日別アーカイブ: 2017年5月27日

ソフトテニスとの共存

春ももう初夏、という段階まできたような陽気ですが、この春に中学生になったジュニアたちも、何割かはスクールを一旦はやめて、ソフトテニス部に入ったと聞きます。
ソフトテニス部に入っていながらも高校進学後にはまた硬式がやりたいからとスクールをやめずに続けてくれている子もいます。

いつだか書いたことがあるかもしれませんが、先日(といっても1月とか)、プライベートレッスンをしている10面続きのコートで、数面向こうにソフトテニスの選手たちが入ってきました。

背中には「KOREA」の文字。ナショナルチームの人たちでしょうか。その2週間後にはそこのコートを会場に大きな大会があるような事もその時に知りました。

彼らの練習は、自分の良るコートから4面くらい離れた場所にあったのですが、それでも打球音とか、迫力がすごい。

ボールのスピードは、ちょっと目を奪われるくらいすさまじいものでした。

全日本や、ジャパンオープンでプロの試合も間近で見たことがありますが、硬式のラリーよりかたぶん?全然速い。

今日は「Tennis」のことを「硬式」って書いていますが、日本発祥のソフトテニス。アジア人は硬式においては欧米の選手よりも体格に劣るから。。。なんてつい見がちですが、同じような体格のアジアの選手も、ソフトテニスの身体の使い方をすればあんなにすごいショットを続けて打てるんだなぁと呆気にとられてしまいました。

かつて、錦織選手よりも先に大記録を打ち立てた選手たちがいます。清水善三・原田武一・それに熊谷一弥や佐藤次郎など。彼らは軟式(現在はソフト)テニスの打ち方で世界を席巻した偉人達です。

さて、ソフトテニスの出身者で、硬式でも活躍できる人と、硬式には馴染めないという人の差は、どこにあるのでしょうか?
ソフトテニスの打ち方のままのように見えるけどすごい威力のフォアハンドをたたき込まれた人も何人も知っていますし、威力があり過ぎてコートに収まらずに悩んでいる人もたくさん見てきました。

ボレーやサーブなどはちょっと置いといての話。。。いや、フォアハンドストロークに限った話になっちゃうかな。

たぶん、彼らは中学三年間でそうとうレベルアップして卒業しているはずです。それは、ボールの親しみやすさなのかもしれません。それと、素振り。型をしっかり体に刻み込む作業をしているので、あとは試合のセンスとかなんでしょうが、やっぱり試合にも出ていますしね。3年間でうまくなる要素は沢山あるのかなと思います。

その、スイングの型を作る段階で、力の発揮される形が違うところまでは差がつかないのでしょう。硬式にも対応できる力の入れ方の人も、そうでない人も見た目の形は同じように振れる。
ボールが柔らかいということが、そういった差を感じさせずに許容してくれるのが良い所なのでしょう。

文章で簡単に表現するのなら、硬式でも順応できる人はフォアハンドを「投げる」または「捕まえて、放る」ような感覚で打っていて、そうでない人は「叩く」とか「つぶす」とかっていうような感覚なのかもしれません。

野球の出身者でもおなじように感じることがあります。

底の具体的な差は、腕と体の関係、かなと思っています。

体の回転から、腕が離れはじめたあたりでインパクトを作れる人は、おそらく前者でしょう。逆に後者はどうか、っていうとスイング中に最もスピードを上げて振れるところ、とか、テイクバックで離れた腕が身体につく(近づく)あたりでインパクトするんじゃないでしょうか。

ソフトテニスの大きなスイングで、硬式でもしっかりした打球感覚が出来れば、そうとうな威力のフォアハンドストロークが完成するやもしれませんね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:16 | コメントをどうぞ