US OPENが終わりました。国枝慎吾選手の連覇(優勝は5回目!)おめでとうございます。
メインドローの優勝者を「ジョコビッチは前哨戦二つ落としてますからね、ここは絶対に取りたいんじゃないですかね」って予想していたんですが、フェデラーは新しい戦略を手に入れて、テニス界をまたすこし高いレベルに引っ張り上げようとしています。
その二人が決勝に上がることを期待はしていましたが、どうなるかは予想はできていませんでした。
ベスト8・ベスト4とステージがあがるにつれて、対戦カードをみると、やっぱりトップシードのふたり(マレーと錦織はそこまでに負けていましたから)が有利なように見える。
フェデラーは決勝まで(前哨戦から)失セット0の快進撃。
準決勝のジョコビッチは、前年覇者のチリッチにテニスをさせながらゲームを許さない圧勝。全くミスのない、彼としてはほぼ完璧というか、ミスする気さえしないような盤石のコートカバリング。
ジョコビッチの準決勝をみるまでは、フェデラーがいくんじゃないか、やってくれるんじゃないか、前人未到のGS18勝か!…なんて期待していましたが、一気に不安になってきました。
気になって、朝5時に起きて待っていたのですが、雨で順延中…
出勤時間になってもまだ始まらないので、みるのは諦めました。
まあ、もう結果が出ちゃった後なのでなんとでも言えるアレかもしれませんが、ワタシ的には、「第1セットを取ったほうが勝つ」って予想でした。
フェデラー・エクスプレスは相手にどんどんプレッシャーをかけていく手法で、その代表的なプレーとして「セイバー(SABR)」を使っていましたね。
なにしろネットラッシュする。
ラフターやサンプラス以降、こんなにネットプレーを活用するトップ選手はしばらく出ませんでした。
時代は変わっていくか?というくらい、今季後半のフェデラーのプレーを象徴的なものにしていくんじゃないかと思います。
後に続く選手が出るかどうかは別の話として、今大会の決勝戦は守備的ながら攻撃に出るバランスの史上最も高いレベルにいる選手であるジョコビッチが相手です。
フェデラーがいくとしたら、第1セットを取る必要があるでしょう。さらに、第2セット序盤を勢いで押していって早めにブレイクをとっておくかなんかして精神的に追い込んでいくことができれば、18勝という偉業がみえるんじゃないか、という勝手な予想でした。
アルドールの3限目のお客様がきて、「ジョコビッチ優勝しちゃったね!」と。
「えー!」
ファーストセットはジョコビッチな感じでしたか?と聞いたら、そう、と。
やっぱり。。。
セカンドはタイブレークでフェデラーだったんだけどね、ときいて、ああ…と。
しかし、後から高野コーチにきいたら、自分が思っていたような展開ではなかったようでした。
フェデラーにはブレイクチャンスがかなりあったが、フェデラーがいかなかったり、取りきれなかったりした。ってことらしいじゃないですか。
みたら、ブレイクポイントは23回。うちブレイク成功は4回。
対してジョコビッチは16回のうち6回のブレイクに成功して勝利を勝ち取っています。
ジョコビッチから15−40を取りきれないようなゲームがけっこうあったとか。。。
さらにショックです。シンシナティでセイバーを見せすぎちゃったか?
USで初披露だったら、、、とか、いろいろ考えちゃいますね。
それよか、あのフェデラーでさえ、GS優勝のかかったゲームでは多大なプレッシャーを感じているのかな、と。
決勝戦の映像はみていないのですが、準決勝のジョコビッチは、リラックスしてプレーに全力を傾けることを楽しくやっているようにさえ見えました。
勝ちたくて仕方ない、というプレーというよりか、いまの調子のいいテニスを落とさずにやりきりたい、というプレーの仕方?
試合後のフェデラーのコメントが印象的でした。
「彼との試合は、するたびによりお互いのテニスを知ることになる」みたいなこと。
なんか深いですよねー。。。