錦織圭選手の、ATPツアーファイナルはラウンドロビンにて終了となりました。
これまで見たことがないほどボールをコントロールできないようなテニスで、本人もコメントで「ボールの感触がつかめないまま終わった。納得できない状態」と言っていましたね。
ボールはツアーの終盤には、このツアーファイナルに使われるボールである
HEAD ATP
を使っています。私も一時期だけこのボールを持っていてレッスン等で使っていたことがありましたが、HEADのボールってちょっと重たい。公認試合球(今でもそういう言い方するのかな)であるこのATP もそうですし、練習球の「PRO」もかるくノンプレ?って感じることがあるくらい重い。
メルトンや空気圧などの耐久性などはよくて、なんか「高級感」みたいなのがすごくする。とくにATP は4個入りの缶がゴールドで、そういうのも雰囲気出してます。
ハードコートで使うと、バウンドが高い感じがして、強いボールを打つ人の相手をする時は大変だったように思います。
プロの選手が打つボールって、バウンドがすごく強い。トッププロの打つボールはそんなに経験ないですが、元全日本4位の杉山プロ(記一プロ)のボールはなんか石ぶつけられてるみたいな打球感で打つとラケット持ってる手が痛かったし、インカレ経験者っていうだけでボールは凄く重たい。
勉強した結果ですけど、インパクトの腕の形が強い形ってあって、彼らはほとんどそれが理想的な形で出来るレベルの人たちってことなんでしょう。軽々とそういうボールを打つし、打ち返します。
私は現在インドアのオムニコートのスクールにお世話になっていますが、乾いた砂が寄っている所なんかはよく、イレギュラーバウンドがあります。上級クラスとかになれば、それなりにスピン量やスピードなどもあって、プロ選手並み、ってことはなかなかないかもしれませんが、バウンドが変化するのは厄介なものです。
ボールコントロールの感覚って、スイング中ラケットを握っている手の中に「ボールを捕まえた」ような感覚ってあるじゃないですか、スイングの軌道の中にボールが上手く入ってきてくれると、スイング自体が先に狙いのある形をしているので、「ボールがスイングの中に入ってくる」ように捕まえる感覚があると、それだけで狙い通りのボールが打てるものなんです。
バウンドの軌道が合わない時ってそうやって「うまくつかむ」はずのボールがちょっと違う入り口から入ってくる感じになる。そうすると「ちょっとズレた」から「まさかそんな方へ」までのミスヒットになる確率があがってくる。
で、ラケットにはたいがいの場合当たるんです。
当たるけど、スイング軌道と面の角度に、ボールの軌道があっていない、みたいな感じになるはずなんですね。
それを合わせるのに、グリップの位置と面の位置っていう角度の関係をいじることが私の場合は多いです。
テイクバックの時には、ボール軌道に合わせたインパクトの形を手と腕でなしているはずなんですが、それが威力があるとか、伸びてくるなと感じたら、ヘッドを立てるようにしてみたり、あるいはグリップの方が上がる形にして受け止めやすくするとかっていう工夫を事前にしておきます。
もともとが想像とちょっと違うな、というバウンドに合わせる事になるので、最初のうちは「試験的に」?こんなもんでどうかな、っていうことからやってみるんですね。
それが合ってるな、と感じられるようになったらもう安定し始めるだろうし、自分も安心できる。
昔はそういうのが出来なくて、スライスしか打てないからスイング軌道も変えられず、試合に行くとサーフェスとバウンドが気になって気になって仕方ありませんでした。
昔に比べれば、良くなった方かと思いますけど、そのころの記憶があるので、やっぱりバウンドが変わるコートって苦手です。