月別アーカイブ: 2018年6月

ボール投げとサーブの動作

最近、テニスのスイングにも「スナップ」の感覚がある方がコントロールも威力も出るよなぁ。。。と見直しております。

ボール投げの感覚の良い人(コントロールが上手い人)ってラケット使ってもコントロール良いよなぁ。。。というのが最近の自分の中では「やっぱりそうなんだよなぁ」って思って見直しているってことなんです。

この「スナップ」という言葉でなければ、「しっかり振り抜いた方が良い」とか「スイングにボールが乗る感じ」とか「捕まえて、放り出すように」とかっていうようなことがアドバイスされますよね。

その中の中心になっているであろう小さな部分の要素が「スナップ」って言っちゃっていいかな、と思うようになった、という事なんです。

手首に積極的に力を入れましょう、という捉え方をしたとしたら、その人は全く分かっていない人だと思います。

手首を使うな、と我々くらいの世代までだったら、「硬式テニス」ってそういうもの、というくらい浸透しているんじゃないでしょうか。

その中身は、インパクトの時に面がどっちに向いているか把握できるようにしなさい、という意味ですよね。だから初心者のクラスだとしたら、そういう意味で手首は固定して面の向きが狂わないようにしましょう、って言うかもしれません。

だけど上達を見据えるようになったら、あるいは経験者に言うとすれば、インパクトでは「面を維持」することが大事なことだとだけ言います。それは真理だと思います。

インパクトとはラケットに当たった瞬間を写真に収めれば静止画に見えますが、スイングは途中で止まったりするものではないですね。だけど有名なプロ選手の試合中のインパクトを上手く何枚か写真に収められたとしても、同じように面が出来ている(維持されている)と思います。

その形を何度も出せることで、狙った通りにボールを何度も打てるわけで、ボールコントロールの最大の要素は「再現性」を上げることにあると思っています。

 

 

 

そこで、身体の動き方と同時に物体を飛ばす力学とが上手く調和を取れればいいわけですから、ラケットを持ってボールを打つのも、手で持って物を投げるのも、身体の動作としてみれば同じような要素が同じようなシーンで役に立つことになります。

ボール投げをする時に、スナップは最初に習います。ボールの握り方と、手首の使い方を教わって、短い距離からキャッチボールをしたりするわけです。

思いっきり腕を振り回したりはしないですよね。

テニスを始めたばかりの人って、大半は力いっぱいラケットを振ると思います。でちょっとびっくりして(飛び過ぎたりどこへ飛んでいくか全くわからない事に気づいて)遠慮がちに動いたり、当たる瞬間に力を抜いてみたりする。

ラケットは打具ですから、力を込めて使うものだと認識されているんだと思います。それで思い切りひっぱたいても手は痛くないですもんね。生身の手を使う投球や捕球は手が痛そうだから最初っから思い切りやらないか、狙う感覚がリニアに手にあるから無理しないのか分かりませんが、最初っからフルスイングする投球動作ってあんまり見かけません。

それはさておき、ボール投げって上から投げる方ですが、サーブの動作もそれに近い、と皆さん仰います。もちろん私もそう感じています。

ですが、全く同じではないですね。手にはラケットを持っているかいないか、そこが大きく違う。

で、そういう打具を持ちなれている人には違和感なくサーブの動作が出来たりして、そうでない人はラケットごと投げちゃいそうなフォームになったり、良いサーブを求めて打点付近に腕を振る速さを求めたりします。それでたいがいはネットに突き刺さったり、ネットをスレスレで越えてくれないとすぐにオーバーになったりしてファーストサービスをフイにします。

 

スナップ、を投球動作に使う、ということは、腕を振ってきた勢いを活かした手首の働き…を使うってことですね。

距離や高さも含めて、ボールが飛んでいく軌道に乗せるようにする動きです。

投げるボールが手から離れるときは、指先に最もスピードが乗っている所なはずですね。だから、手から離れるときにボールと指が最後まで一緒にいます。

 

ラケットを持ってサーブを上から打つ時にも、腕がしなってラケットヘッドにスピードが乗るようなところにインパクトを作りたいわけですが、その時にスナップを利かせるつもりがあってもラケットの長さを無視するわけにはいかなくなります。

ラケットが長いから(その分の重さがあるからってのももちろんありますが)、手で持って投げるよりもボールに威力が出るわけです。

長さと重さは、運動エネルギーにもなりますが、同時にトルクという力(回転力)も発生します。エネルギーなので、交換するものがあるんですね。力を使うわけです。

自転車のギアもそうですね。スピードの出る方ってペダルが重くなる。だから平たんな道とかで一度スピードを得てしまえばその速度を活かして重たいペダルをこぎ続けられますが、上り坂のようにスピードが減衰していくと重たくなりすぎて漕ぎ続けるのがしんどくなります。

ラケットも先の方にスピードを出すのには、腕の動きでラケット自体を加速させておいて、そこからさらにスピードを乗せる、という動作が必要になります。

それがスナップなわけで、今この段階では方向の話はしていません。

腕の動きにはスピネーション(外旋および回外)とプロネーション(内旋および回内)があって、ラケットを腕からしなやかにスイングする動きを助け、力を増幅させる働きをします。(スパイラル運動)ボールが離れていく時の指先のようにラケットヘッドの動きを作れればいいのだろう、という事ですね。

 

インパクトの位置で、ラケットヘッドを走らせる、という感覚がどのくらいあるか、先程書いたように、打具を扱いなれている人にはそこはそんなにむつかしくないと思いますが。。。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:31 | コメントをどうぞ

「Swing Builder」準備中

swingbuilder rogo

「スイングの組み立て屋さん」という意味でいいかな、と考えて、ずいぶんと長い間温めていた、自分のインターネットサイト。

いま準備中です。

私の幼いころからの性分で、興味のあるものは「分解して、もう一度組み立てる」ということが理解に役立っています。

子供のおもちゃとかでも、中身を見て構造が理解できれば壊れても修復できる。もちろんパーツが破損してしまえば壊れた姿までしか組み上げられませんが。

テニスコーチとして、とくにプライベートレッスンなどでショットの「打ち方」に悩まれているお客さんを見るときに、その打ち方のどこで悩んでいるのか、生徒さんがおっしゃる症状のどこの部分がその問題点なのか?それらを見つけるのに私のその性分は役に立っていると思っています。

テニスは私自身、15歳のころからはじめ、18歳ではヘタクソながら使ってくれたスクールのおかげでコーチのアルバイトも始めました。

周りにいた先輩コーチたちは打ち方もスムースでかっこよく、またボールの勢いも強烈でしたが、私は上達してもしばらくの間はスライスに頼るしボールも遅いプレーヤーでした。ダブルスならネットをとってしまえば反応できるボールをしっかり返せましたが、自分からポーチに出たり、あるいはチャンスボールをスマッシュしても決定力が男にしては弱いのは自分でもわかっていました。

そういう劣等感を常に持ちながらも、スクールでは最上級クラスを担当させてもらったり。役不足に悩みながらもやはり勉強と練習はちゃんと結果を出せるものでした。

球が遅いながらもポイントができるように、ポジションやショットの選択、それとラリーで持ちこたえることの重要さを最初のころに嫌というほど(ショットの優位でポイントできることがなかったので)身につけさせられたし、なぜ自分のラケットはあこがれの先輩のように振れないしうまく打てるようにならないのか?まるで永遠のテーマのように観察させてもらい、勉強し、自分のテニスに反映させる練習をしてきました。

 

何度もブログでは書いてきたことですが、乱打してくれる相手がいれば、その中で自分の反応や判断、そして打ち方の中でどんなことに気を付ければトップスピンが打てるようになったり、ロブやドロップなどのテクニックを出せるようになるか、ラケットとボールの感覚に常に注意しながらテニスに携わってきました。

 

自分がテニスの上手な人でなかったことが、テニスコーチとしてのボキャブラリーを豊富にしてくれたし、ゆっくり上達してきたので今の齢になって後輩たちに信頼されるお手本を意識できるようになりました。

ついこないだまでは、「打ち方」を理解したり、生徒さんに理解しやすいようにということがレッスンのテーマになりやすい私でしたが、その間も常に「そこからどうやって試合で使える技術に発展させられるか」という「打ち方のその後」への道が別の道のように感じていました。

それがここ数年の間で劇的につながってきたし、最初からそこ(「打ち返し方」というようにしています)を目標に教えることがテニスを楽しめるようになる本質的な部分かと思えるようになってきました。テニスってボールを打ち合う=自分は打ち返すことを意識する=のが常にできるようにして初めてラリーや試合が楽しめるようになるスポーツだったんですね。

いまや「打ち方」のなかのラケットの動きや体の動きには大分理解が深くなってきたと自負しています。

そして「打ち返し方」とは相手のショットへの対応ができる「打点」の意識とそのタッチの感覚さえ身に着ければ、フォームはある程度の範囲の中に入るだろうし、それってプレーヤーの特徴になるだろうし、またその特徴を自分が理解していればどうやってゲームすべきかの判断もできるようになるだろう、ということを考えて指導するようになってきました。

世の中にたくさんテニスコーチは要ると思いますが、私の年齢まで続けてこられたコーチたちって、テニスがうまくて強かった有名人とかがほとんど。私は彼らを目標にしてきましたし、いまだにあこがれています。

だけど私はずっと勉強をしてきて、テニスエリートでなかったからこそ一般テニス愛好家としてテニスを続けている人たちと同じ目線で悩みを理解できると思いますし、自分自身が感じた壁を打ち壊しながら上達してきたと思っています。

プロ選手のようなスーパーテクニックは身につけなくても・・・200キロのサーブとか、バウンドの強烈なエッグボールを常に打てるようにならなくとも・・・試合のコートではつねに負けにくいテニスができるようになるとは思います。

勝つためには、ポイントをとるための感覚も必要です。その機を見つけることもリスクを理解しながらも攻めることもできるようにならなければならないですから、時間はかかると思います。成功体験をさせて、効果を出すところまではコーチとしてお手伝いできるレベルにいると思いますが、大会で優勝したり、そこまではいかなくとも強いよね、あの人、って言われるレベルになるなどの成果を出すのはプレーヤー本人の問題です。

 

相手のショットに追いついて打点の感覚通りに狙ったショットが打てるようになる。

言葉で書くとなんて素晴らしい理想なんだ!そんなことができればきっと無敵に違いない!

なんて思われそうなことですが、できる人にとってはそれが元でゲームを楽しんでいられるわけだし、そこの部分は難しく感じてないよ、というでしょう。

相手のショットに追いついて打点の感覚通りに狙ったショットが打てるようになる。

練習の仕方さえ間違わなければ、じつはそんなに難しいことだとは思えません。

ラリーの往復の時間の感覚や、自分のラケットについて意識があり、飛んでいくボールのイメージを持てるようになれば、スイングは組み上げられるようになります。

「Swing Builder」を名乗るようにしていきます。その名に恥じぬように今後も研鑽に励みますので、よろしくお願いいたします。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 12:12 | コメントをどうぞ

ラスト日曜レッスンとそれから

フリーのテニスコーチとして活動を始めて以来、お世話になっている「アルドールテニスステージおゆみ野校」

週に5日ここでレッスンを担当させて頂いていまして、ほとんど社員コーチのような生活っていえばその通りなんですが、このたび、日曜日だけシフトから外れることになりました。

担当コーチとしてずっと7年間クラスを変わらなかったところでもあり、思い入れの深いお客さんたちもいらっしゃいます。

7月から期が変わるというこのタイミングで、今日が最後の担当になりました。

朝のシングルスクラス、その次の中上級のクラスはどちらも満員で、夕べ見たときは生徒さんが入れる枠の2倍のキャンセル待ちの方がいらっしゃるほどで、スクールをやめてしまうわけでもないのに色々と声をかけて下去る方がいて感謝に堪えません。

その割には普段通りのレッスンで締めくくるっていう。。。

このブログを書いているこの時間の次から、もう2レッスン、ジュニアクラスの担当がありますが、まあその他にも月水木土と4日間はスクールにいますので!

日曜日はこれから、「スポ人」というジュニアの大会を主催するサイトの中でイベントレッスンを担当させてもらったり、ジュニア選手たちの試合を見てアドバイスを差し上げたりなどと企画ものをやらせてもらったりなどの活動をしながら、今までよりももうちょっと自分の時間をとれるようにしていこうと思っています。

野望としては、月に2回くらいは日曜日が休みになることになり、その時間を利用して自分のサイトを立ち上げ、プライベートレッスンや、遠隔地(千葉から行ける範囲は実際に言ってレッスンしたいと思っていますが)で定期的にレッスンをするのがかなわないようなお客さんからはメールのやり取りなどで動画を見させてもらったりしながらアドバイスを送れるようなことをしたり、

動画を自分で撮影して「打ち方」そのものを研究するよりもその前の本質である「打ち返し方」(=相手の打ったショットへの対応を主としたもの)をより実践に使えるものとして紹介していければと考えています。

自分で使えるコートがあればいいんですが、そんなことが出来るのは夢として描いて持っていることにして、カメラも三脚もあるわけだし、コートでボールが実際に打てるわけじゃなくてもできることがあるはず。

なるべく自分の力でできることを増やそうとしてこの7年間は努力をしてきたつもりでもありまして、そうかといってできるようになったわけでもない。できる人に手伝ってもらってもっと早道を通ればよかったかな、なんて思っています。

おもえばテニスコーチから離れて仕事をする事になっていた30代の頃の記憶ってあまりなく、それだけ家族を養うのにだけ必死で、逆に好きなことをする仕事に戻りさらにフリーになった40代になってからはほんとうに濃い時間を過ごしてこれたと思っています。

無駄にしてしまった時間も勿論ありますが、そうかといって何も進歩しなかった時間でもなかったみたい。

今、私の周りにいる人たちって私のことを支えてくれているなぁと本当に感じています。

生徒さんも職場の仲間も、仕事でつるむことになった仲間も、昔の同窓生も、いまかかわりのある人たちってみんな好きな人たち。感謝しています。

これからの発展は自分の力をフルに使ってもっと「有名に」?なれるようにステージを広げていきたいと思っています。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:00 | コメントをどうぞ

よく見える眼鏡と老眼鏡

いま48歳なんですが、45歳になったころくらいから、眼鏡かけた時に近くがよく見えないな、と思い始めたのを覚えています。

これがウワサにきく「老眼」か!

と迫りくる老いにビビ・・・りはしなかったんですが、若いころから度のきつい眼鏡をかけていて、矯正視力で1.5位見えるようにしてもらっていたのをずっとかけていました。

コンタクトレンズの時代もあったのですが、その時も度数は同じにしてもらって、よく見えるもんだから、相手コートの人の表情も見て予測したりとか・・・してないか。(そんなに余裕ない)

ともかく、そのころにスポーツ用のフレームも探して、オークリーとかは無理だったけど運動するのに軽くて変形に強いものを手に入れることができました。

それで、その時にその老眼についても検眼の先生にきいて、検査をしたところそれほど老眼は出ていない、矯正が強すぎるからでしょう、ということでレンズの度を低くしてもらったんです。

そしたら夜のレッスンがちょっと支障が出るくらい見えない感じがして、2週間くらいで保証を利用してレンズを元の度に変えてもらったりしました。

家では度がきついと近くが見えなくて、本が読めなかったりしたので、度を弱めた「家用」の眼鏡を新たに作り、初の2台持ち?をしていました。

 

それから3年近くの間、徐々に弱いほうの度でも目が慣れてきてテニスの時にわざわざスポーツ用のほうにしなくてもどうにかなっちゃう感じになったのですが、ここ半年くらいはまた夜のレッスンの時に見えてる景色に立体感がない感じがして、ボールが飛んでくるときにちょっと緊張するようになったことに気づいちゃったんです。

 

そしたら度のきついほうの眼鏡だとやっぱり調子がいい。

 

それで日常の運転の時なんかも度のきついほうを使っていたら、やっぱり家に帰って交換するのが面倒になってきて、でやっぱり手元がよく見えない。

そこで、100円ショップの老眼鏡があることを思いついて、買いに行ってみました。

コンタクトはしなくなったんですが、老眼鏡として耳にかけることができるものと、あとは眼鏡の上からクリップオンするやつを買いました。

お店で老眼の強さがあるのを知って、どうせまだ初心者(?)だから一番弱い奴だろうと思ったら、いっこ上の度でした(笑)。+1.5。

 

これがまたいい。

 

クリップオンのほうを眼鏡につけておけば、遠くのテレビを見るときは跳ね上げておいて、手元で携帯やiPadを見るときにはレンズを下ろす。

老眼用って凸レンズだから、大きく見えるとか、最高!

勉強机で絵をかいたり、考え事をしてノートをつけているときなんかも手放せません。

 

ホントは眼鏡かけるのやっぱりイヤなんですけどねー

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 01:15 | コメントをどうぞ