日別アーカイブ: 2019年5月25日

初めてはきんちょうする

youtubeに投稿するようになりまして、おかげさまで「実際にレッスンを受けてみたい」をいうオファーをすこし、頂けるようになりました。

これまでも色々なお客様を見させてもらってきましたし、スクールでは体験レッスンに来られる方も多々いらっしゃるので、「はじめて見る」お客さまって、そんなに苦手という意識はありません。

また、あたらしい勉強ができるという点では、すごく見させてもらおうっていう気持ちもあるんですね。ラケットの握り方やそれに合わせた身体の使い方、またはどんなふうにボールを見て反応するか、と言うのを見ると、その人の身体の内部で起こっている反応を見ることが出来るような気がします。

もちろん、言葉で言い表せるものばかりではないので、一緒にラケットを持ちながら「今こんな感じでボールタッチしますよね?」というところから、それを「こんな感じで」って伝える時間は、コーチとしては凄く楽しい。

しかしながら、急にここんところ「YouTubeをみて永木コーチにお願いしたい」というオファーが幾つか来ただけで、なぜかその方が「先に私がどんな人か」を知って、それから来てくれるということにナニカすごく緊張する感じになっています。

私が画面の中でどんなふうに映っているのか、捉え方は人それぞれなんじゃないかと思っています。

特に私は撮影の時にキャラを作るようなこともしないでやっていますし、友人からは「本当にいつも通りのナガキさんだよねー」って逆に感心?されてるようなコメントももらったりしていますから、緊張するようなことも無くていいのかもしれないんですけど、実際にそういうオファーをもらうと、やはり最初のメールをいただいた時点で緊張しますね~(笑)

ただ、お会いしてご要望を聞いて、どんな具合なのかを実際に見させてもらうと、思った事しか言えなくなるので、その辺からはいつも通りに戻ります。

経験上、癖の強い人の癖を直すことは今まで成功したことがなく、その独特のリズムの上で出来ることを考えたほうが良かろう、とかっていうパターンになることも少々ありました。

たいがいは、体ってこういう構造だし、ボールとラケットの力学的な条件を考えるとこんな風にスイングを作ったらいいんじゃないか、ということをその人のボールの打ち方と、その方がどんな風に自分のイメージを持ち、そのうえでどんなショットを打てるようになりたいのかが聞ければ、一生懸命考えます。

頭の中には3D?というかその人が動いているイメージとか、手の中にボールを打った感覚がどんな風に宿ればいいかをイメージするところから、欲しい要素や、ボールへのアクセスの仕方なんかを説明していくようにしていきます。

ボールってまっすぐ見ているだけでは見えない事もあったり、体をひねったり後ろへ向いたりすることで腕の使い方が変わることが凄くあるので、慣れないと出来ない事も、上級者のテクニックの中にはあります。

ボールやラケット、またスイング中の自分の動きに意識がある人は最初っから上手く見えて、例えばタイミングをボールに合わせないとスイングが始められない人や、力を入れると凄い速さのラケットが動く、というような印象の人(ジュニア初心者などはそんな感じが多い)には、動きのイメージが出来ないと何も始められません。

聞く耳には知識を入れていっても大丈夫なんですが、このレベルの人は聞いて納得してもまずできません。自分の体を操縦しなれていない。

人間、自分では無意識に出来ている事がかなりあって、そんなもんだろうって勝手に体が対応しちゃうことが多いものです。

たとえば、二本の足で立っていることだって、どこの筋肉にどうやって力を入れると倒れずにいられるのか、なんて意識しないですよね。

ラケットって5本の指でぐわって持って何となくボールに合わせて振ればどうにかなるんだろうと思っていると上手くいきません。

上手い人ってそこに感覚があるんですよね。スイング中のラケットがどっちに向いていてどこを走ってやってくるのか、それが飛んでくるボールに合っているのかいないのかも、先に準備されたものになっているはずなんです。

飛んでくるボールをよく見ているだけではなくて、そのボールを見ながら準備する物の最適解は何かを先に準備出来るようになっているという事。

瞬時にその判断が出来る、という事が基本をやりこなしているという事であり、判断通りの準備が結果を外さない、ということはその人にはパターン認識ができていて瞬時に引き出しが開くようになっている、という訓練されたものの上に出来ています。

最初は緊張するものなんですが、やっていくうちにどんな人でなにを求めているのかがプレーに表れてくるようで、すごく楽しくなってきます。

今後はホームページなどを整備して、そういう人たちをもっと受け入れできるようにしていきたいとも思っています。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:23 | コメントをどうぞ