日別アーカイブ: 2018年10月17日

タイミングの取り方

レッスン中だと、ちょっと言い方が乱暴かもしれないけど「タイミングは計るな」と言ってしまいます。

大概、ボール打ってる最中に「ちょっと躊躇する」ようなしぐさが見えると、そういう声をかける…かな

ちゃんと考えると、打点のタイミングを逸したらもうショットは上手くいかないので、タイミングを合わせられないと困っちゃうんですが。

私がそこでそうやって言うのは、タイミングを取るのが「打点」じゃなくて「動き」にしようとしている人に対してなのかなと思います。

「力を入れればラケットが速く動いて打点を合わせられる」みたいな感じのスイングの人か、

腕の動きがボールの動きとシンクロするようなタイミングの人…かな

バウンドって回転とかバウンドの入射角度とかによって変化しますし、それがプレーヤーの待っているタイミングと同じかどうか、というのは経験値の高さによっては曖昧なものでしかないと思います。

私の場合はスライスしか打てなかった時代にライジングでとらえるイメージが強くなりすぎちゃった感があって、たとえば試合の会場でサーフェスが合わないともう打点に合わせられない、なんていう暗黒の時代が長く続きました。

やっと、主戦場となるレッスンのコートがオムニコートという環境になって、はじめて「突っ込まないで懐を広げて待った方が」安定する、というかバウンドに対応出来る、という感じになってきたと思います。

で、それに慣れて来てからは、なるべく早く引き終わって、懐が広く空いているような状態=いつでもスイングを開始できるような状態を作るように心がけて来ていますし、同時に前に突っ込むような姿勢も注意して矯正してきました。猫背そのものはなおりませんが。

 

ネットの向こうからボールが飛んでくる、というのがまずプレッシャーになりますよね。

ボールを打ち返すなんて、自分にとっては呼吸するのも一緒…なんてプロ選手にでもなって吐いてみたいセリフかも知れませんが、何年やってもそんな風にはなりませんでした。

ミスしないように、とか、いい球をしっかり狙って、というのが動きを固くしますし、そのためにボールをよく見る。

ですが、そうすると足が止まります。

足が止まるのは、止まった方が注意深く見れるから。

で、足が動きをやめると、腕がボールに同調しようとします。もちろん、ボールが動いて(飛んで)やってくるのを、よく目で見るわけです。

でも、よく見るのは勿論いいんですが、バウンドってたいがい自分の目の前の1m~5mくらいの距離じゃないでしょうか。その後の反応で対応できる、と言っても相当動きを早くしないといけない。ようするに難しくなっちゃう、という事なんですね。

だけど経験上、バウンド前の軌道が、バウンド後のボールの動きを支配しているので、見ていれば傾向はつかめますね。だから、その時にある程度の許容範囲を持ったような形にテイクバックを終わらせておくといいわけです。

それって上腕が上がって腕を振り下ろせる状態、が最低条件だと思います。肘が体側についていると、結局軸ごと動かして不安定なスイングになりかねない。

 

 

その辺まで書いておくと、リズムをどこでとるといいのか、という矯正の事に考えが及ぶようになります。

タイミング、というか、「打球リズム」って足が担当だと思います。

試してみるとしたら、腕を大きく広げた感じがするくらいのテイクバックを、ボールを見た瞬間くらいにスパッと終えて、時間を余らせてスイングを始められるようにしてみる

それが上手く出来ないというか、よくわからなかったら、

逆に、足だけバタバタ動かしたままで、止まらないつもりでボールに合わせてスイングする。

これをやると、結局スイングする時に踏ん張りたくなって足を止めるべきタイミングがわかったりします。

腕の方は、当たったら飛んでいくであろうボールをイメージ通りにとらえる為だけに使うので、その他の体の部位(脚を動かして移動する、重心の移動をしてスイングを合わせる)が打点の位置を調整する役目をしてくれることになるので、むしろフォームは良くなるはず。

ボールをよく見て、タイミングを計って、が上手い人とそうでない人の間ですこし差があるってことなんでしょうね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:48 | コメントをどうぞ