デカラケ・厚ラケ

最近は、デカいフェースで薄いラケットってあんまり見なくなりましたね。

105くらいじゃデカラケに分類されないとか?

ワタシ基準だと100を越えるとデカいかなと思いますが、お客さんに進めるラケットだとそうは考えないですね。105までは「ミッドプラス」的な。

どちらも「よく飛ぶ」ラケットとされますから、ボレーが中心のプレーをするとか、スライス系が得意な人はどうぞって感じが昨今はイメージになってきていますかね。

デカラケって言っても当初はプリンスグラファイト110がよく使われていたし、プリンスが110平方インチっていうフェースサイズにパテント権がなくなったら「オーバーサイズ」っていう表記になって他のメーカがこぞって110を発表する中、プリンスのオーバーサイズは108、って逃げたのも記憶にあります。

そんな時代にはマイケル・チャンやアガシなどがデカラケを使った強烈なドライブショットで強かったわけですし、女子の選手もそのサイズでたくさん出てきましたね。

厚ラケが発表されてからは、さらに「よく飛ぶ」ということの特徴を活かすように軽量化したラケットが増えたし、デカラケで厚さもあり、260gくらいのラケットを作ったりして軽量デカ厚、なんていうカテゴリもできました。

伊達公子46歳にして復活、という記事が出ましたね。同世代のヒロインがまだプロの一線に挑戦する、というのはホント刺激になります。

YONEXの新作モデル「ASTREL」での復活、なんていう記事も出ましたが、本人の使うラケットは、相変わらず男の人でも重たい380gくらいなんじゃなかったでしたっけ。

あれだけコンパクトなテイクバックですから、重さがあってもむしろうまく利用するだけで苦労はしないでしょうが、以前に使っていた「S-Fit」もそうでしたが、厚さの恩恵をどんな風に感じながら活かしているのでしょうか。

厚ラケ・といってあのくらい分厚いのは、現在では存在は「デカ厚」くらいしかないと思いますが、各メーカーさんで、様々な特色をつけながらそれぞれ存在します。

「よく飛ぶ」ことが最も売りになる性能だと思いますが、どんなプレーヤーに適しているかといえば、私の考えでは

短いスイングでしっかり握る

ようなプレーというか、打ち方をするような人が適していると思います。

飛ばない、という人が、軽量デカ厚を使っても、飛んでいくようになるかっていうとスイングスタイルによってはさほどでもありません。

スライスやボレーのように、テイクバックが終わったところからすっと短い距離のスイングにしっかりパンチ力が出せる人の方が生き生きとプレーできるように思います。

ストリングパターンも粗めのものが多いと思っていますから、トップスピンだってもちろん打てますが、長いスイングをするようになると、ヘッドが重たいモデルが多いでしょうから、手元から振り始められる、スイングの長さでコントロールをするような人にはあまり合わないんじゃないかと思っています。

伊達選手はスライス系タッチプレーヤーではないと思いますが、トップスピナーでもないと思います。

現代の選手の中にはあまりいなくなった、低めの強い弾道で打ってくるフラットが伸びてくるので、すごく取りづらいショットを打ってきます。

ボールを吹かさないように伏せ目のフェースを作り、パンチのあるインパクトで肩ごと押し込んでくるような、独特のあのストローク。

今日が復帰ですが、どんなプレーを見せてくれるのでしょうか。相手は第3シード。1セット目は取れるんじゃないかと思っています。

相手が戦局を変化させて粘り強くしてくると苦しいかもしれませんが、勝負を早めようとするなら伊達のカウンターの精度さえ良ければ勝てるポテンシャルは十分にあると思います。

私は手に持っても自分で買おうとは思いませんが、存在感のあるラケットってありますよね。


カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 12:03 | コメントをどうぞ