いま、ナダル対ベレッティーニの1セットめ3-3です。
ということは、その前の試合は終わっていまして、メドベージェフが初の決勝へ!
フェデラーを倒したディミトロフにストレート勝ち。
去年の東京の優勝(決勝の相手は錦織)で、こいつはやべえのが出て来たな、って思ってたんですけど、それは彼のフラットっぽいショットから。
なんか鋭く小石をぶつけてくるような、返球のコースを狙いにくくされそうな深いショットを続けざまにテンポよく打ってくる。
姿勢が悪いんだけど、それが普通みたい。追い込まれた時の姿勢が普段のショットと変わらないので、走らされてギリギリになっても精度がおちないっていうか。
ディミトロフは、こういう相手でも調子のいい今大会のような状態のときは、敢然と打って出ますよね。こんな彼は2017年の全豪以来に観る気がします。
あの準決勝のナダル戦はものすごかった。しかし、こういう渋いというか、お互いに耐え合うようなプレッシャーの中だと、シングルハンダーの方が若干きびしくなる、というのが今日の試合にも出たような気がします。
要するに、バックハンドのダウンザラインの精度がちがう。そこを空けて狙わせても、両手の方が分がある分だけ、勝負所で躊躇しちゃうことがあるんじゃないかって思います。プロはそんなことないんですかねぇ
そしてナダルなんですが、こうしている間に5-4。あ、5-5ベレッティーニがキープしました。
魅力的なテニスですよね。豪快でいながらクレーコート育ちっぽい戦略を持ってしっかり相手を動かしています。イタリアの選手ってクレーっぽいけど思い切りのいい選手が多いの?フォニーニも今年ナダルから勝ち星を挙げていますし・・・
しかしナダルってキープがうまい。長いラリーを仕掛けてくるかと思いきや今度は先に振ってきて圧倒的なポイントの奪い方をする。相手がどこのポジションにいればいいか、まったく落ち着かせてくれない感じです。
ほら、5-5からラブゲームキープ。こういうプレッシャーをかけますよね。
ベレッティーニの方も、ナダルのスライスのストレートに、どうにか攻撃的なショットを合わせたいんですがそこで割とミスをしている。このゲームまでは「挑戦する」って感じでミスをしても前向きにとらえている感じもします。
ちなみにこれ、かなり拮抗してますから、このセットの次でナダルがどのくらい戦略の変更ができるか、そこがカギですね。ベレッティーニのほうがなんか若くて体力的に自信がある感じがします。ナダルはサービスゲームで優位を譲らない限り相手にプレッシャーを与え続けられる半面、若い相手には体力的にとか攻撃的にとかっていうテニスの要素でナダルに重圧を掛けることができます。
ほら、タイブレになって5-2ベレッティーニ
さいしょにダブルフォルトで入ったのでナダルはちょっと苦しかったです。
セカンドセットの流れ次第ではあるかも~
メドベージェフは、低い打点からの低い鋭いショットでの切替しがキッツいので、ナダルやベレッティーニのスピン量の多い、走ったところで高い打点を強いるような深いショットとかにどう対応するのか見てみたいです。
でも(見ながらなのでついそう言っちゃう)、だからこそナダルの方に「やっぱりナダルだから」って思っちゃうんですけど、この現場のアーサーアッシュにいるお客さんの多くと同じようにベレッティーニに上がって欲しい気持ちもあり有ります
ナダルがおいつきました。6-6
これなんだよなぁ。勝負どころの渋いところで、決して強くはないけど絶対に甘くならない返球で勝負どころが決まります。守りのショットを強いられてもナダルのショットは強くないならいやらしいところへ。
ベレッティーニは強打で相手を下げておいてのドロップが効果が高かったんですが、このプレッシャーの中でドロップをミスします。
ナダルのフォアが活き活きとしてきました。7-6でナダル。もう一本がベレッティーニののサーブです。
攻めるベレッティーニのフォアがロングアウト。セットはナダルに!
むむむ。。。ナダルか