ラケットにすごく興味もあるし、古いラケットのうんちくなんかも語ることができたら、カッコいいだろうな…なんて思うこともありますが、集めるのにもお金がかかる。。。
そんで、ラケットスタジオさんにいくと、坂本師匠はウッドラケット中心らしいですが、かなりのラケットを集めてらっしゃる。
ほかにもジャズがお好きだったり、大戦中の戦闘機のプラモを全て集めて作る趣味があったり、ジャズ好きの王道でもあるオーディオへのこだわりもハンパない。
お話を伺うだけなんですが、45歳にして少年の心が躍るようなきもちで聞いちゃいます(笑)。
ウッドのラケットの時代には全くテニスに興味のない子供でしたから、全然わからないのですが、話を聞くほどに、木工ってなんでもできるんだなぁと思います。ただ、まだよくわからないほど深い世界。
そこで、工房内に飾られている、珍しいラケット(しかないんですが一部)を撮ってきました
ドイツの、キューブラーというメーカーのラケット。ここに写っているレゾナンスR50は、キューブラーが開発し、ヘッドの工場で作らせたんだそうです。
しかし、このフォルム。見たことありませんか?この形のラケットが世に出回ったのは、’88年。
そう!ウイルソンが発表した「プロファイル」の原型になっているそうです。
ヘッドに作らせて、版権を買ってもらおうとしたところが、ヘッドは作ったものの興味を示さなかった。そこでウイルソンに…っていう話らしいです。
さすが坂本師匠!当時のメーカーさんのバリバリ開発分野でやってらした時代でもあるだろうし、さらっと話に出てきます。
そのほかにも、マグレガー・バーゲリン(グリップにあるボルトを回すとテンションが変えられる)も普通に、っていうか目立たない感じに置いてある。
このラケット、「珍しいの手に入れたよ!」っていう自慢には使えますけど、ボール打つ気にはなりませんね。色々な意味で。。。
まず重たい。ガット16mくらい使ってるらしいから、それだけでも腕にくる(笑)
テンションを変えられるように、グロメットにガットを通すのではなく、フレームサイドにあるローラーにかけているので、打った衝撃でローラーの細い軸が曲がっちまわないか不安…
驚いたのは、一本に2面のストリングス面がある、「ブラックバーン」
ひとつには、けっこう振れるってこと。予想よりも軽いんです。
もう一つは、グロメットの穴が、フレームの厚みの中心付近から、外側に向かって開けられていること。ストリングス面の間を広く取っている形なんですが、フレームの面ギリギリにガットの面がある。フレームショットがない、っていう作りだそうなんですが、強度とか、張り替えの面倒さとか、いろいろ制約がありますよね。
たとえばフォアの面はグリグリスピンでテンションは高めにして、バックはスライスしか打たないから緩めにして…なんて人がいたとして、その人ネットに着いたらどうなっちゃうんだろうとか、心配です(笑)。
ウッドラケットも飾ってあるのはいっぱいあるし、スチールラケットもあります。
ダンロップのMAXシリーズの、レギュラーサイズの面の小さいやつなんて初めて見たし、ラコステのLT301なんかもあった。
工場で成型してバリもまだ取っていないカーボンのフレームもあります。。。
行くのが楽しいんですよね。