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活動状況をリアルタイム?にちかく報告するとこです

来週は全日本ですね!

今年は90回の記念大会です…ってドローがシングルスで48に増えているそうです。

ジャパンオープンのように、知っている選手がたくさん出ていて、見たい試合ばかり、というわけじゃないのが全日本の面白いところ。

見ていると面白い、というコートがたくさんあります。そこで初めて聞く名前の選手とか、来年も覚えていて観れるかなって楽しみが増えたような気がして満足して帰れるのが全日本。

白熱した試合が多くなるのもその理由の一つ。

去年はドローが少なくなった2年めで、ワタシは有明って火曜日に観に行くところなんですが、まだ2回戦が始まったばかりか一回戦の残りをやっている。

そこでは、過去の優勝者と、今年のトップシード、なんていう、数年前なら準決勝か決勝でなければ見れないようなカードをやっていたりして、慌ててそのコートに行く、なんてこともたくさんありました。

全日本は特に、シングルスもダブルスも見たいし、女子の試合も見たい、なんていう時に体が一つしかなくて、本当に迷います。

アウトコートに行けば、コートが二つ繋がっているところで近い方と遠い方、あるいは二つのコートの間らへんにいて同時に観戦できる贅沢も味わえるのですが、そういう時に限ってセンターコートで超アツい試合をやってたりするので、うかうかしていられない事もしばしば。

初めて見る選手がいるってことは、最初から見ていてどんなテニスをするのか、どんな性格でどのシーンでどんなメンタルを出してくるのか、試合中は流れの奪い合いですから、いい時も悪い時もコロコロ変わるので、緊迫感がものすごく味わえます。

ましてかなり近い位置で観戦できますから、ボールを打った音だけじゃなくて、コートを擦るシューズの音、選手の声、何なら独り言をブツブツ言っているのもリアルに聞こえちゃったりします。

スタジアムに行けば、空いているので本当ならすごい高いチケットを買わなきゃいけないような低い位置で見ることができ、運が良ければ勝利選手のサインボールがもらえるチャンスがあります。

毎年一つはワタシもゲットしています(笑)

一昨年の杉田祐一選手は、ワタシと目があって、こっちを指差してくれてから丁寧にラケットで送ってくれたんですよ!

いやー、オタクの心がミーハーな方にググッと揺すられる事件でしたねー(笑)

 

今年も火曜日に行きます!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 06:50 | コメントをどうぞ

テニスのスイングは投球動作と同じメカニズム

とどのつまり、そういうことです。
「モノを飛ばす動作」が「ラケットでボールを打つ動作」に直結しています。これは間違いありません。テニス用に変える(=要素を取り出す)必要があります…というより、ラケットの面を意識するなら、そうすべきという要素をスイングに入れてあげるだけでテニス用になるっていうか?

サーブはオーバーハンド、フォアハンドはサイド・アンダースロー、バックハンドはフリスビーでも投げる動作でしょうか。

投球動作・サイドアンダースロー丁度いい画像をひっぱってきました

上の人は、フォワードスイング、下の人はリリース(ボールが離れる位置)、という、丁度いいふたつの画像。

腕をつよく・速く振るには、上の人の画像のように、手のひらは上向きになります。テニスで言えばインパクトの時には垂直になる、というのは下の人のリリースポイントの写真ですね。

腕の構造(?)上、モノを遠くへ飛ばす、つよく投げる、などという動きはこの動きが必要になります。
腕はこの方向ではスピネーションし、その後プロネーショんする。

スピネーションは、上腕の回外及び外旋で、絵的に見れば「腕ずもうに負けてる」形です。
プロネーションは、上腕の回内及び内旋で、逆に「腕ずもうに勝ってる」形です。

スピネーションは腕が縮んでくるように動くことになり、回転半径を小さくし、腕を加速させます。
プロネーションは腕が(肘が)だんだん伸びていくような形で、先端へパワーを載せる動きになります。

腕にラケットや野球のバットなどをもたせ、重みで振り子を作っても、この動きはありますが、腕が伸びきった状態では分かりづらく、かつそれ以上のスピードでスイングすることが難しくなります。

そこで、ラケットやバットを放り投げるくらい…または、当たったボールが強く飛ぶように鋭く振るには、振り始めで肘を先行させて、腕をたたむようにすると、自然と手のひらは上向きになり、スピネーションした形になります。

先端へ加速を乗せていくのに、ラケットはくるりと面をひっくり返すような動きになります。そして手のひらが下向きになるような形へ動いていってプロネーションしたことによって、効率よくパワフルなスイングをしたことになります。

スライスを打つなら、スピネーションした時に開いた面をそのまま利用する当て方で、

ドライブ(トップスピン)を打つなら、プロネーションし始めた垂直面の前にブレた面で入らないように、テイクバックで面を作っておく必要があります。

スライスの方が面を作るのが早く、とっさに面が出やすいのは、自然に出るのは振り始めの開いた面の方が力を入れていきやすいからです。

ドライブのショットは、準備するタイミングが必要になるので、スライス面よりも時間的にも必要かもしれませんし、ある程度腕が振られていないと力が出ない(腕とラケットに加速が乗らない)ので、面を作って当てる、という時にスライス面よりも難しいことになります。

スライスは打点が後ろよりで十分に打てます。
ドライブは打点を前に取る必要があります。

運動経験で、この動きができるのなら、コントロールすることを前提にしなければ、ボールははっきり強く飛ばせます。

本当なら、打っていきながら面の意識が出来るようになった頃に自発的に面のコントロールの仕方を覚えていけばいいのかもしれません。

ただ、テニスは相手あってのものなので、そんなに強烈なショットは最初からコントロールできないものですし、相手にしてみればそんな剛球は返せませんから、テニスが面白くなくなってしまいます。

いろいろと打ち方について悩む人も多いと思いますが、原点はここですし、スイング中面の意識がないとしたら、まだテニスにちゃんと親しめていないんだと思います。

ゆっくりやっても結局腕はそういうメカニズムで動きますから、実は本当に上手な人って、ゆっくりやっても打点がしっかりとれるものなんです。

なんだか話の焦点がどこに行っちゃったんだかって記事になっちゃいましたが、この投球動作がちゃんとできると、スライスもスピンも両方行けます。

テニスの技術は、テニスを考案した人が打ち方を考えたんじゃなくて、上手な人がいるなあって観察したらやっぱりそうだった、っていうものですから、一つ一つを追っていっても難しくてできない理由を探すようなものだと思います。

一気にスイングして、ラケットにボールが当てられるのなら、当たった感触からフィードバックをもらいながら面を意識して、当て方についてイメージを明確にすることで上達ができるものだと思います。

暴論、ですかね。

よくわからないという人も多いと思いますから、コーチがいるんだとも思いますが。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:14 | コメントをどうぞ

適切な打点(2)突き詰めればみんなそっくり

フォア打点

フォアハンドストロークの打点を集めてみたやつなんですが。

スイングする腕は打点でボールを後ろから支える形であり、もう一方の腕とは両腕の間を閉めこむようなちからで打点の位置を正確にとる動きと、体全体のブレを抑える役割をし、軸足から腰の回転を作って打球のパワーを与えています。

グリップが厚いひとも、薄い人もいますが、要素を見れば必要なものをすべて満たしてボールをコントロールしています。

グリップの握り方の違いが、打点を位置を変える最も大きな要素で、腕とラケットのなす角が違うわけですから、フォームのすべてに影響があるわけです。

腕は体から離れていくような動きをすることで、打点として手が届く範囲を広く取れることになりますが、腕は振り子のように振ることで、テイクバックで一度体から離してもスイングが加速するときには肘を中心に腕の重みは体のそばにやってきます。

だから、そこ(振り子の再加速点=下端)を意図的に通り過ぎて前に取ることで再び腕は体から離していくことができ、打点の範囲を広げたうえで力を伝えられるようになります。

脇があく、なんてことはありません。腕自体は肩で支えることができ、わきの下をぴったりつけるとその腕はまるで「腹で支える」ような形になり、不要に力んでいるとか、動作が固くなるような感じにしかなりません。そもそも脇を締める、とは重たいものを支える形であり、体温計を挟むような形とは違いますから、そう思った人は動作で考えていないんでしょうね。

バックV 打点

バックボレーなんて、みんな握り方が似てますから、フォームもほぼ同じになっていきます。

この形はボールをスイングで叩くような形ではなく、衝撃力を伴って飛んでくるボールを抑えて、はじかれてしまったり、ボールが面から逃げていくような形にならないように抑え込む形なわけです。

硬い壁、というようなイメージで面をつくり、手首を固め、腕は重さが上から乗るような感じで入って負けないように当てています。

コントロールのために下側のエッジから運ぶようにスライス回転をかけることもしますし、もっと打点が高ければ上側のエッジをぐっと固くすれば反発力があがります。

ラケット面の上では圧力(ボールに当たった時にかかる)は均等でなく、上側のエッジの方にボールが逃げていくような場所(固めきれない場所)があります。そこへボールをうまく逃がしてやれば柔らかい当たりのショットもコントロールできますが、入り口の形は同じで出きます。

腕を支える肩、肩を支える背骨、腰、その土台となる足(スタンス)も一体になっていてはじめてバランスが取れるものですが、動きの中ですべてをそろえるのはちょっとむつかしいことなんです。

だから、フットワークのこととか、最近は体幹を鍛える、なんてこともずいぶん言われるようになりました。バランスを整えながら動けることがまず大事だし、

人間、走っているときはバランスいいんですよ。転ばないでしょ?

走っていたのに足がもつれたり、躓いたりして足が急に止まるから転ぶのであって、2足歩行ってバランスが良くないとできないんです。

だから、足がよく動く人の方が単純にいいプレーヤー(になる)ってことでもあると思います。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:14 | コメントをどうぞ

スイングウェート・バランスポイント…?

最近、師匠から貸してもらっている、ノングロメット・ラケット(ラケットスタジオで開発中の試打用)がお気に入りで、手放せなくなっています。

しかし、借り物。

いつかは別れの時が来るのでしょう。

その日のために…自分のラケット見直しておこう!

というわけで、MANTIS PRO310を使ってみまして、早速ガット切っちゃったんです。

かなり調整して、セルフカスタマイズながら、重い方と軽い方、という分けかたでまあ使い勝手は同じようにできるようにしていました。

持てば、両者の違いは手で感じられる。だけど振れば、ラケットのクセに合わせてこちらが変えることはなく、同じような力の入れかたで、同じようなアジャストの仕方で打点が取れる。

最近、ノングロメット・ラケットの軽さがやっぱり扱いやすさだなと思って、バンパーガードをカットしちゃいました。

バンパーは全部で9gありましたから、カットして残った部分(グロメット部分)を考えれば、4〜5gくらいは落ちたと思います。(未計測)

フレームトップの部分のこの重さは、外したんじゃなくてくっつけたことを考えれば、相当な影響があると思います。

で、そしたら「軽いほう」の一本はなんだかボールに負ける?っていうか押せない?みたいな感覚になって、錘をつけたら随分持った感覚がおかしくなってきちゃいました。

師匠のところに持って行って、計測してもらいましたが、重さで8g違う。

ただ、静止バランスと、スイングウェートはほとんど同じ数値でした。

ちなみに、バランスポイント(静止バランス)で303mm、スイングウェートは270でした。ガット張って、バンパーガードが残っていた時の計測値は、310くらいありましたから、随分違うなって思いました。

まあガットで16gありますから、張って計測するとまた300位になると思います。

さて軽い方のラケットの問題は、数値ではなく感じ方。スイングウェートには差が出ると思ったのですが、バランスポイントも同じで、自分の持った感じでは軽い分トップ寄りに感じる…というのが問題に感じています。

振った感じで差がわかりづらいのですが、グリップからスロートのあたりがスカスカするような感じが、その差といえば差。

ちょっと元グリップをはずして、思ったあたりに鉛を入れてみて、ちょっと考えたいと思います。

 

で、重い方の使い勝手はすごく良くて、当たり負けがなくて操作性は上がりましたから、師匠から借りているラケットを返すとしたらコッチのラケットに合わせて作った方が良さそうです。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 16:25 | コメントをどうぞ

ウイルソン・T2000=スチールラケット

2

 

高校生の頃、大好きな選手で、テレビの前で正座して観戦したり、立ち上がって一緒にガッツポーズをとらせていただいた、コナーズ先生。
この写真、カッコいいなぁ〜

さて、コナーズ先生が愛したウイルソンの名機「T2000」を坂本師匠のおかげで打たせていただくことができました。

スチールラケットの代表、なんてワタシの世代だと思っちゃいますが、これの原型はラコステが作っています。ツインチューブのスチール(鉄)成形にワイヤを通してあって、ワイヤに引っ掛けてストリンギングする、いまや張り替えられる人を探すと大変なことになるラケットです(笑)

坂本師匠が張ってくれます!

オタク会員のAさんがT5000をもっていて、このラケットはフレームのヨーク部にブリッジがしてあってすこし剛性を上げているモデルですが、仕様はほとんどあと一緒です。

Aさんはこういうヴィンテージラケットを安く中古ショップで探してきては自分で打ってみたいという人なので、師匠に張り替えてもらって打っていたそうです。

ワタシもこのあとにコートに駆けつけ、「ナガキさんも打ってみれば?」って貸してもらったのが師匠のT2000。

wilsont2000

ごっつぁんです。

使ったことのない方はわからないと思いますが、(ワタシも持って使ってみるまでは全く想像もしてませんでした)フレームがハンパなくしなる。

どのくらいって、地面に落ちているボールを、ラケットでトトンってピックアップするじゃないですか、あれができないんです。カーボンのフレームだと硬いから、ボールの反発力でトトンってできますが、ボールの硬さより柔らかい(!)ので、ボールが動きません(笑)。

それってどういうことなんだろ、ってボールを打つと、カーボンではスイングを純粋に速くすればその分スパーンと強く飛ぶんですが、このラケットだとかえって遅くなる。

打ったことのない人、わかります?師匠も、「ちゃんと打てるかな〜?」って小馬鹿にしたような感じで心配してくれた(笑)から、さすがにわかるんでしょうね。同じ感覚でしかスイングできない人には、まず無理です。

これでもテニス歴30年めの、コーチの端くれ

…3秒考えました(笑)。よし、叩かないでそっと乗せて打とう!

そしたら、フレームからビビリが消えて、スーッと伸びていくように打ち返せました。

おおーっ!って思いましたよね。

打点に手を入れる。グリップからフレームを先にしならせながら早めに打点に入れていく。グリップ側だけを引っ張るようにして、金魚すくいの金魚を逃さないような感じで押し出すと、うまくいきます。

よぉーし!って思ったら、師匠が「どれ、貸してごらん」と余裕の笑み。

さっきまで使っていた師匠オリジナルのピングロメット・ラケットとか、プリンスのモノ(MONO)←知ってます?から握り変えたT2000。

なんか、ネットの向こう側で師匠が異様なオーラ出してました(笑)

一番しっくり来るような、自然な一体感。ワタシがコーチだからですかね。そういう雰囲気を見えちゃうの。

坂本師匠に握られたT2000は、不思議なほどボールが伸びてきました。

さっきまでは勢いの強い、シャープで重いフラットドライブだったのですが、それより手前で落ちる、それでいてバウンドがグイッと伸びてくる、意志を持ったボールのようになりました。

不思議〜?

ワタシがスライスでうまいこと滑らせた低いバウンドは、手元に食い込ませたからミスしてくれるか、と思いきや、ネットの下からスウッっと浮き上がってくる、生き物のような動きをしてきて、面食らったワタシがフレームに当ててしまう、なんてこともあって、まさに使い込んできた師匠ならではのパフォーマンス。

 

いや〜、参りました。

有明の錦織のイベントにマッケンローが来た時も、鈴木貴男にウッドのマックスプライを渡された時もこんな「うわ〜、違和感ないんだけど!」って思いました(そん時はスタジアムの3階席で、はるか遠くから見たんですけど…)が、まさかこんなところにレジェンドが(笑)←言い過ぎっすか?

やっぱしね、興奮しますね。。。

もう45歳なんですけど…子供に帰りました。

他にも打ってみたいラケットがあったんですけど、これ以上調子に乗ってたらどれか壊しそう。。。

なので自分のラケット(これも借り物)使ってました(笑)

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:10 | コメントをどうぞ

フェデラーの準優勝に落胆…

US OPENが終わりました。国枝慎吾選手の連覇(優勝は5回目!)おめでとうございます。

メインドローの優勝者を「ジョコビッチは前哨戦二つ落としてますからね、ここは絶対に取りたいんじゃないですかね」って予想していたんですが、フェデラーは新しい戦略を手に入れて、テニス界をまたすこし高いレベルに引っ張り上げようとしています。

その二人が決勝に上がることを期待はしていましたが、どうなるかは予想はできていませんでした。

ベスト8・ベスト4とステージがあがるにつれて、対戦カードをみると、やっぱりトップシードのふたり(マレーと錦織はそこまでに負けていましたから)が有利なように見える。

フェデラーは決勝まで(前哨戦から)失セット0の快進撃。

準決勝のジョコビッチは、前年覇者のチリッチにテニスをさせながらゲームを許さない圧勝。全くミスのない、彼としてはほぼ完璧というか、ミスする気さえしないような盤石のコートカバリング。

ジョコビッチの準決勝をみるまでは、フェデラーがいくんじゃないか、やってくれるんじゃないか、前人未到のGS18勝か!…なんて期待していましたが、一気に不安になってきました。

気になって、朝5時に起きて待っていたのですが、雨で順延中…

出勤時間になってもまだ始まらないので、みるのは諦めました。

まあ、もう結果が出ちゃった後なのでなんとでも言えるアレかもしれませんが、ワタシ的には、「第1セットを取ったほうが勝つ」って予想でした。

フェデラー・エクスプレスは相手にどんどんプレッシャーをかけていく手法で、その代表的なプレーとして「セイバー(SABR)」を使っていましたね。

なにしろネットラッシュする。

ラフターやサンプラス以降、こんなにネットプレーを活用するトップ選手はしばらく出ませんでした。

時代は変わっていくか?というくらい、今季後半のフェデラーのプレーを象徴的なものにしていくんじゃないかと思います。

後に続く選手が出るかどうかは別の話として、今大会の決勝戦は守備的ながら攻撃に出るバランスの史上最も高いレベルにいる選手であるジョコビッチが相手です。

フェデラーがいくとしたら、第1セットを取る必要があるでしょう。さらに、第2セット序盤を勢いで押していって早めにブレイクをとっておくかなんかして精神的に追い込んでいくことができれば、18勝という偉業がみえるんじゃないか、という勝手な予想でした。

 

アルドールの3限目のお客様がきて、「ジョコビッチ優勝しちゃったね!」と。

 

「えー!」

ファーストセットはジョコビッチな感じでしたか?と聞いたら、そう、と。

やっぱり。。。

セカンドはタイブレークでフェデラーだったんだけどね、ときいて、ああ…と。

 

しかし、後から高野コーチにきいたら、自分が思っていたような展開ではなかったようでした。

 

フェデラーにはブレイクチャンスがかなりあったが、フェデラーがいかなかったり、取りきれなかったりした。ってことらしいじゃないですか。

みたら、ブレイクポイントは23回。うちブレイク成功は4回。

対してジョコビッチは16回のうち6回のブレイクに成功して勝利を勝ち取っています。

ジョコビッチから15−40を取りきれないようなゲームがけっこうあったとか。。。

 

さらにショックです。シンシナティでセイバーを見せすぎちゃったか?

USで初披露だったら、、、とか、いろいろ考えちゃいますね。

 

それよか、あのフェデラーでさえ、GS優勝のかかったゲームでは多大なプレッシャーを感じているのかな、と。

決勝戦の映像はみていないのですが、準決勝のジョコビッチは、リラックスしてプレーに全力を傾けることを楽しくやっているようにさえ見えました。

勝ちたくて仕方ない、というプレーというよりか、いまの調子のいいテニスを落とさずにやりきりたい、というプレーの仕方?

 

試合後のフェデラーのコメントが印象的でした。

「彼との試合は、するたびによりお互いのテニスを知ることになる」みたいなこと。

なんか深いですよねー。。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 06:49 | コメントをどうぞ

ラケットコレクター

ラケットにすごく興味もあるし、古いラケットのうんちくなんかも語ることができたら、カッコいいだろうな…なんて思うこともありますが、集めるのにもお金がかかる。。。

そんで、ラケットスタジオさんにいくと、坂本師匠はウッドラケット中心らしいですが、かなりのラケットを集めてらっしゃる。

ほかにもジャズがお好きだったり、大戦中の戦闘機のプラモを全て集めて作る趣味があったり、ジャズ好きの王道でもあるオーディオへのこだわりもハンパない。

お話を伺うだけなんですが、45歳にして少年の心が躍るようなきもちで聞いちゃいます(笑)。

ウッドのラケットの時代には全くテニスに興味のない子供でしたから、全然わからないのですが、話を聞くほどに、木工ってなんでもできるんだなぁと思います。ただ、まだよくわからないほど深い世界。

そこで、工房内に飾られている、珍しいラケット(しかないんですが一部)を撮ってきました

ドイツの、キューブラーというメーカーのラケット。ここに写っているレゾナンスR50は、キューブラーが開発し、ヘッドの工場で作らせたんだそうです。

しかし、このフォルム。見たことありませんか?この形のラケットが世に出回ったのは、’88年。

そう!ウイルソンが発表した「プロファイル」の原型になっているそうです。

ヘッドに作らせて、版権を買ってもらおうとしたところが、ヘッドは作ったものの興味を示さなかった。そこでウイルソンに…っていう話らしいです。

さすが坂本師匠!当時のメーカーさんのバリバリ開発分野でやってらした時代でもあるだろうし、さらっと話に出てきます。

そのほかにも、マグレガー・バーゲリン(グリップにあるボルトを回すとテンションが変えられる)も普通に、っていうか目立たない感じに置いてある。

このラケット、「珍しいの手に入れたよ!」っていう自慢には使えますけど、ボール打つ気にはなりませんね。色々な意味で。。。

まず重たい。ガット16mくらい使ってるらしいから、それだけでも腕にくる(笑)

テンションを変えられるように、グロメットにガットを通すのではなく、フレームサイドにあるローラーにかけているので、打った衝撃でローラーの細い軸が曲がっちまわないか不安…

驚いたのは、一本に2面のストリングス面がある、「ブラックバーン」

ひとつには、けっこう振れるってこと。予想よりも軽いんです。

もう一つは、グロメットの穴が、フレームの厚みの中心付近から、外側に向かって開けられていること。ストリングス面の間を広く取っている形なんですが、フレームの面ギリギリにガットの面がある。フレームショットがない、っていう作りだそうなんですが、強度とか、張り替えの面倒さとか、いろいろ制約がありますよね。

たとえばフォアの面はグリグリスピンでテンションは高めにして、バックはスライスしか打たないから緩めにして…なんて人がいたとして、その人ネットに着いたらどうなっちゃうんだろうとか、心配です(笑)。

ウッドラケットも飾ってあるのはいっぱいあるし、スチールラケットもあります。

ダンロップのMAXシリーズの、レギュラーサイズの面の小さいやつなんて初めて見たし、ラコステのLT301なんかもあった。

工場で成型してバリもまだ取っていないカーボンのフレームもあります。。。

 

行くのが楽しいんですよね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:09 | コメントをどうぞ

ボールが浮く、についての考察

自分の打ったショットが「浮いた〜!」って、ラケットに当たった瞬間とかに分かったりしますよね。

あれってどういう事か、っていう話です。

簡単に言えば、「開いて」いるんですが、この、テニスの専門用語「開く」ってどういう事なんでしょうかね。
野球だろうがテニスだろうが、ゴルフだろうが、また武道だろうが、「開く」ってことがあると思うんです。ただし、テニスの動作にはテニスの動作の中の「開く」があるんでしょうね。

pleshurezone.png
この写真、以前にこのブログで使ったやつなんですが、この、ラケットフェースのオレンジの部分にあたる時、「浮きやすく」なります。

ここ、ラケットをきちんと握っていても、しっかり硬くできないところなんです。(それはこれを乗せた記事の中でもかいていたとおもいます)

この手つきは、スライスとかボレーとかが打てるような、薄いグリップでフォア側の面を示していますが、厚い握りでトップスピンを打っている時でも、バックハンドを打っている時でも、同じようにこの、面の中でいう「親指側」に当たるところは、ラケット面の圧力をボールに伝えづらいところなんです。

この感覚をうまく使ってボールを打つことになるので、球種の打ち分けなどに役立つ力の分布(青い部分はぐっと力が入るところなんです)は、どちらが良いところでどちらが悪いってことじゃなくて、色が付いていないところはそこにボールが当たっても面はほとんどぶれないところ。そして青い部分とオレンジの部分はラケットの中心軸からずれて「当たり損ねをした場合に影響を受けやすい場所」ってことなんです。

オレンジの部分は、ちょうど、握っている手の人差し指と親指の谷間が当たっているところに相当するので、支える力が入りづらいところなんです。

だから、ドライブ系のスイングをする時には、すこし面を伏せ気味に出すようなイメージ(実際に当たる時には垂直かそれに近くないとネットを越しません=フェデラーは平均で11°前に傾いているとか)それも、グリップ側から先行して振っていくことでボールに対してスイングが斜めに入り、回転がかかります。

さらに、このオレンジの(弱い部分)が前に出て負けづらい格好で出ていくことで、ミスショットが減らせるようになるイメージになります。

トップスピンを打つ方のほとんどは、そういうことは理解していてボールが上がり過ぎないように「下から上に」スイングをしていると思いますが、それでも相手のボールに負けるようなボールが「浮いて」しまうことがあります。

ドライブ軌道スイング

この解析写真は、ちゃんと入っている時のもの。スイングスタートから4本目の腕のあたりでインパクト(面が垂直になっていますね)。
これだと、下からバウンドの力が当たっても、スイングがボールの上側に抜けていくことになり、ボールは上に行き過ぎない格好になります。

私のイメージとしては、スイングが飛球の軌道よりも上に抜けることで、ボールを押さえ込む力がはたらく、という感じに捉えています。

上に振っているんだけど、上がり過ぎない。

それが、いっこ前のラケットでも、ラケット面は垂直に引き起こされてきています。(インパクト前ですから、ちょっと上むきに見えますし、外向きになっていますけど)

体に力が入ると、こうやってスイングがおりてきたところで脇がぐっとしまる感じがして、力が入るような感じがします。

この写真では腕を前に突き出すようにして打点を取っていますから、先に前向きにならずにスイングを体の前に作りに行っていますが、強いボールに弾かれるように浮かせてしまう時には、先に体の回転がでて、この3本目の腕の形でインパクトになるシーンがよく見られます。

この特徴は、体の回転プラス振り子がスイングですから、3本目の腕の位置だと、腕が下がっていく軌道のところなんですね。

ボールがあれば、ラケットの位置はボールに合わせて高さを変えられますが、運動連鎖は変えられません。

下からボールが上がってくる→

上からラケットが下りてくる→

脇を締めて固くするのに、肘が内側に入ってくる→

フェースのオレンジの部分に当たりやすくなる→   浮く

っていう図式です。

体の幹の部分が先に運動を始めると、右手と左手はお互いに開き合う格好になります。

それで、「開く」

結果としては、「振り遅れ」に近いような影響が出ます。その一つが「浮く」

打点の正しい感覚を身につけましょう!!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:14 | コメントをどうぞ

マニア垂涎の「ラケットスタジオ」

通勤に使っている道路で、もとは花屋さん?というテント看板のお店。

いままではそこのお店はすでに営業をしていないお店で、珍しくシャッターが開いていました。

ガラス戸に貼られていたシールに見覚えが。「RA-TEST」

むかし、このラテスト(ラケットテスト)のオリジナルラケットである、セミオーダーのフレームでラケットを作ってもらったことがありました。

数日前に、朝の通勤途中でそれをみつけ、日中時間があって、もしシャッターが開いていたらご挨拶させていただこうと、心に決めておりました。

 

で、今日、昼日中に通りがかったところ、

開いていました!!

ガラス戸を開け、「こんにちは〜」と入ると、「はい!」と反応のいい声。

自分の身分を明かし、とても興味があって、一度ぜひお話を伺いたかった旨つたえると、快く席を作ってくださって、2時間ちかく、お邪魔させていただきました。

ラケットスタジオ、という店名?お名刺をいただいて、その代表者として店をやられている、坂本さん、というおじさんがとても凄い人でした。

 

どんなお店だか、知っている人は知っているかもしれませんね。

 

ラケットのチューニングの専門ショップです。

坂本さんご本人からも、「もう小売はやっていない」とおっしゃっていましたが、店内にはラケットの展示が。

よく見ると、フェースのテンションをグリップのところで変えられる、「マグレガー・バーゲリン」や、ストリングス面が二つある「ブラックバーン」などの珍しいものをはじめ、ビンテージラケットばかりが並んでいました。そして、グリップをまだウレタン形成していない状態の、ラテスト・ラケット。

そして、壁一枚隔てて、工房。

 

この工房が。。。

 

自分で作業台を木工で組まれていて、丈夫で使い勝手のいいものを気持ち良く置かれていました。

各ラケットメーカーのグリップ成型用の金型をサイズ1〜6まで揃えており、グリップサイズだけでなく、長さや重さ、バランスまで調整してラケットを自分好みにチューニングのできる、というところ。

もちろんストリンギングもできますが、メインはこのチューニングのためのショップということなんです。

測定のための機械もさまざま。これ揃えるの、おかねかかるんだよ〜

バランス測定器(静止バランス)

スイングウェート測定器

ラテスト値の測定器(フレームの硬さを測る)

面圧の測定器

フレームの硬さの簡易型測定器(素材の周波数を測る)

いーやーあー。。。

絶句しました。楽しくて。

お話を伺いながら、なんど目を丸くしたか。

ご主人の坂本さんは、もとウイルソンの開発チームにいらしたそうで、そこから業界の深部をそうとう歩いてこられた、そっちの世界のレジェンド的な方でした。

失礼ながら、存じ上げませんでした。ワタシ、現場サイド一辺倒だったもので。。。

ラケットの本質とは、フレームの話、メーカーからは言えないラケットの秘密、大事なストリングスの話、プレーヤーの感覚と職人との間の話。。。興味がつきません。

ワタシが知りたいな、と思ったことがあっても接点も見にいく機会もなくて知りえなかったことを、ほんの2時間足らずの間にたくさん伺うことができました。

何より凄いのは、初対面のワタシにも、会ってすぐになにも包み隠さずに色々と教えてくださったことです。

まさに、目を見張るような時間で、聞いたことを忘れちゃいそうなのを必死で頭の中にメモしておきます。

膝をつきあわせて話してくださっている坂本さんも、だんだん活き活きして目が輝いてきているようでした。吸い込まれるようにオタクのワタシが必死でその話の深さについて行っている状態。

先週、せっかくの機会を逃した「オタクの社会科見学」の、十分代用になり、ものすごく勉強させていただきました。

時間があったら、通っちゃいます。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:36 | 1件のコメント

オタク社会科見学を計画

千葉に住んでいて、東京は憧れの街…?(笑)いちおう、東京出身です。

オタクの興味をちょっと満足させたいと思って、行きたいところがあるんです。

下北沢のテニスショップ「リバティクロス」さん。

錦織や、フェデラーなどの使用ラケット(実機)を入手していたり、他にもグッズは他のショップさんでは見られないようなものを置いてあるそうで。

http://liberty-cross.com

あー、ぜひ行ってみたい!

たまたま、調布(仙川)のテニスサポートセンターにいらっしゃる方と知り合いになり、そこからFacebookで紹介された方もいるのですが、その方もかなりのオタク。

ショップにお勤めでテニスオタクって、情報収集力がちがう。

ぜひいちど、お話を伺いにいきたいと思っています。

 

ワタシ的にはきのう、時間的にチャンスだったんですが…

一緒に行ってみたいっていう方、います?

こういうタイトルでやっているワタシのブログを読んでくれるようなオタクさん、

たとえば東レとか楽天とか全日本とかの有明のイベントで私が行く日に集まったりしないもんかなぁと思っています。

 

興味のある方はコメントいただければ、と思っています。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:10 | コメントをどうぞ