打ち方、とは打点が元

どうやってボールを打っていますか?

・・・という質問をすると、すごく広い意味がありそうですね。人によって「ボールをよく見て打っています」とか、「インパクトの面を大事に考えています」とか「腰の回転で打つことを心掛けています」とかいろんなことが出てくるはず。細かく考えている人なんかだと「まず、ボールが飛んでくるのが見えたらショルダーターンをして・・・」なんて手順を一から説明しだす人もいるかもしれません。

そもそも、スイングなんて一瞬の出来事ですから、だいたいのひとが、霊に挙げたように一言で言えるような感じになっている方が経験者っぽいのかもしれません。要するにあれもこれも盛り込んだうえでショットを作るなんて、レベルが上がるほど出来なくなってくる訳です。

で、結論を言えば、「打点」よりも大事な事ってない。

ボールをコントロールしているのは、実際にはボールとラケットが当たった瞬間。それまで作ってきた面の角度やスイング方向などがコントロールに混ぜ込めるべき要素です。

とはいえ、何でもかんでもできるわけじゃないですよね。それで、ある程度の範囲内で自由が利く様に(個人差を許容できるように、という意味でもあり個人の中でも応用力がだせるようにという意味でも)していけるものを技術として持っていたい、という事です。

そして、「打ち方」とは自分の中で整理しておいて、その「打点」(=インパクト)の瞬間に出来ることと、そこで得られる感覚とを元にスイングが形作られるものなんだという事。

ラケットとボールの間には、力学的な法則が存在します。無視するわけにもいかないでしょう。

それと、身体の関節をつかってその力学的な動きをなぞって行く、というのも身体操作上には必要な要素。

そこに、個人差として生まれるリズム感なんて言うのもその人の打ち方を決定づける要素として大きくなります。

さらにそのリズム感の元って何かっていうと、ボールをどうやって見ているかというこれも個人差があって、他人と共有できない可能性の高いもの。共有できた感じがあっても証明できない類のもの、といったほうが良いでしょうか?

そういうのを使ってゲームするってことなんですから、テニスっていうスポーツもちゃんと勉強すると途方もないことになってきますが、人間の脳みそっていうのはものすごく優秀なコンピュータ・・・というか、面倒な演算は性能のいいCPUが、じゃなくって「どんぶり勘定」みたいにしてちゃんと時間に間に合わせてくれるような機能があるわけです。

要するに面倒な計算は「しない」っていう大胆なことをやる割には帳尻を合わせてくれるようになってるとか、あらかじめ組み込まれたものによって計算を端折るようなことをしてくれるのが脳みその凄い性能。(あらかじめ組み込まれた、っていうのは「訓練されたことによって」短絡的にそのうごきがだせるようになったということ)

 

 

さて、一般プレーヤーでもその「コツ」(今回のいい方だと計算を端折ってもうまくいく方法)を覚えればレベルアップを望める、という事だと思うんです。

それって打点に入るラケットのあれこれを覚えてしまえばいい。

打点に入る形がスライスっぽい人は、トップスピンに適さない関節の動き方を打点に合わせて来ています。それは脳内にあるイメージや意志とは関係ない場合すらある。

打点でボールを落とす癖のある人は、さきにヘッドを体から遠い位置に落とす癖のせいでボールとのリズムが決定してしまっています。

簡単な例を挙げれば、もうそういう事なんです。

訓練して変えるとすれば、望みのショットを手に入れるばかりか、「打ち返す」動作としても可能な「対応力」をも手に入れることになるかもしれません。

 

打点でどんな当たり方をするか、というのは打点そのものが制止したイメージの物ではなくその付近のちいさな動きの要素を持つことです。こうやって当たると、こんな風に出ていく、という一連の動きのイメージはスイング全体の力の中でではなくて、インパクト付近のタッチの感覚がある方が断然有利。

実際にボールタッチして、その結果をフィードバックして、そのまま使えるのか、イメージと違っているならイメージごと修正するとかしながら練習していきます。

そうすることで、自分の見ているボールの正体と自分の持っているラケットの正体(ラケットの動きの正体)がみえてきます。

そこが練習のしどころ。

YouTubeのほうも、今後はサーブ研究会からはなれて、いよいよ次章突入します。こういうことを具体的に映像で紹介したいと思います。


カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:12 | コメントをどうぞ