前回書いたように、私のラケットはグリップエンドを大きくするようにして、「ガスケ計画」がスタートしています。
簡単なレビューみたいなものも前回の記事に書きましたが、続きというか、その後です。(同じじゃん)
自慢げに人に見せると、興味がある人も結構いるし、先にやってる人もいます。
元はといえば、私がラケットをすこし長く持つようにしてきた、という経緯があります。もともとスライスしか打たない打法でやってきた若い頃の癖で、グリップが薄い。
手のひらの「ヒール・パッド」(小指側の下の部分)がグリップエンドの方に当たってくれるおかげで、持っているだけでヘッドが立ちやすいようになる、というのが薄いグリップに期待されることです。
トップスピンを打てるように、と導入時期がけっこう長かったのは、その握りの癖で、ラケット面の角度を変えてもヘッドが立ってしまう為にスピンが思うようにかかりませんでした。回転の方向はドライブ方向でも、回転数が少ない球だったり、軌道を上げたかったのに上がらなかったりしていて、思うようには打てていませんでした。
フェデラーは握りが薄い、と聞いたのと、スピンの量はナダルの次くらいある(ホントはそのほかの選手のデータが全部あるわけではない中の情報だったんだけど)、っていう事がわかって、薄いグリップでなんでスピンが強くかかるのか?
と思って観察してみたら、ヘッドはすごくよく動いている。手首はインパクトの時に後屈して厚い形でとらえている。手首がすごく柔らかいのか?と思って改めて自分を見直すと、握り方が違う。手のひらの中にグリップエンドがすっぽり入っちゃってるんですね。要するにヒールパッドがグリップエンドに当たってヘッドが立つ、という項目の、ヒールパッドに当たらないように持つ事で薄いグリップでも手首が自由に使える(薄いグリップならではの制約がなくなる)ってことだったんです。
そのころから、グリップの握り方に名称を付ける事の是非を考えてしまうくらい、人によって握り方は違うものだなぁと思うようになりました。
ラケットを長く持てば、そのぶん重たく感じるもので、自分ではそんなにできないなぁ、と思いながら、ヘッドが動くように握りを変えていく事になっていきます。それが5年くらい前でしょうか。。。
で徐々に長く持つような感じになってしまっていて、今年3月に肩を痛めてサーブで腕を上げるのがしんどくなってきたっていう事でまた見直しているんです。
短く切ったラケットを作って、握り方を変えずに重さを感じにくいようにしようという試みは2度ほど試しましたが、いい感触にはなりませんでした。違和感とパワーが無くなった…?というかどこかへ抜けてしまっているような感じ。自分には合いませんでした。
それで、先週のおわりに、急に思いついたのが、グリップエンド肥大化計画、通称「ガスケ計画」でした(笑)。
まあ、これです。
以前はエンドが太くなると小指がうまく巻けなくて、しっかり握れないだろうなと思っていたのですが、今回はそのくびれの部分に持ち方を持ってくることで短めに持てるようになるだろうと思っていたので、それまでの自分の考えを覆した形になっての実験。
野球のバットのグリップエンドが大きいのも、振ってヘッドがぐるっと出ていく感じがわかってとてもコントロールが出来そうな感じに思っていたので、それもやってみようと。
最近は握り方とスイングの方向がとても一致してきている感じがするのものですから、そういうことをやって体格が小さくてもパワーのあるショットに挑戦しようって感じなんです。
短く持てば、以前に短く切ったラケットのようにパワーが無くなると思っていました。
だけど今回は、エンドの動きでヘッドの動きが把握できるような感じなので、短く持った時よりもフェースというかヘッドというか?打点でラケットをぶつけるようにしても大丈夫な感じになってきました。
ヘッドの動きや方向がよくわかるので、スピンの方向や量についてもコントロールが効く感じがします。いままで打てなかったヘビースピン的な感じに打てる感じもします。まあいつもではないですが。
エンド方向に重みが付いたことで、ヘッドが軽くなり、振り回しやすくなった分、そういった回転の効果などもあって、思い切ったショットが打てるようになりました。
とくにバックハンドの感触がいいですね。
期待されるのは、バックへ来る強いサーブを、ドライブかフラットの面で強めにブロックできるようになるかどうか、というところです。
まだそんなにその機会が無いのでアレなんですが、期待したい所ですね。