話題が遅めですが、錦織圭がテニスシーンに帰ってきてくれましたね!
最初はチャレンジャー大会から、というのも、手首の怪我とプレーのレベルをみるのに無理がなくていいなぁと思いました。また、勝つ経験というか勝つ感覚を得るのにもいいなあと。
ひとつめはフルセット負け。二つ目の大会で負けた相手にリベンジ、というこれまたドラマチックなストーリーに、その大会を優勝してくれるというオマケつき。
決勝は全豪でディミトロフを苦しめた、マッケンジー・マクドナルド。その全豪の試合で見た感じで、とてもバランスの取れた、テンポのいいテニスをしてきてすぐに名前を覚えたんです。そのときに、ディミトロフの戦術と、錦織の戦術だったらどうかな、ってコーチ室で話題にしたこともあったくらい、注目できる選手だと思ったんです。
そしたら、錦織は彼を相手にしない位のスコアで、しかもファーストセットを圧倒して格の違いを見せつけるような感じのテニス。チャレンジャーレベルですから優勝ポイントは少ないですが、トーナメントに勝ち切るというのはやっぱりそれなりにレベルが必要なものだと思います。ここで優勝カップを掲げて復帰を飾れたと思います。
で、去年まであったメンフィスがなくなり、今年からは黒いコートのニューヨーク・オープンというATP250の大会に参加していますね。これの初優勝を持って行ってくれれば最高なんですが。
1回戦の相手は全然知らなかったんですが、2回戦のドンスコイは、去年のホップマンカップでフェデラーに土を付けた選手でもあります。去年復帰を果たしたフェデラーはウインブルドンまで2敗とかしかしていないので、その時期にはドンスコイの殊勲だね、なんて言われていました。今年の方がランキングは下がってる?かもしれませんが、どんな試合になるかと楽しみにしていたら、ここも圧勝。
錦織ってレベルすごく高いですね!
コートを支配するのがうまい。
相手のショットが良くても、主導権は渡さない。
試合数を積み上げてきて、リターンが冴えてきました。
それがまたサービスゲームを楽にしているような。
ラリーのテンポが速くて連続するので、相手は息もつかせぬままで苦しくなってきます。そこでまた角度のキッツイところへ一本入れてあっさり持っていける。
まだ、トップ50の選手とは対戦がないですが、今日の試合もイズナーが負けちゃいましたから、90位台のアルボット。
期待はしていますし、調子づいて欲しいものですよね。
チョン・ヒョンが全豪でフルセットマッチを連続した後にも言っていましたが、「疲れはないです。勝ったから」というのは、プレーヤーならそうなんだろうなと思います。
同じ労働で、気分良く終われると疲れないものですから、勝って気分よくいてもらいたいと願います。
イズナーやK・アンダーソンなど、長身のビッグサーバーがいる大会なので、面白そうだと思っています。今日も勝ち進んで貰いたいですね!