月別アーカイブ: 2019年12月

2019年は私にとって…

2019年は令和元年となりまして、私にとってはSwingBuilder元年?となりました(笑)

自分をネットの世界に売り出そうとするときに、なんかキャッチコピーとか、タイトル的な何かとか、屋号?みたいなものが欲しかったんですが、ある晩に急に「降りてきた」のがこれでした。それも数年前のことでしたが、ついぞ使うことがなかった。とうとうYouTubeでSwingBuilderっていう名前を世に出したって感じでした。

テニスコーチをアルバイトで始めて以来、自分がテニスがうまくなりたいっていうことが常に先にあって、興味があったのが、「うまく打つこと」でした。最初に記憶にあるのが、いろんな上手な先輩方のボールがみんな特徴があって、それに対応しながら自分のボールがちゃんとラリーの相手になることが目標になったことです。

それで練習に明け暮れるわけですが、ボール打ちたそうな先輩のところに行って相手させてもらう、っていうことが日課で、毎日遅い時間までラリーしてもらったりダブルスしてもらったりしていました。

でサーブであったりリターンであったり、パッシングショットであったり、そういうシーンに合わせて使うときにも「落ち着いて、いつものストロークを」ってやればいいんだと思っていましたし、それを生徒さんにも伝えられるように言葉を選んだり、ドリルを考え付いたりして感覚的にこうやればできるようになる、っていうことを勉強させてもらってきていたと思っていました。

 

そこで長年やってきて、最近になってやっと気づいてきたことがあって、そのやり方で気づいてくれる人も多いですが、一方で全く違う結果になったり、実践になると全くできなかったりする例もたくさん見てきました。「できる人」も「できない人」もいるのは当たり前だしそうだと思い込んでいましたが、私はテニスコーチなので「できるようにさせる人」でなければ「できさせる人」である必要があったんです。

日本語ってむつかしいのでこの両者がどう違うかわかりにくいと思いますが、私にとっては前者は「教わったことを履行できる人を育てる」で、後者は「自分で考えて切り開く人を育てる」です。この両者は同じ教え方から育つことはないようで、私がその両者が同時にいるグループレッスンでできることはどうやればいいか、っていうことをよく考えた一年でした。

もうテニスコーチになってから、意識が低かった時代があったといってももう30年もやってるわけで、いまさら?っていう思いもあります。

そう、今更なんですよね。もっとゲームを考えさせて、自分で回りを見るゲームをする。

目的が「ボールをうつこと」じゃないんですよね。うまく打てるようになることの目的が、「ゲームを楽しむこと」で、そのために「狙った通りにボールが打てる」ようになりたいんです。強打をまっすぐ打てる、それがいつもコートに入るだけでは、強くはならない。高いボールも低いボールも加減しながら使い分けて、相手を相手のコートで動かすと返球のパターンを限定させることができるようになるわけです。それって教わったからってやっていいものじゃない。例えばコーチが言った配球の通りに打てたとして、球速であったり、それぞれを打つポジションであったり、バウンドのどのタイミングで打つのかによって、また相手の予測がどうだったかによって全く状況は変わります。そういう空気を作るのに、自分の中にビジョンがあるかどうかのほうが大事。それを一つ一つは「教え」られない。できるのは「見せる」ことです。

クラスの中では打ち合わせなしで自分が言う通りのショットから相手のショットをコントロールして見せることです。スライスを使うとどうなるのか、それは相手から見たらどうなるのか、だからこういう効果があるんです、まで説明したい。

もちろんそういうシーンを作ってもまったく狙った効果が出ない相手も出てきます。それはその相手がものすごく強い人で自分の狙いの意図を知って逆襲してきているか、その対応ができなくて自分のやり方でしか対応できない人かどっちかです。それはその時に対策を考えなければならないし、さっき見せた作戦のショットを出汁にして今度は意表を突く効果を信じてやってみる、っていうことが大事・・・っていうか試合の仕方です。

相手は自分のキャラを見定めようとしているはずで、「このひとバックに打っとけばスライスで返してくる」ってことがわかれば怖くないかもしれません。「ミスしないけどクロスしか打たない」とかっていうことを観察してくるわけです。

そういうゲームの時におこる、楽しい部分・・・闘っているというスリリングな体験・・・を紹介したい。

決して私はゲームがうまいほうではないし、大会で何度も優勝してるとかっていう猛者でもありません。とはいえ県の選手権で上位に行くこともあるし、優勝経験だってないわけじゃない。

だからこそ!って私自身は思っています。考える楽しさは、それを大変だぁって思いながらやることです。どうせ試合中って頭の中は高速回転してるわけですが、「迷い」があると回転数ばっかり上がって煙が出てくるような思いをします。

それを整理して考えられるようになるのに、戦略とか戦術とかっていう言葉が出てくる。

 

これまで「打ち方」ばかりのコーチだと自分の中で自分を揶揄してきた部分もある私でしたが、ダブルスにせよシングルスにせよ、戦い方を考えるテニスの楽しみをやっと紹介しようとしてることに気づけました。

押してダメなら引いてみな、ってことばもあるし、テニスの試合でもそういうことはあると思います。

練習ってたくさん失敗することだと思うようにもなりました。失敗しながら練習していく。それも昔なら「失敗を減らせるようにする方法を教える」みたいなところがありました。失敗って努力目標にすり替わります。そこまでコートが見えていて、相手のショットに対応がうまくいっていて、狙ったところでミスをしてるわけです。最後のピースがちゃんとはまれば作戦通りのショットになるはずなんですね。そこの感覚的なズレとか、自分の動きの速さとか、相手のテニスの見立てとかのビジョンをしっかり持てるようになればいいってことなんですよね。

慣れれば慣れるほど対応の速度も上がります。それが上達。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:51 | コメントをどうぞ

きっかけは、ラケットを替えたことでしたが

不調の原因は、やっぱり私自身でした。

というより、やっぱり肩の痛みでした。

まあこの肩は腱が切れちゃってるので、治ることはない(手術しても痛みや可動域の制限などは残るって聞いてその気もなくなった)わけですが、こんだけ自分の体をあちこち操作する方法を考えてる私のことですから、痛み止めの薬にも頼りつつ、うまく付き合えてるわけでして。。。

この肩は、もうじき3年になりますが、「メモリアル・バックハンド」を打った拍子に「ビシッ」ってなって「あ、切れた」となってからのお付き合い。

その時は数日痛かったし「もうダメか」って凹んでたこともあったんですが、大事に使ったら痛くない方法があるのを発見したんです。

それで2年くらい経った去年の12月までは、痛いほうじゃないところからサーブやスマッシュを打つと(ストロークやボレーでは痛くなかった)、打ち方がよくなって効率よくパワーの出るタッチが得られるようになり、技術的に上達した時期でもありました。

なんなら去年の12月の「あの日」までは人生最高のサーブを打っていたと思います。パワーの出し方をいろいろ試して、パワーが乗るようになったら結局コントロールが悪くなって、パワーの強くなったスイングでスピンをコントロールしようとしていました。バウンドの効果を出せると思っていたんですね。

で「その日」また小さめの「ビシッ」ってなるやつがあり、そこから約1年、今回はずっと痛みに耐えていて、「余計に切れた」のをまさしく痛感しながらの1年でした。

それが今月、12月になってから、痛み止めを必要とはしていますが、急に調子が上向いた。

自宅に2キロのトレーニングボールがあるんですが、それで肩の筋肉を使って、痛みが出る動きをゆっくりゆっくり通していくと、だんだん慣れてきます。慣れてきたところで動きを大きくしていったり、ラケットに持ち替えてオーバヘッドのスイングをトレースしたりしていくうちに、関節にまるで「油が回ってきた」ような感じで動かせるようになります。

これの発見がよかった。

 

 

いつも通りの長さですが、ここまでが前振り。

フォアハンドがずっと不調でした。それがサーブ程でないけど長いこと悩んでいました。

やはり、腕を外旋するときに肩に痛みが出るわけで、それが去年の12月から顕著になりました。フォアハンドもフォワードスイングに入るときに腕自身が後ろ方向にねじれる格好になり、その時の肩が痛い。

そしてちょうど、ラケットをダンロップのCX200 に替えたのがこの時期。

不調になったのと重なって、フォアハンドの精度が落ちていく時期に当たりました。

このラケットは、20数年ぶりに試打した瞬間に気に入った、一打でわかる素晴らしい打球感で発売日に購入したものでした。決してラケットのせいじゃない。

だけど、サーブは腕を上げるだけで痛いし、フォアハンドはどうにかごまかして痛みから逃げるようにして打っているうちに、不調になってきました。

そして、肩が痛いのの最も大きな影響が、「肘が下がる」でした。

 

テイクバックしてフォワードスイングに切り替えるときに、痛みから逃げるために肘を下げていたくないポジションに入れる癖がつきました。

 

ラケットのバランスをいじったのも、ヘッドを軽く感じるようにして、それでもフレーム自体の重みを感じることで扱いやすさとパワー不足を補っているつもりでした。

 

・・・たぶん、やりすぎたのもあったのでしょう。

 

10月になって、ちょっとしたことからヘッドのスピードMPを手に入れることになり、バランスをいじる前に気づいたのが、「スイング中にボールに面が合っているのを感じる」でした。

ちょっとトップのほうにバランスがあったおかげで、面の位置を手で合わせちゃってスイングをするので、ボールをよく見ていなくてもよく「見えている」状態で楽に打点に入れていたので気に入りました。

それと同時に、肩のトレーニングをするようになり、一日2回くらい痛み止めを飲むようになっていたのが一回で済むようになってきたり、サーブを打てる日が…つまり調子のいい日が増えてきて、それが同時にやってきたわけです。

ラケット自身は厚みがあり、ポコッと吹っ飛んでいってしまう様な「アツラケ感」が少しありますが、ストリングパターンが中央で粗めで、私にとってはスピンをかけやすいパターンのもの。肩の痛みがあるときでもパワーアシストがあるということにすれば、いまとなってはよい選択となったかもしれません。

調子が上がってからCX200を試しました。

バランスを戻してしまったのでいまいちでしたが、フレームの厚さ、それに合わせてあったテンションなどもあってやはりいいなぁ、という感想。このフレーム好きだったんですね。

この後の1年が今の調子で行けるのかどうか、調子に乗りすぎてまた更に痛めてしまわないかどうか心配ですが、またテニスの調子が戻ってきています。

最近ではフットワークもずいぶんと疎かになっていましたので、すこし意識して打つようにしたら、これも調子が上向きに。

 

私、ちゃんとやるほうがテニスがぐっと良くなる。

本当にうまい人って楽に打ってもうまいんでしょうが、私は雑にやるとホントだめ。

きちんと動いてきちんと打って、ちゃんと汗をかこうと思います。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:38 | コメントをどうぞ