突然、V core pro 97

突然ですが、ラケット変えました。

前から気になっていたラケットはいくつかあって、その中でも「ものすごーく気になっていた」ラケットは2機種。

YONEX  Vcore pro97

HEAD Extreme

のふたつ。私、ラケットを選ぶときってものすごく時間かかる。なんでかっていうとお金がない(笑)。

フリーのコーチになってからは、メーカーさんとの用具契約って、していません。用具契約って、そのメーカーさんの用具を売る広告塔の役割をはたす、ということで用具を貸与されるってことなんですが、フリーになってからはその役割としての貢献度に自信が持てないこともあってチャンスはいただけることもあるんですが断ってます。

これによってのメリットって、私自身が使いたいと思った用具を使えるってことなんですよね。それはすごく気持ちが楽。

ちなみに用具への知識についてはスクールのおかげでいつも仕入れられるようになっているし、まあこのブログ読んでくださっている人ならわかると思いますが明るいオタクなので、これまでの経験も活かしてなるべく全部のメーカーさんの用具については知りたいと思ってます。

さて、そんなラケットを変えようって話に戻りますが、

愛用していたダンロップのCX-200は、一度ヘッドのSpeedに変えて戻してからは好調で、調子が良かった時に自分が何をやっていたか思い出せるようになってきて、しばらく忘れていたフォアハンドの感覚が戻ってきました。

だけど、先代スリクソンのCX-2.0で得られていたフレームの存在感みたいなものが、200になってからは、本当は私が求めていたはずの柔らかさ?フェースのホールド感みたいなものが強すぎて、手ごたえが弱いように思い始めていたのも自分で分かるようになっちゃったんです。

ここ10年くらいで私のストロークはずいぶん変わったんだと思います。バックハンドはトップスピンで打てる打点の範囲が限られていましたが、今は頭よりも高いのも大丈夫だし、フォアハンドも相手の強打は何とかブロックだったものがカウンターで返せるようになってきました。

この辺の感覚の変化で得られたものは今後もYouTubeのネタになると思います。

さて、気になっていた2機種。珍しくラケットそのものが似ていない。

だけどスペック的には300gあってフレームにしっかり感というか、面の存在感が明瞭にあって、ドライブがかけやすい。だから、見た目は全然違うんですが、どちらも私の欲しかった感触を持っていました。

両方ともすでに発売からは時間がたっている機種でもありますし、スクールのほうでも試打用がやってきていたので、去年のうちに個人的なインプレは終わっていたんです。

それで、なんでヨネックスになったか?ってことなんですが、エクストリームのほうにどうやらご縁がなかった感じっていうことが第一かな(笑)。もう一度打ってみたい、って思ってから全然その機会に恵まれず、常設機としていつでも触れられたヨネックスのほうとどんどん仲良くなっていっちゃった、っていうのが決定打になっています。

V core pro 97のほうでネックになっていたのが、重さです。310gあって、試打用のものはなんかトップのほうが重いような感じだったんです。

んで私がトップヘビー苦手、っていう。しかし、実際に重さを量ったら、私のCX200、338gあったんです。で件の試打用は334g。重くないじゃん。バランスの違いだってことなんですね。

トップライトを極端に好む私のテニスは、スライスばっかり打っていた時代からずっと個人的な嗜好としてあるものなんですが、トップスピンを打つようになって、それと若い上手い子たちとラリーを続けられるようになって、ヘッドが走る感覚のためにトップ側にアクセントを置けるようになってきたのも私の変化した部分かも。

だから、ヘッドのグラフェンっていう機構、すごく好きなんですよね。トップ側もエンド側も荷重している感じがする。ヘッドのラケットって、こうなってからはエンドキャップの外せる部分だけで7gある。センサーつける用にってことと合わせてなんでしょうが、最近の私が提唱している、野球のバットのように振れるラケットなら、重くていい、っていうことの基になっているのが、エンドの部分の存在感としての重さ。

だけどExtremeさんには今回縁がなかったので、ヨネックスをしっかり打ち込んでみることにしました。幸いっていうかなんて言うか、今スクールでは試打用をお客さんに出せない状況(積極的には)ということもあるので、ちゃんと戻すことを約束したうえで、しばらく使わせてもらうことに。(強引に)

いちどはレザーを巻いて、重量も10gくらい重くなっちゃったんですが、知り合いにショップに勤めていた時に使っていたものを辞めることにしたので?現行モデルであるこのラケットをくれる、ってことになったんですね。ほら、縁がある。

で、その子からV core pro 97を受け取ると、こっちはちょっと私の好みのバランス。ただしグリップサイズが3でした。

その晩のうちに板きれにサンドペーパーをつけて、8面をそれぞれ0.5㎜ずつ削るとグリップ2に(笑)!

エンドキャップだけは3のままなんですが、これがまた好み(笑)。

削り作業は、夜中の12時過ぎに独り部屋でノギスを片手に慎重に行いました(笑)

で、レザーはもとのシンセティックに戻し、小指が引っかかるようにエンドキャップに皮を当てて、完璧。

このフレームの存在感、すごくいいです。ちょっとCXには悪いけど戻らないかも。

重くてかたい、っていう感じが、このV core pro 97の先代に比べると少ししっとり感が出ていて、現行のグリーンのものでないとないフィールがあります。

先代はストリング面のしなりを強引にフレームの硬さが受け止め切れていないような感じで、手に「ゴイン!」ってくる硬質な感じ。私の場合はこれを何レッスン分の時間も続けていると腕が重くなってくるので、嫌いじゃないけど扱いきれない、っていうラケットでした。

現行のフレームはちゃんとフェースのどこにボールがいるか、かなり明瞭に、それもストリングの糸を感じるレベルで分かるようになっていて、これがすごく気持ちいい。

CXの残念なところは、フェースの中央のストリングパターンがその前の代の時よりもやや密になっていて、糸に引っ掛けてスピンをかける的な「くわえこみ感」みたいのがちょっと軽くなった感じだったんです。それでなんとなくトップ部分が衝撃に負けるみたいな感じがあって、もうちょっとフレーム厚があるとか、そっち側にサポートのようなカーボンパーツがついているとかしたら病みつきだったかも(私の病みつきはたぶん5年くらい他のラケット持てない、とかっていうかんじになる)。

ていうか、CX200はすごくよくできたラケットで、お客さんとかでラケットがうまく振れてないとか、スイングのアクセントに合わないラケット使ってるな、って思う人には私のCXを一度打たせます。バランスとフィーリングをあわせてあるので、腕力があるタイプの人でなければほとんどの人が一回のスイングで「は?」って顔になり、2度目のスイングで「うわっ」って言ってボールが変わります。天才のチューニングって呼んでますけど、自分の好みって受け入れられるんだなって最近は自信もついてきた(笑)。

ただちょっと、不遇の時代にやってきたって感じなんですよね。時代って言っても私のテニス歴の中の「時代」ですが。

発売と同時に購入、って私的には20年ぶりくらいの快挙。そのくらい気に入ったラケットでしたが、そのころサーブの調子が上がってきて、いいなと思ったら肩の腱をいよいよ切っちゃったらしく、腕が上がりにくい生活に。サーブは打ちたくないショットになり、コーチ仲間とのダブルスとかに参加しなくなり、そのうちにフォアハンドもおかしくなってきました。

スピードにラケットを変え、やはりちょっと飛んでいっちゃう感じなのを「楽だから」ってごまかしていたけどフォアの調子は戻らず、自分でもう一度見直して、2ヶ月くらいかけて戻しました。そのころに目をつけていたのが2機種のラケットだったってことなんです。

ってCXを擁護しますがね・・・もう戻れないかもなぁー

 

しばらくはYouTubeのほうでもヨネックスを使っていると思いますので、よろしくお願いいたします!


カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:33 | コメントをどうぞ