スライスが打てるように

子供の頃から野球で遊んでいたせいなのか、私自身はテニスを始めた最初の頃からスライス(か、それっぽいもの)が打てました。

むしろ「下から上」に振るトップスピンの方が不安定で、大学に入った頃、しばらくはトップスピンで打球するのを諦めていたくらいです。

しかしその頃、テニスコーチのアルバイトを始め、もう人生の半分以上がテニスコーチの仕事に関わっている中で、スライスという壁があることがわかりました。

スライスはこのブログの中でも、「ちゃんと教えることが非常に難しい球種」であることを書いてきましたが、本邦初公開(?)効率的なスライスの導入法を考えてみたいと思います。

 

 

スライスの導入には2つあって、タッチの感覚を使うものと、スイングの作りからいじっていくものとがあります。

感覚のいい人なら、同時にやってもできるのかもしれませんが、そういう人は、教えたコーチの腕前というよりも「見よう見まね」が自分でできて、なんとなくできていくうちに上手くなっていくタイプだと思います。

さて、まずは・・・

その1  遠目の低めでボールタッチ

IMG_0121PCならクリックで拡大

大また一歩で届くところに、低めにボールを落とします。ちょっと時間がないくらいの方が、スライスの特性を引き出しやすいので、ゆっくりちゃんと、ってやらないことがボール出しをする人のコツ、かな

プレーヤーは脚を大きく使って、手も伸ばして、「遠い」という状況の中でラケットにボールを当てます。

当てれば飛ぶはず。

飛んでいくボールが、パーンと強めに弾くように当てられることと、ネットをできるだけ低く越えていくように面の向きを合わせながら調整します。

細かい振り方や、動作の微妙な部分には絶対にこだわらないこと。

できていないうちはできていませんし、細かくやり方を聞いたからといって時間のない中で再現できるようにはなりません。すごくシンプルで、このノートにも小さな図が載っていますが、レディポジションから、一発でこの形になれるようにならないと実用性がないので、一歩脚を出して遠目の打点に腕を伸ばして面の角度を作るだけです。

コーチのデモンストレーションも、それ以外にやらないこと。当てるだけで結構強く飛んでいきます、っていう「簡単ですよ」っていうように見せられれば、説明の大半は省けます。

「上から下へのスイング」とか「切るように振る」とか「肩を中心に腕がどうたらこうたら」とか「実は面は垂直」とか、スライスのヒントって色々ありますが、どれも概念的なもので、できている人を観察していればそんなように見えるだけで、それがどうやってボールをタッチするのかを表現できていないか、あるいは「できない人」にわかりやすくなければただの事象の説明です。

スライスは非常に多様なテクニックを持っているので、スライスの「良い球」ってどれのことを言うのかは実ははっきりしません。

この練習では、「ドライブ系のショットでスイングがうまく届かない」ような状況下での「遠い打点はスライス面が得意」ということに着目して、動作や形の違いがはっきり出るようにする導入です。

 

これでタッチしたボールがネットすれすれにいく「ラケットの出し方の角度」と「当たるラケット面の角度」が両方適している条件を満たすようになれば、

①ドロップショット拾い
で実際に走っていっても手を伸ばさないといけない状況での利用

をすればラリー中のシーンに合わせてイメージができるようになり、

②アプローチからボレー
の練習をして、その低い打点から腰くらいの高さまでのボールにタッチを合わせるようにすることと、ボレーの面の出し方もタッチの仕方を参考にして、同じようなショットになるように合わせられるようにしていく

打点の高さが変わった時に肩の向きで調整すれば高さを変えられる
ワンバウンドでとるときと、ノーバウンドでボレーする時に打点に入ってくるボールの角度で面を合わせられるようにする

という2点がわかるようになります。スライスの面で低めにシャープな当たりができるようになることが最初で、その当たりが分かっているうちに高さの違う打点へもトライするってことです。

その2
野球スイングでホームランを打つ

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この図は「バックハンドスライス」に合わせて「左打ち」の表現です

図の下の方に、手とグリップの絵がありますが、ヘッドが走るように振ることと、その位置で打点を迎えることです。

野球選手のバットスイングは、体が先行するなんてことはありません。ラケットのように軽々とは振れない重さがあるため、とも言える要素があります。
テニスのラケットは軽いので、体が引っ張っても、腕から振り出しても、そんなにタイミングが変わるようなイメージがないと思いますが、バットの重さで、もしも片手でスイングをするとなると、上体を突っ込んで打つような、「体で引っ張るような」力の入れ方をすると、バットのタイミングはすごく遅れることになるので、飛んでくるボールに合わせるのはすごく難しくなるはず。

なので、体を軸に、スイングが綺麗に円?を描くようなスイングになります。

野球の経験がなくても、実際にバットを振ってみるとか、シングルススティックなどの長くて重いものを振ってみれば、重さに任せて振る必要があるってことがわかると思います。

それで、まずはホームランをかっ飛ばしてみましょう。

当たればよく飛ぶ、というのはスライスのスイング方向から見れば、わかりやすい部分なんです。だから、よく飛ぶのを抑えたスイングにするとか、スイング幅は小さくても十分にコートに入る訳です。

それで、気持ちよくかっ飛ばしたら、今度はスイングを全体的に

「前下がり」に傾けて行い、低めのボールが出ていくように角度を変えます。

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ホームランを打つつもりのスイングと、右肩下がりの図です。

軸がまっすぐだと、この図の上の絵のように大きく振り切ることができますが、腰が少し折れて、傾きがあると最後まで振れなくなるものです。

低めに出るボールの感覚がわかったら、今度はスピードのコントロール。

ロブや、ドロップショットなどで長さの調節をすると、全体像が見えてきます。速度の出し方、またはスイングスピードよりも遅い球になるためのタッチの仕方などです。

バットを持った手首の絵の動きがわかるかわからないかが、このパターンのキモになると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:40 | コメントをどうぞ

力を入れてすぐにはラケットがでない

前回の記事のつづき?のようなものですが、力を入れてもたいして良くならないものだってことがどういうことかの説明です。

大概の人が、インパクトの瞬間に合わせて力を入れたり、スイングを速めようとしたりすると思います。

正解は、スイングが速くなるところを打点に持ってくる、なんですが、それを力で制御すると思っているのが間違い。タイミングがぴったり合う、ということへの再現性が約束できません。

たまにドンピシャになってしまうのもありますから、すごく気持ちよく狙った通りのすごいショットが飛んでいくんですが、それを何度も連続でとか、試合の中の大事な一本のショットで思い通りに出せないのが問題なんですね。

だから、攻め対守りでゲームをすると、守り切ってポイントを得る方が多いことになったりする。

 

脱線しそうなのでこの辺で置いといて、本題に戻ります。

力んだような打ち方をする人は、ほとんどがラケットの先端ではなく、スイングを始める体幹のあたりとか、腕の付け根部分に力を入れることになります。

大きな筋力が期待できるので、その力に対してはラケットは軽々と動かせるはずです。

逆に、手首とか、握力だけではスイングが小さすぎて強打するような雰囲気にもならないですね。

ラケットがけっこう軽いものだ、ということも一因かな、と思います。例えば野球のバットのようにラケットの3倍(以下でしょうが)ちかく重たいものや、ゴルフクラブのような長いものだと、身体が先行して回転運動をしても、うまくついてこなくてタイミングがむつかしくなります。

振り始めのきっかけの運動を与えておいて、振り出されてくるものをさらに加速させるのに、大きくゆったりとした動きが出来るようになった方が良いこともあります。加速が体幹→腕→ラケットと移っていくのに必要な連鎖があるってことですね。

そうすると、ラケットもそうですし、バットやクラブなんかも同じように効率の良いインパクトの為のスイングになる。

 

 

さて、そこで、インパクトの瞬間に合わせて力を入れると、どこに?が少なくともグリップを握っている手に、ってことになりますね。

まず手の運動をスピードアップさせようとするので、グリップが先頭に立ってヘッドは逆に後ろへ流されたような格好になります。

インパクト付近でそれをやったら、ラケットは進行方向は打球方向でも、ベクトルはうしろへ残ろうとする力も働いているために、打球感は重たくなります。

そのままの運動連鎖がうまくいっていたのなら、せっかく今からラケットの加速区間にはいってラケットの重さがボールに負けないところで衝突できるはずだったのに、グリップが急加速するものだから、ヘッドのスピードが出ずにインパクトを迎えることになるわけです。

だから、ラケットに当たってボールが飛んだとしても、力を入れた時とそうでもない時の差があまり感じられない。もしかしたら、ヘッドが遅れてボールが重たく感じたのが「すごい手ごたえだった」という満足感に変わるかもしれませんが、それって当たり負けの要素なわけで。

 

そもそも回転半径の小さな運動は、半径の大きな運動よりも速いものです。身体を回転させて腕が付いてくるようなスイングをさせていると、かなり早めにスイングをスタートさせていないと最適なポイントに間に合わずにインパクトを迎えることになります。

相対的な打点が後ろっぽくなっても、肘や手首の角度を変えて面を向ければ狙った方向に打つことはできますが、衝突のパワーはその分だけ減ることになります。

そうすると、いったい理想の打点でどこで、そこでとらえたボールはどんな感覚で飛んでいくんだろうってことになりますね。

わりと狭い範囲になるはずです。身体の向き、スイングの方向、腕の芯が出せるかどうか、面の向きに融通の利く範囲が得られるかどうか?

こういうことを考えていると、オタクになっていくわけですね~(-_-;)

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 16:39 | コメントをどうぞ

力を入れて振ってもたいして飛ばない

「力む」と良くない、っていうことなんですが…

逆に「脱力」するとボールが伸びる感じがする、なんてことも聞きますね。

私の考えというか、出来る人と出来ない人の差があって、それらを総合して考えると、

「力はそんなに入れなくても大丈夫」だが「抜くのはマズい」ってことですね。

動かすんだから、抜くって言ったってどこをどうだかは分かる人にしか分かんないでしょう。動かしている以上、どこかに力は必要なわけで。

動作に型がちゃんとあって、その「型」(テイクバックで準備した位置から、スイング軌道を通ってフィニッシュまで)のなかでパワーもコントロールも含まれています。その動作の大きさや速さがパワーだし、ラケットの向きはコースと高さだし、スイング軌道が上から下ならスライス、その逆はドライブです。深さはスイング全体というよりもインパクト付近の押し出し量に比例しますから、インパクトのさなかになにか工夫が出来るってことは無くて、手のひらがインパクトを感じた時にはだいたいボールはラケット面から離れていると思っていいでしょう。

それらを経験によって「どうするか」という少し先の未来に向けて、インパクト前に準備してあることが出来るだけです。

経験している、ということは、ある程度結果を予測できる、ということです。経験値が高いほど再現性というか、イメージと同じような動作や結果を得やすい。

個人の感覚にゆだねるもので、教えている側としては人間同士がもつ、「言葉や動作による共感作用」を期待して「こうやって伝えたらわかってもらえるかな」というところに訴えている訳ですね。

ある人は真似をして、ある人は言葉からヒントをもらって自分が今までやっていたこととの相違点を発見して、修正に成功したかどうかの結果に期待する、ということを繰り返していくうちに教わったということをしているに過ぎない。

インパクト付近に力を込めて一生懸命強いショットを打とうとしている人ってすごく多いですけど、スイングのパワーはスイングの長さに比例するので、そこだけ(インパクトだけ)に力を込めたり、手首などを使って速く振ったりしても、大した効果は得られません。

 

まして、相手のテニスコートの広さもわかっているはずですから、そのコートの広さに収まるように実は加減もしているはずなので、余計にショットが速くなるという結果が得られないことになります。

スイングを大きくするには相手のショットが遅くなければならず、自分の方から相手のショットを遅くする術がないなら素早く準備して時間をすこしでももらわなければならず、そうでない時には攻撃よりもむしろ守備的なテニスをしているかもしれませんね。

動きが小さくされてしまっているが故にインパクト付近に力を籠める事しかできなくなりがちですが、面をしっかり作るという意味ならそれもアリです。あたり負けないだけの「硬い面」ならラケット面そのものの反発力を上げることになりますし、ぐらつかない面にできるのなら、当たって飛んでいく方向ははっきりしています。

攻撃を受けて力まずに面を正確に作ってスイングできる、なんてひとはそうとうレベルが高いと思いますから、その人は力むとか脱力するとかいうことからは解脱していると思います。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:17 | コメントをどうぞ

ラケットチェンジしましたその2

昨日は一日雨で、外のレッスンがなく、早々に家にいる休日確定になったのですが、色々とやっていたらブログ書いていませんでした。。。

さて、石戸コーチからラケットを譲り受けることになりまして、そのラケットは…というと

9756_1SRIXON REVO CX2.0

スリクソンは石戸コーチの契約メーカーさんで、彼はこれを買ったものの去年から使っている3.0に戻すということで、不肖私が譲り受けることになりました。

私のチョイスする選択肢の中に入っているラケットではありましたが、今年は候補の3番めくらいに位置していて、前回書いたようにYONEXを中心に悩んでいました。

でもお金出して買うところまで踏ん切りがつかなかったというのも正直なところで、ストロークだけでなくてボレーの反応や取り回し、サーブの時のフィーリングなど、例えば前回書いていたE-ZONEではちょっと重くて、という引っかかりもあったわけです。

スリクソンはなんで3番めだったかというと、マンティスとあんまし変わんないんじゃないか、っていうイメージだったからです。

ボックス形状でフェースもちょっと大きくなった程度。ストリングパターンも16×19で、素直ないいラケットでありそうなところがマンティスと被る。

で、使ってみると、やっぱり素直でいいラケット。今年のモデルになってからは少しフィーリングは硬めの印象になっていたのはむしろ驚きで、ナイロンガットを張ってあった試打用の時とはバランスも含めて印象が変わりました。

バックハンドストロークでは、肩を痛める前に絶好調っぽかったタッチでボールが飛んで行ってくれます。マンティスは何が難しかったのか、肩を痛めて以来スイングを強くするのが怖くなったような感覚があって当たり損ねをちょいちょいするようになっていたのと、ポイントを外すと腕に響くところがあったのですが、このスリクソンは新品だっていうこともあったかもしれませんがとてもクリアにイメージ通りの打球が出て行く。

「おおっ、当り負けないね〜」と思ったところからグッと評価が上がります。

最初は貸してもらう、っていう感じで使っていたので、彼がはったエッグパワーの単張りで打っていたのですが、久しぶりのポリのみで感じたのはスピンがよくかかっているということ。

打って、手から離れて行く感じはマンティスと同じようなので軌道のコントロールは違和感なくできている割には、向こうで結構跳ねているような感じに見えて、短めに打ったり長めに打ったりするのもうまく意思が乗るような感じでした。

 

だから、マンティスと被るラケットにしてよかったんだなぁと反省し、石戸コーチと話してお金を払うことに。新品なのに、破格の設定で譲ってくれることになったので、これまたラッキーな感じではありますが、来月お小遣いがまたでたら、石戸コーチにはお礼に何かしてあげようと思います。

面の安定性とパワーアシストを両方手に入れたような感じがする、今回のラケットチェンジ。

マンティスの、「ツア−305」から「プロ310」に変えた時には、フェースサイズが少し上がったこと、はっきりと持ち重りのするラケットになったことなどから、パワーが上がった感じを受けましたが、310は私には少し重すぎたらしく、ロングのアウトをしばらく繰り返していました。

 

今回は打てば速い球になるけどしっかり捕まえた感じのする時にはスピードが上がってバウンドが伸びるような感じがしつつも軌道のコントロールはできてるような感じで打てます。

少し軽く感じるのは、マンティス・プロ295にレザーグリップとかにして重たくしてあったからでしょうか。全体の重量は感じませんが、今回はほとんどノーチューンで使えています。

グリップを少し細くした(2に2枚巻き)のもよかったように感じています。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:17 | コメントをどうぞ

ひょんなことからラケットチェンジ

ワタシがMANTISを愛用するようになって何年経ったか・・・?

え、5年?(自分でびっくりしてる)

MANTIS300

MANTIS TOUR305

MANTIS PRO310

MANTIS PRO295

と使いつないできました。癖のない素直にプレーヤーの意思も実力もでるフレーム。

ぜんぶで10本以上購入したし、20本以上はお客さんに売ってきました。ユーザーの絶対数を考えれば、そうとう貢献してる?と思います(笑)。

2017年のワタシ用モデルをどうしようか、、、と悩んでいたのですが、もう4月。珍しくまだ腰が抜けたとか、中折れしたような感じでなく使えていたPRO295。以前に比べてスイングへの乗せ方が良くなったのもあるんだと思います。

しかし、3月の中ごろに肩を痛め、腱板損傷・・・という診断結果に凹みまくる日々、緩やかに回復しつつはある中次のラケットにはもうちょっとパワーアシストが欲しいなと思っていました。

目についていたのは、YONEX EーZONE DR98。キリオスのやつ。

バックハンドの打ち負けない感があって、ああ、このくらいがいいな、って思いながらその重さと、買うとなったら奥さんに稟議を通さなきゃとおもって慎重に他のラケットなどを打ち比べてみたりしていました。

このラケットにストリングはポリツアープロですごく相性がいい組み合わせだったし、いいなーとかなり傾いていました。

 

スクールにいると、メーカーさんと契約しているコーチたちも、今年はどれを使おうかと悩んでいる人もいたりします。

アルドールでは、石戸コーチが、ずいぶん前から試打用ラケットをいろいろ使いながらついに買う事にしました!と新品のラケットが届いていたのを見ていました。

契約か―貸与ラケットがあるっていいなーと思ったら、彼のは自分でお金を出して買ったラケット!使いたいラケットだったので、2本同時購入だって。

それが、2週間したら、「やっぱり前に使っていたラケットに戻そうかと思って」と言っていて、確かにそうだ、去年のやつの方がイメージに合うよ、なんて話していました。

それがですね。

 

ナガキサン、コレ…ボクノカワリニツカッテモラエマセンカ…

え?なに?カタカナでよく聞こえなかった?

僕の代わりに使ってもらえませんか?

喜んで使わせて頂きます(笑)。

じっさい、使ってみたらすごくいいんですよ。グリップも2だったんですが、2枚巻きにして、3よりすこーし細い感じにしたら良くて。

次回、レビューと共に発表です。

あした、雨の予報だし。じっくり書きます(笑)。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:27 | コメントをどうぞ

ボレーの反応とフォーム

スクールでクラスを担当していると、上達が目に見えて感じられるのはどちらかといえばストロークの方。例えば、私がお世話になっているアルドールでは、クラス分けはC1〜6までのクラス設定がありますが、1が初心者、6が上級者というクラスだとして、けっこう4くらいまではボレーに不安を抱えるような人が多いものです。

印象としては、2や3ではストロークを強打しても狙ってこれる人が増えてくるのに対して、ボレーはその反応や対処に感覚や技術が追いつかない、というようなイメージがあります。

ボレーには

動き方はとてもシンプル、というできる人にとってはとても簡単じゃん、という項目があります。

いっぽうで、『ノーバウンドはリズムがわかりづらい』『相手が打ってからの時間が短い』などのボレーを難しく感じる要素もありますね。

例えばボレーを、フォアだけで取るようにルールがあったとします。ネットの相手には利き手側にしか打ってはいけない、などの制約があるとか?

そうすると、フォアかバックかを迷う時間はなくなりますから、うんと簡単に感じるようになるかもしれませんね。

正面向きで対応できるのなら、それが楽かもしれません。

そうすると、ソフトテニスの経験者(前衛)の人が「硬式のボレー」は難しいと思っているかもしれないけどネット前でのボールは全く怖くないとも思っている面があるのもうなづけます。

ここいら辺に、けっこうヒントがあると思うんですよね。

人間、ラケットのような道具を持てば、そのフェースに表裏を感じるのは自然なことだと思います。

自然、手のひらがある方を表、とするように道具の使い方を自分の中で決めるでしょう。

自分の体からの感覚でそういうことを基準にすると思います。

ラケットにボールが当たる、ということも、「手のひらでボールをキャッチする」という感覚と同じような手のひらの器官(感覚器官)を使っているはず。

IMG_0113多分これ拡大できます

野球のグローブを使ってボールを捕球するときは、人差し指と親指の間にあるネットのところを使ってボールを取ると、うまく真ん中にボールが入ってきた感覚になります。

そもそも、手のひらの中心って、どこだか知っていますか?物理的な中心点ではなくて、感覚の中央です。

人差し指の付け根の部分です。

だから、グローブで捕っても、直に手のひらで捕っても同じような位置にボールを感じて捕球しているはず。

ラケットの持ち方も、人差し指と親指の間にネット(ラケットフェース)がやってくるように持っているはずですね。(ノートの下半分)

フォア側のフェース、バック側のフェースは持っただけで意識されています。

厚いグリップで持てば、手のひら側を向けたのと一緒。ソフトテニスの前衛さんはそうやってものすごい早い反応でボレーします。さっき書いたように、フォア側だけで取る、というルールみたいなもんですね。

手で(グローブで)捕球する時は、上半分の図にもあるように、体の正面のボールには親指側が下になるように傾けて、利き腕側の外側にボールがくるときにはその逆に動かすことで、体は動かなくても取れる範囲があります。

その時にそんなに判断に苦しまないですよね。自然に手の形を合わせると捕れる。

ラケットを薄いグリップで持てば、それがフォア側かバック側かの判断にも使えるってことです。

ただし、体を正面向きにしたままではストリング面がボールに向かないはずですね。小指側のラケットのエッジが前に向いているはずです。

ボールが遠目を通るようなら、追う形になるだけで、近くにくるようならドッジボールで狙われた時に避けるような要領で、体を横向きにして、ボールの通り道をなぞるようになるはずです。その時にフェースが初めてボールの方に向きますね。

 

ボレーのときに、体をターンするように、と言われますね。横向きになることを先にやると、ラケットを引かなきゃいけない、と勘違いしやすいところなんですが、お腹の前にボールが通るところを作りたいんです。

フォア側だったら、右肩が後ろになります(右利きなら)から、そんなにちゃんと横向きでなくてもいい場合もある。腕が肩よりも後ろにならないなら、そんなにボールに負けない腕の形を作ることができます。

バックは、親指が下側になるようにすると、バック側のフェースが一度上むきになりますが、お腹の前になっているはずなので、右足を前に出す(=ボールに届くように足を出す)ときに左肩のあたりに引き上げる動作をすると、面が立つようになります。

動き全体を見れば、ラケットを引いているような形になりますが、実は動作量としてはかなり少なめ。いわゆるコンパクトなテイクバックというやつですね。

ボールに時間がない、ということもボレーの動作の時には感じやすいことですが、その時間があるかないかは、足の動きで測るようにしましょう。

常に、ボールにむかって足を出すようにする。

目でよくみて測ると、脳みそが騙そうとしてきます。近くにくるボールは実際よりも速く見えたりするものです。目から入ってくる情報で、正面や近くに迫ってくるスピードには、衝突の危険がありますから、脳内で切迫感を出そうとして緊張します。そのせいで実際よりも焦ってしまいがちになります。

だから、目で見たとおりにやったつもりがうまくいかなかった、という経験はみなさんあるはずです。ネットから至近距離で決めたつもりのショットがありえないネットミスになったり、速く振ろうとしてアウトしちゃったりしますね。体がやろうとしているタイミングと、そこを飛んでいるボールとのタイミングが合っていないんですね。

速い球が来たら、足を動かす時間がないはずですが、ボールを避ける感じのターンができれば、打点を奥の方に取っても大丈夫になるはず。それが時間になります。手を伸ばして取る時には、ターンも必要ないですね。

バック側に来た場合にも、肩で躱せば面が出るはずだし、手をそっちに伸ばそうとすれば肩は回ってしまうはずです。前に振らないと飛ばないわけじゃなくて、面に当たって跳ね返るように力が入るならそれでいいわけだし、感覚があるなら狙った方にも行くはずです。

威力が欲しければテイクバックで高め準備できれば、ラケットに勢いをつけられるようになります。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:28 | コメントをどうぞ

「ひらめき」を練習する

ラリーの中にあるもので、最も重要なものなんじゃないかと最近思っているのが、「時間」です。

 

テニスのゲームは「時間と空間」の取り合いだ、ということはよく言われていますし、そのことを意識して自分でも取り組み、自分のテニスだけでなくレッスンでも説明に使っていた言葉です。

ですが、よくわかっていなかったな、と反省しました。

テクニック的に説明がきく部分もあり、断片的にその使い方を説明できるようになってきていましたが、そういった要素をまとめて考えてみたらひとつの大きな要素として「時間」が浮き彫りになり、自分で「なるほど!」と膝を叩いた次第です。

 

ショットの優劣でテニスのゲームは決まらないものですね。

強いショットが入れば返ってこない、だから先に強いショットを放ったほうが試合に勝つ、というレベルは、すぐに終わります。レベルアップとは、そのショットをいかに連続で入れるかとか、逆にそのショットをいかにうまく返すか、というような勝負をしていくうちに上がっていくものです。

初心者から中級者までの間は、そういう技術的な勝負で完結するようなところで試合をしていたんじゃないかなと思います。

それで、技術的にそれ以上に上がっていくってのが難しい人たちが我々「一般テニスプレーヤー」なんだと思うんですが・・・

より難しい技術にトライしていくのも、今できる技術のアベレージを上げていくのも、より相手のショットへの対応を磨いていくのも上達の道だと思いますし、挑戦する楽しみこそがスポーツを愛する心の大きな部分だと思います。

一方で、ある程度までできるようになったらそれが武器のような感じもするし、試合すること自体が楽しいようにもなってくるし、どんどん挑戦して目標も上がっていく中、自分の技術の上達が徐々に鈍化していきます。

それはそうです。走るのを1秒速くするのがどれだけ大変なことか、それと同じように自分の感覚の中で相手のショットを見て、反応しながらできることを増やしていったりするのって、そうそう簡単なことではありません。

一人の感覚を急激に変えることってすごく難しいことです。

ジュニアとかで、成長に合わせて新しいステージを用意していけば、短期間で急成長するようなことがあっていいと思いますが、それって本人が気づいていないであろう要素に気づかせてあげさえすれば「なるほど!」ってできるようになるようなものです。ポテンシャルがある中にできていないことは、足し算ができる子に「掛け算って足し算をまとめたものなんだよ」って教えてあげることと同じで、慣れてしまえばもうできるようになるってことだと思います。

 

ある程度できるようになって、というのは同じようにお勉強の例で考えれば、算数はそこそこできたとしても、中学生程度の数学力で微分積分をやれっていってもにわかには何のことやらわからないし、何に役立つのかもわからないからやる気にすらならない、ってことと同じなんじゃないかなと思います。

高等技術、というのがテニスの打球技術にあるとして、ある程度基礎ができていて、使う意義がわかるレベルじゃないと教わったとしても自分の基礎が揺らぐようなことになるくらいで、役立たない場合すらあるんじゃないかと思います。

 

 

 

そこで、できることを極力素早くできるようになる訓練と、対応の幅を広げる訓練をしていったほうが試合とかには使えるんじゃないかってことなんですね。

 

できることを極力素早く、というのが時間的なアドバンテージを得るってことです。

割とほとんどのプレーヤーが、相手のショットが勢いが強かったりスピードが速かったりすると動きも早くなりますが、ロブなどの遅い球を見ると急に走るのが遅くなったり、準備がゆっくりになったりする傾向を持っています。

よく訓練された人は、さっと「打つには十分な準備」をして、それからゆったりと正確に打点に入ります。そこが差だなぁと思っています。

「何をすればいいかよくわかっている人」はそこで油断や単純なミスをしません。

逆に言えば、そんなに「完璧にはなかなかうまくできない人」も、自分の打ち方を持っているはずです。なぜなら、筋肉は記憶していて、突然隣の人と同じフォームになったりはしないからです。

だから、飛んでくるボールと自分のフォームとをぴったり同調させることで、当たり損ねやコートに入らないようなミスをしないように注意するような打ち方になります。

「何をすればいいかわかっている人」の感覚では、狙いはすでにイメージの中にあって、その上で何をすればいいかわかっているので、インパクトの瞬間にミスをしていなければ、狙ったところ以外には打てないくらいちゃんとコントロールできた形で打球します。

 

相手が打ったショットを、打ち返すまでの時間の使い方が違うわけですね。

 

だから、全身が調和のとれたフォームになる必要があるわけですし、できる人にはそれは自然にできることであり、自分のテニスをする上では必然でなければならないものでもあるんでしょう。

その一方では、相手が打ってから自分が打つまでの短い時間で、出来なさそうなことはしないってことも判断しているんだと思います。

 

反応して、動作に入りながらの時間で考える。時間にしては1秒もないでしょうから、他人から見れば「ひらめき」に近い速度で考えている・・・?

相手のショットを自分が捉えた時にどんな感触か、というイメージがさっと浮かび、そのイメージをトレースして実現させる。

ラケットがボールを感じているのを握っているてから確認しながら、狙ったコースの先に相手が返そうとしているイメージを重ねます。

コートの広さを背景に、相手が返球するショットをイメージして、その上でさらに自分が動いてとれる範囲が何となく見えています。

その間に、一往復分の時間があって、どのくらいの運動量なのか、相手が打つ前にしておく準備、相手が打った瞬間の見極めと反応の準備、次の打点への移動速度やショットの準備など、言葉で書けば複雑ですが、次に見えた展開への準備は一発でできるってことでしょう。

 

想定内の範囲であれば、自分が相手を追い込んだ後にはさらに攻めたり、あるいは止めのショットへ素早く動くでしょうし、追い込まれながら拾ったショットの後は、ポジションを下げて視野を広くし、守備範囲を広げる努力とかをすることでしょう。

想定外の範囲には、想定していないショットが飛んでいるわけですから反応は遅れます。そのせいで諦めなきゃいけないとか、むしろアウトしてくれ、って願ったりするだけで身体活動はしなくなるか、明らかに取らされた状態にしかならなくて苦しい状況であることがすぐにわかります。

要するに、これから勝てる、という状況も、負けるかも、という状況も、納得済みでゲームをすることになります。

その上で試合には勝ちたい、というのが理由や目標になって次のプレーを考えることになります。

練習の中でも、漫然とラリーすることが目的になるレベルから、勝負に使える一本と、その次のプレーにどう移るかを考えて行うレベルへ、意識しながらやってみるのもいいのではないでしょうか

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:39 | コメントをどうぞ

手足がバラバラに

ショッキングな事件、のことを書こうとしている訳じゃありません。

良いタイミングで来た球を、打ち込もうと思ったら身体がうまくいうことを聞かず、イメージは良かったくせにミスヒットしてしまった時のようなことです。

先日このブログで書いた、「打点に足で入る」がうまくできていないと陥りやすいミスなのかもしれませんね。

普段のラリーや練習でストロークを打つときには、横に動いてボールを処理するというイメージを持ちやすいものです。

そこで、「スペインドリル」というサイドステップを使って前後左右に動く、と紹介された練習を知った時に、「これは大事な要素を持ってる練習だな」と痛切に感じたのを覚えています。以前にウイルソンから発売されていた教材ビデオの「ダブル・リズム」と記憶が被っているかもしれません。

ショットの要素…コントロールの要素には、5つある、ということはこのブログでも何度も書いたことですが、威力・左右・高低・深さ・回転はコントロールされるものです。

それを、ボールを見極める要素にも使えばいいってことです。相手はそのショットをどのように打ったのか?

そうすると、右に行くのか左に反応するのか、後ろへ下がるのか、前に出るようにして対応するのか、ということもわかります。

だから、左右に(横に)反応してボールをとる、というイメージだけではどうしても打ちづらいショットがあちこちに来るように感じてしまうはず。

普段は横に走ってショットを打つから、自然に横向きに走っていて、スイングの為のターンは知らないうちになされている訳ですが、自然にできているがために意識されていないことが多い。

だから、チャンスボールを追ってコートの中に、前向きに走った時に自分の姿勢がうまくできていなかったり、前向きに走っているのにいつも通りの位置にラケットを引こうとして身体が開いた状態になっていたりします。

それで、いつも通りのタイミングで身体を使うと、身体だけが先行して腕が遅れてしまう、という事態に発展します。

それが、手と足がバラバラになったような感じのミスショットを生んでしまうということですね。

軸足の上で、腕が前に出ていてインパクトの形になる。当たったラケットを腕が支えて、腕を肩が支えて、肩は腰とつながっていて、軸足から生まれる回転が反映されるパワーの伝達になります。

軸足を中心に体の動きが意識されているというか、形の約束を持てるようになれば、勝手にバラバラにはなったりしないと思いますが。。。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:09 | コメントをどうぞ

「スイング」を作り上げる

ラケットをあんな風に振り切って気持ちよくプレーできるようになりたいな、と、上手な人のプレーをみて思うわけです。

私の場合は、モノマネがけっこう出来たんですね。自分だったらこうやっちゃうところを、あの先輩はこんな風にするんだなぁ…あれが自分にもできるようになったら、あんな風に打てるようになるのかなぁ。。。ってところから、ワタシのテニスへの興味は始まってきたように思います。

 

自分がうまくなるためにも、それと、コーチの仕事について、自分とは違うタイプの「打ち方に悩んでいる人」について考えるときにも、モノマネするイメージ作りは役立ちました。

自分がうまくないと思っている時(いまでも”上手い”とまでは思い上がっていませんが)には、一番の悩みは「強く打とうとするとすぐに当たらなくなる」というものでした。何が悪いんだか、強い球、早い球を打とうとするとすぐにガシャる。

タイミングも早くなりがちだし、すごく力んでいたと思うし、今から考えればそうなって当然の動作だったと思いますが、当時の自分ではなんでなんだか全然わからなかった。

そこで、最初にイメージに残ったのは、しっかり合わせてミスなくきっちり打ち込んでくるN先輩。大学1年の頃の4年生のコーチの先輩でしたから、アドバイスを受けたわけでもなく、こっそり盗むようにして観察し、真似してみました。

打点のそばまでラケットをゆっくり持っていくようにして、当たる自信が付くところまで振り切るような力の入れ方をしない。

ぐぅ~っと合わせて、スパンと振り切る。足のリズムもそのためにしっかり沈み込んで、丁寧さを絵にかいたようなフォームの先輩でした。

その、「ぐぅ~っ」をなんとかモノにしたいと、暫く頑張って、スライスがうまく打てるようになりました。そこから8年くらいの間は、スライスこそ信頼できるショットだったし、フォアもバックもスライスで試合していました。

N先輩はスライスの人じゃなかったんですが、他にも憧れの大先輩たちがすごくいっぱいいる環境だったのは、当時の私としては最高のシチュエーションだったと、いまでも運命の神様に感謝しています(笑)。

スライスの名手が、千葉県チャンピオンにも、学生同好会の先輩でもいて、ものすごく強くてカッコよかった。サーブ&ボレーの世界チャンピオンがいた時代ですから、そういう選手たちからも良いイメージがすごくもらえた。

トップスピンが打てるようにならなきゃ、と取り組みを始めたのは、そんなこんなで30歳を過ぎてから。でも、そこで「合わせ」の動作をしっかりやっていた恩恵はかなりありました。

タッチの仕方、ボールに入る姿勢、身体の向きなどにスライスとの大きな違いはありましたが、モノマネがうまくできることで、そういうイメージに自分を近づけながらすこしずつ出来るようになっていきました。

3年目位には、シングルスの試合でバックハンドはドライブ系がメインで打っていけるようになりましたが、精度に関してはまだまだ。スライスだったら押し込まれて相手が前に来ちゃうような場面で、ドライブを無理やりセンターに強打する事でヤバい状況を回避するくらいの役割でしたが…スライスの頃にそのまま拾いきれなくなるような展開を変えられるようになり、すこしゲームがうまくなった実感がありました。

打点の感覚が上がるにつれて、その前後のスイング=フォワードスイングと、フォロースルーが変わってきました。一連の動作の繋がりですから、当たり前の事なんですが、打点でいっぱいいっぱいだったので、打点の感覚を元に、そうなる為の「構え」「テイクバック」「フットワーク」についてはとても見直しが出来ました。

その「感覚的なちがい」を発見して、自分なりに言語化したことで、整理が付きました。自分が再び元のレベルに戻ってしまうようなときに、キーワードで思い出すことで簡単に新しいレベルに復活できますし、コーチとして人のフォームを見るときに、どっちのタイプに近いか、その人の今日現在の適正はどちらが優勢なのかを見極めると、その日に使えるアドバイスが伝わりやすくなりました。

 

自分の上達が、コーチの仕事にも役立つようになりました。

ここまでの自分の中のキーワードが、

「打点の感覚を知ること」

「打点に入る為のボールの見方」

「ショットを成功させるための姿勢」

などが、スイングを作り上げるときの要素にと思います。

こまかくは、そのほかは個人個人のどの要素が何のために役立っていて、どこかの要素がうまく打てるはずの要素を邪魔しているはずで、それが何なのかを見極めます。

基準になる動作は一つじゃなく、スライス型の人もいればドライブ型の人もいるし、初級者の中にはさらにたくさんの「悩めるタイプ」が存在します。

でも、テニスがうまい人って、ある一定の枠の範囲に入ってくるので、そこを紹介する事でスクールのような集団レッスンでも打ち方の矯正が生徒さん自身でイメージできるように持っていくようにしています。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:49 | コメントをどうぞ

打点に「足で入る」

「ボールの後ろに入る」とか、あまり具体的でないけど、出来るようになるとそうとしか言えないような、そういう表現って、世の中に沢山ありますよね。

「肩を入れて!」…って、どこに?(笑)。

でも、しっかり肩が入った時って「ああ、これかぁ」ってわかると思います。

ワタシはテニスコーチですから、そういうわかりづらいことをわかるように出来るようになんないかな、と具体的に違いを指し示せるようになりたくて勉強しています。

けどやっぱり、良く分からないな、という人にやってみてもらわないと、いくら言葉でうまく説明したと思っても書いてる本人には「つもり」の域を出ないものですね。

 

 

とても簡単なドリルを紹介します。

チャンスボールみたいな感じで、ゆるめに高く跳ねるボールを、サービスライン付近で打てるように球出しします。

できるだけサイドラインの方で打てるように球出しし、サービスラインのセンターTのあたりにカラーコーンとかをおきます。

チャンスボールなので、強く打っちゃっていいんですが、課題はひとつ。

打ったらそのあとすぐにセンターTのコーンにタッチする。というドリルです。

高い打点を強打するのが、練習量が少ないのもあるかもしれませんが、苦手な人が多いものです。ボールが遅すぎるってのも、合わせづらいものですね。

だから、自分から打点に入る練習になります。

スピードの要素がなく、タテに弾む要素が強いので、普段通りの球出しのボールがうまく打てるスイングじゃなくて、その軌道に合わせやすい角度でまずラケットを当てやすく持ちます。

出来る事なら、バウンドの頂点で打って、ネットよりも高い打点からの直線的な軌道のボールが自分の打った球を速い球に見せてくれます。

相手が「攻めてこられた」と思えばそのショットの球速が何キロかは大した問題ではなくなります。

こちらから走って打点に入る事で、ボールの軌道予測が出来ていることがはっきりします。ボールを落とさないと打てない人でも、打ちやすい打点がどこになるかわかってその位置にいるんですから、予測はなされている訳です。

初級クラスなどでは、ネットのすぐ前から、狙ったエリアに面を向けて走ってきて合わせる練習から導入します。ラケットを縦に持って、面を狙った方に向けてくれば、当て方がわからなくなるなんてことはないですね。あらかじめ向けてあるわけだし、タテに弾むボールに合わせやすい角度でラケットを持っているので、そのまま突っ込んでいけば当たる、ということがわかるように走ればいいんです。

当たった瞬間がダッシュのスタートになるように、センターラインに向かって走るようにするには、軸足側できちっと位置を決め、ラケットにボールを当てながら次の地点に向かってスタートするような格好になります。

サイドラインに沿ってまっすぐ走っていき、ラケットがボールに当たるころに直角に曲がるような感じです。

身体ごと回転しても、ラケットの面の方向を維持すると、体の回転に合わせてスイングのような形になります。

手ごたえを感じながら、自分のラケットが狙ったラインにボールを押し込んだような感触になるようにスイングに意思を載せていきましょう。

そうすると、ラケット(を持っている方の手)の役割は、

「うまく当てること」

「面の向きを維持すること」

が最優先事項で、そこにいくらかのパワーアシストがあればいい。軸足を起点に身体が回転する力は、肩から先の腕ごと押し込むような力を貸してくれますから、うまく利用して、少ない力でパワフルなショットを打つようにイメージすればいい。

前に走りながら、自分のラケットの位置と、回転の中心となる足(軸足って意味です)の位置をドンピシャに合わせられるのが、良いフットワークです。そのまま体重移動でうまく腕の振り子を、打点にフォーカスの合った形で行えるのなら、なお至極です。

そっと触って、グイッと押す、みたいな形から入れば、打点への入り方の練習になるでしょう。

徐々に、コーンの位置を下げていき、深めのボールに対しても同じように自分の狙ったラインにボールが打てるように仕向けていけば、うまく打点に入りさえすれば狙ったコースを外さずに打てるようになるコツを掴めるようになるはずです。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:42 | コメントをどうぞ