

その作った状況を活かせないとしたら、それはそのプレーヤーが未熟だったという事だし、そこんところが成熟しているプレーヤーってのもなかなかいないものなんだろうと思います。だって相手がすごければ、自分なりにやった事が活かせないことだってあるわけで、更なる工夫が出来るかどうかなんじゃないでしょうか。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:11 | コメントをどうぞ

片手バックハンド王って!?

マイアミでフェデラーが初戦負け!というニュースが。。。相手はコキナキス。。。うーん、まあナイ話じゃないか。。。若い選手は勢いがありますね!去年のフェデラーは全豪・インディアンウェルズ・そしてマイアミと優勝していましたから、ちょっとポイント落としますかね。。。

 

さて、ちょっと車に乗りながら、自分の好きな選手で、片手バックの選手の中で、誰が一番モノスゴイか?というのを考えてみましたので、ちょっとその候補に挙がった選手を羅列してみます。

もちろん最初はロジャー・フェデラーですが、

スタン・ワウリンカ/リシャール・ガスケ/グリゴール・ディミトロフ

ドミニク・ティエム/デニス・シャポバロフ/フィリップ・コールシュライバー

ニコラス・アルマグロ/トミー・ハース・・・てなところかな

ちなみに、先にキングを発表しちゃいますけど、(もちろん主観のみで、独断バリバリです)

リシャール・ガスケ!

ですね。総合力っていうか、ガスケのバックハンドからのエースは見た瞬間笑うしかない。

フェデラーのエースは、「うぉう!」とか「カモン!」とかって感じで、応援してるので感情移入しているせいか?期待しちゃうっていうところも半分、「まあロジャーなら」っていう部分もあります。

ワウリンカのエースはおそらく世界一パワフル(かつての選手でいえば、ガウディオの方が驚きましたが)なんじゃないかと思います。「すっごく重い」と対戦した選手たちも言っていますけど、あれ打ち込まれたらたまらないだろうなと思います。アングルにもパワーショットをいれてくるとか、印象はガスケとかわらない。

ティエムの振り抜きも捨てがたいですよね。あれだけ後方からドッカンドッカン打ってこられたらやっぱりヤだろうなと。フォームのデカさにほれぼれします。

ディミトロフも好きなんですよね~テンポも良く威力もあり、とても才能があるような感じがします。見ていたい。

最近ではシャポバロフのレフティーからの片手バックのキレ具合も驚きです。ライジングでパンパン打ってくる。それでどんどんコートの中に入ってくるのは小気味いい。

 

 

でもですね。ガスケの逆クロス気味のストレートとか、なんていうか…物理的に不可能そうなところにものすごい速い球で相手も一歩も動けない。

そういうの見るとですね。吹き出しちゃうんですよね。それって一番すごいんじゃないかなと。

 

自分が片手バックなだけに。とても見ちゃいます。

応援しがいのある人は、その他に個人的にはコールシュライバーとかね。

 

ちなみに、私の現在のバックハンドのイメージは。。。

ロンギ正幸選手でした!にてる訳じゃないけど、イメージね、イメージ

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:20 | コメントをどうぞ

大阪なおみの快進撃…と思ったら今朝ストップ

暫く記事を書いていませんでした。。

先週とか雨で一日家にいた日もあったんですが、パソコンいじっててもブログやってるよりかは他の事に時間を取られていて、記事をまとめようとする脳みそがありませんでした。

そもそもまとめもしないで文章を書きなぐってるって話もありますが。。。

 

さて、そんなこんなでインディアンウェルズはデルポトロと大阪なおみの優勝で決着しましたね。

男子決勝はフェデラーが3つのマッチポイントを取り切れずにデルポトロに最後持っていかれました。やっぱりあのレベルでもミスをしないという事が相手に与えるプレッシャーは厳しいですね!あれだけリーチがあって重たいボールを打ってくる上に簡単にミスをしない、デルポトロは怪我に苦しみましたけど2010年に全米優勝したあたりから、ずっとその特徴を活かして進化を続けています。

フォアハンドの脅威と、バックハンドの安定。しかもバックハンドの深いことに加え、スライスの精度の高さ。その一球でリズムを自分の方に持ってくるショットのアイテムを持っているのがデルポトロだと思います。

ジョコビッチの全盛期に誰も彼から勝てなかったとき、ひそかに「デルポトロがいてくれたら・・・」と思っていました。

けど、マスターズ1000は初制覇だったんですね!けっこうそこは知らなかったかも。そういえば元気だった時にもジョコビッチと熱戦をして敗れ、ナダルとも激戦の末敗れ。。。みたいな感じだったかも。

 

 

さてそれよりも、大阪なおみは完全に覚醒した状態でしたね。

準々決勝でサッカリとのゲーム中の、オンコートコーチングの映像がテレビで紹介されていて、プレーヤー(サッカリ)がコーチに「彼女が強すぎてなんにも出来ない」とこぼしていたというのをしりました。

私自身は自慢じゃないけどそんなゲーム何度もやったことがあってそのセリフを言うときの状態っていうかもうどうしようもないっていう気持ちになったこと?分かりますが、それを言っているのが世界のトップツアーの選手だっていうのがモノスゴイことだなぁと思います。

まず、ラリーのテンポが速く、それもショットが一つひとつえらい強い。

その上サーブが速くてチャンスをもらえる気がしない。

自分が良いサーブを打ったとしても大阪のリターンがすこぶる厳しい

 

こんな状態でどうやって勝てっていうんだ?っていう気持ち、わかりますよね。

強打はすごいけどミスが期待できる

とか

サーブが速いけどダブルフォルトした後弱気になる

とか、ポテンシャルが高いけど精神が追い付かないような選手はゴマンといると思います。大坂なおみはそこを脱したというか、完璧に仕上げてきたというか?なにしろ恐怖の女王みたいな存在になったと思います。

一回戦ではシャラポワの球威に押されたあんな対応を見るのは初めてだったし、ハレプすら後ろへ下がっても取り切れなかった。

 

決勝のカサキナも、ウォズニアッキとケルバーを倒してきています。準決勝ではヴィーナスも翻弄するかのような堂々とした勝ちっぷりでした。

大坂との決勝戦では、ヴィーナス戦で随所にみられたタイミングの良いドロップショットは見られませんでした。

ドロップショットって、押されている状態で放つと読まれるというか、あっさり対応されます。イーブンかそれ以上の状態で突然意表をついて打つと決まる。そんな感じだと思うので、大坂も決勝で波に乗ろうとするときとかにああいうドロップとかで崩されたりしないのかな、と思ったら、打ち切ってドロップを打たせなかった?大坂なおみの戦略というか、カサキナがそのタイミングを見つけられなかった?という感じで効果的なドロップは皆無でしたね。

それだけコートの支配権を持っていたという事なんでしょうか。

最近ではセンターに強いショットをつかう、という戦術的なシーンもよく見かけますが、ああやって打力に差があるような場合には、やっぱりコーナーに打ち分けていく方が、打っている方としては次のショットは読みやすいでしょうね。

コーナーに振った時には、ストレートはそんなに警戒しなくていい。甘くなればセンターになってしまいますし、厳しすぎれば狙い過ぎのサイドアウトになる。だから、コーナーに相手を追い詰めた後は残りの2/3のコートにケアを置いていればだいたい良いことになる。。。みたいなところがありますね。

 

男子ではナダルみたいなバウンドの長さを逆に利用して深―い所からポール回しみたいなショットを得意とする人がいますが、そうは言ったって毎回ってわけじゃない。

 

見れば見るほど、これで完成って思っても、それで十分強いよなぁ・・・とため息が出ちゃうくらい強かった。

映像で見ていると、ボールの軌跡を追っているだけの我々は、彼らがどんなに遠くてもあきらめずに追えるスピードとタフネスを持っているのが当たり前のように見えてしまいますが、実際にコートに立ってあれだけ打たれたら、自分のショットをどこへ打つか、なんて全く自由にできないってことになっちゃうと思います。

いやー、おっかねえんだろうなぁ・・・サッカリの気持ちもわかろうってもんです。

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:22 | コメントをどうぞ

トシなのか、疲労なのか

去年から休みの日の設定の無い私の生活に、「ああもう休みたい」と思ってしまう日が何日かあって、まあ実際に休ませていただいたり、雨で流れた日が出来たりとどうにかなってきていたんですが、このところ身体の不調が(病気とかじゃなくて)連発しています。

2月くらいに、左足の下肢のほうに張りがでて、太ももから腰までビキビキになってきてびっくりしたことがありました。数日かけて腰まで上がってきたのですが、ストレッチもして、痛むところはお風呂でマッサージしたりなんかしても、進行してくるのでこりゃあ手ごわいな、と思っていました。

ある月曜日(毎週月曜は長い昼休みがあるんです)に、もう限界だぁー、ってなってしまって、膝とかもガタピシしてる感じになってきちゃったので、他人のマッサージをうけたり、キネシオテープをひざ下に貼ったりしてケアしました。

でその日のお風呂上りに、そうだコレがあったじゃん、と塗り薬(サロメチール的なやつ)をしっかり塗って早めに寝まして、そうしたら翌日から快方にむかい、一時は楽になりました。

その後は肩。これは去年の3月末に腱板損傷といって肩の腱を一本切ってしまったようで、何か月かは痛みがあって、サーブもろくに打てない(打ってたけど)なか、肩の負担を少なくする打ち方へ移行するように研究したりして、手術を受けないと再生しないらしいケガなんですが、いまだにほっといています。

それが炎症がなくなったのか、ここ数カ月の間は痛みもなく、新しい打ち方もやっと身体に馴染むようになってきて、そこで無理でもしちゃったのか?また痛みが再発してきたんです。それが一ヶ月くらい前。休むと痛みはひくので、切れちゃったままなんだからしょうがない、と思いながらあまり肩に負担をかけないように気を付けています。

 

そしたら今度は腰。これは先週の土曜日から。かるいギックリ腰みたいなんですが、数日経っても回復がなかなかないので、レッスンは休まずに出来ていましたけどまっすぐ立てなくて、とうとうお医者さんにいきました。

かかりつけでいつもお世話になっているセンセイなので、電気で背中をほぐして、ケアの仕方と理屈を教わって、自宅でもそういうやり方で続けていきながら・・・っていう説明を受けただけ。そしてお薬ももらって食後に飲んでいますが、まだ痛い。もう一週間経ちます。。。

とくに今朝なんかは早めにコートに出て、おっ調子いいな、なんて思っていたんですが、ジュニア相手に軽くジャンプした瞬間肩甲骨の裏っ側がピキッていって背中全体がつらくなってしまいました。今日はどうなっちゃうんでしょうか。。。

この、軽いギックリ腰なんてなんどか経験もあるんですけど、今回のように一週間経ってまだひどくもならない代わりに良くもならないなんて言うのはなかった。

ほんで今朝のこの事件。

やっぱトシなんでしょうね。身体はちゃんと温めてから行動しましょう。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:48 | コメントをどうぞ

大坂快進撃・ダニエル金星!

大坂なおみちゃんは、覚醒したんでしょうか?まだ最終形態にはなっていない?でも去年のテニスとは大きく違いますね。

何て言うんでしょう…錦織のようなテニスに見えるんですが。早いタイミングでバックハンドのクロスを連打し、状況の良い所でダウンザライン、とか、相手が女子だから、シャラポワもラドワンスカもテンポの速い強打に自由を奪われた形でした。

その後に戦ったヴィケリーも、快進撃の選手で、2回戦ではムグルサを倒しています。黒人選手で、バネもあり、コートカバーがとても速く、そこから強いショットをしっかり打ち込んできます。崩れない選手。

この試合はブレイク合戦でした。こらえどころを上手くこらえた大坂なおみが結局はストレートセットで勝利しましたが、長いデュースが何ゲームもある、タフな勝負でした。

けっこうどっちが勝ってもおかしくないような内容でしたが、6-3・6-3というスコアで終わりましたから、勝負所を抑えたのが功を奏したのでしょうか。

そして今朝です。

ギリシャのサッカリ選手にフルセット勝利。6-1・5-7・6-1。やっぱり爆発力があるんですね。ブレイクした後のキープが上手く行くと、ぐいっと流れを引き寄せる。

サッカリは初戦で最近私が注目していた、スイトリナにストレートで打ち勝ってきた先取。ベスト16まで上がってきたので、快進撃だったんじゃないでしょうか。

トーナメントを詳しく追えているわけじゃないんですが、今回は女子の動向にとても興味があります。その台風の目になっているのが大坂なおみ選手だっていうのもあるんでしょうが、試合の内容が面白くなってきていると思っています。

セリーナ・ウイリアムズの出産での戦線離脱の間に、彼女の苦手なタイプってこうなんじゃないかな、とおもっていた、彼女のキラーショット的な、一発で相手を崩すショットに走ってカウンターを狙えるタフな選手が多くなってきているように思います。

ケルバーやウォズニアッキのような、良く走る選手がランキング上位にいるっていうのもそれを象徴しているような。

とにかく楽しみです。大坂が!

 

男子では西岡選手と杉田選手は惜しくも初戦突破がなりませんでしたが、好調は続いているように思っています。ダニエル太郎選手がジョコビッチに勝つ、というビッグニュースが飛び込んできて、さすがに見ちゃいますよね。

ジョコビッチは思ったように点が取れないのに焦っているようなプレーが、かえってミスになって流れに乗れないような苦しいテニスだったと思います。ジョコビッチらしい攻撃への展開ショットがきれいにカウンターになっていたのは、むしろ太郎ちゃんのファインプレーだとおもいますが。

勝てそう、というときに勝ちたいが強く出過ぎて、こらえきれないようなミスをすることってテニスをしているとすごくあるんですが、この試合のダニエル太郎は辛抱強く攻め続けました。深い所へ打ち続けることと、相手のショットを読んでしっかり動くこと。どの選手でもプロなんだから当たり前に出来そうですが、ファイナルセットに入っても動揺を見せずに自分のペースを守り切って自分のテニスで勝ったような勝ち方でしたから、すごく試合に集中して、自分に甘くなく、また相手を過大評価も過小評価もせずに勝ち切る事にこだわったんだと思います。

去年の全米でナダルから1セット取ったことを、フェデラーが向こうから声かけてきてくれた、なんていうエピソードもコメントに出ていましたが、大きな舞台を経験しながら、そこが自分のふさわしい居場所だと確認しながらチャレンジャーレベルで無くツアーレベルの大会で輝く選手になっていくのかなぁと勝手に妄想しちゃいました。

去年から日本人選手のブレイクスルーが目白押しで、とても興奮しちゃいますよね!

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:38 | コメントをどうぞ

大坂なおみ・シャラポワ撃破

素直な少女のような、スレていないコメントなどで、人柄もふくめて人気急上昇中の大坂なおみちゃんですが、ファースト・ミーティングでシャラポワを撃破しましたね!

ライブでは見れなかったのですが、youtubeのおかげでダイジェストが見れまして、すごいプレーをしていました。

たぶんちょっとシェイプアップしてきましたね。体つきもすこし締まった感じになり、驚いたのは動きの速さです。

男子のようにコートを走っていました。しかも、走らされてもカウンターの速いこと!

シャラポワの試合後のコメントでも、「彼女のペースに合わせるには慣れが必要」っていうくらいですから、世界のトップレベルの中でもちょっと次元が違うのでしょう。

だってシャラポワだって強打で押して勝つプレーですから、そのシャラポワをディフェンスに回らせてなおかつ勝ち切るんですから、自信に満ちたプレーであることがうかがえます。

6-4・6-4のストレートだったのですが、どちらも序盤に大坂がブレイクに成功して、中盤おいつかれて4-4になります。

そこからもう一回大坂がブレイクして、セットを取る、という、もしも自分だったらプレッシャーをかけられて追いつかれた所から崩れちゃうだろうと思うところを、終始自分の得意なプレーを押し切って勝ちました。

「マッチウォンバイ・・・」のコールと同時にニッコリ笑顔になった大阪。

それまでの気迫のプレーから、飾らない少女のままのような彼女に戻った瞬間のように見えました。

 

去年までの大坂なおみのプレーはもうちょっとプレーに迷うようなシーンがあったり、追えないボールや反応できないショットがあったようにイメージがあるんですが、この試合のプレーはとてもタフでした。

速いサーブに、速さも深さもあるショット。走らされても切り返しをきつくカウンターをとれる穴のなさ。

さらに、プレッシャーのかかる場面でも崩れない攻めの姿勢。

シャラポワもぶれずに気迫のプレーを貫いていこうとしていたと思いますが、大坂の強いボールを追いきれないシーンが多くありました。

精神的にはシャラポワを圧倒しかかっていた、というように見えました。崩れなかった元女王もすごいなと思いましたが、それ以上に今年、大坂のさらなるジャンプアップに期待されるビッグマッチでした。

次戦のラドワンスカとは、どうやって戦うのか、また楽しみです。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:08 | コメントをどうぞ

回転のかけ方

今日は具体的なやり方を紹介、ってわけじゃないんですが、回転をかけると飛球が安定します。

というのは空気中を飛んでいく物体はその空気抵抗をまとっているわけでして、またスイングをしてボールを打つ以上、まったく無回転のボールを放つこともむつかしいもので、回転がかかってしまうのなら、意図的にかかるようにすることで、飛球軌道を狙った通りにしようというものです。

ボールを打ちさえすればみんなわかることだと思うんですが、ラケット面に当たったボールを狙った距離に落とすのって、むつかしい。

ラケットに当たれば手で持って投げるよりもスピードが出てしまうからですね。

そこで、回転をかける。

 

回転がかかるというのは、そんなにむつかしいことではないです。

グリップが先行して打点に入ってきて、そこからラケットヘッドが遅れてやってくるような形であれば、スピンであれスライスであれ、その条件を満たすだけで入ります。

要するに、手首でなす角をつくっておければそれでよい。

で、それをうまく実現させるための条件があって、

①インパクトでは面を維持できること

②スイング軌道と面の向きがあっていること

③スイング軌道がボール軌道に合いやすいようになっていて、入射角と反射角の関係を築けていること

といったところでしょうか。

IMG_2061

みぞおちくらいの高さでとった、ライジング気味のチャンスボール。若々しさのないフォームですけど、コートの端っこ狙って入るようなショットです。

写真加工してレイヤー重ねてずらして置いているので、体は全く移動しないでスイングしているんですが、スイング軌道はボールが上がってくるところを上から押さえつけるようなところを斜め上方向に駆け上がるように通っています。

ボールはこの写真で左上に向かって跳ねていっているところを、スイングはその頂点までいかないうちに右上方向に向かってラケットを通しているわけです。

面はネットを余裕で越えるところに向かって入射角に対して反射角でそこへ行くように作っているわけですが、フォワードスイングにはいるところで面を伏せていますね。

そこから打点までは約束通りに通せば狂わない、という自信があるスイングになるように腕の形を決めておくようにしています。

 

ボレーでもそうですね。いや、ボレーこそ回転がナチュラルにかかるような面でないと、ゲームで信用できない武器になってしまいますね。

ボレーはなるべくピンポイントへのコントロールができるかどうかはカギになってくるので、ラケット面とボールの関係を手で持っている感覚で自由にできるように、薄いグリップで持てるようする必要があります。

厚いグリップでボレーできている人も結構いますが、こと「ピンポイントに」と「フォアバックどちらも遜色なく」という条件には当てはまりません。単に「打てる」というだけのこと。ただ、一本で決まってしまう、という要素のボールは打てますから、単純に厚いグリップのボレーはダメだ、とは言い切れない部分もあります。弱点があることは確かですが。

 

ボールにブレーキがかかる、という意識でいいと思います。

それで、ショットをコントロールする。

 

 

 

同じパワーでスイングをしたとすれば、フラットよりも回転がかかったショットのほうが球速は落ちます。それは当たり前のことで、回転がかかるということは、スイング方向と射出方向のズレを生んでいることになり、スイングのベクトルは狙った方向に全部が向いているわけじゃないので、速度の成分は減っていくわけですから、物理的にも正しい。

ただ、世の中にはそんなに速度を落とさなくてもしっかり回転のかかったショットをコントロールしてくる人たちがいますね。

それはそれなりに感覚的にスイングは回転方向に出しながら面だけをボールの真後ろからひっぱたくような当て方にすることもある程度できるということなんでしょう。いわゆる「ボールをつぶす」というやつです。

「ドシッ」と当てて「ぎゅるん」と落ちて行ったり逆に伸びてきたりするようなやつ。

スイングをただ速く振るような力の入れ方をすると、どうしてもできないものですが、ある程度腕をリラックスして、関節の動きをうまく流れに乗せられるような人なら、言っていることがわかるんじゃないでしょうか。

 

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:59 | コメントをどうぞ

操体法

うーむ。。。

うまく言葉にできないでいることがあって、テニスに限らず「カラダの動かし方」を○○理論、なんて言ってどこかを強調したようなものにすることに、納得もするけど違和感も感じるわけです。

骨盤とか肩甲骨とか、あるいはどこそこの筋肉だとか?

その部位は確かに使い方がうまい人が効率よくパワーを引き出せるし、そのおかげでショットが良くなったり、プレーそのものが楽になったりすると思います。

なによりその理論には根拠があって、間違いなく正しいものであるはず。

だけど、私がテニスコーチをしていて目にするのは、もっと「それ以前」の状況で悩んでいる人たちです。

人間、骨格のおかげで動きのもとがあって、それらは筋肉というバネとかゴムのようなもののバランスで立って歩いています。神経はそういったバランスを制御しつつ瞬間的な反応を、脳を通して行うものも、脳に伝達されずに行われるもの(脊髄反射)もあります。

ようするに、意識下で動けるものだけで体を動かしていないんですね。

それぞれの関節に人間の活動に即した働きの方向があって、テニスというスポーツ独特の動きもふくめ、それらの動き方の特徴をうまく利用するほかない・・・というか、そのようにできる人がとても「自然な動き」に見える振る舞いで美しく打球動作をするんだと思います。

 

 

神経も扱いになれるほどにレーダーのように予測した動きができるようになっていて、空中で速いスピードで動くテニスボールをラケットの真ん中にしっかり当てられるようになるだけの成長していく、すごい機能があります。

 

たとえば速いサーブをうまく打ち返せるようになったり、ライジングでもボールをうまくいてるようになったり、バックボレーの当たり損ねがなくなったりなど、初心者のうちにはできなかったことができるようになるってことです。

 

ある人はボールを強く「打つ」ための方法を論じたり、またある人はボールを「捕る」ような感覚で、とアドバイスしたりします。どちらも正しく、視点が違うだけのことですが、テニスに不慣れな人だったり、片方だけを取り組んでいて発展途上の時に言われたら戸惑うんじゃないでしょうか。

指導者としてコートに立ちながら、自分自身もそのアドバイスがその人に適したものかどうか、正しく判断できているかどうか不安な時もありますし、過去の自分を振り返れば正しくなかったこともあったかと思います。

もちろんその時にはその生徒さんのテニスをよく見たつもりだし、自分の知識を総動員して真剣に考えた末に言っていると思います。だけど、自分が何かのマイブーム的なものに取りつかれて偏っていたり、単純にその後よりも知識が足りていなかったりしたためにいまから思い出せば、ということになってしまっているわけです。

 

 

 

 

カラダを操る、ということについて私の考えは、全体の調和をうまくとって、再現性の高いプレーを目指せるようにしよう、ということを目的に考えていくんだということです。

つまり、より良い一打を放つことよりも、自信をもって打ち続けられるプレーを、ということです。

試合をしていて、自分なりに放った「より良い一打」も、けっこう相手にとられるってことなんですね。その一打は緊張とともに成功させたかけがえのない一打だったのに、もう一度同じクオリティのショットをまた違う場所に打ち込むのは勇気がいるってことなんです。自分では決まってほしかったショットが返ってくるほどめんどくさくて、その次がむつかしく感じるものはありません。

そして、試合中に「完璧なフォーム」を忠実に再現しきるだけのゆとりが出ないことがほとんどです。

 

じゃあ、うまい人はどうやってんのか?ってことになりますよね。

 

ラケットの感覚がいいんです。

 

ボールに近づける「合わせ」が感覚的に正確で、狂いがない。

だから、相手の球が速かろうが遅かろうが、自分の感覚でとらえられたボールには裏切られることがないんです。

ラケットに当たったボールがどのくらい飛んでいくものなのか?

当たったら出ていく方向を事前に察知できているか?

スイングの形を変えて対応することが可能なのか?

ラケットと仲良くなってからじゃないとわからないことも含めて、徐々に感覚を上げていく、という練習をして、ラリーの中で想定できる範囲はプレーのカバー範囲に入っているということにしておければいいんだと思うようになりました。

できないことはできないし、できることを最大限しっかりやり続けるしかない。

自分なりの感覚の中でスイングを確立する

また、そのスイング自体が発展性のあるものにする

コーチとしては「打ち方」を指導するときにその二つにはとても注意が必要だと思っています。

手のひらの感覚のようなラケット面に、サポートを強くできるのが体の役目。

身体の使い方、というのを先に考えるのではなく、感覚的にそっち方向にこんなショットが打てるのなら、パワーを上げるにはこう、回転量を加減するにはこう・・・などといったプラスアルファを与えられるものとして説明ができれば、と思っています。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:17 | コメントをどうぞ

フォアボレー

ボレーのタッチの感覚が分かってくると、フォアボレーで悩む人の方が多くなってくる?ような気もします。統計を取っている訳じゃないので、あくまでも個人主観での感想ですが。

ストロークの面を理解して、ボールをラケットで扱う事が分かっていても、ボレーのクリアなコントロールというか、当たった感覚はストロークのグリップでは得られないと思います。

クリアなコントロールの感覚って、コートの隅っこをピンポイントで狙ったらその通り打てた、というような感覚です。

上手い人ほどボレーは「捕球」の感覚というと思いますし、それには私も大いに賛同します。

ただ、コーチとしてそういうコメントをすると、「よくそう言われるんだけど、そこがよく分かんないんですよ・・・」というご意見も聞きます。

ボールを「打つ」という動作が、強い衝突によって生まれる飛球を期待した動きなら、野球のバットで強く振ってホームランを狙う、というようなイメージに近い動作になるかもしれません。

棒状の打具(バットもそうだしラケットもそうだし、ゴルフクラブもそうですね)をつかってモノを飛ばす(まあボールが対象ですが)という動作は、それぞれのスポーツによって打っていい範囲が異なります。だけど「打って飛ばす」という動作は共通のもので、腕と打具の振り子がつくるエネルギーをもとに使っている部分があります。

振り子の原理というと、重力に頼った縦方向の動きを連想しますが、その振り方向は自由にできるはずです。縦でも横でも、振り始めた腕が連れてきたラケットがその勢いを借りて加速していく、というのが手で持って投げるよりも打具を使って飛ばす方が強く飛んでいく、という事になります。

 

脱線しかかってきたので戻しますが、私が理解したのは、テニスのスイングはテニスのスイングという型にはめておいて、振り始めてから振り終わるまでの型が一定するとしたら、一定の打点で打てる場合には何度でも狂いなくそこにボールが飛んでいく、という事です。

で、一定の打点で打てない要因がテニスにあって、相手の打球がそこにいつも来るわけじゃないってことと、もう一つ人間の行うスイングだから寸分の狂いなく再現する事はむつかしかろうという事もあります。

それで、スイングの型にはめられそうなら、打点と思しき位置でうまくラケットでボールを捕まえるような感覚があれば、スイング中に上手く捕まえる=ラケットの真ん中に当たっているという事になって成功率が上がるだろうと。

スイング中にボールを上手く捕まえにいく。スイングの型を崩さずにそれが出来るなら、狙った方向へのスイングをしていてうまく打点に合わさった、ということになりますね。

 

さて、その「打点」の位置がこれでいいのかどうかわからない、というのが悩みを持つ方の大半のご意見だと思います。←いやー、ここまで前振りが長かったけど、今日の本題はここから。

 

プライベートレッスンを受けて下さっているお客様に、黙って実験をしました。先に説明をしてしまったり、私自身がやったりするとその仮説を再現しようとして嘘っぽくなるのを防ぎ、行ったのは・・・

右手でボールをキャッチして、そのまま投げる。

というものです。少し高めに送球したトスを、右手でまずキャッチ。そこから足は動かさずにまっすぐ投げ返してもらいます。

動画を取って検証するのに、分かり易くするために「捕ったあとその場で投げて下さい」とお願いしておきました。

個人のお客様なので、写真にして出すのはちょっと遠慮させていただきますが、そこで私とその方の二人で確認したのは、

捕球時にボールが手に入った瞬間

投球時にボールが手から離れる瞬間

は同じ位置で行っています。

それは、私がたぶんそうなんじゃないかな、と思っていたことを検証するための実験で、動画から静止画を切り取って比較しても同じ形になるので、仮説は正しかったことになります。

この実験では二つの事を順番にやってもらう(捕って・投げる)でしたが、ラケットを持ってやれば一つの動作ですね。

ラケットに当たったら飛んでいくように扱ったラケットが、ボールを捕りやすい位置で振られていればいいんです。

ラケットは当たりやすいように使われていて、当たった瞬間狙った方に飛んでいくように準備されている訳ですね。

すでに狙いがあって、しかもすごく当たりやすいように準備している訳ですから、とても簡単です。

ボールをよく見て、引き方や打点の位置や、振っていく時の面の角度などに細かくこだわっていても、結局は打点て一瞬の事なので、むつかしくこだわっても成果が少ないかもしれません。

もともと高い技術やそれを扱うゆとりのあるレベルの人が、もっと細かい感覚にこだわっていけばそれなりに技術を高められると思いますが、そうでなければ、なるべく簡単で成功率が高くなったことを「上達した」ととらえてくれると思います。

で、簡単にできるとなったうえで生まれるゆとりがプレーに幅を与えてくれるようになるので、その先の上達はその先にまたできやすくなります。

上達とはゴールがあるようでまだまだ届かない、という気持ちになるものなんですね(笑)。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:24 | コメントをどうぞ