今日は短文になると思います。(珍しい)
それぞれを簡単に、テニスシーンにおけるオフェンスとディフェンスとを定義づけしたいと思います。
オフェンスとは
・次のショットも「攻め」でいけるようにすること
=たとえば、よりコート内に入っていけるとか
・相手が「良いディフェンス」をしたときにイーブンに戻るまではあってもそれ以下にならないこと
=つまり、打ったからといって「決まった」などと油断してしまわないとかその後の動ける範囲をきちんと用意できる、など
・次の展開のためのポジションがイメージできて、移動しやすい状況にあること
=まさかの時のゆとりも持ちながら、甘ければ速攻で次の攻めに移るよういができているとか
そうでなかった場合
打った後に先にコート内に入り過ぎて、思わぬ方向への返球に後ろへ下がっての対応をさせられる(逆襲された)
一発で決まってしまった(アタックだった)
ディフェンスとは
・その返球の後の「もう一本」がとれるようにする、または期待できる状況をつくること
=想定できる「捕れる範囲」を拡げて待てるようにした、とか
・良いディフェンスとは、「相手からの更なる攻撃」をさせない工夫のこと
=時間を長く使う為に深く返すとか、相手を走らせる方向へ打つとか…逆襲のための足掛かりになる
そうでない場合
逆襲したら決まってしまったり、攻撃に変わった(カウンター)
返すには返したが、もう一本はムリだった(最後のあがき=相手がミスる場合もあるのでムダではない)
ミスはいけないと遅い球で返したら、次で決められた(弱気)
ともかくも、「もう一本」のために動いているというのはテニスの中には必ず必要かと。
状況として「決まってしまった」というのがあったとしても、それはそうなりやすい状況の下で、という事が先で、どうやってテニスしたら点が取れる、なんて方法を先には論じられないはずです。テニスコートは走ってツーバウンドさせるまでの時間を遣えばそこそこ拾いまくれるので、決まってしまう状況というのは説明できますが、それを必ず作れる、なんてことはないと思います。
相手に上手く打たせないようにする工夫が出来る人がどんどん強くなっていくのであって、強いショットも弱いショットもそのなかで使う意味があるというのは、「その次に繋がる」という状況を作る意味があったという事だと思います。
その作った状況を活かせないとしたら、それはそのプレーヤーが未熟だったという事だし、そこんところが成熟しているプレーヤーってのもなかなかいないものなんだろうと思います。だって相手がすごければ、自分なりにやった事が活かせないことだってあるわけで、更なる工夫が出来るかどうかなんじゃないでしょうか。