前回のブログではガットがいかに大切かということに触れましたが、今回はグリップについて考えてみようと思います。
ボールを意のままにコントロールしたいのがテニスですが、直接手で触れることはしないのがテニス。
ボールと直接接触するのはラケットですね。
そしてそのラケットと自分の接点がグリップとなります。
となるとグリップはとても重要なものです。
しかし案外と気にしないプレーヤーが多く、殆どのショットをワングリップでこなしてしまう方も少なくありません。(問題なくこなしている方もいますが…)
大きく分けるとグリップの種類は「イースタングリップ」「ウェスタングリップ」「コンチネンタル(イングリッシュ)グリップ」となります。
この名称はその昔、アメリカ東部、南部、ヨーロッパと当時流行った地方がそのまま名称になったようです。
日本にテニスが伝わったのがアメリカ東部からであった為、長い間硬式テニスはイースタングリップ、軟式テニスはウェスタングリップという時代が続きました。
硬式テニスはフラットが主流でした。コントロールとスライスが中心のプレースタイルだったと思います。
それに対して軟式テニスは、ボールが極端に軽い為、極度のドライブ(当時はトップスピンとは言いません)をかけないとボールが落ちないので独自にグリップが進化していったと思います。
まあ余談はこれくらいにして、本題へ。
「スライスとトップスピン」真逆な回転を掛けるのに同じグリップで行うのはちょっと無理があると思いませんか?(難なくできている方もいます)
そこで少なくとも二つのグリップはマスターしたいですね。
それは、コンチネンタルとウェスタン系(セミ)です。
巧さのコンチネンタルと強さのウェスタン系(セミ)とも言えます。
どちらも魅力的ですね。
一般的にストロークでみると、スライス系はコンチネンタル、トップスピン系はウェスタン系(セミ)となります。
サーブ、スマッシュ、ボレーはコンチネンタルが適していて、オールラウンダー(何でも出来ちゃう人)はコンチネンタルをマスターしている方が多いですね。
フォアハンドストロークのトップススピンとドライブボレーはウェスタン系(セミ)が適しています。
また、ドロップショット、ロブ、アングル、サイドスピン、などといった小技?もコンチネンタルが適しています。
どうです?コンチネンタルとウェスタン系(セミ)の両方を覚えて巧さと強さをマスターしちゃいません?
ならき あきお
《名古屋テニススクール テニスクラブ》