日別アーカイブ: 2017年2月4日

フットワークはスタートとリズム

フットワークについて、こまかな指導をされる人もいますし、やはり目指すところが高ければ重要な練習だと思います。

たとえば、速くて低い球を2球くらい続けて、そのあと深めに中ロブを混ぜると、大概の場合、相手の返球軌道が高くなります。これ、ワタシがスクールでラリーしている時に、お客さんの返球を操作するときによく使う手です。

そとの試合に出た時にも、余裕がありそうなら試してみます。その配球でこちらの注文通りに高めの返球で返してくる人は、安定していても自発的なコントロールにやや難がある人で、言い換えればフットワークがあまりよくない人なんです。

スイングというか、打点の範囲が広くても、ボール軌道の打点への角度によっては返球しづらい角度ってのがあって、そういうのの影響で操作されているかもしれないのです。

むしろ、そういう要素があるからこそ、テニスのラリーには「読み」とか「予測」(同じだ)ってのがあって、その要素があるからまた「勝ちパターン」みたいなのを考えられるようになってるってこともあります。

狙った場所にコントロールするには、狙っていきやすいように打点への入り方をきちんとする必要があります。

フェデラーがなんであんなにどこにでも打てるのかって言ったら、そういう「適切な」入り方の出来る人だからなんでしょう。

だから、前述の私のパターンのようなものは、突然緩いボールを高めに弾ませてみて、攻めれない人はそんなにレベルが高くないのかな、って考えながらどうポイントを組み立てていくか考えるし、そういう球を打ったら「ラッキー」みたいにドカンて決められちゃうようなら、こりゃあヤバいぞ、どこまでついていけるかの勝負からだな、なんて考えて試合します。

両者のちがいは、フットワーク。

でも、足の運びがうまいだけで判断力が伴わなければ意味をなさないと思いますし、打球技術が中途半端ならネットの反対側にいて怖くない。

さて、何を一番最初に鍛えますか。

ジュニアとかの選手クラスでなくて、例えば大人で、週末に一生懸命テニスを楽しんで、たまに試合に出てもりあがる、という人に専門的なフットワークの為のトレーニング時間が取れるとは思えません。

ただし、テニスをしながらフットワークを意識する事は出来ると思うんです。

大事なことはなにか。

《いかにスムースに狙った打点に入れるか》が最大の課題になると思います。

いかに速く走るかでもないし、細かく足を動かすかでもないでしょう。現に、フェデラーはビッグステップを多く、そして誰よりもうまく使います。昔の映像を見れば、細かいステップを正確に刻む人だったし、アガシのステップを研究した、なんていう時期もあったように記憶しています(そんな記事を昔読んだような)。そこから習熟して、入り方がわかったから無駄を省けるようになった、というのが神業のようなフェデラーのステップだと思います。参考になる部分もなったとしても再現不能な部分もあるかと思いますが、世界最高のステップの一つだと思っています。だから35歳のいまでも現役最高のパフォーマンスを続けていられるんだと思いますしね。

ようするに、いかにテニスの動きに馴染んだステップか、というのが作る目標になるはずです。

ひとつめは、「最初の一歩」

もう一つは、「軸足から打点」までの距離と角度

をしっかり作れていれば、間のステップは適宜うまくやれ、ってことでいいと思うんですね。

そうすると、気になるのは

・反応の素直で早い「かまえ方」

・素早い反応で形を崩さない「ラケットの引き方」

・軸足を決めたらスイングに入れる「一定のリズム」

・追いつき方によって自由に変えても大丈夫な「スタンス」

当たりに注意をしながら一つずつ自分の打ち方を壊しちゃわないように、改善できるようにしていけばいいと思います。

 

さて、「壊さない方がいい」という「自分の打ち方」って??

ちょっとシリーズ化して何度か書くかもしれません。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:18 | コメントをどうぞ