ある方のツイートで「フォームの美しさに貪欲に」という言葉を見つけました。
自分を4年間指導して下さった方も、この言葉と同様の事を教えて下さいました。
教えていただいていた4年のうち、3年以上、ずっとスイングばかり注意されていました。
特に、フォアハンドストローク。
当時、自分が全く気が付かなかった悪癖の数々を、辛抱強くずっと指導して下さいました。
例えば、テイクバック。
以前の自分のテイクバックは非常に大きくて、ネットに対して180度、どころではありませんでした。
酷い時には、270度くらいになるまで引いていたんではないでしょうか。
自分が考えていることは、「とにかく相手のボールに負けないぞ」という事だけでしたから、大きく振りかぶって、自分のパワーを思いっきりボールにぶつける、という感じでした。
しかもド・フラットでしたから、打ったボールは落ちることを知らず、まっすぐ飛んで行って、向こうのフェンスに直行。
正確には、フェンスにはたまーにぶつかるくらいでしたが、当然アウトばかりで、コートに入れるのに四苦八苦してました。
テイクバックだけでなく、スイング時の面の使い方や左手の使い方、その他諸々。
いえ、技術的な事だけでなく、もっと基本的なことや、マナーまで、本当に多岐にわたって教えていただきました。
例えば、ボールの渡し方。
ボールを相手に投げて渡す時には、ワンバウンドで、ボールに高低をつけずに、相手の胸元に届くようにする。
って、知ってました?
ワンバウンドで渡す。までは、学生時代に教わりましたが、相手の胸元とか、ボールに高低をつけないようにという事は知りませんでした。
確か「相手が取りやすい所に投げる」くらいは教わりましたが。
テニス歴だけは長いのに、情けないくらい知らないことだらけでした。
さまざまな事を教えていただいて、わかったこと。
テニスって、相手を思いやるスポーツなんだということ。
そりゃ試合となれば、別ですが、普段は常に相手のことを考えて練習するべきなんですね。
本当によく怒られました。
相手が打ちにくいボールを打つな。
お互いが気持ちよく打てるストロークをしなさい、と。
残念ながら、いまだに実行できてません。