月別アーカイブ: 2015年8月

グリップが太い・細いについて

グリップに関しては、ワタシ、今年に入って何度となく枕元に「グリップの神様」が降臨めされて、いろいろとヒントをくれる、という恵まれた?朝を迎えているんです。

実際には、神様のお姿を拝謁したことは無いんですが、日々テニスのことについて考えるあまり、打点で起こっていることをどうとらえているかをイメージしたら、グリップの感覚にそのほとんどをゆだねているということに気づいた、ということになると思います。

ただね、ほんと、そこまでいつも考えなかったわ―、っていうことにも気づくことがあって、まるで自分ではなくて、神様がそっと教えてくれたような気になったのはホントです(笑)。

そんななか、18でテニスコーチの道に入って以来、ずっとグリップサイズは2がちょうどよかった私なのですが、このところ、サイズアップしてきています。

なんどかそのことについては触れたこともあるし、もっと以前から書いている、FC2のサイトの方でやっている「身辺テニス情報(改)」というブログ(これもワタシが書いています)でも、もっと詳しくかいたことがあるかもしれません。

もともとは、レッスン数が多くなって、その日の最後が上級のレッスンだったりすると、手のひらが疲れてきて、痛くなっちゃうってことから考え始めたのがきっかけでした。

 

細いから、握力がいる、ということはもとから知っていた知識ですから、それまでは、「打つ瞬間もそんなに握りしめない」というスイングを覚えることで、疲労の少ないテニスをしようとしていたわけです。

細いグリップは、操作性が良く、握力が必要な感じになる

という二つの要素について知識がありました。

たとえば、野球のバットの、グリップ側を握れば、手首がくるくる回るようにバットを振り回せます。手指にゆとりがあるので、しっかり締めつけて放り投げないように持っていられますし、手首を使いやすい状態にあります。

逆側の、太い方を握れば、バットの太い部分が、手のひらの「ヒール」(小指の下側のふっくらした部分)にあたって邪魔になり、手首が使いづらくなります。

テニスラケットのグリップは、そんなに極端に変化はありませんが、手のひらの神経は鋭敏で、直径で1㎜・周囲で約3㎜変わる(それでグリップサイズが1つ変わる)ことを、しっかり認識します。

ラケットを扱いなれている人ほど、「いつもと違う」感がはっきりします。

ワタシの場合、最初は手が疲れるので、握力があまりいらなくなるだろうということと、その原因となる「手首を器用に使ってごまかすショット」を減らそうということに着目したところからグリップの太さをいじることになりました。

 

さいしょは、厚みのあるレザーのグリップに交換して、少しだけ太くなり、7gの差でグリップ側にバランスがすこし寄る、ということも考えてやってみました。

手のひらのくぼみになるところに、パッドをいれて、オリジナルのエルゴグリップみたいなことをしていましたが、それはもうやめました。

いまは、バランスよりも全体の重量を軽くするためにシンセティックのグリップに戻しましたが、元巻の下に厚紙と、テーピングをして少し太さが出るようにしました。

使ってみて思ったのは、手首を後屈(手の甲側に折る)ことは手のひらを開くことと通じるので太くなっても全く問題なく、掌屈(手のひら側に折る)ときにやりづらくなるってことで、それが必要になるのはサーブとスマッシュのオーバーヘッド系の時に影響します。

現実、それを知っているからなのか本当に太くなったせいなのか、サーブを思いっきり打つとオーバーが多くなりました。

ただ、バックハンド寄りに薄く握ることでサーブのスイングが正しくなり、当て方の効率も良くなったらしくボールにしっかり乗るような感じが分かるようになりました。

ワタシにはメリットの方が多く、デメリットになりやすい項目は気にしなくてもいい程度だと判断したので、今後ラケットを購入するときにはサイズを3にして買おうと思います。

 

個人レッスンで生徒さんを見ていると、太すぎてうまく扱えていないような人も、細すぎて扱いきれないような人も見かけます。

大概の人は、それを見つけた時にちょっとサイズの違うラケットを与えると、ショットが安定します。

太すぎる人は、ボールが当たった衝撃を手のひらで受け止めきれていないような感じで、パワーロスをします。さらに打点に合わせるのに瞬時にラケットを出すことが出来なさそうなスイングをしています。

細すぎる人は、ラケットヘッドが重たいような感じに見えて、ボールの威力をコントロールできないような感じがします。手の中でヘッドが回ってしまってラケットコントロールができないようなスイングになります。非力なジュニアや、初心者の女性などによく見かけます。

自分がへたくそなんだ・・・と悩む前に、手の感覚がボールを打つのに役立っていないとしたら、道具との相性が良くないことも疑ってみると良いでしょう。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:07 | コメントをどうぞ

理想のラケットを考える

これまで、さんざん自分のラケットをいじくりまわしておいて言うのもなんなんですが、本当の100点満点のラケットって、どんなものなんだろうか。

重さは、いまでこそ使用状態の重さが340g前後のものですが、言ってみれば重い。ただ、重さを利用して打つスイングなので、軽ければ今度はどこかがくるってしまうかもしれない。

ストロークで必要な重さと、ボレーなどの素早い動きで必要な軽さ。これを満足させるポイントがクロスするところはいったいどこなのかは、自分でもまだわかりません。

プロ選手が扱っているラケットは、大概が日本で流通しているものよりも重たいものだと聞きます。その割には(鍛えているから当然なのでしょうが)軽々と、自分のイメージに描いた通りのスイングをして、狙った通りのショットでゲームを組み立てているんだろうなぁと思うと、自分にはもっと扱いやすい『軽い』けど『打ち負けない』ラケットがあるんだろうか、なんて考えてしまうわけです。

 

さて、ワタシのマンティス プロ310は、ピックアップウェートが340g。そして、ラケットスタジオで測ってもらった「スイングウェート」が309(単位はわすれました)。

もっと軽量の、トップヘビーのラケットを試せば、スイングウェートがもっと上がるはずなんですが、つりさげ重量の方がどうバランスを取ればいいのか、もうちょっといろいろ試してみなければなりません。

 

ここで興味のある事がひとつ。

 

ラケットスタジオさんで、開発中。。。という話だったのですが、グロメットレスのラケットを作っているとの事。

このフレームの、一つの欠点?が「折れなくなるってことなんだよね」と。

???

と変な顔をしていたら、「グロメットってのはさ、成形したフレームにドリルで穴をあけてカーボン繊維を切ってるって事だろ。だから、強度はそれだけ下がる」という理屈だそうです。

工場で成形された、穴もあけていなければまだバリも取っていないフレーム(198gしかなかったんです!)を出してきて(!)、思いっきり床にバーンって叩きつけたら、硬い音がして全く折れたりせずに跳ね返りました。

ね、こんなにしっかりしているんだよ、と教えてもらったのですが、フレームがそうやって強固になるってことは、軽くても打ち負けたりせずに打てるって事なのか?

疑問が残ります。

もし、肘などに影響がなくて、自分の好みにバランスを作れる、極力軽いラケットを作れるとしたら、それはすごい事なんじゃないかと思います。

スイングウェートの数値もそうですが、実際には自分の手で持って、どこにフレームを感じるポイントがあるか、そういうのを満足させられれば、例えば速いサーブを、軽やかにブロックして攻撃的なプレーをする、なんてことも出来るようになるかもしれません。

 

その時に、「軽すぎない」ラケットはいったい何g必要なのか、ということは・・・

 

興味はつきませんね~

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:10 | コメントをどうぞ

マニア垂涎の「ラケットスタジオ」

通勤に使っている道路で、もとは花屋さん?というテント看板のお店。

いままではそこのお店はすでに営業をしていないお店で、珍しくシャッターが開いていました。

ガラス戸に貼られていたシールに見覚えが。「RA-TEST」

むかし、このラテスト(ラケットテスト)のオリジナルラケットである、セミオーダーのフレームでラケットを作ってもらったことがありました。

数日前に、朝の通勤途中でそれをみつけ、日中時間があって、もしシャッターが開いていたらご挨拶させていただこうと、心に決めておりました。

 

で、今日、昼日中に通りがかったところ、

開いていました!!

ガラス戸を開け、「こんにちは〜」と入ると、「はい!」と反応のいい声。

自分の身分を明かし、とても興味があって、一度ぜひお話を伺いたかった旨つたえると、快く席を作ってくださって、2時間ちかく、お邪魔させていただきました。

ラケットスタジオ、という店名?お名刺をいただいて、その代表者として店をやられている、坂本さん、というおじさんがとても凄い人でした。

 

どんなお店だか、知っている人は知っているかもしれませんね。

 

ラケットのチューニングの専門ショップです。

坂本さんご本人からも、「もう小売はやっていない」とおっしゃっていましたが、店内にはラケットの展示が。

よく見ると、フェースのテンションをグリップのところで変えられる、「マグレガー・バーゲリン」や、ストリングス面が二つある「ブラックバーン」などの珍しいものをはじめ、ビンテージラケットばかりが並んでいました。そして、グリップをまだウレタン形成していない状態の、ラテスト・ラケット。

そして、壁一枚隔てて、工房。

 

この工房が。。。

 

自分で作業台を木工で組まれていて、丈夫で使い勝手のいいものを気持ち良く置かれていました。

各ラケットメーカーのグリップ成型用の金型をサイズ1〜6まで揃えており、グリップサイズだけでなく、長さや重さ、バランスまで調整してラケットを自分好みにチューニングのできる、というところ。

もちろんストリンギングもできますが、メインはこのチューニングのためのショップということなんです。

測定のための機械もさまざま。これ揃えるの、おかねかかるんだよ〜

バランス測定器(静止バランス)

スイングウェート測定器

ラテスト値の測定器(フレームの硬さを測る)

面圧の測定器

フレームの硬さの簡易型測定器(素材の周波数を測る)

いーやーあー。。。

絶句しました。楽しくて。

お話を伺いながら、なんど目を丸くしたか。

ご主人の坂本さんは、もとウイルソンの開発チームにいらしたそうで、そこから業界の深部をそうとう歩いてこられた、そっちの世界のレジェンド的な方でした。

失礼ながら、存じ上げませんでした。ワタシ、現場サイド一辺倒だったもので。。。

ラケットの本質とは、フレームの話、メーカーからは言えないラケットの秘密、大事なストリングスの話、プレーヤーの感覚と職人との間の話。。。興味がつきません。

ワタシが知りたいな、と思ったことがあっても接点も見にいく機会もなくて知りえなかったことを、ほんの2時間足らずの間にたくさん伺うことができました。

何より凄いのは、初対面のワタシにも、会ってすぐになにも包み隠さずに色々と教えてくださったことです。

まさに、目を見張るような時間で、聞いたことを忘れちゃいそうなのを必死で頭の中にメモしておきます。

膝をつきあわせて話してくださっている坂本さんも、だんだん活き活きして目が輝いてきているようでした。吸い込まれるようにオタクのワタシが必死でその話の深さについて行っている状態。

先週、せっかくの機会を逃した「オタクの社会科見学」の、十分代用になり、ものすごく勉強させていただきました。

時間があったら、通っちゃいます。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:36 | 1件のコメント

オタク社会科見学を計画

千葉に住んでいて、東京は憧れの街…?(笑)いちおう、東京出身です。

オタクの興味をちょっと満足させたいと思って、行きたいところがあるんです。

下北沢のテニスショップ「リバティクロス」さん。

錦織や、フェデラーなどの使用ラケット(実機)を入手していたり、他にもグッズは他のショップさんでは見られないようなものを置いてあるそうで。

http://liberty-cross.com

あー、ぜひ行ってみたい!

たまたま、調布(仙川)のテニスサポートセンターにいらっしゃる方と知り合いになり、そこからFacebookで紹介された方もいるのですが、その方もかなりのオタク。

ショップにお勤めでテニスオタクって、情報収集力がちがう。

ぜひいちど、お話を伺いにいきたいと思っています。

 

ワタシ的にはきのう、時間的にチャンスだったんですが…

一緒に行ってみたいっていう方、います?

こういうタイトルでやっているワタシのブログを読んでくれるようなオタクさん、

たとえば東レとか楽天とか全日本とかの有明のイベントで私が行く日に集まったりしないもんかなぁと思っています。

 

興味のある方はコメントいただければ、と思っています。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:10 | コメントをどうぞ