日別アーカイブ: 2016年11月25日

ショートラリーが苦手・そうでもない・得意

なんども書いている事かもしれませんが、元々のワタシは、スライスばっかりしか打てなくて、30歳をすぎてからやっとトップスピンに挑戦して打てるようになったんです。

 

練習の最初に、ショートラリーをする機会って、どこでもあるんじゃないかと思います。

ショートラリーから学んだ感覚は、とても役立っています。打点を合わせる感覚ですが、打点のみに注目できる距離(余計なパワーや、極端なスピンなどは特に必要ない)だからこそ、飛んでくるボールに、うまく「触る」ような感覚で打ち合いができることが、自分の感覚を取り戻すのにとても役立ちます。

むかし、何かの記事で、ウォーミングアップ時にショートラリーやボレーボレーをやらないと、その日のオフセンターショットが増える傾向が強くなる、という内容のものを読んだことがあります。

目で見たところに、正確にラケット面の中心を持ってこれるかどうかっていうことが、一般のテニスプレーヤーには怪しいこともあるんじゃないでしょうか。目の感覚と、手の感覚が不一致な状態っていうのが、例えば週に一度しかラケットを持たないようなプレーの習慣だと、良くあること…というようにも思えます。

 

そして、それ以前の問題として、ショートラリーの距離で、自分のショットを収めるのが苦手な人も、かなりいるんじゃないかと思います。

スライスの私も、かつてはそうでした。ドロップショットみたいなタッチでなら、コントロールできていましたが、ロングラリーで打つような、低めの滑るスライスでショートラリーを続けることは、とても難しく感じました。相手も合わせづらそうになりますから、余計にラリーそのものが不安定にもなったものです。

 

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若干見切れてますが、ワタシのノートから。

要するに、テイクバックを小さめにとって、フォワードスイングから得られるパワーを小さくすることで、通常の打点で打てるようにした方がいいってことです。

ショートラリーといえば、そんなに嫌じゃないけどなんとなくこなしてるだけっていう雰囲気に見えるのが、「卓球型」(上の囲みの方)

打点を後ろにずらせば、面を早くから相手コートに向けておくことで手首を固定しやすく、斜めに擦り上げるようにすることで距離の出ない、意図して短めに打つショットが実現できます。

だから、ショートラリー用の打点があるってことで、実際のロングラリーや、ゲーム中にコントロールすべき打点やそこから出て行くショットとは関連が薄いってことにもなります。

この打点をデフォルトにして、ロングラリーもできるという人は、ショットにスピードが出せません。ロングラリーに見合った距離にするには、フォロースルーに乗せるようにしてスイングを長くすればできるようになりますが、インパクトが弱いためにショットのスピードは出るようになりません。苦肉の策でフラットに当てて、手首を返すようになると今度は距離も軌道の高さも安定しなくなります。

 

 

それ以前に、ショートラリーが苦手な人もいますね。

このパターンは、初級クラスに多くいて、スイングは勢いをつけてラケットをボールにぶつけるようなイメージを持っているとか、きちんとテイクバックからをロングラリーと同じだけ取っちゃうとかで動きそのものにパワーがあるのに、インパクトで握りや手首の力を緩めて当たりを弱くさせるように調整しようとして失敗します。

ボールを最後までよく見て打点を逃してしまうこともありますね。ボールが遅い(短い距離でワンバウンドするようなショットだから)ために、しっかり見て打点を見極めようとするんですが、いくらゆっくりでも空中で止まってくれたりはしませんから、テイクバックで腕を(身体から見て)奥の方に置いてあることから、後ろになっても間に合いそうな感じに構えている、というのも理由になるかもしれません。

そういう、苦手な方でも、自分でトスしてボール出しをして始めるわけですが、その第1球目ではちゃんとコントロールしていたりします。

ボールが前から後ろに流れて行く動きではなくて、自分の打点を想定した位置で落ちてまた弾んで来るだけですから、ラケットを後ろへ引く、というイメージなしで短い距離に合わせた打点とスイングを実現できているってことですね。

 

 

テニスのスイングってボールを思いっきり飛ばせばいいのではなくて、コースと高さ、距離を狙って強さや回転を調節しつつ打てる、飛ぶ飛ばないが加減できるスイングが欲しいわけです。

だから、野球などのように勢いをつけて、当たればなるべく遠くへ飛ぶように、というスイングでコントロールもよければ、決め球が打てるかもしれませんし、卓球のように決まった距離に撃ち続けるような形でスイングをして、常にボールがアウトしないようにする要素も欲しいわけです。

そういう感じを、言葉で表すのは難しそうなんですが、

 

「先に狙ったところへ打てるスイングの型を作っておいて」、

「イメージした型通りにスイングをしながら」、

「狙った打点に位置を合わせて、ラケットの真ん中でボールをキャッチする」ような感覚なのかもしれません。

強打できるようになればなるほど、キャッチする感覚じゃないような気もしますが、私の場合に限っては、打ったショットがミスになるのはすっごい嫌なので、

肩や腰のひねりこみを利用して、フォワードスイングの角度を稼ぎ、

インパクトで狙った面と、スピンのための(スイングが抜ける方向)に強くイメージを持ちながら、

勢いよく面でキャッチするような  感覚で打っている…と思います。

コート内に踏み込んでのチャンスボールなんて、短い距離への強打ですからね、ショートラリーを強めにしてもやり切るくらいの技術があれば、自信を持って打ち込めるようになります。

 

ショートラリーの技術が、ゲームにも活かせるってもんです。

 

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:18 | コメントをどうぞ