カテゴリー別アーカイブ: 打ち方オタク

テニスの打ち方に対するこだわりを書くとこです
コーチとして勉強してるんですってアピール?

ボールの見え方を変えられるかどうか

今になって思い出すことがあるのが、初心者の頃のラリーをしている時に感じたボールの見え方。

もうテニス歴35年になるんですけど、最初の頃の2年目とか3年目あたりの頃のことをよく思い出せるなぁとは、自分でも思います。そのあたりがスクールで同じような悩みを持っている人を見続けて来れた恩恵かなぁとも思います。

そのころ、初めてアルバイトコーチのオーディションを受けて、レベルが低すぎてコーチはまださせられないけど研修生で来てみる?と優しく声をかけて頂いて、全国レベルの人もいるような上手な先輩方に囲まれてコーチになる修行が始まりました。

最初って、ほんと習ってもいなかったので何にも知らなかったんですよね。ボールはそこそこ打てるけど、テニスのゲームってそんな簡単じゃないな、って衝撃を受けた頃でもあります。

ボール打つのに、野球の頃の経験みたいなイメージでボールをよく見てタイミングを計ってるようなところがあったのをよく覚えています。

引いた時のラケット面をこの辺に持っておいて、ボールのバウンドがこの辺に来る頃にスイングを始めればタイミングはピッタリで打てるな、みたいなことを一生懸命やっていました。

要するに「いい当たり」で打てれば「いいショット」になるっていう、そこそこ運動は出来るけど・・・の人が初めて見て、テニスっていうスポーツが競技としてやっていくには、まだ入り口にも立っていない、「打球する」ことを目的としているレベルだったと思います。

相手のコートの中のターゲットを狙う、ということを連続してやるうちに、スイングの出力を調整するようになって、「良い当たり」をするスイングが同時に「ふっ飛ばさないように」気をつけたスイングにもなっている、っていう感じでした。

ラリーをする相手の前に小さなターゲットを置いて、お互いにそこを狙いあう、というような練習もしました。これをやると、「ボールをよく見る」とか「スイングのタイミングを計る」ようなことをしていると、単発打てても連続して…安定して…っていう風にはならない。上手くいったショットで喜んじゃってリズムは崩れ、その次のショットがもうひどいことになったりしてました。

こういう人、やっぱり良く見かけるので、それで思い出すんでしょうね。「オレも若いころはそうだったなぁ~」って思います。当時は一生懸命やっていたと思うんですけど、そのころに気付いていたりとか、出来る感覚があったりしたら、もっと上手かったんだろうなぁって思います。

ショートでもロングでも、ラリーでターゲットを置くと、ラケットに当たったボールをどうするかに神経を集めておかないと、安定はしませんし、相手のショットが変わるので対応ができにくくなります。

だけど、狙いながらも続けられるようになってくると、ボールをよく見てる、というよりは意識の中にボールの位置や動きと、自分の期待しているイメージと、実際に当たったボールの衝撃となどが総合されて、「当たったモノを狙いの方向へ集めに行く」ような力の入れ方になっていきます。

上手くなってくると、遅い球でゆっくり丁寧、がコントロールの仕方ってわけじゃなくて、スピードもそこそこあっていいからリズムよく打てて、相手にもリズムをとりやすいようなショットがうてればそれでかなり続く、ということがわかってきます。

慣れてきたら、的なしでも同じように自分のショットをどこにコントロールするかをイメージしながら不要に大事に打たずに、リズムよく続けられるようになることが大事です。

 

 

 

それって、ボールへの「タッチ」の仕方を身体が覚える期間。ゲーム中の様に、相手コートのどこへボールを入れるか、とかそのボールで相手がどんな風に動くか、をイメージしながら試合している時に、手元でボールをコントロールできる感覚がついてきます。

飛んでくるボールを見ながらやるのは、自分の打ったショットがどんな風に飛んでいくかを作れるように、ボールを見ながら相手のコートや自分のラケットの動きなどにも意識がうまくいっている状態なんだと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:03 | コメントをどうぞ

ゲーム主体で考える

動画もやっているんですが、ここ数年で、私の考え方もだいぶ変わったな、という所のお話。

動画も、っていうのは、あの動画は「ボールの上手な打ち方」を解説している動画なんですが、打点の位置はここですとか、ここの手首はこの角度で、とかっていうようなことは言っていない。→こんなこと言うのは、私がコーチを始めたころ(ギリ昭和)には、こういうことを厳しく指導していた先輩コーチって多かったな、ということです。

時代は変わって来ていて、昭和の頃って、子供たちの遊びの中に飛んだり跳ねたり投げたり捕ったりが備わっていて、狙ったところに入れるゲームとか、単純だったけど運動するっていうことはそのまま競技を始めたときに基礎ができている、っていう要素を盛り込まれていたんですね。要するに外遊びとか、子供達で集まってカンケリやるとか、ドロジュンやるとか、っていう遊び、メンコとかも自然と運動連鎖が出来るように作られている遊び・・・今になって見つめなおせば、ですが。

そんな中で例えばメンコであっても、上手にできる人って強いアイテムを持っているとか、自然にランキングめいたものがあって強い人同士が戦うと観客ができたりしたものです。コマ回しだって、ベーゴマみたいな「戦う」「戦わせる」要素に興奮したりしたものです。

 

くらべて、という対象は、我が家の子供たち。外遊びも積極的に奥さんが連れていってくれましたが、大人しく砂場で遊んでいるとか、自転車乗り回すとかで、そのうちハンディのゲーム機を持ち出してゲーム機で遊んでいました。

そうすると、テニスを習いに来てくれたところで、ボール投げが十分にできない。昭和の頃の人は、男の子だったらボール投げは出来るけど女の子はそうでもないかな、ていう感じが強かった印象ですが、私がコーチのアルバイトを始めた頃には男性でも「苦手でして・・」という人が増えて来ていたように思います。

そうなってくると、テニスを初心者で始める、ということに対して運動の基礎があるかないか、っていう前提条件が変わってきます。

テニスにはテニスコート、という枠や、シングルスとかダブルス、っていう人数の事や、ゲームのカウントとかっていう決められたルールのあるゲームである、という要素があります。

初心者が始めるには、陸上や水泳、またたぶん野球とかサッカーとかよりもその辺がちょっと複雑に思う人もいるかもしれませんが、フェンシングとかアメリカンフットボールとかに比べれば「見てれば何となくわかる」ルールでもあります。親しみにくいって程ではないですね。

もともと、何かやると競技になる、という昭和の時代から、そうでもない世代へと移っていっています。だから、ボールの打ち方だけを最初に教えてしまうと、「うまく打つかどうか」を目標にテニスをする事になっていくんじゃないか、ということもある。

ジュニアを指導する時に、「PLAY&STAY」(楽しく初めて親しんで続けられる)をモットーに要項は大きく書き換えられました。

なるべく自然にこのボールゲームになじんで、試合に出ていくのが自然な流れになるように、テニスをやってます、っていうジュニアは試合に出てるんです、っていうのが自然になるようにしむけていければ、ということなんですね。

プレーをする側にとっては、試合に出ることを前提にしていない人がいても構わない。だけど、テニス業界としてはテニスを始めたらいずれ試合に出て競技として楽しんでもらえる道筋をつくっておければ、レジャーで楽しむことも、試合に出ることで次が出来ることも、またそのなかで仲間が出来て世界が広がっていくことも用意できる。そういう業界であるべきです。

 

海外ではどうやっているか、とか業界の人は研修にもいっているし、ヨーロッパでも、なんならアジアでもしっかりしていたり、素敵なコミュニティが出来上がっていたりしますから、そういうのを参考にしつつ、今の日本人のテニスへのかかわりかたやテニスをする人たちの社会、っていうのをどんなふうにとらえてもらえるか、これってどんな憧れを導けるようになるか、ってことでもあると思うんです。

 

テニスの動作について分析するのは、だいぶ出来るようになってきてみて思うのは、こんどはゲームやポイントってどうやって事象が作られているのか、っていうのに興味がわいてきました。

まだ上手な人が上手に勝つ、と言う時に起こっている事や、相手を策略にはめ込む作業がわかるようになったところまでです。負けている側がどうやって挽回し、流れを引き寄せて逆転に繋げるのか、とか、守備型のプレースタイルでどこかに相手の弱点をっ見つける要素があるのか、とかショットの後の的確なポジションとか前後方向への判断や動きなど、分からないことも多いです。

ラリーの主体は打ち方ではなくてリズム(打ち方は習得している事にしておいて)であるべきで、そのリズムをどう崩して効果が待たれるのか、ということがひとつキーワードになってくると思います。

もちろん、そのなかで有効に使えるのはトップスピンなのかスライスなのか、という打法に関しても突き詰めて説明が出来るようにしておくべきかとは、個人的には思っています。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:19 | コメントをどうぞ

ストロークの準備

YouTubeを、5月のさいごの金曜日に撮ってから、6月10日くらいまで、新しいネタが撮影できずにいて、そこで守るスライスと攻めるスライス、という二つのテーマを撮った時に、なんだか段取りというか、撮影の心構えみたいのがちょっと遠くへ行っていてバタバタしちゃったんです。

しかし、投稿してみると「待ってました」的なコメントを頂いたりして、こういう反響をいただくって心理的に大きいなぁ、と思った次第です。

さて、私のYouTubeチャンネルでは、「サーブ研究会」と「スライス/ボレー愛好会」というタイトルで分けてシリーズ化してそれぞれ10~20くらいのコンテンツになっています。

そこで完結しなければいけない、というわけでもないのですが、ひととおり基礎をやって次へいく、という感じで考えていまして、もうそろそろフォアハンドストロークという項目へ移動していこうと思っています。

 

さて、グラウンドストロークの最重要課題、と思っています。フォアハンドストローク。

これの信頼度って、かなり重要ですよね。「バックハンドが得意です」という人であったとしても使用頻度はバックよりも多いはず。フォアハンドである程度ペースがつかめたり、展開を先にして主導権を取るようなラリーは欲しいもの。

そんなフォアハンドストロークに着手しようとしています。

とはいえ、各ショットを一巡するまでは基礎、という項目から外れずにやって行きたいとも思っていますので、それだけにどんな順序で紹介していくのか、悩みました。

 

打球技術の前に、「超基礎」という紹介を使用と思っています。

・ボールとラケットの力学的な要素

・それを身体を使ってどう再現するかという操体的な要素

・飛んでくるボールにアジャストさせる感覚的な要素

・さらに、フットワークなどで得られるリズムとは、という要素

などを、それぞれ考えて行くことになるので、どこが「基本」の出発点なのかわかりにくい部分を紹介していこうと思います。

昔から、こういう知識をアウトプットするための勉強をしてきて、握り方から言ったほうがいいのか、スイングの基本形を学んだほうがいいのか、走って追いつく事から紹介したほうがいいのか、その順番をどう並べると実践的なテニスを楽しめるところまで最短距離で行けるのか?すごく悩みました。

結局答えはでず、というのは、それを習う対象となるお客さんの方が千差万別であるということも理由です。経験のあるなしや、動き方の特徴などからどの要素を認め、どこの要素を付け足せるようにアドバイスや練習を組んであげるのかがコーチの仕事かと思ったからです。

空ける引き出しさえ、こちらに用意できていれば、見た段階でどんなプレーをするのかを見極められたり、その後に話し合うことで目指す道がみえてくるんだということ。

だから、複合した絡み合ったものなので順番なんてない、っていうことに決着した、そんな感じです。

実際に打球して見せるデモンストレーションを行いながらいろいろなことを紹介していこうと思っていますが、その根拠は必ずあるので、一番最初にその「超基礎」を紹介しようと思っています。それがどうなっていくのかを示さなければ、紹介してもしても最初の内は響かないかもしれません。

しかし、やっていくうちにそこを基本にしていけば、答えはそこに導かれていくことがわかるので、理解できそうだと思ってくれた人から戻って見返す、なんてことになってくれたらいいなと思っています。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:23 | コメントをどうぞ

時間内に作業する

何の仕事しててもそうかと思いますが、作業をやりきる「制限時間」って気になります。

テニスの打球法にも、制限時間があります。相手が打ってから、自分が打つまでの間の時間。

ボールを打つには、順序よく動作をつなげて、効率よくボールを打ちたいものです。

・・・という、いつもと違う文体?みたいな始まり方ですが、これを順序よく初めていいものかどうか、ということもまたテニスを勉強していくうえで私にとってはいろいろな意味がありました。(前回書いたこのブログとも関連してるっていうか…)

ストロークのスイングのおおもとは、物理現象としてのボールとラケットの衝突をうまい具合に作りたい、ということですね。

腕とラケットは二つの「モノ」として「二重振り子」という言い方をしてきましたが、関節はもっとありますね。ただし、元の考え方なので二重でもいいか、ってことなんですが、振り子運動をつくってその衝突した現象の中でラケットがうまく勝つようにしたい、ということ。

それには、グリップのほうから加速して、うまくヘッドのほうへ加速を移動させていくことで腕の重さを伴ったエネルギーをラケット面に伝えてボールにぶつけるのがよい、ということになります。

腕には向きがあって、関節の都合でその方向に動かすならこっちに曲げたり伸ばしたりすることができる、という条件があります。

ラケットにも面の向きと、スイング方向のズレが回転をかける条件になるように、衝撃を受け止める形であることと同時に衝撃を逃がす方向を求めることでコントロールの条件が決まります。

ボールコントロールの5つの要素、ですね。

スイングやラケット面の都合ですべての要素をまんべんなくでもなくていいので満たすことで、パワー重視のセンター狙いも、ライン際を狙って低く鋭く打つことも、スライスを深く打ちながら、バウンドを殺して相手にカウンターを打ちにくくさせる工夫もできるようになります。

人間、動作を単純化するには「パターン」を持つようにすることで熟練すると確実にスピードが上がります。ボールのスピードアップにもなるかもしれませんが、まずは動作のスピードアップができるようになる。

要するに、ラリーのアベレージスピードが上がっても負けずに続けることができるようになります。

その中ではテイクバックを素早く行って、打点にラケットを設定するような動きがあって、ちゃんとグリップから加速に乗るようにもするし、打点では狙った通りの面が出てくるように形にしてある。

ボレーに至ってもそうですね。ラケット面だけを出すにしても、衝突に負けちゃうかもしれませんから、短いながらもそれなりに面が負けない方向に力を入れたり、ボールの勢いを殺しても面が狂わないような工夫をする、ということですね。

 

何でこんなことを書いているかっていうと、ボールをよく見て、タイミング測ってエイやって力入れて「速い動き」をしてスイングをするだけ、っていう人が多いんだってことなんです。

人間、慣れるってことがあって、最初はスイングが始まって終わるまでの時間って「一瞬」だし、ボールのスピードも慣れなくて打点というチャンスも「一瞬」なわけでしょうから、まさに最初のころは「ラケットを一閃」してボールを打つのでコントロールって難しいなと思っていたと思います。

慣れてくると、ボールが飛んでくる間にやらなきゃいけない作業がパターン化されてくるようになるので、テイクバックの仕方とか、振りだす腕の手首の角度とかが気になるようになります。そこが上達のチャンス。

自分がどんな風に動けたり、あるいは動きに変化をつけたりすることができるようになった、というときにある程度自分の打球法をリズムと共に見つけられるようになると思います。

 

特に、、、

 

スマッシュとかね。。。

 

とりあえず雰囲気だけフォームつくって、狙った方向に腕を強く振るだけ、っていう人のほうがむしろ多い。

スマッシュにもうまく打つべきタッチの仕方があって、それを再現するには形になっておく必要があるってものなんですが、やっぱりそこは、さすが「いちばん打つ機会の少ないショット」だけあって練習不足、認識不足が顕著です。

 

でも、時間があるんですからね。意識して練習する、っていう時間があれば、よく似た動作はほかのショットからでも成分は持ってこれます。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:40 | コメントをどうぞ

段階的指導法

JPTA(日本プロテニス協会)のプロコーチのテストは、27歳の時に受けて、合格しました。

30歳になっていちどテニスコーチの世界から離れて、一般職に行った際に退会しましたから、もう無資格なんですが、私のテニス指導の考え方は、この勉強をした時に身に付いたものです。

それが、タイトルにもある「段階的指導」「段階的導入法」という考え方です。

出来るレベルからやって行けば、育てていける、という考え方で、それって筋道を立てて順番にこなしていくと到達できる、というビジョンの見えやすいものだと思っていて、私のレッスンを組み立てる時の根幹に当たるようになりました。

とうじその後指導を頂いた先輩コーチは本当にいまでも頭が上がりませんし、お会いするとちょっと緊張と興奮とが両方あって自分の身の処置にこまります(笑)

 

 

ここ最近は私もYouTubeで配信することが楽しみになってきて、そこで普段のレッスンの様に出来ていないのが、この「段階的」なものです。

(興味のある方は「サーブ研究会」もしくは「スライス/ボレー愛好会」でYouTube検索してみてください!)

やろうとはしていますよ?わかりますかね?

これ、要するに対象となる生徒さんが必要だっていう事なんですね。

じっさい、こういう発信をするのはこのブログをはじめ、12年前くらいからやってみようとしているんですが、まあ、「一般的に」という順番=段階の①はどれでその次の②をどうすれば?っていう問題に何度もぶちあたって悩んでは解決しなかった。

というのは、そこに触れる人々はみんなテニス経験をそれぞれにもっていて、スタートからやっていると、そのほとんどの項目が出来てしまうはずなのと、どこかの項目だけが一部やや苦手、とか逆に得意、というのが広がって行って個人のプレーを特徴づける事になるので、私が提供する「順番」にたいして意味がなくなってくるという事。

 

 

だけど、どこを「中心」に据えるか、ということが自分の中で決まってしまってからは、ある程度順番を無視して一つひとつ紹介していこうってことになりました。

それに、段階的指導の中で「段階において出てくるもの」というのが「要素」として抜き取ること(=指導者側から見ている項目)の出来るものということでもあるんです。

ああ、この人はここが出来る感じだけど、そこにこんな要素が入れば、安定しそうだな、とかそんな風に見ている訳です。

それで、その「中心」っていうのがまあ誰でもわかると思いますけど「打点」なんですね。

私も分かってはいたけど、説明して行く時に、動きの順番から言ったらテイクバックだったり、最初の一歩目のフットワークだったりするじゃないですか。それで「指導法」を自分なりに確立しようって思って勉強をした時に、わかんなくなっていったんですね。

 

私のレッスンを受けてくれる人には、ちょいちょい「?」っていう顔をされることがあります。「え、この人なにやらせようとしてんの?」っていう「?」。

ボレーを教えて下さいって言ってんのに、グリップと手首でボール挟め、とかいうんです。(これYouTubeの”スライス/ボレー愛好会#3”の動画ね)

で、後々練習していくと、ああ、さっきのあの何だかわかんなかった奴ってここで使ってるんだ、ってことがわかるようになってます。

感覚的にそこんところの見方を変える、という目的でそういう、一般的でない練習をやらせるようにしています。

そこから、自分の打球法の見方を変えてもらう、という目的というか、刷新してもらうきっかけにしてもらえればというのが狙いです。

なかなか、それまで慣れ親しんできた自分の打ち方って、変えられないですよね。

だけど、「コツをつかむ」っていう瞬間って「この時にこうやればいいんだ」ってことに気付いた時のことを言うと思うんです。

だから、その人の打ち方の中に、「コツ」のような要素をひとつ取り入れてもらうことで質を上げられるのが一番テニスを楽しく上達させる方法としてはいいんじゃないかな、と思っています。

 

・・・とはいえ、合うあわないってありますけどねー

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:05 | コメントをどうぞ

「打球技術」が先じゃない

打ち方を研究してきて、面白くなってきている訳なんですが、打ち方を理解する段階の時にはそこまで考えていなかったことが、ここのところ、研究テーマというか、考えのおおもとになるようになってきました。

つまりですね、これまでは「トップスピンってどうやって打つんだろう」みたいなことを考える時に、上手な人がどんな動き方をしていて、それがどんな効果を生んでいるためにあんなにしっかりしたボールが打てるようになっている、ということを解析しているに過ぎなかったのですが、

最近では

プレーを連続して走り回りながらもそれを達成するのに、打ち方を準備する時からちゃんと関連しあった動きがあって、あのプレーは生まれているんだなぁ、っていうことに気づきました。

 

もっといえば、トップスピンを教えて打たせることも、スライスを教えて出来るようにすることも出来たとしても、さあ、ゲームしましょう、という段階で教えた技術が発揮されないことが多い、っていうコーチとしての悩みがあったわけです。

「打球技術」を必要性から説いて教える方法があったとしても、実践的な導入をしていくかどうかで「役立つ技術」になるかどうかの分かれ目が出来るんじゃないか、と思うようになったんです。

「こういう場面ではこんな風にスライスでアプローチしてボレーに行くとこれこれこうです」っていう教え方をレッスンのコートでやってきたわけなんですが、教わった場面がやってきたとしても、先に想定しないでそうなっちゃっていたら、「そうだ、この場面ではスライスを使うべきだ」って考えつくころにはそろそろツーバウンドしちゃうんじゃないか、っていう事なんでしょうね。

いまさらやってもまにあわない、っていう。その場面がきたころにはいつも通りに反応しちゃっていて、いまさらスライスの打ち方を最初っからおさらいしている時間はないってこと

走っている形からバックハンドのテイクバックをしやすくなるのって、スライスの形の方がラケットを引いても走り続けやすい。そういうことにも気づく様になりました。

ラケットとボールの関係って、どんなショットが飛び出ていくかを決める要素。だから準備している段階からどんなボールを打ち返したいかをイメージしている必要があります。

スクールで言う初級と中級って、その辺の習熟度で見ている、みたいなものなんでしょうね。

ラケットもボールも、扱い慣れる事によって、自分のパフォーマンスがどんな形で結果になるかってあるていどイメージが出来るようになっているはず。テニスをやったことの無い人が初日からそれがすごく出来ていたらびっくりするわけです。

ボールを追いながら、自分のラケットが打点にどんな風に入って、どんなタッチでボールを扱うか、っていう事をインパクトする前の段階でイメージ通りに作って置けるようになる、という事でしょうね。それが狙いの仕方ですから。

 

スクールで初心者だったら、やはりラケットはこうやって扱いますよ、というレクチャーをすると思いますが、なるべく簡単なゲームをするようにして、狙った枠内(コート内)にボールを収める体験をしていきながら覚えるといいんでしょうね。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:36 | コメントをどうぞ

打ち方、とは打点が元

どうやってボールを打っていますか?

・・・という質問をすると、すごく広い意味がありそうですね。人によって「ボールをよく見て打っています」とか、「インパクトの面を大事に考えています」とか「腰の回転で打つことを心掛けています」とかいろんなことが出てくるはず。細かく考えている人なんかだと「まず、ボールが飛んでくるのが見えたらショルダーターンをして・・・」なんて手順を一から説明しだす人もいるかもしれません。

そもそも、スイングなんて一瞬の出来事ですから、だいたいのひとが、霊に挙げたように一言で言えるような感じになっている方が経験者っぽいのかもしれません。要するにあれもこれも盛り込んだうえでショットを作るなんて、レベルが上がるほど出来なくなってくる訳です。

で、結論を言えば、「打点」よりも大事な事ってない。

ボールをコントロールしているのは、実際にはボールとラケットが当たった瞬間。それまで作ってきた面の角度やスイング方向などがコントロールに混ぜ込めるべき要素です。

とはいえ、何でもかんでもできるわけじゃないですよね。それで、ある程度の範囲内で自由が利く様に(個人差を許容できるように、という意味でもあり個人の中でも応用力がだせるようにという意味でも)していけるものを技術として持っていたい、という事です。

そして、「打ち方」とは自分の中で整理しておいて、その「打点」(=インパクト)の瞬間に出来ることと、そこで得られる感覚とを元にスイングが形作られるものなんだという事。

ラケットとボールの間には、力学的な法則が存在します。無視するわけにもいかないでしょう。

それと、身体の関節をつかってその力学的な動きをなぞって行く、というのも身体操作上には必要な要素。

そこに、個人差として生まれるリズム感なんて言うのもその人の打ち方を決定づける要素として大きくなります。

さらにそのリズム感の元って何かっていうと、ボールをどうやって見ているかというこれも個人差があって、他人と共有できない可能性の高いもの。共有できた感じがあっても証明できない類のもの、といったほうが良いでしょうか?

そういうのを使ってゲームするってことなんですから、テニスっていうスポーツもちゃんと勉強すると途方もないことになってきますが、人間の脳みそっていうのはものすごく優秀なコンピュータ・・・というか、面倒な演算は性能のいいCPUが、じゃなくって「どんぶり勘定」みたいにしてちゃんと時間に間に合わせてくれるような機能があるわけです。

要するに面倒な計算は「しない」っていう大胆なことをやる割には帳尻を合わせてくれるようになってるとか、あらかじめ組み込まれたものによって計算を端折るようなことをしてくれるのが脳みその凄い性能。(あらかじめ組み込まれた、っていうのは「訓練されたことによって」短絡的にそのうごきがだせるようになったということ)

 

 

さて、一般プレーヤーでもその「コツ」(今回のいい方だと計算を端折ってもうまくいく方法)を覚えればレベルアップを望める、という事だと思うんです。

それって打点に入るラケットのあれこれを覚えてしまえばいい。

打点に入る形がスライスっぽい人は、トップスピンに適さない関節の動き方を打点に合わせて来ています。それは脳内にあるイメージや意志とは関係ない場合すらある。

打点でボールを落とす癖のある人は、さきにヘッドを体から遠い位置に落とす癖のせいでボールとのリズムが決定してしまっています。

簡単な例を挙げれば、もうそういう事なんです。

訓練して変えるとすれば、望みのショットを手に入れるばかりか、「打ち返す」動作としても可能な「対応力」をも手に入れることになるかもしれません。

 

打点でどんな当たり方をするか、というのは打点そのものが制止したイメージの物ではなくその付近のちいさな動きの要素を持つことです。こうやって当たると、こんな風に出ていく、という一連の動きのイメージはスイング全体の力の中でではなくて、インパクト付近のタッチの感覚がある方が断然有利。

実際にボールタッチして、その結果をフィードバックして、そのまま使えるのか、イメージと違っているならイメージごと修正するとかしながら練習していきます。

そうすることで、自分の見ているボールの正体と自分の持っているラケットの正体(ラケットの動きの正体)がみえてきます。

そこが練習のしどころ。

YouTubeのほうも、今後はサーブ研究会からはなれて、いよいよ次章突入します。こういうことを具体的に映像で紹介したいと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:12 | コメントをどうぞ

フォアハンドストロークの違和感

ラケットを替えて、バランスいじくるのに夢中になってたら?ちょっとフォアハンドストロークのタッチがおかしくなりました(汗)

重くしていた時期がわるかったかな。。。

以前よりもテイクバックでヘッドを下げて打点のエリアを特定していた方が腕に響かないような気がしていたのですが、オムニコートの砂があるところない所でバウンドが変わっても良いように懐を広めに意識するのが常なのですが、体が開きやすくなってきたかも。

なんつーか、腕の重さをボールにぶつけられれば体力はいらない事を覚えて、相手が結構強打できても、インパクトで「重さ負け」しなければだいじょうぶ、という感じでゆったり構えていられるようになっていたのが、ちょっと開くようになってきただけで面を持っていかれる感じに。

なので、ショットの高さ方向のズレが出てくるのと、グリップテープの親指部分が負けて剥がれてくるのが両方とも、プレーしていてちょっとカチンときます(笑)。

強引にスピン方向にスイングを作るようにしてボールを収めることは出来ますが、そうすると腕の芯でボールを捉える様な心地よい打球感が出来ない。

結果、逃げる様なショットになります。

質が悪いのは、自分では普段のように真っ向勝負のつもりで打点に入っても、ショットを作る腕が「入れに行く」ようなタッチでしかボールを打たないような、そんなジレンマ。

弱気なプレーみたいなショットが増えてきました。

うすうす感じてはいたけど、自分のショットは入っているし、打つ前に合わせたはずのコーディネーションがズレただけだから次のショットで挽回できる、なんていうかんじでそんなに気に留めていなかったんです。

しかしですね。

自分が自分ぽいショットを打てていないことが一番わかっているはずなのに、誤差の範囲で片付けて良いのか?ということで考え直してみたら、体が開くっていうか脇が開く(似たようなもんか)

それで、ボールにラケットをぶつけに行く時に脇の下を意識してもボールとアジャストするわけでもないので、手の中でヘッドを走らせる感覚を作るのに、グリップをいつもよりぐっと前に突き出すようにしてみました。

グリップの角度は、ボールの入力方向からの力にきちんと対抗できる角度、というのが分かるようになっていれば、私と同じ感覚で打っている人もいるんではないでしょうか。

打点が前なんだか後ろなんだか、で調整しようとしていましたが、これでボールに重さをぶつける基準がグリップの当たりというか、前腕とか手首の部分に出来るようになりました。

もうちょっとシビアにハイペースで連続して打っていかないと自分のショットとして思い出せないかもしれませんが、もうちょいしたら何とかなりそうです。

何となく出来ていたことって、何となく出来なくなっていくもの。

こういうときに、自分の中の「良い感覚」ってどこのどんな感じを頼りにするといいのか、再発見できるから良いですよね。

それにしても、深刻な問題にならずに良かったです。。。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:41 | コメントをどうぞ

トップスピンもスライスも

テニスを教えるのは、けっこうむつかしいなとずっと感じながらやってきていまして、それが私がまじめに勉強を続けているたぶん最大の理由かと思います。

 

トップスピンを打てるようになりたい人もいるし、スライスを打てるようになりたい人もいます。ラケットをぎゅっと固定して後ろから前に振るだけのフラットでずっとテニスしている人も見かけますし、バックハンドはヘッドを下げて力を抜いて当てるだけをするとスライスと同じ回転でボールが飛んでいくので、それをスライスだと思っている人もいると思います。

 

トップスピンは、弾道の高さや、狙った深さに対してイメージを持ちやすく、ネットを越えてコートに落とすという、テニスをする人がコントロールの仕方を覚えていくにはすごく便利な安全球です。

試合に出ていくようになれば、かなり強く打ってもコートにボールを収めることができるショットが欲しくなります。それはトップスピンがあるほうが、武器を備えたような感じがするはず。

若いころはスライスしか打っていなかった私が言うんですから、そりゃあ欲しい人にはめちゃめちゃほしい技術じゃないかと思います。

 

スライスは、トップスピンのスイング軌道に合わないようなバウンドのボールが来たときに、相手のコートに甘くならないように返せる、便利なショットです。

深いバウンドに、タイミングの速い打点が来そうなとき、後ろへ下がって打点の位置を合わせられればいいですが、そういう時間をもらえていないようなときにサッと面を合わせて浮かさないように低く深く返すこともできるのがスライス。

 

または、バウンドの位置が遠くてかなり落ちてきていて、前の打点になるときにもトップスピンでは強く当てることも深く返すこともできないようなときにスライスは低めにゆっくりとか返すことができます。

ロビングやドロップショットもスライスをもとにする方が覚えやすいし、ボレーのタッチにも役立ちます。また、この感覚がしっかりある人ってサーブが上手な傾向が強いものです。

 

打点に幅や奥行きを持たせてくれる、ということがどれほど自分のテニスの対応幅になるか、わからない人にはわからないままだと思います。

 

トップスピンやスライスを教える側のコーチも、その効能や助けになるシーンでこうやって打てば、ということを含めてそのシーンの練習をすることで、応用の利くようにもなると思います。

 

手投げの球出しや、そこに止まってスイングの練習だけをすることが、頭を混乱させて技術を身に着けにくくすることもあると思います。もちろんゆっくり理解しながら覚えたい、ということもあると思いますが、実際に使うスピードでラケットを動かしてみることが、いちばん実践的ですぐに使えるイメージを持たせやすくなると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:01 | コメントをどうぞ

バウンドへのアジャスト

錦織圭選手の、ATPツアーファイナルはラウンドロビンにて終了となりました。

これまで見たことがないほどボールをコントロールできないようなテニスで、本人もコメントで「ボールの感触がつかめないまま終わった。納得できない状態」と言っていましたね。

ボールはツアーの終盤には、このツアーファイナルに使われるボールである

HEAD ATP

を使っています。私も一時期だけこのボールを持っていてレッスン等で使っていたことがありましたが、HEADのボールってちょっと重たい。公認試合球(今でもそういう言い方するのかな)であるこのATP もそうですし、練習球の「PRO」もかるくノンプレ?って感じることがあるくらい重い。

メルトンや空気圧などの耐久性などはよくて、なんか「高級感」みたいなのがすごくする。とくにATP は4個入りの缶がゴールドで、そういうのも雰囲気出してます。

ハードコートで使うと、バウンドが高い感じがして、強いボールを打つ人の相手をする時は大変だったように思います。

プロの選手が打つボールって、バウンドがすごく強い。トッププロの打つボールはそんなに経験ないですが、元全日本4位の杉山プロ(記一プロ)のボールはなんか石ぶつけられてるみたいな打球感で打つとラケット持ってる手が痛かったし、インカレ経験者っていうだけでボールは凄く重たい。

勉強した結果ですけど、インパクトの腕の形が強い形ってあって、彼らはほとんどそれが理想的な形で出来るレベルの人たちってことなんでしょう。軽々とそういうボールを打つし、打ち返します。

 

私は現在インドアのオムニコートのスクールにお世話になっていますが、乾いた砂が寄っている所なんかはよく、イレギュラーバウンドがあります。上級クラスとかになれば、それなりにスピン量やスピードなどもあって、プロ選手並み、ってことはなかなかないかもしれませんが、バウンドが変化するのは厄介なものです。

ボールコントロールの感覚って、スイング中ラケットを握っている手の中に「ボールを捕まえた」ような感覚ってあるじゃないですか、スイングの軌道の中にボールが上手く入ってきてくれると、スイング自体が先に狙いのある形をしているので、「ボールがスイングの中に入ってくる」ように捕まえる感覚があると、それだけで狙い通りのボールが打てるものなんです。

バウンドの軌道が合わない時ってそうやって「うまくつかむ」はずのボールがちょっと違う入り口から入ってくる感じになる。そうすると「ちょっとズレた」から「まさかそんな方へ」までのミスヒットになる確率があがってくる。

で、ラケットにはたいがいの場合当たるんです。

当たるけど、スイング軌道と面の角度に、ボールの軌道があっていない、みたいな感じになるはずなんですね。

それを合わせるのに、グリップの位置と面の位置っていう角度の関係をいじることが私の場合は多いです。

テイクバックの時には、ボール軌道に合わせたインパクトの形を手と腕でなしているはずなんですが、それが威力があるとか、伸びてくるなと感じたら、ヘッドを立てるようにしてみたり、あるいはグリップの方が上がる形にして受け止めやすくするとかっていう工夫を事前にしておきます。

もともとが想像とちょっと違うな、というバウンドに合わせる事になるので、最初のうちは「試験的に」?こんなもんでどうかな、っていうことからやってみるんですね。

それが合ってるな、と感じられるようになったらもう安定し始めるだろうし、自分も安心できる。

昔はそういうのが出来なくて、スライスしか打てないからスイング軌道も変えられず、試合に行くとサーフェスとバウンドが気になって気になって仕方ありませんでした。

昔に比べれば、良くなった方かと思いますけど、そのころの記憶があるので、やっぱりバウンドが変わるコートって苦手です。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:55 | コメントをどうぞ