日別アーカイブ: 2018年1月27日

全豪決勝・・・

さあ、いよいよ全豪オープンも佳境に入りまして、男女とも決勝戦のカードが決まりましたね。

まず今日の女子決勝。ハレプ×ウォズニアッキ

女子って、この数年は誰が強いのか?GSタイトルを誰が持って行くのか?という課題に絞り切れない世界になったなぁと思っていました。セリーナがいないなぁと思っていたらヴィーナスが決勝に上がってきたり、ランキングトップにいた(以前の)ウォズニアッキとか、最近ではハレプとかはなかなか決勝まで上がれないキャラだったり、その間にムグルッサとかプリスコバとか、誰?オスタペンコって?っていう間に優勝しちゃったり、そうそうベンチじゃなかったビンチとペンネッタの全米決勝とかありましたねー。まさに混沌の時代。

こういう時は、トーナメントをずーっと追ってると面白いんですが、結果だけを追っていくと面白くないような気がしてくるものです。知らないタレントが上がってきても、期待していた選手が早々に負けていってしまうと興味がなくなってきたりするのは人情ですよね。

最近は、バンダウェイとかスビトリーナあたりに注目していましたが、予想は外れました。サービングフォーザマッチのゲームでもたつくことがありますね。取り切れずに挽回を許してしまうようなところがあったかな、と思っています。

さて準決勝は、メルテンスのことをあまり知らなかったのでアレなんですが、他の三人は共通項があるように思います。

守備範囲が広く、ミスが少ない。それでランキング上位に君臨している感じがします。ハレプ対ケルバーはファイナルセット6-6で決着がつかず、9-7でハレプが勝ったわけですが、ケルバーは先に6-5でブレイクアップしてサービスゲームをキープできなかったところから持ちこたえられない感じになってしまいました。

私としては、決勝も同じような死闘になるのではないかと思っていますが、互いにGS決勝は初めてではないという点では同じで、また優勝経験がないという点でも同じです。ハレプはフレンチの一回だけだったっけ?ウォズニアッキは全米とかで2回決勝に上がっていますが、かなり昔のような気がします。

どちらもセット序盤にブレイクがあってもそのままはいかないだろうなと思っています。どこかにチャンスがあって、挽回して混戦になっていく、みたいな感じでどっちが勝っても勿論不思議なことはない実力者。どちらが勝つかよりも、どちらがタフさを出せて、どこら辺に勝負の分かれ目が来るかを見たいと思います。

 

 

男子決勝は、フェデラー×チリッチとなりました。

チョン・ヒョンに関してはワタシ的にはすごく評価が高くて、まるでジョコビッチの動きやテンポにワウリンカのショットの重さを持ってる様に見えるんです。こりゃあ強いぞ、って思いますよね。ジョコビッチ戦では見ている手に汗をかいちゃいました。ジョコビッチの復活に期待するからつい応援しちゃうんですが、それだけにチョンのすごみに驚いた試合でもありました。

そのチョンはマメの下にまたマメが出来て、それもつぶれて、足の裏の皮膚を(マメを)削ってきたというのですが、赤い肉が出ちゃってる状態っていうんですから、それでよく試合のコートに来て、あのフットワークを見せられたな、とおもいます。

ナダルも4セット目のドロップショットの処理からすこし歩いている時のしぐさがおかしいなと思っていたら、あんなに苦しそうな表情でのナダルは見たことがないってくらいの顔になり、ついにファイナルセットを棄権してしまいました。

ナダルは真のプロフェッショナルですから、GSの準決勝という舞台で大観衆が見守るなか自分が試合を放棄する事になる、なんてことはあってはならない事だと心の底から思っているのでしょう。ベンチに戻ってバンダナを投げつけていましたが、かつて見たことがないナダルの悔しがり方でした。負けた事じゃなく、最後まで戦えなかったことについてなんだなぁと思い、こっちが泣きそうに。

終わってしまった試合ですが、フェデラー×チョンの試合は、1stセットをフェデラーが楽勝でとる、とセカンドは接戦になる、でそのままセカンドをフェデラーがとるようだとストレートセットで勝ちかもだけど、そうじゃないと面白くなる、みたいな展望をしていて、すごく見たかったんです。

フェデラーは「初見殺し」うまいですもんね。たぶん、初めて対戦する選手は、見たことがないくらいドンドン展開されちゃうんだと思います。落ち着こう、とかちゃんと自分のショットを打って、なんてスキを全くくれない間にガンガンゲームを奪って行っちゃうような選手なんでしょうね。錦織も、杉田も、フェデラーとの初見はさくっと持って行かれちゃいました。それで心を折るみたいな。

そしたらセカンドセット5-2フェデラーの時点でチョンが棄権。驚きました。そんな足にマメが出来てるなんて、言われりゃあそりゃああれだけ走るんだからって思いますが、逆にあれだけ走れているんだから健康なんだろうって思いますよね。とにかく驚きました。

 

さてファイナルです。

あの腕の長いチリッチがいかにフェデラーのサーブを上手くリターンするかによると思っています。

チリッチはサービスが少し変わって、ワイド方向がきつく、確率も良くなってきていますから、ブレイクは大変だと思います。

ラリーで捕まれば、チリッチには分があると思います。それが私にとってはこのカードの見どころにしようと思っている所。あの長身を低く構えてしっかり打ちこんでくる間はいかにフェデラーでもリスクを負うわけにもいかないと思います。

しかしフェデラーのラリーは他の選手よりもテンポが速くて、画面で見ているとそれほどでもないように見えるコースがかなり攻撃的に相手に効きます。ライジングでそこまでのコントロールが出来ているのが不思議でならないんですが、できちゃうんでしょうね。。。

サービスに効果があれば、ラリーの回数を少なくしてフェデラーのゲーム運びができるようになると思います。そう考えるとトスに勝てばフェデラーはサーブを選択するかも。

逆にチリッチは序盤のうちにリターンゲームでしっかり挑戦したいと思うかもしれません。チリッチがトスに勝てばリターンを選択するかも。

試合が始まってフェデラーがサーブだったら、私の勝ちね(笑)。←だれに?

これも、どっちが勝つか、じゃなくてどんな試合が見たいか、みたいな展望ですが。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:34 | コメントをどうぞ