日別アーカイブ: 2015年10月19日

適切な打点(2)突き詰めればみんなそっくり

フォア打点

フォアハンドストロークの打点を集めてみたやつなんですが。

スイングする腕は打点でボールを後ろから支える形であり、もう一方の腕とは両腕の間を閉めこむようなちからで打点の位置を正確にとる動きと、体全体のブレを抑える役割をし、軸足から腰の回転を作って打球のパワーを与えています。

グリップが厚いひとも、薄い人もいますが、要素を見れば必要なものをすべて満たしてボールをコントロールしています。

グリップの握り方の違いが、打点を位置を変える最も大きな要素で、腕とラケットのなす角が違うわけですから、フォームのすべてに影響があるわけです。

腕は体から離れていくような動きをすることで、打点として手が届く範囲を広く取れることになりますが、腕は振り子のように振ることで、テイクバックで一度体から離してもスイングが加速するときには肘を中心に腕の重みは体のそばにやってきます。

だから、そこ(振り子の再加速点=下端)を意図的に通り過ぎて前に取ることで再び腕は体から離していくことができ、打点の範囲を広げたうえで力を伝えられるようになります。

脇があく、なんてことはありません。腕自体は肩で支えることができ、わきの下をぴったりつけるとその腕はまるで「腹で支える」ような形になり、不要に力んでいるとか、動作が固くなるような感じにしかなりません。そもそも脇を締める、とは重たいものを支える形であり、体温計を挟むような形とは違いますから、そう思った人は動作で考えていないんでしょうね。

バックV 打点

バックボレーなんて、みんな握り方が似てますから、フォームもほぼ同じになっていきます。

この形はボールをスイングで叩くような形ではなく、衝撃力を伴って飛んでくるボールを抑えて、はじかれてしまったり、ボールが面から逃げていくような形にならないように抑え込む形なわけです。

硬い壁、というようなイメージで面をつくり、手首を固め、腕は重さが上から乗るような感じで入って負けないように当てています。

コントロールのために下側のエッジから運ぶようにスライス回転をかけることもしますし、もっと打点が高ければ上側のエッジをぐっと固くすれば反発力があがります。

ラケット面の上では圧力(ボールに当たった時にかかる)は均等でなく、上側のエッジの方にボールが逃げていくような場所(固めきれない場所)があります。そこへボールをうまく逃がしてやれば柔らかい当たりのショットもコントロールできますが、入り口の形は同じで出きます。

腕を支える肩、肩を支える背骨、腰、その土台となる足(スタンス)も一体になっていてはじめてバランスが取れるものですが、動きの中ですべてをそろえるのはちょっとむつかしいことなんです。

だから、フットワークのこととか、最近は体幹を鍛える、なんてこともずいぶん言われるようになりました。バランスを整えながら動けることがまず大事だし、

人間、走っているときはバランスいいんですよ。転ばないでしょ?

走っていたのに足がもつれたり、躓いたりして足が急に止まるから転ぶのであって、2足歩行ってバランスが良くないとできないんです。

だから、足がよく動く人の方が単純にいいプレーヤー(になる)ってことでもあると思います。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:14 | コメントをどうぞ