日別アーカイブ: 2020年1月5日

両腕の間の関連付け

ボール投げ(野球に限らず)や打具を使う動きなどをこなせる人なら自然にできる動きがあります。

動画で何度かやっていることでもありますが、私の左手(非利き手側)ではその両腕の間の関連付けがなくて、利き腕である右手から見ると大きくパフォーマンスが落ちます。・・・というか、初心者になります。全く感覚がない。

 

腕はそもそも胸から生えている、と聞いたことがあって、それは四つ足の動物がもっている機構(骨組み)の要素をヒト(猿人類)にも残っている部分があって、指先から手首、前腕、ひじ、上腕、肩甲骨ときて、鎖骨(肩鎖関節)で支配(?)されて胸骨まで届きます。(支配しているのは複雑に絡んでいる筋肉の機構によるものですよね)

前回記事の肩と腰についてのことを書きましたが、腰から行くと肩に影響が出て、肩から行っても腰まで影響します。

そしてこの肩の周りにある、たくさんの筋肉群は、腕のもっている人間にしかできないと思われる器用で多様な動きを支えています。

指先などは体のどの部分よりも神経が集中している部位の一つで、感覚を鋭くしてくれる要素を持っているので鍛えれば鍛えるほどいろいろなことがわかってきます。

 

それで、冒頭に書いた動きを持っている人って、っていうことに至ります。

幼少期に経験しておくと考えて動かさなくてもイメージができているようになるんだと思いますが、逆を言えば利き腕が生まれつきのものであるということは、そういうものを教わらなくてもできるようにプログラムされている身体だということも言えるんじゃないかと思います。

 

スクールで、ジュニアの小さい子のクラスから、大人の女性のいるクラスまで、さまざまな運動経験の方に、サーブの前にちょっと遠投をしてみてください、というチェックの時間を設けたことがありました。

その時に、ボール投げができる人とうまくできない人の差ははっきりしていて、前者はテニスコートの反対側のベースラインを超えるくらい楽々と、という感じですが後者はネットを超えるかどうか、という差。私の左手も後者です。

前者のパターンは両肩のバランスよい加速運動を達成している例と言えますし、それ以上に下半身からの力もきちんと伝達されているからだとわかります。

現在は左手に徐々に「それっぽい」動きになるように要素を根付かせようとしているんですが、やはり下半身からの連動にまでなんていかないですよね。

肩から腕をひねると、肩鎖関節にひねりが伝わって両腕をしっかり関連付けて動かせるようになります。

サーブやスマッシュのようなオーバーヘッド系のスイングだけでなく、フォアハンドやバックハンドにもその動きの感覚は影響があるはずです。稲村亜美

これ。女性だからという目線で見ると驚くほど使い方ができている。筋力もあるのかもしれませんが、使い方がうまくないとやはりスピードが出ないんでしょうね。

テニスにはテニスの動きがありますが、基礎となるものは人間の体として共通のものがあると言わざるを得ない部分もあります。

その辺も言葉でなく動画で紹介できればな、と考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:46 | コメントをどうぞ