すっかりいまさらな記事ですが、全豪オープンは毎年おもしろい。
数年前から私の中では「生で見に行けるなら一番に行きたいGS」のナンバーワンです。
もっとも、今大会はCOVID-19コロナウイルスの影響で入場制限や無観客の期間もありの大会となりましたが。
男女とも決勝戦、そして準決勝ともに好カードで、まあ全豪は毎年そうなのですが緒戦から見たいカードの連発でした。
大坂なおみちゃんの快進撃、そして優勝も素晴らしかった。というか彼女はグランドスラムが本当に好きなんだなぁと思えるプレーぶりで、1週目から「こりゃあまた優勝できちゃうな」って買ってみ思っていました。そりゃあこっちから見れば簡単そうに言ってられますが、あんな大きな大会でトーナメントの頂点にたつなんてどんなに大変なことか計り知れないとも思います。だけど彼女は勝った。なんてすごいことなんだと思います。
なおみちゃんが何を手に入れたのか、それとも純粋さがプレッシャーの扱い方を変えられるようになったのか、評論家じみたことを語り始めても仕方のないことでしょう。その答えは彼女自身がわかっていればよいことで、テニスの実力とともにその武器を使って女王の座を射止めてくれることを願うばかりです。
ともかくマッチポイントを跳ね返したムグルッサ戦あたりから証明し始めていましたね。ハードコートのタイトルを4回、それもグランドスラムタイトルだけで4つ、獲得しています。自身のコメントで、これからクレーコート、グラスコートでも活躍できるようになりたいといっていましたね。意欲的にその地位を固めに行くということなんでしょう。
世界的にもすごく人気があり、大坂なおみ選手のみならずキャラクターの強い選手たちが多くひしめいていて女子テニスがまた華やかになってきました。しばらくは男子テニスにしか興味がない時代が続いていましたが、もう最近は女子もすごく面白くなってきています。そのなかの女王として時代を築いていってほしいですね!
さて、ジョコビッチがすごく強くてびっくりしています。
去年は全米を失格で落とし、全仏では決勝でナダルに惨敗でした。あの試合もずっと観戦できたのですが、前哨戦でシュワルツマンがナダルを破った試合を参考にした、というか、ナダルに勝つにはあのくらい猛攻撃をしないとダメだ、という気合の入ったファーストセットでしたが、そこを先読みされたのかまさかの0-6からのスタートになってしまいました。
あれ、想像ですが、ああいったハイペースで挑んでみて全くダメだったというときに、相手の実力がすごく大きく差があるように思ってしまうものだと思います。つまり、あの後にペースを落としたゲームをすることが余計に恐怖に感じてしまうので、勝てないということをポイントごとに重く受け止めながらも打ち込んでいかないといけない状況だったのではないかと思います。それだけナダルが万全でした。なんていうか、ジョコビッチがそう来るんだろうなということをあらかじめ覚悟して受け止める準備ができていたような感じ。それをどうやっているのかは全く分かりませんが(笑)。
そんな中でしたから、ハードコートでのメドベージェフは、守備範囲も広く、またどんな体勢からでもハードヒットを角っこに打ち込んでくれる、ジョコビッチそのものかそれを若くしたようなテニス。試合前にはむしろジョコビッチが劣勢になってしまうのではとさえ思ったカードでした。
だから、ストレートセットで7-5 6-2 6-2という圧倒的なスコアに驚きました。この試合は2セット目の4-1あたりから見たのですが、テレビつけたときからもう目を丸くしちゃって、なにがどうなってんの?っていう感じ。メドベージェフはかわいそうにちょっとヤケクソみたいなテニスをしていて、どうやってジョコビッチからポイントをとったらいいのか、全くわからない感じでコートに立っているようでした。
プロの試合で、相手にこんな顔をさせるのはジョコビッチくらいです。あ、そのジョコビッチも件のフレンチ決勝ではそんな顔してたかも。。。
あれはいったいどうやっているんだろう?世界中のテニス選手が知りたいのではないでしょうか?答えを知っているのは何人いる?どんなボールにも追いついて、連続で攻撃的なショットを打たせない、いや、ふつうは攻撃的なショットを打って、その次に決定的なショットを、と続くのがテニスのポイントのとり方のはずですが、ジョコビッチを相手にすると攻撃に言ったつもりでもその次に決定打にならない、ということが相手にわかってきてしまうんでしょうね。隙はあるように見えるけど、そう見えていたのは実は罠だったんじゃないかと疑心暗鬼に陥るような、そんなメンタルにさせられているように見えます。
チチパスがナダルに勝った試合とか、カラツェフの大躍進とか、そういえばズベレフって2週目に残れるようになってきたねとか、とても面白い2週間だったと思うんですが、ちゃっぱり決勝戦てすごくて、結局なにか書こうとするとジョコビッチのすごさになってしまう。
今年は全豪が興行としては大赤字で終了した、というニュースも聞こえましたが。。。フレンチ、ウインブルドン、USと無事にみられることを期待します。
伝染病って、歴史的に1~2年で終息していく、って聞いたんですけどね。。。なんかこのコロナウイルスは人工的な何かを感じざるを得ないんですが、いつまでこの世界的な恐怖は続いていくんでしょうか。。。?
そうだ、これを書こうと思ったのは、ゆうべ錦織選手が5か月ぶりの勝利を、オジェアリアシムからストレートで得たという喜びからでした!
すごくうれしい瞬間でした!