カテゴリー別アーカイブ: プロ選手オタク

好きな選手とか、興味のある若手が出てきたとか、注目しているテニス界のことを聞きかじりで。

全豪はやっぱり面白かった

すっかりいまさらな記事ですが、全豪オープンは毎年おもしろい。

数年前から私の中では「生で見に行けるなら一番に行きたいGS」のナンバーワンです。

もっとも、今大会はCOVID-19コロナウイルスの影響で入場制限や無観客の期間もありの大会となりましたが。

男女とも決勝戦、そして準決勝ともに好カードで、まあ全豪は毎年そうなのですが緒戦から見たいカードの連発でした。

大坂なおみちゃんの快進撃、そして優勝も素晴らしかった。というか彼女はグランドスラムが本当に好きなんだなぁと思えるプレーぶりで、1週目から「こりゃあまた優勝できちゃうな」って買ってみ思っていました。そりゃあこっちから見れば簡単そうに言ってられますが、あんな大きな大会でトーナメントの頂点にたつなんてどんなに大変なことか計り知れないとも思います。だけど彼女は勝った。なんてすごいことなんだと思います。

 

なおみちゃんが何を手に入れたのか、それとも純粋さがプレッシャーの扱い方を変えられるようになったのか、評論家じみたことを語り始めても仕方のないことでしょう。その答えは彼女自身がわかっていればよいことで、テニスの実力とともにその武器を使って女王の座を射止めてくれることを願うばかりです。

ともかくマッチポイントを跳ね返したムグルッサ戦あたりから証明し始めていましたね。ハードコートのタイトルを4回、それもグランドスラムタイトルだけで4つ、獲得しています。自身のコメントで、これからクレーコート、グラスコートでも活躍できるようになりたいといっていましたね。意欲的にその地位を固めに行くということなんでしょう。

 

世界的にもすごく人気があり、大坂なおみ選手のみならずキャラクターの強い選手たちが多くひしめいていて女子テニスがまた華やかになってきました。しばらくは男子テニスにしか興味がない時代が続いていましたが、もう最近は女子もすごく面白くなってきています。そのなかの女王として時代を築いていってほしいですね!

 

 

さて、ジョコビッチがすごく強くてびっくりしています。

去年は全米を失格で落とし、全仏では決勝でナダルに惨敗でした。あの試合もずっと観戦できたのですが、前哨戦でシュワルツマンがナダルを破った試合を参考にした、というか、ナダルに勝つにはあのくらい猛攻撃をしないとダメだ、という気合の入ったファーストセットでしたが、そこを先読みされたのかまさかの0-6からのスタートになってしまいました。

あれ、想像ですが、ああいったハイペースで挑んでみて全くダメだったというときに、相手の実力がすごく大きく差があるように思ってしまうものだと思います。つまり、あの後にペースを落としたゲームをすることが余計に恐怖に感じてしまうので、勝てないということをポイントごとに重く受け止めながらも打ち込んでいかないといけない状況だったのではないかと思います。それだけナダルが万全でした。なんていうか、ジョコビッチがそう来るんだろうなということをあらかじめ覚悟して受け止める準備ができていたような感じ。それをどうやっているのかは全く分かりませんが(笑)。

そんな中でしたから、ハードコートでのメドベージェフは、守備範囲も広く、またどんな体勢からでもハードヒットを角っこに打ち込んでくれる、ジョコビッチそのものかそれを若くしたようなテニス。試合前にはむしろジョコビッチが劣勢になってしまうのではとさえ思ったカードでした。

 

だから、ストレートセットで7-5 6-2 6-2という圧倒的なスコアに驚きました。この試合は2セット目の4-1あたりから見たのですが、テレビつけたときからもう目を丸くしちゃって、なにがどうなってんの?っていう感じ。メドベージェフはかわいそうにちょっとヤケクソみたいなテニスをしていて、どうやってジョコビッチからポイントをとったらいいのか、全くわからない感じでコートに立っているようでした。

プロの試合で、相手にこんな顔をさせるのはジョコビッチくらいです。あ、そのジョコビッチも件のフレンチ決勝ではそんな顔してたかも。。。

あれはいったいどうやっているんだろう?世界中のテニス選手が知りたいのではないでしょうか?答えを知っているのは何人いる?どんなボールにも追いついて、連続で攻撃的なショットを打たせない、いや、ふつうは攻撃的なショットを打って、その次に決定的なショットを、と続くのがテニスのポイントのとり方のはずですが、ジョコビッチを相手にすると攻撃に言ったつもりでもその次に決定打にならない、ということが相手にわかってきてしまうんでしょうね。隙はあるように見えるけど、そう見えていたのは実は罠だったんじゃないかと疑心暗鬼に陥るような、そんなメンタルにさせられているように見えます。

 

チチパスがナダルに勝った試合とか、カラツェフの大躍進とか、そういえばズベレフって2週目に残れるようになってきたねとか、とても面白い2週間だったと思うんですが、ちゃっぱり決勝戦てすごくて、結局なにか書こうとするとジョコビッチのすごさになってしまう。

今年は全豪が興行としては大赤字で終了した、というニュースも聞こえましたが。。。フレンチ、ウインブルドン、USと無事にみられることを期待します。

伝染病って、歴史的に1~2年で終息していく、って聞いたんですけどね。。。なんかこのコロナウイルスは人工的な何かを感じざるを得ないんですが、いつまでこの世界的な恐怖は続いていくんでしょうか。。。?

 

 

 

そうだ、これを書こうと思ったのは、ゆうべ錦織選手が5か月ぶりの勝利を、オジェアリアシムからストレートで得たという喜びからでした!

すごくうれしい瞬間でした!

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:26 | コメントをどうぞ

二人のマルチナ・間にシュテフィ

彼女らが現役のころには、こういった「ふたりの~」って形容されて記事になっていた気がします。

マルチナ・ナブラチロワとマルチナ・ヒンギス

有名な話ですが、ヒンギスの名前はナブラチロワのように活躍してほしいと願ってつけられたとか。前者は苦労と努力の人。後者はジュニア時代から輝いた天才少女(ベテランの年齢になってもダブルスでスーパーウーマンでしたから、少女、っていう形容もどうかと思いますが)でした。

 

ここのところ、昔のテニスの試合も含めて動画をよく見ています。マッケンロー対レーバー、アッシュ対コナーズ、ボルグ対ビラス・・・レンドルも若かった。ゲルライティスやノアのプレーも見たかったやつでした。ここに書いてある時代の人たちは、私がテニスを始めた85年には引退していた選手も半分いましたから、リアルで見れていない選手もいます。YouTubeさまさまですよね。

 

そんななかで、女子の試合で「うわっこれ見たい!」ってなったのは、ナブラチロワ対グラフ。ポイント間の映像を詰めた、ほとんどのポイントを残してくれているものでした。89年?だかの全米決勝。ちょっと見て止めちゃう動画もじつは結構あったりするんですが、これは惹きつけられました。面白かった。

スコアから言えば、フルセットでグラフの勝ち。だけど1セット目のナブラチロワの出来はすごかった。当時見ていたはず、っていう試合だったんですけど、さすがに30年前って忘れてるもんですね(笑)。

ナブラチロワの出来は半端なくよかった。それをじりじりと追い詰めて逆転したグラフは、まだ18か19歳。その強烈なフォアハンドも、強いバックハンドスライスも、みていて戦略的な全くスキのないラリー。サービスキープがとても強く、それが徐々にナブラチロワへのプレッシャーになっていくようでした。最近の男子の試合にも数多くありますが、これも全ポイント目を離せないレベルの高さでした。技術の精密さ、ここぞというときのブレない、逃げない精神力、そしてなんていうんだろ、相手選手へのリスペクトのように感じる洞察力。読みも狂わない。こういう動画で、実際のプレー以外の時間の使い方も見る方が断然面白いんですが、キーポイントになるポイントってこれかなぁっていうのが記憶に残るのもこういう動画の特徴っていうか、いいところ。

グラフのバックハンドの、思い切ったドライブのパスが数本、ストレートにアングルにと、ナブラチロワの想像を超えた精度でコートに刺さります。重要なポイントだったと本人も記憶に残ったんじゃないかな!ってこっちで勝手に想像しちゃうくらい象徴的なプレーもいくつもありました。

 

グラフの22回のGS優勝歴を見ると、87年ころから再三にわたって対決が見られます。89年ころには、ナブラチロワの全盛期は終わっていて、だけど風格とプレーの特性でまだ強さは十分。グラフはメジャータイトルを取る自信に満ち溢れていて、オリンピックまでも取ったゴールデンスラムの88年の後。乗りに乗っている時期でした。

グラフの覇権は長く、それでもライバルは林立してきます。セレス、伊達、ダベンポート、サバティーニ、ノボトナ・・・そしてヒンギスやウイリアムズ姉妹が。

このころは女子のほうがテニスは人気があった。なので女子テニスの賞金額を男子と同等に、という運動もおこり、今日では同額ですが、このころの観客動員や視聴率で言えば、それを言って当然、という時代でした。

男子はレンドル以降、サンプラスの二つ目のGSタイトルまではっきりしたチャンピオンがおらず、アガシでさえも念願のビッグタイトルまで相当の時間を要していました。ウインブルドンはサーブとリターンでほとんどプレーが決まってしまう、見ているとつまらなくさえ感じてしまう展開、逆にフレンチではこの時期にだけポイントを稼げる南米か欧州の選手のクレーコートスペシャリストが席巻し、知っていればそれぞれが楽しめるけどひいきの選手を特定しにくい感じでした。テレビ放送が今ほど充実していないせいでもあり、全米や全豪は大きなアップセットもあり内容の面白い試合があっても準決勝までは放映がなかったり(フレンチは12チャンで見れたから大丈夫だった)、番狂わせがあるから放送が始まる頃に「誰これ?」っていう選手だったりして見なかったりしてて、女子のほうがおもしろかったんです。

女子はそんなわけでナブラチロワからグラフに世代交代がはっきりだれの目でもわかるようでもあり、そのグラフの時代にセレスがすい星のように現れますがあの事件で2年ほどツアーから離れ、そして復帰してまたトップに出ますがグラフも巻き返します。そして15歳でプロとしてツアーに参加していたヒンギスが。

個人的な・・・超個人的な思いです・・・私はヒンギスのテニスは女子テニスを面白く連れていくと思っていましたが、すぐ後に現れたウイリアムズ姉妹のテニスがこれをつまらなくしてしまったと思っています。ちょうど、90年代前後の男子テニスが面白くなくなったと感じたように一発のパワーショットで相手を崩せれば、あとはやすやすとフリーボールのようにポイントが取れる、みたいなテニス。

ヒンギス対グラフは、初対戦のフレンチでしょうか。ヒンギスの不遜な態度といい、それでも笑顔でポイントに向かっていくポジティブさは今になってみればすごいことだと思います。審判にクレームをつけて客席からブーイングも来ている中、周囲を気にせずネットの向こうのグラフだけを敵としてロックオンしていたように思います。それでも高校生になったばかり暗いの年齢の少女が、怖くなりそうな気持を殺して笑顔を作っていたと思うと。。。

この二人の戦いはまさに総力戦。将棋で言えばすべての駒をフルに使ってどこで拮抗を崩すか、というほどの拮抗。メンタルが技術を支え、技術がメンタルの基になっています。体力も十分でなければそういう状態に人体はならない。見ているこっちが緊張してしまうせいか、ヒンギスの笑顔の裏に震えて足がすくむような思いが透けて見えてしまうような気がするほどでした。

この試合もグラフが勝ちます。

だけど、対戦相手がいないとこんなにグラフが光らないし、ナブラチロワにしてもヒンギスにしても強烈な印象を残しました。

あ、ちなみに私グラフ相当好きです(笑)。

グラフもファンに愛されたチャンピオンでしたねー。フェデラーほどじゃないけど、観客席が味方になるっていうシーンが本当に多かった。それというのも二人のマルチナのように、対戦相手が本当に強くて、さしものグラフでも今回はどうか…っていうところをしっかり乗り切る素晴らしい内容の試合を見せてくれるから。

また今日も何かの動画を見たいと思います。WOWOWもオンデマンドで名勝負が見れるし、なににしようかな!

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:19 | コメントをどうぞ

全米準決勝!

いま、ナダル対ベレッティーニの1セットめ3-3です。

ということは、その前の試合は終わっていまして、メドベージェフが初の決勝へ!

フェデラーを倒したディミトロフにストレート勝ち。

去年の東京の優勝(決勝の相手は錦織)で、こいつはやべえのが出て来たな、って思ってたんですけど、それは彼のフラットっぽいショットから。

なんか鋭く小石をぶつけてくるような、返球のコースを狙いにくくされそうな深いショットを続けざまにテンポよく打ってくる。

姿勢が悪いんだけど、それが普通みたい。追い込まれた時の姿勢が普段のショットと変わらないので、走らされてギリギリになっても精度がおちないっていうか。

ディミトロフは、こういう相手でも調子のいい今大会のような状態のときは、敢然と打って出ますよね。こんな彼は2017年の全豪以来に観る気がします。

あの準決勝のナダル戦はものすごかった。しかし、こういう渋いというか、お互いに耐え合うようなプレッシャーの中だと、シングルハンダーの方が若干きびしくなる、というのが今日の試合にも出たような気がします。

要するに、バックハンドのダウンザラインの精度がちがう。そこを空けて狙わせても、両手の方が分がある分だけ、勝負所で躊躇しちゃうことがあるんじゃないかって思います。プロはそんなことないんですかねぇ

 

そしてナダルなんですが、こうしている間に5-4。あ、5-5ベレッティーニがキープしました。

魅力的なテニスですよね。豪快でいながらクレーコート育ちっぽい戦略を持ってしっかり相手を動かしています。イタリアの選手ってクレーっぽいけど思い切りのいい選手が多いの?フォニーニも今年ナダルから勝ち星を挙げていますし・・・

 

しかしナダルってキープがうまい。長いラリーを仕掛けてくるかと思いきや今度は先に振ってきて圧倒的なポイントの奪い方をする。相手がどこのポジションにいればいいか、まったく落ち着かせてくれない感じです。

ほら、5-5からラブゲームキープ。こういうプレッシャーをかけますよね。

ベレッティーニの方も、ナダルのスライスのストレートに、どうにか攻撃的なショットを合わせたいんですがそこで割とミスをしている。このゲームまでは「挑戦する」って感じでミスをしても前向きにとらえている感じもします。

ちなみにこれ、かなり拮抗してますから、このセットの次でナダルがどのくらい戦略の変更ができるか、そこがカギですね。ベレッティーニのほうがなんか若くて体力的に自信がある感じがします。ナダルはサービスゲームで優位を譲らない限り相手にプレッシャーを与え続けられる半面、若い相手には体力的にとか攻撃的にとかっていうテニスの要素でナダルに重圧を掛けることができます。

 

ほら、タイブレになって5-2ベレッティーニ

 

さいしょにダブルフォルトで入ったのでナダルはちょっと苦しかったです。

セカンドセットの流れ次第ではあるかも~

メドベージェフは、低い打点からの低い鋭いショットでの切替しがキッツいので、ナダルやベレッティーニのスピン量の多い、走ったところで高い打点を強いるような深いショットとかにどう対応するのか見てみたいです。

でも(見ながらなのでついそう言っちゃう)、だからこそナダルの方に「やっぱりナダルだから」って思っちゃうんですけど、この現場のアーサーアッシュにいるお客さんの多くと同じようにベレッティーニに上がって欲しい気持ちもあり有ります

ナダルがおいつきました。6-6

これなんだよなぁ。勝負どころの渋いところで、決して強くはないけど絶対に甘くならない返球で勝負どころが決まります。守りのショットを強いられてもナダルのショットは強くないならいやらしいところへ。

ベレッティーニは強打で相手を下げておいてのドロップが効果が高かったんですが、このプレッシャーの中でドロップをミスします。

ナダルのフォアが活き活きとしてきました。7-6でナダル。もう一本がベレッティーニののサーブです。

攻めるベレッティーニのフォアがロングアウト。セットはナダルに!

 

 

むむむ。。。ナダルか

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:46 | コメントをどうぞ

Federer vs Nadal!

このカード、楽しみにしていましたよね!

フレンチを取ろうと思ったら、ラファという大きな壁を越えなければならないのは自明の理、とはフェデラーの談話でしたね。

実現までこぎつけるだけでもすごいことだと思います。

17年全豪から、二人の対戦ではずっとロジャーが勝っていました。キャリアの対戦成績では、16年までのリザルトでは23勝10敗、がナダル側の成績。

クレーコートで当たる事が多かったがというデータもあります。クレー以外ではロジャーの勝率が勝ります。

それが、昨日の試合前では23勝15敗まで、ロジャーが巻き返してきていた、ということなんですね。

フェデラーが、ナダルの持っている「対ロジャー戦略」に耐性ができたということと、より攻撃的なバリエーションを持ったということがありますが、もう一つにはその間、フェデラーはクレーコートの試合を避けてきた、ということもあったと思います。

そこへもってきての今回の対戦でして、世界中の人が、「クレーコート上で」この二人のカードが実現するのはこれが最後かも、という見方もかなりあったと思います。

 

私はもうここ何年も、恥ずかしがらずにフェデラーのファンであることを言ってきていますが、木曜日の夜に仲間と話した戦前予想では、

6-3.6-2.6-2でナダル

という予想をしました。

実際のスコアは、

6-3.6-4.6-2でナダル

でしたね・・・

今回見ていて思ったのは、フェデラーのポジションについてです。

これって、錦織がジョコビッチに勝てない理由もそうだし、フェデラーがナダルを苦手とする理由もそうだし、フェデラーとジョコビッチもここの所、分はジョコ側にある理由でもありそうな気がしている事です。

錦織選手も引き合いに出しているのは、ベースラインから下がらない攻撃的なスタイルが似ている、ということが理由で、それ以上複雑な理由はありません。

両者とも早いタイミングで広角に打ち分ける能力が高く、ポジションをより上げていって相手の時間を奪う、ということが試合中に他の人よりも上手い。

特にロジャーはネットに繋げてポイントを完結させる能力がより高く、年齢を重ねて進化した要素かとも思っています。

 

さて、何が言いたいのかに入りますが、

ナダルやジョコビッチ、今回の対戦で見たのは、錦織と当たったペールも主導権を握った時間帯にはそうであったように、こちらから放った「入れば有効な」ショットを成功させているのに、そのリターンが結構厳しい、ということなんです。

攻めに行った方が逆襲されている、という図式になるパターンが多く、ショットの質も深さやバウンドの効果も相手をはっきり追い込んでいるので相手はコート内に打ってくることが主になるはずの所が、攻めている側の想定している「攻撃ライン」の外に向かってカウンターがやってきます。

それがコースであったり、深さであったりするわけですが、その「攻撃側が逆襲されたと感じるリターン」の精度や確度が高い。

なので、攻撃する人が「もう一本」を更に攻めていくとかとどめを刺す、とかっていう図式が一発で破られた感じになります。崩されるのでその後の動きが鈍る。

かといってそういうボール無しではらちが明かない。

そういう試合であったと思います。

そこに打てば相手の体勢が崩れる、が「有効なショット」であるとすれば、本来ならそのまま更にコート内に踏み込んで相手の空間を制圧することができる攻撃なんです。

そうすると、錦織やフェデラーが攻撃に使うラインがネット方向に広がって、左右が狭くなります。ナダルやジョコビッチは、その左右の広い部分に放り込んでくれば、カウンターが成立します。

攻撃タイプの二人も、相当に能力が高い(もちろん世界中で屈指のレベルだと思います)訳ですが、

その「有効なショット」の次が問題なのであって、そこの使い方の為にポジションをわざと2,3歩ぶん下げてみる、というのはどうか、ということを考えてしまいました。

彼ら(フェデラーや錦織)は、ベースライン上から、更に踏み込んでコート内に、というイメージで有効なはずのショットを、リスクがある上で打ってきています。

それをベースライン上でもう一度打つ、ということは、ナダルの方にしてみれば、タイミングが早いから、走らされた方のサイドでしっかり相手を見れば、広い方に打たれても斜め後ろに走って間に合う空間があり、あまり動き回れないとすればその逆はそこにいればいい、ということになりますから、反応さえよければ迷わずに見ていればいい。

それを、ひと呼吸分だけ後ろでしっかり溜めて打つように出来たとしたら。。。

時間があるがゆえにナダルやジョコビッチは戻ってセンターに走らざるを得ず、そこで迷う時間があれば、走り過ぎた元の位置(オープンスペースの逆方向)に打つも良く、また一度止めていればオープンスペースに打つも良くなります。

可能性としては10~20%かも知れませんが、「有効なショット」の次のショットが決まる確率が増えると思います。

その少ない確率でも相手には嫌なプレッシャーになるとは思うのですが…

 

ただまあ、普段のリズムで打ちあえない事や、相手に時間を与えると先に攻め込まれてしまう、などの難しい判断でもあると思いますが。

彼らのカードがこんなに楽しみなのは、そういったことを仮説を立ててみながらも、彼らが簡単なミスをしないで見ていられるからなんでしょうね。

その前にやっていた女子の準決勝は、レベルが高いがゆえにミスも多かった。そういった差はあると思います。

リスクがあるところに果敢に挑んでいってきっちり打つことも、そこで油断なく相手が折れるまでそういうレベルのショットを打ち続けられることも、プロってすげえなと思わされるところですね。

 

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:37 | コメントをどうぞ

クレーコートシーズン

ゴールデンウイークには、今年初めての経験でしたが、ジュニアテニストーナメントの行われた秩父へ、ジュニア選手の帯同コーチとしてテニスキャンプを開催しました。

秩父ミューズパーク、という所で、テニスコートが実に52面もある!それも点在しているのではなく、区画の中が全部コートっていうエリアがあって、壮観でした。

そこに参加してくれたジュニアも頑張ってくれて、初めて会った日よりも試合の日の方がパフォーマンスが高く、練習の成果や作戦についてもしっかりやってくれていました。

そういう経験もなかったものですから、とても刺激的でした。

さて、そこがクレーコートだったのですが、大学生の頃以来?のクレーコートでのテニス。

前日まで大雨で、コートが緩んでいて、我々が使う時間までローラーを入れて作業してもらっていたようですが、それでもフットワークで足跡が掘れていきます。

昔ながら、という感じでラインテープやそういった足跡でイレギュラーするんですが、バウンドがすごく高くなって、恥ずかしながら空振りとかしちゃいます。

普段はライジングで打つリズムでコートに立ちますし、ポジションやフットワークのイメージがどうしても普段の形になりますが、この日はさすがに下がってバウンドが見えるようにしました。普段よりも3歩ぶんくらい下がっての風景は、バウンドの遅いコートっていうこともあってラリーを終わらせない、打っても終わりにならない、っていう風景でしたね。。。この中で果てしなくラリー続いちゃうような試合って。。。おっかねぇ~って思っちゃったりしました。

 

さて、そんなクレーコート体験をしてきた今年も、プロテニスの世界でもクレーコートシーズンはいよいよ佳境に。あとはもう今週のローマと来週から始まるロラン=ギャロのみ。

ことしはですね。。。クレーコートのテニスに、新しい方の波がかつての王者を飲み込もうとしている勢いのあるテニスになってきていますね。

ナダルが負けてる!っていう衝撃もあるんですが、全体にラリーのペースが速くなってきている気がします。それに伴って展開がハードコートに近づきつつある。

そのパターンと言えばフェデラーが筆頭に上がるはずですが、今年はジョコビッチが高い集中を保ってコートに君臨している感じです。

もちろんナダルも弱くなったようには見えません。ただ、彼の世界中を驚かせたコートカバリングをもってしても撃ち抜かれているシーンがさすがに増えた。それだけラリーのペースが速くて止まらない。

ナダルのような選手は、常に相手よりもテンポが速く、カウンターのコースがきつく出来たら逆襲へ、というパターンで王者に居続けている訳ですが、相手がそれを凌駕しようと遠いところへ、深く早い球を打ってきても角度を付けたり、深く返すショットが鋭かったりすることでカウンターになり、相手がそれ以上にきついボールで攻め込めないうちに逆襲していました。

今年は、そのテニスの上にもっときつい2球目や3球目に続けられてしまう、というパターンが見受けられます。ナダルをもってしてもさすがにボールが浅くなって振り抜かれてとれない、というシーンで驚きの連続でした。

 

かたや錦織選手は、そのレベルに一歩で送れるようなシーンがある様に見えます。去年からWOWOWが見れるようになったので、沢山見ましたが、先に攻める、が効果がでれば錦織はまだまだ強いテニスを維持していますが、クレーコートでは単発というか、速いコートでのテニスよりもラリーがタフになってしまいます。

受け身のパターンでどうしても後手に回ってしまうようなシーンが多くて、みていてはらはらします。それでも勝っちゃうような試合がまだあるんで、錦織圭ってほんとにすごい選手だなぁと関心もしますが、ナダルを倒すような選手はちょっと次元が変わっていているようにも見えるので、今年のフレンチはきつそうな予感。。。

ゆうべも好調というか、勝つ気満々のシュワルツマンにストレート負けを喫しましたね。シュワルツマンもテニスも良かったし、何しろタフに狙い続ける素晴らしいテニスでしたから、昨日は仕方なかったかもしれません。

フレンチオープンは、2週間の長丁場でもあるし、よりきつくなります。ローマでの錦織も、マドリッドでの錦織も、調子に波がありましたが、彼自身が自信に満ちている時にはやはり無双の強さがあると思います。そうでなければ世界のトップ10を維持することなんて絶対にできないわけですからね。

前半は生き残るイメージがあると思いますから、まずその1週目をイメージよく乗り切ってほしいと思います。

ドローはどうでしょうかね。。。楽しみです。

 

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:31 | コメントをどうぞ

サービスキープが難しい

テレビで見るテニスの試合は、サービスゲームをキープすることが当たり前に見えるし、その率が高いほど「負けない」プレーヤーであることを示しますね。

男子よりも、女子の方がサービスゲームのキープ率は平均して良くないように思います。現在世界ランク1位の大坂選手でも、応援しているとブレイクされるのはよく見ます。女子の中では屈指のハードパンチャーでもあり、サーブでも十分に相手を圧倒できる力があるじゃないですか。それでもセットの中でサーブをキープできないことがあります。

さいきん、いろいろな生徒さんに聞いてみるのが、「サーブのゲームとリターンのゲームとどっちが得意ですか」っていう質問。答えには、試合に出ている人ほど「リターンの方が好きですね」って答えるようです。「得意です」って答えてくれないあたりがまた現実的でいいですよね。

 

思い返してみれば、私もものすごい集中していい試合をした、という記憶のゲーム程、サービスゲームに集中してなにしろキープすることを意識していました。

それって後から気づくのって遅いですかね?

大事な試合だと思うほど負けてきた私ですから、そこんところがやはり全然わかっていなかったんでしょうね。

サーブは決まったエリアに打つ以上、リターンされることを前提に考えておかなければなりません。サーブがいい具合だと、リターンを失敗させることが出来るんですが、期待はしない方がいいってことをここまでのテニス人生の中で嫌ってほど思い知らされてきました。

とくに、30代を過ぎて「若手」ではなくなってきたころに、そのころに若かった学生さんとかを相手にすると、自分の中では最高に近いサーブを打っても、余裕で狙って打ち込まれます。自分の中ではレベルの高い方のショットが、彼らには普通なんだなぁと思い知ったわけですね。

逆に言えば、リターンだったらどこに打ち込んでもいい。最初の一球目を相手が不利になるようにスタートさせることが出来る条件を持っているのは、リターナーの方なのかもしれません。

サーブで200キロ、とは言わなくとも、リターンを制限させるようなパワーやプレースメントを持っていればサーバーが有利になるのかもしれませんが、一般のレベルでそういう人はなかなかいない。

 

だから、「リターンが返ってくるとしたらどっちに返ってきてほしいか」を考えてサーブすることにします。そんなに思い通りに相手がうつショットをコントロールできるものなら、フェデラーにだって勝てそうなもんですが、そんなに具体的でなくてもいいんです。

たとえば、デュースサイドでサーブの時に、3球目を(リターンでが返されて来た時に打つショット)フォアハンドで打ちたい、というイメージで考えて、そのサーブを相手のフォアに打ってみたらどうか、あるいはバックをついてみたらどうか、もしくは体の近くがいいか、遠目に狙ったらどうか、というのを1秒くらいずつイメージしてみます。

それで、どっちかって言ったら「フォア狙うよりもバックにしてみようかな」って思ったらセンターに打つイメージをしっかりしてサーブすればいいですし、いやいやフォアでクロスに打つでしょう、って思ったらフォアハンドの近めにコントロールすることを考えればいい。

そのうえでそこにサーブを狙った時のリスクも考える。確率が期待できるなら大胆に打てばいいし、失敗しそうならセカンドサーブをどうするかも戦略に入れて考える。

そういうことをしながらボールをついて時間を使います。

その3球目までで相手をイメージ通りに振り回せれば、こちらのペースに持ち込むことが出来ますね。

プロになるような選手は、そういう試合をジュニア時代から確実に出来るようにしてきて、他の人よりも自分はプロになるくらい上手く出来る、という自信があって選手生活をする事を決定すると思います。

テレビで見ているときと、現場のコートサイドで見ている時と、迫力や緊迫した空気などの感じ方が全く違うのが不思議な物ですが、もうそれは明確にオンコートの方がピリピリしたものを感じます。人間ってそういうオーラ?みたいなものを発しているんでしょうね。テレビでは感じられないもの。

 

プロの選手でも、15-40とかのシーンでは1stサーブで勝負に行きます。それって確率良くそこに放り込んで大丈夫、っていう練習に基づいた自信と、そこから始まるポイントのイメージをしっかり持っているからそのコースを選択している、ということなんですね。

たとえ読まれているとしても、嫌なコースとか立ち位置ってあると思うんです。コートの隅っこに追いやられるとか、後ろの方に下がらされるとかです。

その第一球目を持っている、ということだけ言えば、サーバーの方が有利と言っていいですが、その通りのきついコースに速いサーブを決める事が難しい。どうしたって甘くなったり、相手の読みが当たって踏み込まれたりする。

そしてその1stがフォールトだったりすると、一気にリターン有利になったりしますね。プロの試合、それもランキングの高い選手ほど、リターン側からの圧がすごい。

サービスゲームをキープ出来たら、今度は全力でブレイクしに係ればいいわけですから、相手に多大なプレッシャーをかけるチャンスってリターンゲーム。リスクを負って勝負師に行ってもいい。成功すればでかいですよね。

もしもサービスゲームを落とすと、リターンゲームではすでに追う立場ですから、すぐに取り返さなければならない。ということはリスクを負うわけにはいかなくなります。

プレーヤーによっては消極的になることだってあると思います。積極的に良ければいいのかもしれませんが、リスクが高いプレーになって失敗することもある。どちらも後悔の無いプレーってどこに見つければいいのかわからなくなります。

 

 

だから、サービスキープは当たり前、ではなくて、強い人がプレッシャーを軽くするために必死にとりに行くゲーム。相手が強いと分かっている時には、それ相応の嫌なプレッシャーを掛けられている事になります。

 

ああやだやだ、こわいこわい。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:31 | コメントをどうぞ

第一シード

ここ数ヶ月。。。いや、1~2年?ブログの更新ペースは上がっていませんで、そしたらここの所YouTubeの投稿を始めまして、初心者なせいか?四苦八苦しながら作っている事もあり、よけいにブログはペースダウンしている傾向にあります。

YouTubeのほうは、おかげさまで想定外の好評をいただいているようで、これがまた嬉しいのなんの。ただ、撮りだめできるほど撮影の機会がないもので、この辺もこれから考えて行かないとですね。

さて、自分のことにかまけていたら、全豪は楽しみにしてよく見ていましたが、錦織選手はその間にロッテルダムでベスト4にあがり、ワウリンカと久々の好ゲーム。1セット目がぜんぜんだったので、どうしちゃったかと思いましたが、2セット目を取ってセットオールにし、応援にも身が入りました。

深い位置から重いボールを打ってくるワウリンカに対して、積極的にネットを取るという戦法はとても良いなと思いましたが、パスが抜けすぎましたね。。。ワウリンカがプレッシャーに感じていないんじゃないかくらいの抜きまくりショーみたいな感じ。とくにダイジェストで見ていた私には余計にそう見えた。

でも前に出る積極的な戦術はこれから錦織選手の戦法としてもっと磨かれてくると思います。全豪で初戦に当たった「錦織戦術のコピー」にずいぶんやられましたから、そこからさらにレベルを上げたいという事なんでしょう。

それにしたって、錦織だって去年の今頃はまだチャレンジャーに出て、そのあとニューヨークで優勝するまでランキングは100位くらいまで落ちていたところの、今週6位ですから、本当に世界トップレベルのテニスをいつでも戻せる準備をしていたんだなぁと改めて驚きます。

いままで日本人の男子選手で、そのレベルに達した人を見たことがないものですから、世界のトップレベルのせめぎ合いをポンと調子に乗ったらもうひとケタに乗せてくるあたり、役者が違うと言わざるを得ないですね。

そして、これから始まるドバイではフェデラーよりも上のランカーとして第一シードになるとか。

第一シードだからって優勝できるでしょうっていうくらい甘ければいいんですが、そうもいかないものだとも思います。しかし逆に言えばそこまでの成績が出場選手の中で最も高い選手が第一シードなわけですから、主催者も観客もそして選手たちの中からも「アイツが一番強い」と目されているという事でもありますよね。

大坂なおみちゃんも、もうナンバーワンプレーヤーですから、このランキングでいる以上はでる大会には第一にシードされるわけです。

残っていればですが、ウインブルドンの第一シードとかになるかもしれないんですよね。鳥肌っていうか、ぎゃくに脂汗が出る思いです。そんな日が来るんですね。。。

大坂選手もコーチと決別したことがマスコミで騒がれていますが、そう決定するのって昨日今日決めたこと、ってわけじゃないからそこは袂を分かつことにしたんでしょう。我々が詮索したって戻るわけでもないし、一緒にいるからってじつはバインコーチじゃなければならないってわけでもないのかもしれません。

コートの中ではやはり一人で戦うのがテニス。。。いやシングルスだからですけど、ショットを打つ前にアドバイスが間に合うわけもないですし、選手本人が全ての決定権を持つようでなければ成功もしないはず。

本人も言っているコメントですし、周りの選手たちも共感しているコメントを出していますが、急激に世界が変わって「ランキングが下の方が気楽に挑戦を楽しめた」と言っていますね。それもなんかわかる気がします。

神様じゃないんだから、生まれつきチャンピオンってこともないんですよね。そうなる運命をもって生まれてきたにしたって、驚くと思います。ひたむきに頑張っている時に結果が出ることを夢見るわけでしょうが、現実になった時に左右を見回して不思議な感覚になる事ってあると思うんです。私には経験ないですけど、なんか自分だったら「こええー」って逃げたくなっちゃうと思います。

とくに、彼女のような選手ってことしの全豪がそんな感じに見えましたが、グランドスラムに出ている、っていうだけでテンションが上がっている感じに見えました。

出る大会のすべてに勝って行く、なんていま男子のBIG4がそうでしたけど、それまでのチャンピオンは、アガシにしたってサンプラスにしたって、マスターズ大会の全部に優勝していたってわけじゃないんですよね。なんならフェデラーだって全大会に優勝歴があるわけじゃない。ジョコビッチが初めてらしいですから、勝ち続けるってそうとう難しいと思います。

 

 

とはいえ、男女両方ともそういう大きな大会(ドバイは500)で第一シードが付くわけですから、こちらとしては期待をもって応援したいと思います!

 

 

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:22 | コメントをどうぞ

最近の全豪って!

グランドスラムの中でもサイコーに楽しみな大会じゃないですか?

たぶん、ワウリンカが初優勝した2014年あたりから、全豪って見るのがすごく楽しみな大会になってきています。もちろん私基準でですが(笑)。

あのころ、ワウリンカとジョコビッチがスーパー名勝負を繰り広げていて、前年はフルセットの末ジョコビッチが勝ち(たしかファイナルセット10-8とか)、翌年にワウリンカが勝つ(これもファイナルセット7-5)っていう記憶に残る名勝負がありました。

その他にも錦織とナダルの惜しい試合(負けた錦織はロッカールームで号泣したと言っていました)とか、寒い北半球の向こうの夏を迎えたオーストラリアでは気候だけでなく文字通り熱戦をくりひろげていて、時差もそれほどないこちらでは毎日が楽しみで仕方ない状態でした。

フェデラーが復活優勝を遂げた17年の決勝は泣きながら喜んだし、その準決勝のナダル対ディミトロフもものすごい勝負でした。

何年だったか忘れましたが、モンフィス対ラオニッチの準決勝もあったっけ。

 

なにしろ名勝負の列挙にいとまがないくらい、最近の全豪はアツイです!

 

 

そして今年も!

 

錦織圭や大坂なおみの活躍で国内もフィーバー(死語)しましたが、それだけじゃない名勝負は今年も。アンダーソンとティエムの早期敗退にも驚きましたし、オーストラリア人の若い選手の台頭が本当に楽しみな将来を見せてくれました。女子のバーティを筆頭に、ポプリンとかボルトっていう男子選手も出てきましたね!全く知らなかったけど面白い選手です!

 

オーストラリアの選手って、タッチが異常にうまい人が多いですね。デミノーはまたストロークとフットワークの鬼で、ヒューイットへのリスペクトが強い印象を受けますけど、キリオスとかのように才能というか、身体能力をみて息をのむような選手が多くいるような気がします。こないだプイユに勝ちかけた、ポプリンという若い男子のテニスは素晴らしかった。度胸も良さそうでしたし、これからがすごく楽しみ。名前もかわいい。

 

男子も女子も、フルセットにもつれる、勝負の行方が気になる試合も多かったのですが、それを見ている時に勝負の「あや」っていうんですか?ベルダスコのマッチポイントを迎えてからのダブルフォルトから一気に形勢逆転劇とか、そのコートの選手の心理を考えるとたまらないものがあったり。

やっぱり生で見るといいですねー。現地で生で見るのが一番でしょうが、ライブで見られるだけでもかなり面白い。

最近はどうしても短時間でyoutubeのダイジェスト動画に見入ってしまいますが、ポイントのやり取りとかポイント間の選手の状態なんかを見られると、また試合への感情移入の仕方ってちがいますよね。

さあ、今日は女子決勝です!

大坂なおみちゃんの「グランドスラムって大好き」パワーが今日も炸裂するんでしょうか?

彼女が「我慢のテニスをおぼえた」っていうのは確かにそうなんでしょうけど、原動力は「グランドスラムこそ自分が最も輝ける場所」と信じられるようになった、「楽しもう」「出来るだけ長くこのコートにいてプレーを続けよう」がそうさせているんだと思います。

そしてそれがそうなんだとしたら、やっぱり勝機は十分にあるんではないかな、と思っています!

ただし勝負はあいてがいることですからね!クビトワのほうだってもちろんそういう気分はあると思いますから、ほんとにいい勝負になると思います!楽しみですね!

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:19 | コメントをどうぞ

トッププロ

テニスを始めたころに、あこがれていたプレーヤーって、もちろんテレビでみるようなトッププロでした。

高校生の頃は、J・コナーズ選手がものすごい好きで、プレーが熱くて観客を巻き込んで盛り上げてくれるショーマンシップや、あきらめずに走り回りながらしたたかにポイントを奪っていく姿勢などがものすごく好きでした。

レンドルがものすごく強い時期でもありましたし、87年にはビランデルがトリプルクラウンを達成するなど絶好調、という時期も。またさらにグラフのゴールデンスラムも目の当たりにして、群雄割拠の中に、光り輝くベストプレーヤーが存在していました。

 

彼らのプレースタイルは今よりももっと個性が強く出ていて、それがテニスを見る人たちをわくわくさせてくれていたのは言うまでもありません。

 

コナーズが、もう私も社会人になったころだと思いますが、東京に来て親子の一般プレーヤーを相手にゲームする、という番組があったように記憶しています。

その時の、まるでコートを歩きながらでも打ち返しているような、どこへ返してもそこにコナーズがいる、という滑らかな動きにもびっくりしましたが、つねにネットの上15センチくらいをびったり通るその正確なショットには絶句しました。

ラケットのどこをどう振ったら、あんな風に精密にうてるようになるんだろう、って全く想像がつきませんでした。今になったら、そりゃあ数球の間くらいで、そんなに激しく走り回らないでいい状況だったら、そこそこできるかもしれませんが、当時は自分の感覚も、それにラケット自体も自由に動かせるような代物じゃなかったように思います。

 

いまになっては、この人が一番現役から落ちない能力を保っている、と思われるJ・マッケンローは、当時からどうやってそこのボールをあっちに打てるようになるのか?試合を見ていてもたびたび「?」が出てきちゃって想像がつかないプレーをしていたのを覚えています。

テレビ画面だけではどのくらい速くネットに詰めていくのか想像がつかなかったのですが、ほんの2歩くらいで驚くくらい進む。エドバーグとマッケンローの鋭い詰めは、いまだにどうやっても再現できないものだと思います。

グッと詰める足元に、見事に沈んでくる相手のリターン。ひるむどころか躊躇することもなくハーフボレーをスイングするようにしてベースライン際のコーナーにエースを奪うマッケンロー。

解説していた渡辺康二プロも舌を巻いていたように覚えています。

リスキーなショットが、彼にとってはリスクにならない、そんな相手がネットの向こうにいたら、そりゃあ嫌になろうってもんですよね。

現代ではフェデラーが、それをさらにおかしなレベル?にまで引き上げたようなタッチを見せてくれますよね。

あんな強烈なラリーを、ほとんどすべてベースライン上でさばきながら相手をしっかり振り回せるなんて、どんな人間がそれを真似してできるっていうんでしょうか?

ほとんどハーフボレーみたいなタイミングのショットを、きっちりスピンをかけて重たい当たりにしてみたり、ダウンザラインにピッタリのせたりする。

意味が解りません。

 

形としての真似事なら、乱打中に後ろ下がるのがめんどくさくて、はずみっぱなにスイングを合わせることもありますけど、シリアスなゲーム中に、そのタッチを使うことはあってもコーナーへ、ましてストレート方向へなんて私は打たないと思います。

 

そういうのを見ると、プロとして勝負するってこういうプレッシャー(自分がミスをして失点するかも)のなかで、いかに危ない橋をきっちりわたり切るか、みたいなことをやっているんでしょうね。

基本、テニスの試合って相手に自分のショットを打たせて、またそれを打ち返す、ということを勝負していると思いますが、プロの勝負って、「いざ勝負!」っていうときには絶対に触らせない!くらいのボールを平気でたたきこんできますし、またナダルみたいなやつがそれをがっちり返してきたりする。

大会に出て強さを誇れるようなプレーヤーって、例えば市民大会や県大会のレベルでもやはりいると思いますし、そういうのを楽しんでいるのかな、と思いますが、プロってやっぱり精度とか見ている側のスリリングさ、って全然違う。

 

有明でマレーの試合を始めてみた時は、瞬間移動したのか?っていうくらいその展開からその動きかい!みたいなのを見ましたし、世界のトップってやっぱりどっか人間じゃないんでしょうね。

 

まあ200キロのサーブって、実際にコートに立ったら私には見えない速さでしたから、アレを返せるっていうだけでもすごいことなんだなと思います。

 

最近ではプロの試合でも、展開の内容とか、プレーヤーが持っている戦略のことを考えたりだとかしながら見る楽しみが増えてきている私ですが、プロの試合ってやっぱり見ているだけでワクワクする。

スーパーショットにはやはり目を奪われるし、それをどうやってやってんのか、なんて自分の身体じゃないところに想像を置くのも面白いですよね!

 

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:09 | コメントをどうぞ

錦織vsティエム

土曜日の朝は早くて、6:00には家を出てスクールに出勤なのですが、金曜の夜に外せない用事が。

21:30からの予定で、錦織圭 vs ドミニク・ティエムの試合が放映される。という用事が。

室内でハードコートで錦織の方に分がある、とは思っていましたが、ティエムは地元オーストリアで晴れの第一シードで、国民の期待も背負っているし、是が非でも優勝した痛い会なんだと思います。

錦織がジャパンオープンには特別な思い入れが、と言っていたのもそうですし、自分が生まれ育った国で頑張るのは自然な事でしょう。

結果としては、夜更かしして観て良かった。早く終わりましたから、影響が少なかった。

6-3・6-1の圧勝に近いスコア。ブレイクポイントすら握られない、という内容だったら、完璧だったと表現すべきでしょうが、ピンチっぽいピンチはありました。

しかし1stセットを5-0リードまで一気にいって、そのあとワンブレイクされながらも6-3で取り切り、2ndセットも4-0リードから今度は一気に6-1でブレイクを3つ勝ち取っての堂々たる勝ちっぷり。

戦略的にも最初っからティエムのペースに付き合わないようにする、というようなプレーが随所に見られました。なにしろネットによく出て、効率よくポイントを取っていたし、長いラリーでもつねにティエムよりも速いテンポでプレッシャーをかけているように見えました。

ティエムはペースがつかめずに自分らしいショットを満足に打たせてもらえずに試合が終わっちゃったような感じでした。

錦織がすばらしい超特急ぶりを見せて、ティエムを乗せようとする観客席すら静かにさせるほど強かった。

1セット目の5-3リードの場面で、錦織のサービスゲームは0-40の大ピンチ・・・という感じでしたが、サーブをワイドに入れてスライスを打たせ、サーブ&ボレーで一発で仕留めるところから反撃し、40-40に戻して咆哮をあげます。そのままキープしてセットを奪うことに成功したのですが、動じていないというか、やることがわかっているというか、すごい綱渡り的なところもあったと思いますが、まるで自分の方がぜんぜん格上だとでも言わんばかりのラッシュでした。

2セットはティエムが連続してポイントするのすら希に感じるほど錦織が力押しをしていて効果があり、やはり1セット目の終盤のシーンがカギになった感じのゲームでした。

ティエム側といえば、最初のゲームをブレイクされてリズムに乗れなかったことが一番の理由なんじゃないかな、と思います。すぐにブレイクバックでもできれば落ち着いたのかもしれませんが、6ゲーム目を奪うまで、ラリーが出来ることを確認して自分のショットが出せるかどうか、自分で確かめながらじっくり耐えているような時間がありました。

どこかで自分らしいゲームが取れて、キープだけでもリズムに乗れるようになれば・・・という所を錦織がぜったいに渡さない、という強固な攻めで勝ち切ったという試合でした。

私としてはティエムって評価の高いいい選手だと思っているので、今回の錦織の強さは本当にビビりました。まさに天才。勝つことに対して先天的なものがあるとしか思えません。

準決勝はククシュキンとです。リターンの調子さえよければ、昨夜以上の試合も期待できますが、戦略は同じではいかないと思います。

また、たのしみですね!

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:22 | コメントをどうぞ