R・ガスケのラケット。写真ちっさ〜
この人のグリップエンドは野球のバットのエンドみたいになってるのは有名ですね。
最初見たときは「ありえないべ…あれでどうやって握ってんだろ」って思っていました。
ホンモノの写真も拾ってきました。
レザーが巻いてあんですけど、シワにならずにこんなにどうやって上手く巻けるんだろう。蒸気とか当ててふやかしてんのかな。
最近、バットを振ると体を中心に腕を振ることの説明がわかりやすくて、木のバット(子供用)とプラスチックのおもちゃのバットに布をつけて旗のようにして、抵抗のあるものに対してどこに力を入れるかわかる教材にしています。
そのご縁(?意味不明)かどうか、自分のラケットもバットのようにスルンと振れないかな…とずっと考えていました。その時からこのグリップエンドにして見たらどうだろうっていうことも考えていましたが。。。
改めてホンモノを見ると、こんなに極端でなくても良さそうですね。
肩を痛めてから、サーブで自分のラケットがもっと短くても良いな、と思い始めていました。長さという抵抗が、ラケット自体の自重よりも気になってきていて、振ったときにうまくヘッドが出てこないというか、肩を少し引っ張られるのが痛いし怖いので、もっとコンパクトに出てくるようにするには、軽いラケットにするよりも重たいまま短いってのもいいんじゃないかと思っていました。
今は使わなくなったマンティスを、実際に短く切ってみたりしたんですが、やはりパワーがぐっと落ちる。ビビって1センチくらいしか切っていないのに、なんか「こうじゃない」ていう感じがすごくするんです。
それで、エンドをでかくすれば、そのぶんだけ握りが短めの方に移るかな、っていう考えと、野球のバットみたいに、エンドがくるっと回ってくれるなら、ヘッドの動きを軽く自在に扱えるようになるかと思って、よしやってみようと早朝4時から計画していました。
実際には、アルドールについてから朝の時間のうちにやったのですが、まずは使い古しのオーバーグリップを半分くらいの幅に割いて(ハサミで切って)欲しい幅ぶんのクッションとして巻きつけます。
本家ガスケ選手のようにポッコリするとフォアが打てなくなりそうだと思ったので、段差は少なくなるようにテーパーが出るように巻きました。巻きつけた厚みをみてもらえばわかりますね。
これの良いところは、お金がかかんないこと。それと、使い古しのテープなので、ある程度へたっているから、使っているうちに細くなっていく心配もさほどないです。
まだあります。気に入らなかった場合、復帰が楽勝。元グリップをいじらないでいいのは助かります。
最初は怖かったので、一本だけ。
レッスンで使ってみて、まあ打てないことはない。シビアな状況では握りなれないことからミスがいつもよりも多くて、生徒さんから「コーチ今日調子悪い?」と笑いながら心配されてました(笑)。
ひとレッスンそれで使い続けていたら、なんだか戻るのが逆に怖くなったりしたので、その日一日どうにかなりました。
次の日の朝になって、戻さないで大丈夫そうだったので、もう一本の方も同じになるように作ります。
結構見た目ではわかりにくいかな。本家のがすごすぎんだな。
もう一本の方が、なんだか握りがしっくりきます。朝からミスはそんなにしない。
握りの形に慣れてきましたね。昨日はもっとどこを握るかによって面の向きがずれていたりしたのですが、もう一本の方では感覚と実際が似てくるようになってくれました。
それで、効果として感じたことがいくつか。
まず、私の場合に限ってのことで、って条件がつく項目ですが
グリップサイズ2のラケットに、一部プラ板を入れるなどして太めに加工してあり、なおかつオーバーグリップを2枚巻いてありました。このうちの下地に巻いていた古いオーバーグリップを一本丸々エンドに巻きつけています。(幅を細くしてエンド用に割いて使っています)
写真に2本写っているのは、汚れている方が、上巻きのテープは再利用したもの。綺麗な方は、新品を巻いています。
ガスケのほどじゃなくても段差が大きくなったので、グリップテープがエンドからボトムの方に移るときにシワになりやすくなるだろうと思っていたので、さっきまで(通常のエンドに)巻いてあったものでも巻きグセがついていて伸びているぶん扱いやすかろうと思って再利用。まあそんなに意味はなかったみたいですが。
使っているのは、ウイルソンの「プロオーバーグリップ」です。テープ自体の重さは約5g。半分近くに割いたから、軽くなってると思いますけど3gはあると思います(未計測)
エンド部分に重りをつけたようなものですから、持った感じそんなに変わらないけど、スイングバランスには影響が期待できます。
エンドの方にアクセントがついたので、相手の打球が強くても、支えがしっかりするだろうと思うぶん、グリップを2枚巻きにするのもやめにしました。内蔵されたプラ板はそのままにしていますが、気持ち細く感じます。
それが、エンドに荷重したことでヘッドが軽くなり、グリップが細くなったことで操作性が上がりました。
最初の1時間はボールのスピードが遅くなって、短く持つようになったせいかパワーが出ない感じがしましたが、ヘッドがよく動くようになりスピン量が増えた実感がありました。
それ以降はラケットのどこの重さを感じるかがわかってきたので、スピードも戻ってきて、スピン量は増えたまま。効果があった感じになってきています。
オフセンターでインパクトした場合に面を持って行かれる感じがあって、細いグリップでは耐えきれないと感じていた部分があり、1年半くらいはグリップ3のサイズにしてそれで慣れていましたが、エンドが大きくなってヘッド部分がブレるような衝撃が来ても支えが楽になりました。
ヘッドが軽くなったのも、オフセンター時には影響(持って行かれ感)が大きく出る要素かと思っていましたが、エンドを中心に面の向きが安定するようにヘッドを持って来れば、そんなにあたり負けない。むしろいい感じになっています。
ボレーの回頭性も良くなり、ラケット面の決定が早くなり、時間にゆとりが出ました。合わせ方が楽になった。
自重は変わっていないはずですから、細くなったことは持っているときに感じることで影響は少なく、バランスが変わったことで扱いやすさが出て来ました。
短く持つようになったかというと、実はそうでもなくて、今の所やる前よりもやった後に慣れた状態としては、いろいろな改善に効果がありました。
飽きるかもしれないので、いつまでもやっていない可能性もありますが、今や2本ともこの加工をしちゃっているので、しばらくはお気に入りのチューニングとして続けていくと思います。
そういえば、鈴木貴男プロもエンドが高い選手でしたね。やり方は私のチープなやり方でなくて、ちゃんとそれ用のモノを使っていたようでした。
キモニーからグリップ加工用のこんなものが売っていました。今でもあるのかな。