月別アーカイブ: 2018年12月

トッププロ

テニスを始めたころに、あこがれていたプレーヤーって、もちろんテレビでみるようなトッププロでした。

高校生の頃は、J・コナーズ選手がものすごい好きで、プレーが熱くて観客を巻き込んで盛り上げてくれるショーマンシップや、あきらめずに走り回りながらしたたかにポイントを奪っていく姿勢などがものすごく好きでした。

レンドルがものすごく強い時期でもありましたし、87年にはビランデルがトリプルクラウンを達成するなど絶好調、という時期も。またさらにグラフのゴールデンスラムも目の当たりにして、群雄割拠の中に、光り輝くベストプレーヤーが存在していました。

 

彼らのプレースタイルは今よりももっと個性が強く出ていて、それがテニスを見る人たちをわくわくさせてくれていたのは言うまでもありません。

 

コナーズが、もう私も社会人になったころだと思いますが、東京に来て親子の一般プレーヤーを相手にゲームする、という番組があったように記憶しています。

その時の、まるでコートを歩きながらでも打ち返しているような、どこへ返してもそこにコナーズがいる、という滑らかな動きにもびっくりしましたが、つねにネットの上15センチくらいをびったり通るその正確なショットには絶句しました。

ラケットのどこをどう振ったら、あんな風に精密にうてるようになるんだろう、って全く想像がつきませんでした。今になったら、そりゃあ数球の間くらいで、そんなに激しく走り回らないでいい状況だったら、そこそこできるかもしれませんが、当時は自分の感覚も、それにラケット自体も自由に動かせるような代物じゃなかったように思います。

 

いまになっては、この人が一番現役から落ちない能力を保っている、と思われるJ・マッケンローは、当時からどうやってそこのボールをあっちに打てるようになるのか?試合を見ていてもたびたび「?」が出てきちゃって想像がつかないプレーをしていたのを覚えています。

テレビ画面だけではどのくらい速くネットに詰めていくのか想像がつかなかったのですが、ほんの2歩くらいで驚くくらい進む。エドバーグとマッケンローの鋭い詰めは、いまだにどうやっても再現できないものだと思います。

グッと詰める足元に、見事に沈んでくる相手のリターン。ひるむどころか躊躇することもなくハーフボレーをスイングするようにしてベースライン際のコーナーにエースを奪うマッケンロー。

解説していた渡辺康二プロも舌を巻いていたように覚えています。

リスキーなショットが、彼にとってはリスクにならない、そんな相手がネットの向こうにいたら、そりゃあ嫌になろうってもんですよね。

現代ではフェデラーが、それをさらにおかしなレベル?にまで引き上げたようなタッチを見せてくれますよね。

あんな強烈なラリーを、ほとんどすべてベースライン上でさばきながら相手をしっかり振り回せるなんて、どんな人間がそれを真似してできるっていうんでしょうか?

ほとんどハーフボレーみたいなタイミングのショットを、きっちりスピンをかけて重たい当たりにしてみたり、ダウンザラインにピッタリのせたりする。

意味が解りません。

 

形としての真似事なら、乱打中に後ろ下がるのがめんどくさくて、はずみっぱなにスイングを合わせることもありますけど、シリアスなゲーム中に、そのタッチを使うことはあってもコーナーへ、ましてストレート方向へなんて私は打たないと思います。

 

そういうのを見ると、プロとして勝負するってこういうプレッシャー(自分がミスをして失点するかも)のなかで、いかに危ない橋をきっちりわたり切るか、みたいなことをやっているんでしょうね。

基本、テニスの試合って相手に自分のショットを打たせて、またそれを打ち返す、ということを勝負していると思いますが、プロの勝負って、「いざ勝負!」っていうときには絶対に触らせない!くらいのボールを平気でたたきこんできますし、またナダルみたいなやつがそれをがっちり返してきたりする。

大会に出て強さを誇れるようなプレーヤーって、例えば市民大会や県大会のレベルでもやはりいると思いますし、そういうのを楽しんでいるのかな、と思いますが、プロってやっぱり精度とか見ている側のスリリングさ、って全然違う。

 

有明でマレーの試合を始めてみた時は、瞬間移動したのか?っていうくらいその展開からその動きかい!みたいなのを見ましたし、世界のトップってやっぱりどっか人間じゃないんでしょうね。

 

まあ200キロのサーブって、実際にコートに立ったら私には見えない速さでしたから、アレを返せるっていうだけでもすごいことなんだなと思います。

 

最近ではプロの試合でも、展開の内容とか、プレーヤーが持っている戦略のことを考えたりだとかしながら見る楽しみが増えてきている私ですが、プロの試合ってやっぱり見ているだけでワクワクする。

スーパーショットにはやはり目を奪われるし、それをどうやってやってんのか、なんて自分の身体じゃないところに想像を置くのも面白いですよね!

 

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:09 | コメントをどうぞ

さらにCX200チューニング顛末記

今月になって私の「相棒」となったDUNLOP CX200。素性はもともといい子ですが、2本そろえたりとか、細部にこだわった究極につかいやすいラケットにする目的もあってチューニングを施します。

一本目と、その1週間半後に届いた二本目。

一本目は、6日目にだいたいベストのセッティングが出た感じでした。

手のひらの中に重さがあって、ヘッドまでの長さがスムースにパワーを伝えてスイングが走って行くような感じになるところをつくりたい、という感じでイメージします。

たとえばトップ寄りにバランスがあり過ぎると、ヘッドだけ走っていっちゃって押さえが利かないとか、グリップ側に寄り過ぎるとフェースがどこを通っているのかわからなくなって真ん中にボールを当てにくいとか、そんな感じがちょっとでもあると「やりなおし」になります。

レッドテープをどこに入れるのか、という作業が主になるわけなので、貼ってはがして・・・を繰り返していくうちに納得のいくところがわかるようになる、みたいな感じです。

手で持った感じのスイングバランスの見方というか、目標を立てるイメージですが、今そのラケットのどこにアクセントのあるバランスをしているのか、という事がまずわかるように素の状態で軽くスイングしてみます。

イメージの話なのでラケットから離れますが、例えば一升瓶の中に水とか砂とかが「ある量で」入っているとします。

ビンが真っ黒で中身が見えないとしても、もって振ってみればなんとなくどの辺まで内容物があるのか、わかる感じがすると思います。

例えばそれが、中身が層になっていて、発泡スチロール・石、おがくず、砂という順番で入っていたとしたら、軽いところと重いところが振った感じで何となく何がどの辺にどのくらい、というのがわかる気がする、というようなものが、ラケットの中で感じられるかどうか、という事をみます。

 

一本目の個体は、グリップをレザーにして、エンドを高くするために幅を狭く切ったオーバーグリップを巻きつけた分だけ、元の状態よりもグリップ寄りに荷重が寄ります。

それだけでよくなっちゃうことも、一度試打して惚れたラケットならよくあるんですが、この子はどうも、スロートのあたりが軽くて、何となく振ったスイングにすこしだけヘッドが遅れるような感覚がありました。

そこでスロートにレッドテープで荷重。約2g?かもう少しくらい。

ヘッド部分にはもともとアクセントがあった・・・バンパーガードの重さがわかる程度・・・ので、ヘッドの重さに手首をしならせて遅れてこないくらいのイメージになったところで取りあえずのOKを出しました。

ストリングはG tour Ⅲ。42ポンドでした。以前のCX2.0にくらべてフェースセンターのパターンがやや密になっているせいか?回転がかかるところがトップ寄りになっているのと、真ん中だとややフラット気味に抜けていく感じがあります。このテンションは私にしては少しゆるめな感じで張り上げたのですが、もう3ポンドくらい硬くても良かったのかも?それは次回に試してみます。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:05 | コメントをどうぞ

CX200 チューニング顛末記

もともとの素性のいい(私と相性のいい)ラケットと出会えたとしても、一本だけにならないように、チューニングを施します。

ひとつのよい個体を自分で納得のいく方法で仕上げておくと、どこをどういじれば自分の好みのラケットとして振り切れるようになるか、あるていど把握できるようになりますから、もう一本を手に入れた時にもカップリングをするときに目標点を定めて作ることができます。

そんなわけで、約2週間経って私のCX200 も2本目を手に入れることができました。お小遣い制なのでなかなか2本も新しいラケットをそろえるお金が…(笑)

商売道具なんですから、やっぱり1本てわけにもいかないですもんねー

さて最初の一本目になったCX200は、ややトップバランス?なのかも、という一応の自分の印象をアタマに入れて、グリップをレザーに変えて、これで約7gほど、元のシンセティックグリップよりもグリップ側の荷重が増えたことになります。

後でわかることなんですが、このレザーってのが厚みとか重さとか、けっこう商品によって違う。そういう知識は持っていましたが、どの銘柄がどんな感じ、とかそんなにわからないんです。昔はfairwayのレザーグリップこそ最高!とそこにこだわっていた時期もありますが、こないだ見たら4000円オーバー!いや無理無理!そんなの買えないって。。。

最近は、データを取らずに手で計ってもいけるくらいにセンサーが(自分の手のセンサー)仕事を覚えちゃった感があり、全体の重量が5gくらい違っていても、振った感じで「よし、同じ!」ってわかるとスイングウェイトがドンピシャか1くらいしか変わらないことが多いんです。私の場合、304~306kg/mという表示が出るくらいがいつも使えると感じる数値。今回は測定していません。

 

 

以前よりも私の好みは、若干トップのほうに重みを感じていたほうが良い傾向になるようになってきました。トップスピンを扱えるようになればなるほど、そういった傾向に好みが偏ってくるようになりました。

こだわりは、野球のバットのようにひゅっときれいにヘッドが回ることです。そのためにグリップエンドはかなり高くしてあって、手の中でうまくヘッドが回っていくのを感じることと、それが手のひらにきちんと密着した状態で芯をとらえれるようになることがラケットを自分のものにしていく過程で目指していることです。

 

一本目のほうは、昨日今日になってやっとセッティングに自信を持てるように仕上がってきました。ストロークの振りぬきやすさと、ボレーのようなショートスイングのときの安定感のでるところ、という求め方をすると、私の場合には本当に1ミリくらいの調整でバシッと決まったり外れたりします。

すごい右手がワガママになってるなぁと思います。

まえのCX2.0はその狭い許容範囲の中に3本のラケットを作ることができたので、かなり良かったわけですが、強いボールに対してボレーをするときに手のひらが、というか手のひらの中の骨が痛い。これはフレームを硬く感じているせい?か、衝撃を受け止めていい感じのボレーを打っていても手の骨が痛い。

CX200はそれが不思議と痛くない。これはフレームの素材感に感じますが、それもあるかも、とプラスして若干変更のあったストリングパターンのおかげのような気もします。

スロートの根本あたり(グリップ側)に3g程度の重りと、フェースに非対称になる感じですが1gずつフェースの位置や動きが分かるようにレッドテープを貼っています。

 

2本目のほうが、フレームそのものが重くて、ヘッドが重いのかもしれません。計測も比較もしていないでいきなりナチュラルとポリのハイブリッドでストリンギングをしてしまったために、ガットが重たいのかフレームのバランスがすごくずれているのかがわかりません。

 

元グリップをレザーに変えたのも、一本目はショップのオリジナルのノーブランド品で、何代か使いまわしているものを再利用したのに対して、2本目は「Gamma」のレザーを買って巻いたので、どこの個体差が出ているのかつかめないまま仕上がってしまいました。

おかげで前回のこのブログで書いたように重さだけで計ると9gも違う。

振った感じはそんなに変わらないように作ったとしても、この差はさすがにラケットの長さを考えると明確にわかってしまう。

なかに重りも少し入れているので、それらを外しつつ、ゆうべもう一度両者を使い比べながら調整しました。

重りを外したりしましたが、それでもガットの重さと、Gammaグリップがたぶん一本目のレザーよりも重たいのとの差があって、両者の打った時の感触は明確に違います。

 

時間が無くなっちゃったので、続きはまた帰ってきてから。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:49 | コメントをどうぞ

Dunlop CX200にラケットチェンジ

11月のことでした。

某所でレッスンのために訪れたコートで、友人が手にしていたのは、発売前の「Dunlop CX200」。私が使っていた、「Srixon revo CX2.0」からの後継機種。

ニュースになっていたのは知っていましたが、私の2.0はチューニングもうまくいき、カップリングされた3本のラケットはどれもセッティングを変えており、使い分け方もわかってきていた、お気に入りのラケットでした。どれを持っても同じように使えて、ストリングスやテンションを変えてあるので、とても良い環境でテニスできていたと思っていました。

 

「永木コーチ、貸してあげましょうか?10分くらいならいいですよ」という声がその時にかからなかったら、そんな決断をしていなかったでしょう。

12月7日、発売日とともに私の手元にCX200が。そして昨日、2本目が届きました。

相当、気に入っています。

2.0の操作性に、フレームフレックスがすこし柔らかくなったせいか?素材の良さを感じさせるしっとりした打球感。それでいて兌換の重さをしっかりと伝えてくれる適度な薄さとしなり。

そしてストリングパターンの小変更もあったらしいのですが、おなじ16×19ながら、センター付近がやや密で、しなり方の変わったのに合わせて?球離れがすこし早くなっている感じがします。グッととらえつつスパーンとはじき出すような、気持ちのいい射出感。それが手に残った感触がだるくなくて最適に感じます。

試打したほんの数球目から、私の右手がヨロコビにわなわなと震えていました。

そんなラケットとの出会いって、たぶん20年ぶりくらい。

かつてそんな体験をさせてくれた名機とは、

Wilson Pro Staff 7.1

という、シュテフィ・グラフが使っていた黒いウイルソン。日本で未発売だと聞いて、ミーハー精神で打たせてもらったら一発で感動してしまってすぐに買ってしまったラケットでした。

ついこないだまで家にあったのに、オタク会議以来どっかにいっちゃいましたね。。。どこいったんだろ。

2.0に比べて、いまのところは一週間とちょっとですが、スピンが思ったようにしかかからない。思っていなくても自然に収まってくれた2.0の感触には、もうちょっとで到達します。

2本目にはナチュラルとポリのハイブリッドにして、すこし冬場のボールにも対応できるようにタッチを変えてみようと思って、持ち帰ってすぐに家で張り上げました。まだ打っていないんですが、テンションも1本目のセッティングよりかは上げてあって、むしろこれでいいだろうと思って張ったんですがどうでしょうか。

 

ちなみに1本目は G tour Ⅲを42ポンド。硬く張ると固く感じそうなイメージがあったので、ちょっと逃げたつもりでのセッティングですが、まあ初めて使うので、もうちょっと様子を見てからまた考えて張り替えます。

ポリは自宅に在庫もあるので、まだ何とかなりますが、2本目につかったハイブリッドはそこそこ高価なもので、もし気に入っちゃったとしてもその通り使い続けるわけにもいかない懐事情が。。。

気に入っちゃったらそれはそれでボールの入ってくる感触とか糸が動く感触とかが伝わってきたようにイメージしながらどうやって在庫でコントロールするかがオタクの腕の見せ所。

 

 

 

さいごに「コレやっちまったなぁ・・・」とおもっていることも。

2本目でストリングスの種類も太さも変えてしまったので、バランスの調整がうまくいっていません。

重量を計ったら、一本目は328g、二本目は337g。。。ナチュラルが重たいことは想定済みでしたが、5g程度の差で収まると思っていました。

 

おそらく、リプレイスメントグリップを巻き替えたところで、使っているレザーの銘柄を合わせなかったことも原因だと思います。

フレームの個体差もやっぱりあると思いますが、重量をそろえるよりも使用感をそろえることにこだわりたいですが、9gはでかい。

どっちがどっちだか、持ってもわからないくらいにしたいんです。

ま、こういう期間も楽しくて仕方ないんですけどね!もう元のラケットに戻れなくなっちゃったし!

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:59 | コメントをどうぞ

トップスピンもスライスも

テニスを教えるのは、けっこうむつかしいなとずっと感じながらやってきていまして、それが私がまじめに勉強を続けているたぶん最大の理由かと思います。

 

トップスピンを打てるようになりたい人もいるし、スライスを打てるようになりたい人もいます。ラケットをぎゅっと固定して後ろから前に振るだけのフラットでずっとテニスしている人も見かけますし、バックハンドはヘッドを下げて力を抜いて当てるだけをするとスライスと同じ回転でボールが飛んでいくので、それをスライスだと思っている人もいると思います。

 

トップスピンは、弾道の高さや、狙った深さに対してイメージを持ちやすく、ネットを越えてコートに落とすという、テニスをする人がコントロールの仕方を覚えていくにはすごく便利な安全球です。

試合に出ていくようになれば、かなり強く打ってもコートにボールを収めることができるショットが欲しくなります。それはトップスピンがあるほうが、武器を備えたような感じがするはず。

若いころはスライスしか打っていなかった私が言うんですから、そりゃあ欲しい人にはめちゃめちゃほしい技術じゃないかと思います。

 

スライスは、トップスピンのスイング軌道に合わないようなバウンドのボールが来たときに、相手のコートに甘くならないように返せる、便利なショットです。

深いバウンドに、タイミングの速い打点が来そうなとき、後ろへ下がって打点の位置を合わせられればいいですが、そういう時間をもらえていないようなときにサッと面を合わせて浮かさないように低く深く返すこともできるのがスライス。

 

または、バウンドの位置が遠くてかなり落ちてきていて、前の打点になるときにもトップスピンでは強く当てることも深く返すこともできないようなときにスライスは低めにゆっくりとか返すことができます。

ロビングやドロップショットもスライスをもとにする方が覚えやすいし、ボレーのタッチにも役立ちます。また、この感覚がしっかりある人ってサーブが上手な傾向が強いものです。

 

打点に幅や奥行きを持たせてくれる、ということがどれほど自分のテニスの対応幅になるか、わからない人にはわからないままだと思います。

 

トップスピンやスライスを教える側のコーチも、その効能や助けになるシーンでこうやって打てば、ということを含めてそのシーンの練習をすることで、応用の利くようにもなると思います。

 

手投げの球出しや、そこに止まってスイングの練習だけをすることが、頭を混乱させて技術を身に着けにくくすることもあると思います。もちろんゆっくり理解しながら覚えたい、ということもあると思いますが、実際に使うスピードでラケットを動かしてみることが、いちばん実践的ですぐに使えるイメージを持たせやすくなると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:01 | コメントをどうぞ

おかげさまで忙しめ

多忙、というほどではないですが、休みはおかげさまでしばらくありません。

スクールにお世話になっている4日間と、火曜金曜日曜はフリーで活動しておりますが、この間を空けて外でレッスンする、というのはまた気分が変わるもので、「ずっと休みなく会社に出ている」というような悲壮感のある毎日ではありません。

それに何より、フリーのレッスンの方はプライベートレッスンのオファーを頂き、お客様の方から私の指導が欲しい、というありがたい時間でもあります。

また、スポ人さんの企画で日曜日に月2回のイベントレッスンをさせて頂いていますが、満員であったりなかったりはあるものの、新しく来てくれるジュニア達も、リピートで何度も来てくれる子も、私にはいい刺激になるし、また次の機会までに勉強しておかなきゃ、という気持ちにさせてもらっています。

何よりもテニス業界には「おかげさまで」勉強するきっかけや刺激をいただいています。

もう30年前・・・18歳でアルバイトコーチからの生活ですが、私自身が何も持たずに業界に入ってしまったものですから、こんなに続けてこられてしかもいつまでも楽しめる仕事ってないな、と思います。

インドアのスクールでコーチをするのが長かったこともあり、週に200名様くらいの在籍者を担当させて頂いている事がコーチの仕事のスキルを上げるのに、いちばんの材料だったと思います。それだけ私も毎日一生懸命だったと今だから言うこともできると思いますし、逆に当時は不勉強な面もあったともいえます。

 

テニスの教え方?というかコーチとしての仕事の「正解」ってないんだろうな、と思います。

あるのは「最適解」かも知れませんし、「タイムリーさ」かも知れませんし、「楽しさ」かも知れません。

要するにそういうのは、お客様の方が求めているものをこちらで見て理解し、話を聴きながら一緒に出来そうなところから取り組み始める、という事なんだと思います。

一息にレベルアップするほどの上達ってできないですし、プレーヤーとしてのお客様の方だってある日突然一本もミスしないとか、試合でエースを量産できるようになったとかってことにはなりません。

取り組み始める、という事が「上達の光」がみえそう、という期待だと思うし、少しずつでも成果が出てくれる、という事こそ楽しみだと思います。それを仲間がいる中で披露したり、ゲームで目立つとか光れる時間を作れるようになるのも楽しみかと思います。

「押し付けるような教え方」が良いとは思いませんが、ある程度コーチの中に主幹となるビジョンがないと、お客様を行きたい方に導くような仕事ってできないと思います。

だからお客様の方でもコーチを選ぶと思うし、コーチは自信を持たないといけないだろうし、だから勉強はし続けないといけないんでしょう。

道に迷ったら、詳しい人に聞くのがいちばん早く到達できそうなものですものね。

 

もう年の瀬ですが、自分にもっと出来ることが増やせないか?出来そうなところから新しい扉を発見できないか?模索しています。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:52 | コメントをどうぞ