球種を打ち分けるのが苦手なひとは

打球のための動作は、投球動作から発生している、とは以前に書いたものからなんですが、トップスピンを打てないひとで、打てるようになりたいひとも、スライスが打てなくて、打てるようになりたいひとも、両方たくさんいます。

両方ができるひとにとっては、同じ理屈の中の使う場所違い、みたいなものなんだってことが体の都合っていうか、持っているラケット面の都合でわかっているんでしょうね。

以前の記事からまとめてみれば、

テイクバックからフォワードスイングに入る時、腕はスピネーションする=面は上向きになりたがる動きをする⇨スライス面ができやすい

スイングをそのまま続けていくと腕はプロネーションする=面を手首で(上腕で)返してくるっと下向きになりたがる動きをする⇨トップスピンをかける時の動作に近い

ということは、スイングのし始めはスライスが打てるところで、スピンは無理をしてかけてもショットの質はどうしても良くならないところ。

プロネーションを利用できる位置に打点を合わせると、もうスライスにとっては体が流れてしまいやすくなる位置になり、トップスピンにとっては面が安定するところになります。

ということで…

球種を打ち分けるのが苦手なひとのパターンは!

飛んでくるボールを一定の位置でしか見れないひと。

特に、トップスピンが打てない、ってひとに多いような気がします。おそらく理由は、スイングの中の「いちばん奥」の方までボールを待つ癖があるので、それより前になる打点を取るのが苦手だから。

そうなる要因がいくつかあります。

ボールを見る、ということのクセ。ワタシもライジンガーのスライスしか打てないプレーヤーでしたから、いまだにその辺はなおりません。ていうか利用してる。

スイングの下端で腕が速く振れるようになるので、そこに力を入れるところを合わせてるとか、そういうこともあると思います。スピンを打つには、その位置を前に合わせるように腕を送り込まなきゃいけなんですけど。

あと、テイクバックでの面の向き。スピネーションするわけですから、そこに抵抗なく面を上向きにしちゃったらスピンをかけようとしても面が不安定にしかならないと思いますから、手首を先に固定すればスライスか、よくてひっぱたき系のフラットにしかならないですよね。

 

スライスが打てないって人は、まずは振り方の理解の仕方が間違ってることが多いんですが、それを外して考えれば

テイクバックの形のクセ

が原因になることが多いです。ヘッドを下に引いたらもうスライスはほとんど無理ですし、フェースを外に向けるように引いていく(上腕や手首をひねる)テイクバックの形は、スピネーションするときにフェースが上向きにならない工夫の仕方ですから、もうスライスは打たない、という形になるってことなんです。

あと、スイングで体から先行させてヘッドが後ろへ流れるような動きをするパターン。まともに当てるとパンチ力が強すぎて、今度はこするとフェースが逃げてうまく当たらない感じになる。

テイクバックは、振り始めと分けて考えるくらいでも最初はいいかもしれませんね。

テイクバック終了の形=振り始めの形、じゃなくてもいいんです。

だから、テイクバックの時にはニュートラルな感じがいいって言いたいんですけど(笑)

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:19 | コメントをどうぞ

武器を持たずには戦えないでしょ

試合に出て、勝てるようになりたい!

そりゃあ、テニスやって、どのくらい上手くなったか知るには試合をしてみるのが一番の方法ですし、同時に練習というプレッシャーの軽いプレーと、試合中という極端にミスを恐れるプレッシャーの状況とを知るには、これしかないです。

で、試合に出ると、みな一様に思うのは

「上手くなって、勝てるようになりたい!」ということでしょう。

そう思わない人は、きっと自発的には試合に出ていなかったんでしょうし、モチベーションそのものに問題がある。

さてそこでですが、自分の試合も含めて(日曜日試合だったんですが、初戦負け…)どうやって試合に勝つのか、と。

試合、とかくよりも、言い方を変えれば「戦い」にいって「勝つ」ということです。

戦うには、武器が必要です。防具も。

剣道の試合に出て、竹刀も防具もなかったら、病院送りになりそうな気がしますよね!

自分が空手や体術の達人だったら、その体や術が武器であり防具でもありますから、竹刀も身につける面や胴なども必要ないかもしれませんが。。。

テニスの試合を、こないだ見たんです。市民大会。

どうやって勝ってるんだろう、って見てたんですが、こりゃあこっちが勝つねと思って見ているペアさんたちは、ちゃんと攻めているし、相手が攻めてきてもきっちり次の攻撃をさせないか、さらに守りを厚くするかします。攻めるときも、軽いジャブくらいでは油断せず、間断なく攻め、スキを見せない。

でも、そんなことができるペアはすごく目立ちます。

大概のペアは、たまたま勝って、たまたま負けているように見えます。

いやいや、皆さん真剣にプレーされていますよ!よく考えて、ペアで話してプレーをしている風景を目にします。

けど外から見ていると、ミスを怖がるのかチャンスをきちんとものにできない。

ロブを上げて相手が間に合いそうなのにポジションも変えずに立ち尽くしている。

構えの格好はしていますけど、スマッシュとるのにそこじゃ間に合わなくないですか?要するに、防具は正しく装着されていませんよ!ってことです。

それで、何の練習をしてきたんだ、ってことになりますよね。

一生懸命練習をして、コーチの言うことを聞いて、立ち位置やら配球のテクニックを学んできたんじゃないでしょうか?

それは、こういう状況ではこんなパターンになることが多いですよ、っていうシチュエーションを作ってのモデルケースを紹介したにすぎない。実際の動きは、現場でその時になってみないとわからないものですから、その時に想定内の動きとしてできるようにしておきたいから練習しているわけです。

今やった動きが試合で出ますよ(学校で、ここの部分試験に出るよ)、だから覚えておいてね!

っていうような気分で聞いているから、そのことだけを記憶しておこうとするのが間違いなんですよね。

ここではこんな引っ掛け問題が出るから、答えの出し方はここんとこ気をつけながら解くように!っていう対策ならいいと思いますけど。。。(違うか)

自分の武器が何で、どうやってそれを使えるようにしたらいいか考えないと、接近戦(刀での斬り合いだとしたら)なのに自分の武器が長い槍だったら、相手が近くにいちゃあ使えません。

槍の達人だって、6畳間に入れられたら剣の達人にはどうやっても勝ち方が見つけられなくないですか?振り回すと壁か柱に邪魔されて攻めも守りもできない。

じゃあこの柄を折るか、って発想でもなければ間合いが変えられません。

そうじゃなければしのぎつつ庭に出て、広くなった瞬間槍が役に立つ。

じぶんの武器を変化させることも、じぶんの武器を振るいやすい場にもちこむのも、試合のテクニックです。それこそが自分の武器であり、強み。

急に槍を剣に持ち替えても、じぶんは槍の専門だから戦えない、じゃあ最初っから試合が決まったようなもんです。

習ってきたことしかできない、じゃあ工夫のある人たちとは差が出てしまいます。

まして、自分の武器が何であるかわかっていない人では、戦いにすらならないでしょう。

「あの人、試合で当たったことある」を自分で思い出せる人は、戦った相手です。

けど、強い人って、自分と当たったことを覚えてくれてないことありませんか?

それ、相手にならなかったんです。

試合はしたけど、戦いにならなかったから、その人はその戦場を歩いて通り過ぎたとしか思っていないから、風景の一つでしかなく、記憶には残らなかったんです。

悲しいですよね。一生懸命練習してきて、その扱い。

まだ足りないのか、って思う人はきっと強くなります。

武器を見つけて、磨いて、強くなります。

自分のことばかりじゃなくて、相手を知り(武器は何か、得意な戦い方はどうか、どうやって守れば負けないか)、自分の場はどこかを探して、強くなります。

立ち位置や、配球を教わりたい人は、手っ取り早く達人が今どうやって勝ったかを教わりたいだけで、自分が強くなったような気分に浸りたいか、それを知ったら達人のようになれると勘違いしているんです。

達人がそれを作り上げるのにどれだけ修練を積み、練り上げる時間を使ったか。

そこを見ずに憧れても、届きませんね。

上手い人も上手くなる人もいますし、苦労せずになることだってありますが、強くなるには自分で創意工夫する必要があります。

その苦労は、楽しいんですよ。出来てきますから。自分のことがわかってきますから。自分のことが好きになる。

だから練習が楽しくなるんです。

 

カテゴリー: トレーニングオタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:40 | コメントをどうぞ

バランス!

打点はどこか、ということを明確にすることは、コントロールを確立することです。

ということは、飛んでくるボールをよく見ていても、打点はどこかは示されません。

自分の形で打点を知るべきで、そこでのボールの感覚から体が覚えていくものでもあると思います。ラケットにこんな風に当たると、あんな感じで飛んでいく、それがイメージしたショットになっているならいいわけだし、そうでなければ次はこんな風にやってみよう、って自分で工夫していくものだと思います。

 

それだけに奥が深い。

 

教えていると、再現性を上げるためにテンポよく腕を動かして、自動的に同じところにボールが飛ばせるようになるトレーニングとか、それに足のテンポを合わせて動く練習とか、動いて戻ることでバランスをとる練習とか、段階的に体に「一つの動作」として覚えやすいようにしていくことかなぁと思っています。

動きは、頭で理解していることを順序よくやっていくことで最初の段階をやると思いますが、プレーに昇華していく頃には、自動的にできるような動きになっている方がいいものです。

自動的にできる、ということは反射的に動ける、ということで、頭を使ってやらずとも自然と形になるようになるまでの反復練習が必要になってきます。

動きにはリズムが必ず必要で、だから足を止めての練習は長くやってはいけないものになります。よほど初歩的な練習でもない限り、動きを入れて、自分が相手のショットに対して時間を測るような感じで自分のリズムを使えるようにしておく必要があります。それは、必ずあるものです。

短いテンポのもの、長いテンポのものと両方必要で、最後のスイングの動作に合わせるところのために、最初に短いテンポのものをしっかりやっておく必要もあるはずです。

 

その中では、体のバランスに偏りがあると、どうしても打球後のリカバリの動作に差が出ます。いいショットを放てるようになっても、相手がそれを返してくる可能性がある以上、すぐに戻って構えていなければならなくなるはずです。

こんな基本的なことをわざわざ書くのは、やっぱりちゃんとできている人の方が少ないからですね。多分、ワタシ自身を含めて。

打点の設定には、奥行きが必要になってきます。

相手のショットはスピードや回転、深さや高さなどの要素を持っていて、相手ショットのコースにうまく入れたとしても、その要素の分、いつも同じ打点でとれることはないからです。

平面的なストライクゾーンを広くとれるように構えのバランスを良くすることももちろん必須ですが、そう言った勢の強さとか、バウンドに合わせるためには、腰と肩のひねりこみを使って奥行きを出せないと、どうしても苦手な球種ができるはずです。

やや腰を落とし、重心を安定させるために膝や腰には柔軟性を作れるようにしていないと、スイングが良いだけで良いショットは生まれません。

軸足は後ろ足にありますから、そこを意識していないと突っ込んでしまう人も結構います。

ボールをどうやってみるか、そこの部分にも大きく影響してくるものなので、姿勢の良さ、動きのバランスを取れるかどうか、そういったことは無視はできません。

 

みなさん「いかに良いスイングができるようになるか」って悩みますが、体って筋肉が記憶情報を持っているので急には変えられないことの方が多いものです。せいぜい、テイクバックの時に面を伏せようとか、スイングを下から上へ、なんていうことに気を取られてしまって相手のショットが難しくなればやっぱりできませんでした、なんてことになることがほとんどですから、ラケットがボールを捉える打点にいかにうまく入り口を作れるかとか、ラケットにボールが当たる時の感触を揃えられるか、そういうことをきちんとできるようにしていく中で打ち方はその人のオリジナルが生まれると思います。

 

守らなければならない約束はきちんと押さえた上で、自分なりに形を作っていけば、それを相手が打ったボールに合わせられるようにラリーの練習を活かしていけばいいわけです。

練習が好きな人は、そういうことを楽しめる人で、試合が好きな人でうまい人は、もう自分のショットを変えなくても変化をつけたり、相手の変化に対応出来る自信がある人です。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:58 | コメントをどうぞ

ふう・う!呼吸法

今度の日曜日、ダブルスの試合があるんです。

藤井くんと組んで千葉県トーナメントのベテランの部に出ます。で藤井くんてバックサイドなので、ワタシは当然フォアサイド。

センターに来るバックハンドへのサーブを、安定して逆クロスへ打てるようにならなきゃいけないわけです。ほんでワタシはそれが苦手。

去年の夏の選手権でも同じように組んでもらって、ベスト4(一回勝って、次デフォでもうベスト4)で準決勝が暑い日に3セットマッチだったんですけど、序盤はワタシがゲームを壊し、追いついたけど追い越せず4−6、次のセットはリードしたんですけど追いつかれ、肝心の藤井くんがスタミナ切れで追いつかれて追い越されましてまた4−6で負けました。

その時にはスライスで合わせるか、ロブにするか、思い切って両手でひっぱたくか、ってまあ迷いもある中やっていたんですが、1年半経ったら、片手のドライブを逆クロスへ打てるくらいにはなったんです。

練習ってするものですよね。

ただ、やっぱりサーブがある程度以上速いか、跳ねるかすると、食い込まれて返せなくなります。合わせられなくなるとスライスすら怪しくなる。

で、先週東MAXに特訓してもらって大体の感触をつかみましたが、入り方が特定されず、昨日も石戸くんにサーブ打ってもらって合わせてみました。

自分の弱点は、息を吸い込んで「う」って溜めること。フォアハンドでも打点は後ろ寄りになりますが、フォアはそれで懐ができてブロックができるので、面の作り方を間違えづらいのでいいんです。

片手バックがそれの同じ感覚を使えないんですよね。リズムなんかは同じでいいと思うんですけど、肩と腕の位置が決まっちゃえば、絶対どうにかなる。

ストロークでは、ライジングでもフォーリングでももう問題なく打てるんですけど、それも逆クロスへちゃんと押し込める。

足がうまく入らない感じだったんですね。サービスリターンだけ。

ボールに向かって体が入ろうとするんですけど、そこは腕の場所、っていう。。。

もうそこまで見えてるんですけど。。。

と思ったら、今まで「うっ!ぷはあー」的な、うっでためて体が前向きになって腕を押してくれようとするんです。でもそれが余計。

ある程度腕を前に置いといてスイングに入れるようになりたいのですが、それをそこに置いとくには「うっ」ってためて体が前にいっちゃあダメなんです。

それで、バックに来た時点で(まあフォアでも同じでいいんですけど)、「う〜」とか「ふうう」とかって感じで胸に空気を溜めないようなイメージでいくと、体が無理に出しゃばらずに面を出していける。

もうそろそろバックサイドには戻れませんね。。。(笑)

まそんなことはないんでしょうけど。

日にちはほぼないですけど、最初のサービスゲームのリズムの悪さに気をつけるのと、リターンの安定があれば、あとは藤井くんが活躍してくれますから、そこに集中ですね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:09 | コメントをどうぞ

むかしテニスばなし

アルドールが休校日で、月曜日は久しぶりにテニスの予定のない、ワタシにとっても珍しい休みの日になりました。火曜日はアルドールに行かない日なので、頭の中はまるで連休!

いやー、お正月でもなければないですね、連休!

今度の日曜日試合なのに、いいのかテニスしなくて?

朝から、オタク仲間Aさんからメールが来ました。「今日坂本さんのとこ行きますけど?」

ワタシも昨日、師匠のとこ行ったけど、火曜日の夕方はテニスしに行くはずなので、便乗出来るならしたいなと思っていたのですが、天気も、予定も微妙な感じでした。

ほんで夕方、師匠のお店に寄ってみると、「外出中 5時に戻ります」のボードが。でコートに行ってみたんですがおらず。

ワタシはワタシで5時に閉まる前に市役所に行かなきゃならない用事があったので、余計に探すことはやめて帰ることに。

いちおう、誘ってもらったのでAさんに電話。そしたら帰り道途中のセブンイレブンにいるってことだったので、ワタシ的には15分くらいのつもりで寄りました。

でですね。やっぱオタク二人は集まる時は時間がないとダメだわ、ってことがよくわかりました。

楽しすぎて時間ギリギリまでしゃべってました。危うく市役所しまっちゃうとこだった。。。

さて、むかしテニスの話ですが、シニアツアーに出ていたり、GSタイトルホルダーだったりする有名な選手は今でも名前を聞くことがありますが、その他の選手で名前が出てくることのない人を上げてみましょう!

昨日はAさんから

トーマス・スミド

デビッド・ウィートン

という名前が出ましたが、スミドは帰ってからyoutubeでみました。話に出ていたバックハンドスライスがそのままで、微笑みが止まりません。

ウィートンは、「あのアメリカ国旗な人」って振られたんですが、クーリエしか思い浮かばない(ラケットが国旗っぽい時期があった)ワタシだったのですが、ウィートンの名前が出て、

「あー!あの短パンとかハチマキとかがアメリカ国旗だった!」って思い出しました。アメリカ愛が強い選手だったんですね。動きの早い選手だったって印象がありますが、ハチマキがなびくような走っている画像が頭に焼き付いているからなんでしょうか?

他にもムスターとかゴメスとか、カフェルニコフとか、ついつい忘れがちな時代の立役者たちの名前が出てきましたが、有名どころに入りますよね。

今回書こうと思ったのは、資料閲覧なしで、思いつくまま名前を挙げていってみようという試み。

ティム・メイヨット

ロバート・セグーソ(カーリン・バセットの旦那)

ケン・フラック(セグーソのペア)

ビンセント・バンパタン(映画にも出演するほどのイケメン)

ヨハン・クリーク(シニアツアーで人気者)

ケビン・カレン(85年ウインブルドン決勝でベッカーに負けて有名)

ミカエル・ペルンフォルス(86年フレンチ準優勝・ワタシにとっては超有名)

ダメだ、資料なしじゃコアなところ全く出てこない。。。スミドとかウィートンとかのレベルには足りませんな。。。

まあ挙げればクリシュナンとかメチージュとかギルバートとかクリックスタインとかいるっちゃいるけど。

女子!

マレーバ三姉妹(マヌエラ・カテリナ・マグダレーナ)

リサ・ボンダー(かわいかったなぁ)

ベッチナ・バンジ(ふとめ)

ダメだぁ〜〜。。もう頭にない〜

ギブアップです!

いやマンドリコワとかサバチーニとかノボトナ・スコワ組とか、有名どころはすぐわかりますよ?(虚勢)けどそれって今年の全米女子決勝がペネッタvsビンチってほどのパンチ力はないでしょ?

記憶力には自信があったんですけどね。。。勉強不足ですな。

 

カテゴリー: むかしオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:48 | コメントをどうぞ

ツアーファイナル終了

決勝トーナメントは見れませんでした。。。結果だけ

去年、このイベントは錦織圭が参戦できる成績を残したことで、日本でも放映がされるようになり、毎晩楽しみにしてみていました。

去年はそれでもワンサイドになるゲームが多く、批判的な意見も出ていましたね。トップ同士の試合なんだから、もっと緊迫した競り合いを見たいはずなのに、まるで優劣がハッキリした相手同士の試合みたいだ、なんて言われていました。

今年は、そういう競り合いを勝ち抜けていくスリリングな展開が多くて、目が離せない試合が見れました。

ジョコビッチ対錦織は、明らかなワンサイドゲームになりましたが、どう見ても錦織の調子は悪くないように見えました。ジョコビッチの仕上がりにどう攻めてもこれじゃあどうしようもないだろうとさえ思ってしまいました。

フェデラーがジョコビッチと対戦すると、まさかのストレートでのフェデラーの勝ち!

びっくりしました。1日空いて、それだけで?フェデラーがどんな魔法をかけたのか?プレーヤーのキャラを活かしたプレッシャーのかけ方をフェデラーがうまく利用したのか?

そしてベルディフとの対戦(錦織圭の)は、じりじりと勝負強さの出た錦織がファーストをとりましたが、セカンドになるとベルディフの積極的なプレーが徐々にコートを支配し始め、セットオールに持ち込まれます。

大事なファイナルセットの序盤で、大きなブレークをしたのは錦織の方でした。それでも一度ゾーンに入りかけたところをミスを誘い、迷わせるベルディフ。最後の結果が出るまで目が離せない代わりに、寝たのは2時半すぎでした。。。

錦織がフェデラーに勝ったとしても、ジョコビッチが負けない限り決勝トーナメント進出はない、と言われていましたが、ジョコビッチがもしも0−6 0−6だったら錦織が出るんだろうな、とも思ったけどそんなことはなく…でした。

しかしフェデラー戦では錦織の素晴らしいプレーを久しぶりに見たような気がしました。

早いタイミングで強烈なショットを打ってくるので、フェデラーが下がることもできず、防戦体制に入れないまま打たされるようなシーンが多かったですし、遅くて高いバウンドをうまく使ってフェデラーの戦略を封じてもいました。

ショットのクオリティは錦織の方がアイデアも豊富で、上に見えたので「勝っちゃうかも」と期待したのですが…

「重大なポイントの危うい局面」でのショットがフェデラーは挽回にこぎつけることができる中、錦織は積極的にいってもミスで終わる…なんていうことが何度かあり、そこの転び方次第では本当にわからないゲームでした。

フェデラーはゲームのキープに本当に珍しいくらい苦しんでいましたし、必死にプレーしてやっともぎ取ったような表情すら見せていました。

いつでもクールに、危なくても自分のプレーを相手よりも上回らせることのうまいフェデラーには、本当に見かけない表情でした。

順当に?決勝戦は去年と同じ、ジョコビッチとフェデラーとなりましたが、優勝はジョコビッチだったらしいですね。

ラウンドロビンで負けた相手に、決勝で勝つ、ってよく見るような気がしますが、並大抵のことではないと思います。

あらかじめ想定したゲームプランを、試合中に次々と修正して勝つように持って行くんだと思いますが、迷いとかないんでしょうか?
自分の得意なプレーだけができるわけじゃないと思いますし、本当にすごいなぁ、と思います。

 

その割には見なかった(朝3:00に起きてテレビつけてみたんだけど)くせに、今回はすごい見ごたえのある大会だったなぁ…なんて勝手に思っています(笑)。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:39 | コメントをどうぞ

スマッシュとかサーブで

体の向きは、ボールが飛んでくるのをしっかり見つめるでも、いまから打ちこんでいこうとするところに目が行ったとしても、前向きになります。

横向きになりましょうと言っても、横向きのままでは腕はうまく振れません。

でも、前向きでボールにアクセスしていては、うまく打点がとれないものなんです。

体の向きは横向きで準備する、っていうのは、意識すればそうなると思いますし、ことにサーブを最初っから前向きでいる方がちょっと力が入りづらくなる(未経験者だとしても)

横向きになってから前向きになると、腕を高くしてからの事なので、前向きになったところで肘が前に出てきます。

はい、肘が前にあったら、もう高くはないですね!

腕は前方向に力をもたせるのに、後ろから前に向かって振っても大丈夫なんですが、インパクトの位置を高くとろうとすると、腕をさきに前に出すと、前述のように肘が低くなるわけです。

インパクトは頭上に取ろうとしているわけですから、その肘を伸ばす前の状態でないと頭上に打点が取れない(肘は低くても、ラケットの長さで高さを稼げば、ですが、手首が折れてヘッドが後ろへ倒れてしまうはずです)し、要するに本来なら頭上の打点にラケットが入っていなければいけないはずの空間に、それより低いところに腕が入ってしまうからラケットは腕をたたむ形でしっかりインパクト出来ないか、力任せに強く振ってボールを打つことが出来ても、高さの狙いが難しくなります。

打点が高く取れるのは、インパクトの瞬間にちょっと右肩(右利き)が顔よりも後ろ側にある(イメージだけでも)すると、顔をよけるために肘は上にでます。

肘は顔の上までしか振りだせないから、その先(上)ではラケットがヒュッと走ってきます。それで、インパクトはヘッドスピードのあるところでとる事が出来、そんなに力を入れなくてもボールに勢いが出ます。

高さと面の向きの出方がよくなるので、ネットをよける高さの形さえわかれば、けっこう入るショットが行きやすくなります。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:50 | コメントをどうぞ

フェデラーつええー

けさ、5時には起きれずに、6時過ぎからATPツアーファイナルを見に降りていきました。

ファーストは7-5でフェデラーがとったというのを見てすぐに知り、錦織対ジョコビッチでの、あのジョコビッチの完璧さから、「ふえー、どうやってとったの?」ってまったくわかりませんでした。

全米決勝での、怒涛の攻めだけではジョコビッチは崩せないということもあるだろうし、O2アリーナのコートが遅いってこともあっただろうし、じっくりラリーして、なおかつネットへのプレッシャーをジョコビッチにうまく感じさせるようにしていて、ワタシがテレビをつけたころには、5-2リードで、すでにジョコビッチは壊れているような雰囲気でした。

ダイジェストをみれば、セカンドはブレイクしてブレイクバックされて、さらにワンブレイクリードしておいての5-2だったようで、最後のジョコビッチのサービスゲームをブレイクして6-2で勝利。

ジョコビッチは錦織戦での、ミスもなければ追い込みに行った時のカウンターの精度ったらなかったので、もしかしたら、ここまでの破竹の快進撃は止まってしまうかもしれません。自分の中では自然にできていたことに疑いがでるようにされちゃったようにすら見えましたから、いかに今日の練習で感覚を戻せるかっていう課題があるでしょうね。

そこまでのゲーム展開がみたくて5時に起きようと思ってたのになぁ。。。

錦織VSベルディフ戦が2時間半近い熱戦で、寝たのは2時ころですから、ちょっと無理でした。。。

錦織はファーストセットをとっておけたのが、セカンドで挽回されてもメンタルを引きずられずにファイナルセットをとりきれた要因でしょうね。

なにしろここ勝っておいてくれてよかった。

錦織は今年、ビッグ4の全員にすべて勝ったことのある選手になりましたから、フェデラー戦にもグッドイメージをもって臨めるでしょう。

フェデラーは今年、自分のサービスゲームのキープ率は驚異のものを叩きだしてきていますから、そこを崩せるのかどうか、というのが勝負のカギになると思います。

世界中で見ても、錦織のリターンは屈指のものであるでしょうから、見ないわけにはいかない戦いになってくると思います。

フェデラーが乗れば、圧倒されることもあると思いますが、キープをしっかりして、リターンゲームでプレッシャーをかけられるようにならないかな、と期待しています。

 

あとはナダルですねー。

ワウリンカに圧勝しましたから、かなり自分のイメージする「強いナダル」に近づいてきているんじゃないでしょうか?

 

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:19 | コメントをどうぞ

ゴールであり、はじまりなの…打点は

結婚ソングのフレーズみたいですけど、打点って、スイングの一つのゴールだと思っています。

だけど、そこからショットが出ていくので、スイング自体はきちんとフィニッシュまで持っていかないといけません。だから、ゴールでもあり、始まりでもあるわけです。

全てのスイングは、自分のパフォーマンスが正しかったことを裏付けるように結果が出ます。

だから、スイングが正しくても打点でミスると、ミスショットになります。

解りづらいので逆から書くと、ミスをするってことは、ラケットがボールに当たる瞬間におこるものなんだってこと。

球出しのボールならある程度狙った通りに打てる人は、すでにボールコントロールのための要素は体で覚えているってことだと思います。たとえミスをしでかしても、次の一球で修正できるってことは、正しいものが解っているから戻せるわけで。

で、体が覚えているっていうことで、それは筋肉が記憶しているから、大概の動作はほとんどいちいち考えなくてもその通り動くってことでもあります。

打点で必要なのは、そうやって、「自分が出来ること」を飛んでくるボールに「調節して合わせる機能」です。

要素としては、まずボールが見えているというか、見切れていること。軌道予測があっていないと、慌ててスイング修正をして、狙っていたラインをスイングが通らないことになります。

腕やラケットの動かし方以前に、ボールに慣れている、という条件が入ります。

ボールが打点に来る前には、いちど「形」になっておく必要があります。きちんと狙うには、です。相手のショットがものすごくてそうしていられなくても返さなければならないのは同じですから、出来るだけ予測をして、素早く準備できる方が優位にラリーを進められますね。

 

 

スイングは、振りはじめられるように準備された(テイクバックを終えている)ラケットを、ボールに当たる瞬間に最大のパワーになるように・・・ではなく、間違いなくラケットフェースの真ん中で捉えられるように出していきます。

ラケットの動きは二重振り子(複振り子)の法則で運動するので、腕からラケットに加速が載るようにできています。

で、いつそれが起こるのか、といえば、『腕の動きが遅くなる頃』何です。

だから、ボールに当たって腕は止まりかけるような感じで行くと、そこで運動エネルギーはラケットに移るようになっているので、打点まで「フェースの真ん中」を意識した手を出してあげることがちゃんと当たるコツですし、その意識はきちんとボールをとらえるために腕を働かせるはずなんですね。

動いてやってきていた腕とラケットは、打点の位置で一旦、決まった形になろうとします。それが狙いの方向に向いた面の向きをつくってくれます。

フォワードスイングを下から入れればトップスピンが、上から入ればスライスが打てるはずなんですが、しっかりボールをとらえられるようにすれば、その動きの影響で回転がかかるようになっています。

 

ラケット面の向きを保持しながらラケットが描く「続き」をフォローしていきます。

そうなるように腕を持っていくように振れば、フォロースルーがボールを乗せて運ぶような感覚を手に与えてくれ、コントロールの感覚を得られます。

ボールに当たるためのスイングが、フォワードスイング

ボールを狙ったラインに乗せるのが、フォロースルー

それらが上手くできるように準備できるのが、テイクバック(バックスイング)

一貫して動き続けるものなんですが、スイングを動かす中の、どの位置でボールとラケットが当たった衝撃を得るか、そこが打点ですから、そこん所にうまさが出ればいいわけです。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:13 | コメントをどうぞ

道具がよくなった

最近、ラケットスタジオにいって、ウッドラケットをよく目にする(ヴィンテージを常設展示しています)というか、手に取ってベタベタ触っちゃってるんですが。。。(笑)

木工事をすこしかじったことがあって、大工さんの仕事より、家具やさんっていう職人さんの木工品が、すごい精度で作られていたり、すごく気を使って丁寧に仕上げられていたりすることに関心がありまして、ウッドラケットも工芸品みたいなものだなぁと思ってしげしげと眺めています。

見れば見るほど、おもしろい。けど、基本知識がなさすぎて、いまいち突っ込んでいけない。たとえば、時代背景とか、その時のテニススタイルとか、世界的に活躍していた選手の実際に動いているプレーとか、プレーを使っての駆け引きのみれる試合とか。。。

ちょいちょいこのブログでもプロ選手の技術って、現代の最高峰の技術だと思って追っかけているわけですが、ワタシの知る「生で見た歴史」ってマッケンローとコナーズが一番古い時代。

その85年にはUSオープンでレンドルが初優勝して、ランキング1位に躍り出た年でした。世代的に「エースをねらえ!」の時代でもあり、少女マンガをみない男子だったので、内容も分からずにテニスって女の子に人気のスポーツだと思い込んでいました。

その年に初めて見たのがそのレンドルとマッケンローの決勝戦。衝撃でした。速くてボールが見えなかった。江川卓が150キロの速球を投げていた時代に、サーブ200キロっていうのも衝撃でした。

それから、30年。ストロークも、ボレーも、技術は進化しました。

簡単に言うと、自然な人間の動作でボールを打ってもそこそこコントロールできるらしい時代に入りました。

ジム・クーリエの登場あたりから、テニスっぽいフォームよりもダイナミックというか乱暴にすら見える強打でも、コントロールができる人が出てくるわけです。

自然な動作、ってワタシが思うのは、こないだ書いた「投球動作」です。モノを飛ばす、っていう基礎がそこかなと。

その動作の一部抜粋であったり、回転をかける方向というか、面の安定を図る方向にある一定の約束を作っておけば、打球面をしっかり作って再現性の高い技術を作り上げられる。もちろん、そのプレーヤーのオリジナルになるように作り上げられると思います。

ひとつには道具の扱いやすさ。重さというか、軽さというか。それと、道具の安定性ですね。ボールの衝撃に負けないような剛性が得られていますから、多少のオフセンターショットをどうにかしてくれる。

戦術的に最も進化を遂げたのは、ワタシはサービスリターンじゃないかと思っています。道具のおかげで下手なテニスがうまくなったりはしないのでしょうが、うまい人の「もっとできるようになりたい」が手助けされるようになった、というのが加速の原因でしょうか。正しい感覚や、そのために必要な要素があるはず、っていうところに扱いやすい道具さえあれば、というようなことで進化したのではないでしょうか。

坂本師匠のところで、ラケットを時代ごとに追っかけられる名鑑を見れるのですが、ラケットをめぐる特許の内容だけでも、百科事典みたいな厚さの本ができるくらいの量です。

よくもまあ、こんなところまで思いつくなぁ、と先人たちの知恵に驚くというか頭が下がる思いで見させていただくのですが、よく考えたら、どれもこれも、それによって持ち手の感覚がよくなるだろう、とか、いままでそんな感覚でボールを感じられなかった、と言ってもらえるように考えられているものなんだと思いました。

フレームの形状、ストリングの張りパターン、操作性、スイートエリアの拡大…いろいろなところに星の数ほどのアイデアがあって、(原書が英語なのでろくに読めていませんが)目を丸くしてしまいました。

シューズ・ボール・ウェア・その他小物たちにいたるまで、そういえばワタシがテニスを始めたころとはすべて変わっていると思います。

以前、二十歳のころに買ったプロスタッフ(セントビンセント)を持ち出してきて、当時フェデラーが使っていたモデルの「K six-one tour90」と同時にガット張って、使い比べてみたことがありました。

似たようなモールドですが、使い心地というか、コントロールの感覚が全く違う。古いラケットは古くて腰が抜けていたのかもしれませんが、スイングしてもただのラケットで、使いこなせない人にはいうことをきかない、そんなゴツさが感じられました。

新しいタイプのラケットは、似たような形状でも、ボールが乗った感触、押し出して軌道に乗せてくれるような感触があり、明らかに手の感覚でコントロールができるような気がしました。

フレームが柔らかいというか、ボールを包むように感じられるフレームに仕上げられているような感じがして、「へえー」って思ったのをおぼえています。

ま、今となっては、プロ契約の選手には特別誂えのラケットが手渡されていて、ワタシが手にしたラケットと同じ感覚をフェデラーが持っていた、と想像するのは勘違いだったかも、なんて知っちゃったんですけど。。。それだけに、メーカーさんはより選手の要望に細かくこたえられるノウハウを持っているんだと思います。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:43 | コメントをどうぞ