日別アーカイブ: 2015年11月10日

ワイパー(死語?)スイング

そう言やあこの言葉、聞かなくなりましたね。

豪快に腕をまあるく振り抜く、いわゆるワイパースイングでは、トップスピン過多になってスピードが落ちるので、ブルゲラとかベラサテギとかムスターとかのような唸りをあげて落ちて弾むようなトップスピンから、スピードもあって強烈な跳ね方をするエッグスピン(エッグボール)…なんて言われるショットがメインになってきました。

まあプロのレベルで打っているトップスピンはほとんどそんな感じだし、一般の球の速い人が打つよりも速い球を弾道高く安定して打ってきますから、回転量も相当あるのでしょう。外国人選手はさらに…あー、キリオスのフォアハンドすごかったですね

さて、スイングの後半、フォロースルーでフォアハンドはプロネーションする。バックハンドではスピネーションがなされます。

手首ではなく、前腕部分の回内と内旋。手首ももちろんフォローしますから、固定されている方向と動かしていく方向とがあります。

ストレートアーム型

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ベンドアーム型

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ストレートアーム(肘が伸びるタイプ)は、グリップが薄いとそうなりやすく、ベンドアーム(肘が曲がるタイプ)は厚い人ならそうなると思います。面が向くときの腕の形ですから。

どちらも、インパクト付近のラケットの動きは、面の向いている方向ではなく、エッジ方向。そうでなければ回転がかかりません。

手の中では、面の向きを維持しながらスイングすることでコントロールの要素が出るわけです。腕は打点に向かってラケットを入れてくることでパンチ力というか威力が出る動きをすでにしているので、インパクトは「いかに正確に当てるか」と「いかに狂わずに面を維持するか」が課題になります。

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ヘタクソな絵ですが、打点にラケットを合わせる動きと、そのあとの面の向きを維持するイメージを描くとこんな感じ…でしょうか

実際にこの動きにスイング自体が見えることはありません。手(腕)の要素はこんなイメージってことです。実際には肩がまわっているはずなので、一貫した滑らかなスイング軌道にしかなりません。

グリップをフォアよりに持つことで、手のひらがグリップを支えて、ヘッドが前に出すぎることを防いでくれるはずです。

面はボールを後ろから支える形になり、腕は肩によって支えられる形になります。

ここでコツは、グリップエンドを支える手のひらの「ヒール・パッド」小指の下の、お肉のプニプニした部分です。

グリップを握る指と、そこの部分でボールに向けて面を出す、というかきちんと当たる位置に手を動かす。

ボールを飛ばす、っていう意識でスイングする人の方が当たり損ねが多いはずです。

ラケットを持った腕を、ボールに向けてしっかり当てるために出す、って感じです。

腕は振り子の動きでエネルギーを出せるので、腕の振りを「そこまで」で終わるようにするくらいの気持ちでスイングしても、そこから先にラケットヘッドに加速が乗るようになっているので、そこでパワーダウンすることはありません。

文章で書くことで違うイメージに思われちゃうのが怖いので繰り返しの記述ですが、肩も回転しているし腕の重さはそんなに簡単に止められないと思うので、あくまでもインパクトを正確にするために打点にラケットを入れるような感覚はそんな感じ、という説明ですから、このイラストみたいなスイングしないように!

ワイパーは、平らなガラス面をこすることで雨粒を除く道具ですから、平らなラケット面が面の向いた方向を維持したスイングをするってことをイメージするのにいいわけですね。

最初っからエッジ方向にスイングする(昔いわれていたワイパースイング)と、スイングのベクトルが打球方向(狙った方向)と違うために回転がかかりますが、スイングスピードを上げても正確性がなくなってさらに回転量が増える方にパワーが使われますから、遅くなって浅くなっちゃったりして、パワーアップの恩恵を受けられない、なんて感じ方をする人も出るはずです。

フォワードスイング中のスピネーションを抑える、という意味では振り始めでフェースを伏せていくような感じで間違い無いですが、ボールに「当たり」をつけるような感じにして、腕とラケットの芯をボールにぶつけるような感じだと思ってください。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:10 | コメントをどうぞ