カテゴリー別アーカイブ: 打ち方オタク

テニスの打ち方に対するこだわりを書くとこです
コーチとして勉強してるんですってアピール?

トップスピンもスライスも

テニスを教えるのは、けっこうむつかしいなとずっと感じながらやってきていまして、それが私がまじめに勉強を続けているたぶん最大の理由かと思います。

 

トップスピンを打てるようになりたい人もいるし、スライスを打てるようになりたい人もいます。ラケットをぎゅっと固定して後ろから前に振るだけのフラットでずっとテニスしている人も見かけますし、バックハンドはヘッドを下げて力を抜いて当てるだけをするとスライスと同じ回転でボールが飛んでいくので、それをスライスだと思っている人もいると思います。

 

トップスピンは、弾道の高さや、狙った深さに対してイメージを持ちやすく、ネットを越えてコートに落とすという、テニスをする人がコントロールの仕方を覚えていくにはすごく便利な安全球です。

試合に出ていくようになれば、かなり強く打ってもコートにボールを収めることができるショットが欲しくなります。それはトップスピンがあるほうが、武器を備えたような感じがするはず。

若いころはスライスしか打っていなかった私が言うんですから、そりゃあ欲しい人にはめちゃめちゃほしい技術じゃないかと思います。

 

スライスは、トップスピンのスイング軌道に合わないようなバウンドのボールが来たときに、相手のコートに甘くならないように返せる、便利なショットです。

深いバウンドに、タイミングの速い打点が来そうなとき、後ろへ下がって打点の位置を合わせられればいいですが、そういう時間をもらえていないようなときにサッと面を合わせて浮かさないように低く深く返すこともできるのがスライス。

 

または、バウンドの位置が遠くてかなり落ちてきていて、前の打点になるときにもトップスピンでは強く当てることも深く返すこともできないようなときにスライスは低めにゆっくりとか返すことができます。

ロビングやドロップショットもスライスをもとにする方が覚えやすいし、ボレーのタッチにも役立ちます。また、この感覚がしっかりある人ってサーブが上手な傾向が強いものです。

 

打点に幅や奥行きを持たせてくれる、ということがどれほど自分のテニスの対応幅になるか、わからない人にはわからないままだと思います。

 

トップスピンやスライスを教える側のコーチも、その効能や助けになるシーンでこうやって打てば、ということを含めてそのシーンの練習をすることで、応用の利くようにもなると思います。

 

手投げの球出しや、そこに止まってスイングの練習だけをすることが、頭を混乱させて技術を身に着けにくくすることもあると思います。もちろんゆっくり理解しながら覚えたい、ということもあると思いますが、実際に使うスピードでラケットを動かしてみることが、いちばん実践的ですぐに使えるイメージを持たせやすくなると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:01 | コメントをどうぞ

バウンドへのアジャスト

錦織圭選手の、ATPツアーファイナルはラウンドロビンにて終了となりました。

これまで見たことがないほどボールをコントロールできないようなテニスで、本人もコメントで「ボールの感触がつかめないまま終わった。納得できない状態」と言っていましたね。

ボールはツアーの終盤には、このツアーファイナルに使われるボールである

HEAD ATP

を使っています。私も一時期だけこのボールを持っていてレッスン等で使っていたことがありましたが、HEADのボールってちょっと重たい。公認試合球(今でもそういう言い方するのかな)であるこのATP もそうですし、練習球の「PRO」もかるくノンプレ?って感じることがあるくらい重い。

メルトンや空気圧などの耐久性などはよくて、なんか「高級感」みたいなのがすごくする。とくにATP は4個入りの缶がゴールドで、そういうのも雰囲気出してます。

ハードコートで使うと、バウンドが高い感じがして、強いボールを打つ人の相手をする時は大変だったように思います。

プロの選手が打つボールって、バウンドがすごく強い。トッププロの打つボールはそんなに経験ないですが、元全日本4位の杉山プロ(記一プロ)のボールはなんか石ぶつけられてるみたいな打球感で打つとラケット持ってる手が痛かったし、インカレ経験者っていうだけでボールは凄く重たい。

勉強した結果ですけど、インパクトの腕の形が強い形ってあって、彼らはほとんどそれが理想的な形で出来るレベルの人たちってことなんでしょう。軽々とそういうボールを打つし、打ち返します。

 

私は現在インドアのオムニコートのスクールにお世話になっていますが、乾いた砂が寄っている所なんかはよく、イレギュラーバウンドがあります。上級クラスとかになれば、それなりにスピン量やスピードなどもあって、プロ選手並み、ってことはなかなかないかもしれませんが、バウンドが変化するのは厄介なものです。

ボールコントロールの感覚って、スイング中ラケットを握っている手の中に「ボールを捕まえた」ような感覚ってあるじゃないですか、スイングの軌道の中にボールが上手く入ってきてくれると、スイング自体が先に狙いのある形をしているので、「ボールがスイングの中に入ってくる」ように捕まえる感覚があると、それだけで狙い通りのボールが打てるものなんです。

バウンドの軌道が合わない時ってそうやって「うまくつかむ」はずのボールがちょっと違う入り口から入ってくる感じになる。そうすると「ちょっとズレた」から「まさかそんな方へ」までのミスヒットになる確率があがってくる。

で、ラケットにはたいがいの場合当たるんです。

当たるけど、スイング軌道と面の角度に、ボールの軌道があっていない、みたいな感じになるはずなんですね。

それを合わせるのに、グリップの位置と面の位置っていう角度の関係をいじることが私の場合は多いです。

テイクバックの時には、ボール軌道に合わせたインパクトの形を手と腕でなしているはずなんですが、それが威力があるとか、伸びてくるなと感じたら、ヘッドを立てるようにしてみたり、あるいはグリップの方が上がる形にして受け止めやすくするとかっていう工夫を事前にしておきます。

もともとが想像とちょっと違うな、というバウンドに合わせる事になるので、最初のうちは「試験的に」?こんなもんでどうかな、っていうことからやってみるんですね。

それが合ってるな、と感じられるようになったらもう安定し始めるだろうし、自分も安心できる。

昔はそういうのが出来なくて、スライスしか打てないからスイング軌道も変えられず、試合に行くとサーフェスとバウンドが気になって気になって仕方ありませんでした。

昔に比べれば、良くなった方かと思いますけど、そのころの記憶があるので、やっぱりバウンドが変わるコートって苦手です。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:55 | コメントをどうぞ

タイミングの取り方

レッスン中だと、ちょっと言い方が乱暴かもしれないけど「タイミングは計るな」と言ってしまいます。

大概、ボール打ってる最中に「ちょっと躊躇する」ようなしぐさが見えると、そういう声をかける…かな

ちゃんと考えると、打点のタイミングを逸したらもうショットは上手くいかないので、タイミングを合わせられないと困っちゃうんですが。

私がそこでそうやって言うのは、タイミングを取るのが「打点」じゃなくて「動き」にしようとしている人に対してなのかなと思います。

「力を入れればラケットが速く動いて打点を合わせられる」みたいな感じのスイングの人か、

腕の動きがボールの動きとシンクロするようなタイミングの人…かな

バウンドって回転とかバウンドの入射角度とかによって変化しますし、それがプレーヤーの待っているタイミングと同じかどうか、というのは経験値の高さによっては曖昧なものでしかないと思います。

私の場合はスライスしか打てなかった時代にライジングでとらえるイメージが強くなりすぎちゃった感があって、たとえば試合の会場でサーフェスが合わないともう打点に合わせられない、なんていう暗黒の時代が長く続きました。

やっと、主戦場となるレッスンのコートがオムニコートという環境になって、はじめて「突っ込まないで懐を広げて待った方が」安定する、というかバウンドに対応出来る、という感じになってきたと思います。

で、それに慣れて来てからは、なるべく早く引き終わって、懐が広く空いているような状態=いつでもスイングを開始できるような状態を作るように心がけて来ていますし、同時に前に突っ込むような姿勢も注意して矯正してきました。猫背そのものはなおりませんが。

 

ネットの向こうからボールが飛んでくる、というのがまずプレッシャーになりますよね。

ボールを打ち返すなんて、自分にとっては呼吸するのも一緒…なんてプロ選手にでもなって吐いてみたいセリフかも知れませんが、何年やってもそんな風にはなりませんでした。

ミスしないように、とか、いい球をしっかり狙って、というのが動きを固くしますし、そのためにボールをよく見る。

ですが、そうすると足が止まります。

足が止まるのは、止まった方が注意深く見れるから。

で、足が動きをやめると、腕がボールに同調しようとします。もちろん、ボールが動いて(飛んで)やってくるのを、よく目で見るわけです。

でも、よく見るのは勿論いいんですが、バウンドってたいがい自分の目の前の1m~5mくらいの距離じゃないでしょうか。その後の反応で対応できる、と言っても相当動きを早くしないといけない。ようするに難しくなっちゃう、という事なんですね。

だけど経験上、バウンド前の軌道が、バウンド後のボールの動きを支配しているので、見ていれば傾向はつかめますね。だから、その時にある程度の許容範囲を持ったような形にテイクバックを終わらせておくといいわけです。

それって上腕が上がって腕を振り下ろせる状態、が最低条件だと思います。肘が体側についていると、結局軸ごと動かして不安定なスイングになりかねない。

 

 

その辺まで書いておくと、リズムをどこでとるといいのか、という矯正の事に考えが及ぶようになります。

タイミング、というか、「打球リズム」って足が担当だと思います。

試してみるとしたら、腕を大きく広げた感じがするくらいのテイクバックを、ボールを見た瞬間くらいにスパッと終えて、時間を余らせてスイングを始められるようにしてみる

それが上手く出来ないというか、よくわからなかったら、

逆に、足だけバタバタ動かしたままで、止まらないつもりでボールに合わせてスイングする。

これをやると、結局スイングする時に踏ん張りたくなって足を止めるべきタイミングがわかったりします。

腕の方は、当たったら飛んでいくであろうボールをイメージ通りにとらえる為だけに使うので、その他の体の部位(脚を動かして移動する、重心の移動をしてスイングを合わせる)が打点の位置を調整する役目をしてくれることになるので、むしろフォームは良くなるはず。

ボールをよく見て、タイミングを計って、が上手い人とそうでない人の間ですこし差があるってことなんでしょうね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:48 | コメントをどうぞ

「打ち方」とは戦術のひとつ

テニスの技術にはボールを打つ行為に対して「打ち方」と「打ち返し方」とがあって、微妙にニュアンスがちがいます。

それと、ゲームを考えるうえで、「戦術」と「戦略」という考え方がありますが、これもわけて考えた方が良いと思います。ただし、考え方はもとになるものが一貫していないと役に立たないものですが。

で、テニスはとどのつまりゲームをすることを目的としたスポーツでして、私もそうだし皆さんもそうだと思いますが、「以下にボールをうまく打つか」という命題を抱えていると思います。

で、なぜうまく打てるようになりたいのか、と問われればやはり「そうしないとうまくゲームができないから」となると思います。ね、ここまでで一周議論が回った感じしますよね。

「打ち方」とは「自分なりの打ち方」でいいと思います。そこに多様性があってもなくても、自分の武器はそれでしかない。たとえばナダルもフェデラーもジョコビッチも、ストロークの球種は基本みんなトップスピンなんでしょうが、球質は違いますよね。それってそれぞれの「打ち方」の特徴が影響していると思います。

タイミングの速さや球速に重きを置いているようなフェデラーの打ち方もあるし、スピン量ではだれにも負けないナダルの打ち方も、いくら強く打ってもミスにならないジョコビッチの打ち方も、それぞれのテニスの仕方を象徴するようですらあります。

ちなみに「打ち返し方」は、いかに「相手のショットに合わせられるか」のほうに主題があると思います。重く跳ねるトップスピンを打ち返すときにやっておかなければならない準備と、相手がネットを取りに来たスライスに対応する打ち返し方とは、すこし形やタイミングを変えていかなければならないと思いますが、そういうことでいいと思います。

ステップのタイミングや、肩の入れ方、あるいはテイクバックの位置やめんの向きなどに対応する分の変化をまぜて、なおかつ自分なりの「打ち方」(というリズム)を崩されずに相手のコートに打ち返せれば、コントロールを失わずにラリーができようというもの。

 

その時に、自分の”武器”たる「ショット」はどう使えるか、というのが「戦術」になると思います。いつでもスピードをMAX、スピンもMAX、ライン際をギリギリ狙って会心のショットを決める!なんていう人はおそらく頭が悪いか、ネットの向こうの「相手」とは戦っていないんでしょう。

スピンを増やせばスピードは減ります。スイングのベクトルがスピードのほうに向かないからということと、体格や腕の長さ、重さも関連しますが、急にそういうサイズが上がることがない以上、力いっぱいスピンをかければスピードの成分はその分だけ失われ、スピードを求めればレベルスイングにならざるを得ず、飛距離や高さを使った攻撃はコントロールを損なわれていきます。

ちなみに「他人」にかぎっていえば、あなたよりもスピードもスピンの量もすごいレベルの球を打てる人がいる可能性は十分にあります。体格に勝らなくても技術的な面や関節の可動域や使い方などをうまくすればショットの質を上げることはある程度(期待以上の場合もある)可能だと思います。

限られたコートの広さをうまく使って相手を揺さぶったり、オープンスペースを作り出したりするのに戦い方があって、ラリーを続けながら追い込んでいく必要があります。

一本の会心のショットで1ポイントを奪ったとしても、それを続けていって1セット取れることはまずありません。相手がその戦い方に慣れて、対応するからです。だから今日、あなたのフォアハンドのクロスが絶好調だからと言ってそれだけを狙って打ったとしても必ずエースを奪って決まる、という意味ではないと思います。

ミスをしない程度にしっかり攻める、という「程度」とはどこを指すのか?そういう疑問が常に自分のテニスについて回ります。

こういう文章でいえることは、「できることまでしかできない」ということなんですが、それが問題なんですよね。思い切った決断をするよりも弱気な選択をしてしまうこともあるでしょうし、強気すぎてミスをしてしまうこともあったかと思います。

試合では何をやっても1ポイントずつしか動きませんから、失敗も込みで考え、このセット、あるいはこの試合を勝ち切るために必要な「使える武器」だけを集めておく、というような感じなんでしょうか。

 

 

 

そうすると、自分なりの「打ち方」がどれくらいの精度でどれほど信用があるか、ということを常に練習で計っておく必要があるかと思います。

上手でない、と思っている人は、練習する意味を「上達するため」に感じていると思いますが、十分にボールコントロールができて、自分なりのショットとは何かをイメージできる人は練習を「感覚の確認」に使っているものです。

常に使っているものなら、いつでも取り出せて整備も済んでいるような武器だと思います。常に選択しているショットなら、緊張しているときでも体が先に動くようにいつもの精度でショットを底に運んでくれますから、ラリーのペースを作るまでは相手の出方に注意しながら深く考えずに自分のショットでペースや感覚をつかんでいくべき。

相手のショットが打ち返しにくい、と思っているなら長いラリーをしても自分のペースになる前に相手にやられてしまうかもしれませんし、相手が思い切り打ってくるようでもなんとなく打ち返せる気がするときは相手のことは怖いと感じないはず。

コートの内側に踏み込んでいけるときは攻撃のチャンスになるだろうし、それを相手が打ったショットから判断できるときは、よく相手が見えています。

攻撃しなきゃ、と思って打って中に入ったらスピードのない中ロブに下がらされたりすると、そこで一気にリズムを失うこともあります。

そのショットを使うことで相手の返球リズムが生まれるわけですから、スピードがある人は速いテンポで、高いバウンドのスピンを使う人は相手がぐっと下がってペースが遅いラリーをするかもしれません。そのショットはどちらも相手が攻撃をうまくできないようにしていて、浅くでもなれば自分からコートの内側に入っていける、ということを想定したショットのはず。

打ち方をきれいにするために相手のリズムに巻き込まれる人もいれば、打ち方はバラバラに見えるような対応でも実はリズムが整っていたりすることもあります。

 

自分の放ったショットは、単に「次のショットへの布石」にすぎない場合のほうが多いかもしれません。

自分のリズムを守るために、相手のショットから見て自分のショットをどう使うか?自分なりの打ち方しか参考にならないはずだし、その次のショットへのイメージができるなら最低でも負けにくい感じになると思います。その次が攻撃を自信もってできるようなら決めて勝つこともできるんでしょう。

打ち返し方を考えるときに自分の打ち方で考えるし、打ち返した後のことは相手のイメージをしっかり持てるようにすること。

初めて会う人との試合だと、まず自分のポイントをしっかりとりながら相手に対応していく主題が決まって、それが固まってくるところで「戦略」がきまります。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:58 | コメントをどうぞ

肩甲骨の動きが悪くなってから

もう50歳も目前の私。45歳くらいからまず老眼に気付いて、それから疲れ?の回復にすごく時間がかかるようになって、とくに朝起きて2階から下りてくる時に股関節とヒザがギシギシして手すりにつかまって下りてくる感じ(笑)。

そんな風にしているうちに、左足の付け根の裏側、ハムストリングスの上の方っていうかお尻の下っていうかのあたりが伸びなくなって、前屈する時に痛む。たぶん坐骨神経痛?とかなんでしょう。それと去年の春に肩関節の腱をやっちゃって、鍵盤損傷と診断されました。

サーブが打てなくなる、という恐怖から、なんとかしてコーチとしての役割分くらいは形を保とうとしながらサーブの研究をもう一度やったり、お医者さんに勧められたほかの腱を強くするというトレーニングもちょいちょい意識的にやるようにしていて、とりあえずはデモンストレーションとか、お客さんと一緒にゲーム形式をするときなどは依然と同じ程度のサーブが打てています。

しかし肩の痛みは少なく感じているもののやはりあって、引っかかるというか詰まるというか、腕を上げるときに少しギシっとなるんです。上がってしまえば割と大丈夫なので、腕を先にあげておくフォームにしたりして何とかしています。

今年の春になって、ちょっとトレーナーさんに上半身をみてもらった際に、「ナガキさん、肩甲骨ぜんぜん動かないですね」って言われて「ああ、そうなのか」と改めて認識しちゃいました。

もう1年経っていたんですが、なんとかしちゃってるうちになんとかなっていた部分で自分でできるケアを怠っていたのかなぁと思いました。

肩甲骨は胴体とは直接結ばれていないので、肋骨の上をすべるように動くように出来ています。だから自重をつかって出来る範囲で方の周りのアウターの筋肉をほぐしたり、可動域の邪魔にならないようにストレッチしたりしてみるんですが、改めてそっち方向に痛みが出ないように気遣っていた1年分の凝り固まったものがあると、横っ腹から腰のあたりまで伸びるような気がします。

とはいえ、自分で改めてチェックすると、そういうことをやったとしても腕を上げるときに軽い痛みがあるので、それを嫌ってやっていくうちに、腕を上げておいた形からサーブのフォームに入る方がやりやすくなってきました。

ボール投げが上手く出来ないのは、私の利き腕じゃない方(左)もかなりひどいもんなんですが、肘の位置を高くして、釣り竿のようにしなりながら投げるとそこそこスナップまで繋げて動作できるようになります。

右手のようには動かしても力が乗せられず、速く腕を振ってもボールは力なくふわっと上がってしまいます。

これって要するに、女性の方とかジュニアの小さい子がサーブを打つ時に羽子板のような打ち方になってしまうのも、私の左手の時と同じってことなのかなと。

ボール投げのような動作になれていない、というのは、動きの面に注目するとスピネーション方向への動きが十分になされない、という意味かと思います。

これって上腕部分から方までを上手くひねるような形にして前腕や手首のスナップに繋がっていくようになるものなので、肩甲骨のあたりの動きから関連しているはず。

だから、そこの部分に負荷をかけない、肘を高くキープしておいて肘から先をしならせて強さを出す(絶対的なパワーは少なくなります)と、ラケットヘッドまでの動きの伝達の仕方さえわかってしまえば鋭い当たりのサーブは打てるんじゃないのかな、と思います。

動きに慣れてくればすこし動作する範囲を広げることで、要するに体がなじんでくれれば可動域も少し期待していいかな、という発展の仕方もあると思います。

トロフィーポーズで肘を90度に、というのは大事な項目なのかもしれませんが、そこまでの可動域がない場合にはそれよりも小さな角度で高めに肘を保っておくと打てるのかも。

 

先週くらいから、自分のその可動域に自信がなくなって、肘を上げたらちょっと安定するようになったので、やっぱりそうなんだろうなぁと思っています。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:22 | コメントをどうぞ

人によってちがう事

ボールを上手く打てるようになりたい、というのは一般テニスプレーヤーならほとんどの方がそう思うことだと思います。

ですが、県大会上位とかに入っている人たちは、おそらくボールなら普通に打てる、って感じていると思います。練習では感覚と実際のギャップを埋める事・・・イメージ通りのタッチでボールが打てれば狙った方へコントロールできる、という感覚を持っていると思います。

 

ボールが上手く打てるようになりたい、とは私自身が人一倍願っていたことでもあり、いまの研究というか、勉強のおおもとになっています。テニスコーチとしてのアイデンティティといっていい。

 

それで勉強しているうちに、ただ動作の解析が出来てそれの説明が出来ればテニスコーチが務まるのか、という所に疑問が出てきて、やっぱり知識だけがあっても使い方が分からないと役に立たないなぁとここ数年は痛感するばかり。

私がいくら勉強したことだからと言って「正しい打ち方というのは、こうです」って教え方をしても、おそらく少数の人にしか上手く伝わらない。それでその少数の人っていうのは、たぶんそれを言う前にほとんどできている人たち。

まあ実際には「正しい打ち方」なんていう一つの物は存在しないものなんですが。テニスはショットの多様性があってゲームが面白くなっていくスポーツ。トップスピンもスライスもドロップショットもフラットもあっていい。

 

だからプレーヤーによっては得意なショットや苦手なショットがあってよくて、もちろん得意を伸ばしたり、苦手を克服する喜びもあるでしょうし、活かし方で戦える部分もある。

そんな中で、何かにこだわりを持って指導法を見つけるのもコーチとしての道だったかもしれませんが、私は基礎ってなにか、を追求していくようになっていきました。

・ラケットとボールの衝突、という力学的な面

・筋肉や関節の役割や動きからみた、身体動作的な面

・個人や、レベルによってボールの見え方が違う、という時間や空間把握の面

・ラケットにボールが当たったのがわかる、という手のひらの感覚の面

大きく分けて、これら四つの分野にそれぞれの見方が出来ると、単純にラケットをどう扱ったらうまくなるのか、というだけでは生徒さんの悩みに答えたことにならないのではないか、という事に気が付きます。

一度のスイングで一度のインパクトがあり、それが打球という結果になって行くわけですから、これら4つの要素は全て同時に複合しあって絡んでいる要素なわけです。

動作の一つひとつを分けて説明してみようとトライしたこともありましたが、複雑すぎて意味がないやって気がついたり、そんなにゆっくり考えている暇はプレーヤーにはないってことにも気づいたりして勉強しても難しいものはむつかしく感じるままでした。

だけどできる人は簡単にこなすわけです。要するに一本のショットは一回スイングするだけなんですから、そうでないと難しいことは上手い人でも難しいことになってしまいますよね。

難しいんじゃなくて、慣れてしまえばいいんです。訓練して、出来る感覚がすぐに得られているのならハーフボレーでドロップショットとか、追い込まれてランニングアングルパスとかやろうと思って出来ると感じながら打つはずなんですね。それも一瞬の判断で体が反応します。

訓練する間は、ミスもたくさんすると思います。だけど感覚があるなら、やっぱりやってみる価値が上がっているわけですね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:08 | コメントをどうぞ

「ひねる」はけっこう使う

ラケットを引きながら、あるいは振り出しながら、という動きをしている最中って、腕を伸ばしっぱなしにすると、重たくて動作が遅くなります。

支点からの動かすものまでの距離が遠いほど、トルクが必要になって重たくなります。自転車の重たいギアでは速く走れて、軽いギアでは坂道もスイスイっていうのがそのトルクの働きの理屈です。

早い動作をする時に、関節を上手く使って素早さをものにしたり重くしてい力を上げたりする、という事があります。

テイクバックでは後ろから勢いを付けてフォワードスイングにつなげる、という事を単純に理解すると「二度引き」する方がボールとリズムが合うような気がします。

実際には期待しているようなバウンドをしない、なんてことがあるし、ボールにタイミングだけを合わせる様ではコントロールの精度がでないので、二度引きはドンピシャのタイミングになることもありますがやはり安定しないものです。

より早い段階からフォワードスイングでボールを狙い通りに捉えるための準備をし、飛球に備えて合わせられるようにしながらもスイングを完了させるようにします。

効率よくストロークの為のテイクバックをするなら、面を外向きにひねるようにしながらテイクバックすべきですが、この時にもお腹の前にスイングのエリアを作る形にするとか、同時にボールを呼び込むためのエリアとして動きとボールを合わせるリズムを作ります。

先日はシングルススティックをつかって「綱引き」のような格好であるお客様に試してもらったのですが、テイクバックをラケットヘッドを後ろの方にくるっと手首で返してしまうだけで腰のターンが出来ない感じでした。

腕もラケットも重さがあるわけですし、素早く動くには大きなパワーが引き出しやすい形である方がいろいろ融通が利くので、その「綱引き」の形になれば下半身もしっかりさせるのがイメージしやすいかと思ってそうしたわけです。

それで、重心を落として引く際に、スティックを私の方でこのくらい、という感じでひねってあげたら、そのままフォアハンドの準備に近い形になりました。

その段階でお客様の方も「あっ」と気が付いたようで、じゃあその形になってボールを打ってみましょう、といって球出しのボールを打ってもらいました。

最初のうちはパワーが予想以上に出てどこを制御するか時間が掛かりましたが、結果的には5球目くらいからはかなり当たりの良いトップスピンを打つようになりましたから、自分の準備が確実に打点を捉えられる形になったと感じたのでしょう。

えてしてサーブやボレーでもそのような要素は少なからずあって、そこの動きが自然にできる人はコーチのデモンストレーションを見ただけで真似ができ、そうでもない人ってそこんところの形になる方法を簡単に紹介してあげてから少し自由に打たせてあげる中で気づいてもらえることがあると思います。

動作の中に「ひねる」というのは意識しないでやるものでもあると思うんですが、意識しないと使わない、というようではやっぱりよくなかったりもするものなんですね。

 

再認識しました。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:49 | コメントをどうぞ

手の中のラケットの動きを感じる

「硬式」テニスでは、手首は固定!と教わったのは中学生のころ。(昭和60年かちょっと前)。公園の広場でチャリンコのサドルの高さをネットにして軟式のボールを打ち合って初めてテニスラケットに触れたころの話です。

なんとなく、高校に入った夏?だかに兄貴にテニスに誘われて、Dマートっていうスーパーで買ってもらった3000円の「american ace」というアルミのラケットが最初の自分のラケットでした。

野球で遊んでいた小学生の時代から、グリップを握った棒状の道具でボールを打つという動きは経験があり、テニスのラケットってなんて軽いんだ、って思っていました。

そのラケットを一年くらい使って、テニス部の友達から譲ってもらった「staff mid」というウイルソンのラケットに持ち替え、とうとうテニスにハマったことを自認する形に。

当時はトップスピンをかける、といえばレンドルかヴィランデルっていうイメージがあったんですが、見よう見まねでかけようと思えばスピンがかかるんですが、どうしても当たりそこねが増えたり、気持ちよくアウトしちゃったりとかで「できることはできるけど使わないショット」みたいなものにしちゃっていました。

まあ部活にも入らないでやっていたんですから、そんなもんなんでしょうけど。

それが大学生になってテニスコーチのアルバイトを始めてからも変わらず、最初に教わった手首をしっかり固定するのとスライスがよくコントロールできるイメージだったので、その時に女性にモテる超かっこいい先輩や、遊びでワンセット戦ってもらったら一点ももらえなかったバイト先の校長先生がスライスオンリーの戦い方で、とてもスタイリッシュでスマートなかっこいいテニスに見えたので、そこから10年くらいはワングリップのスライスのテニスで頑張っていました。

 

今になって改めて知ることになったのは、フェデラーやナダルのように振り抜きよく強打して自由にコントロールできる人は「手首ゆるゆる」で、サーブ&ボレーで繊細なタッチは到底まねできないように見えたマッケンローやエドバーグは「がっちり握って固定」という事実。

硬軟織り交ぜてボールをコントロールできるのは両者ともですが、ストロークで威力のある人って「豪打」なイメージがあるからパワーショットを打つナダルなんか握力が100くらいあるんじゃないの、って普通に思ったりしますがそうでもないらしい。

というわけで(?)スライスメインだった私はがっちり固定の一派で、とくに小指側をしっかり握ることがラケットを握るコツだと思っていました。

トップスピンが扱えるようになったのは35歳過ぎ。ある日突然、なんか「思い切って打っちゃったほうが」いいような気がして打ってみたら感覚よく入ったんですね。

感覚よくっていうのは、しっかり振るのがまるで野球のころのように腕も振っているけどラケットも野球のバットのように加速して、なおかつしっかりスピンがかかって狙ったとおりの弾道で入った、ということなんです。

学生時代からコーチをやっていたわけですし、スライスって多様なショットですからフラットっぽく強い当たりをするところから、ネット際にふわっと落とすようなタッチショットまで感覚さえつけばできるようになるわけです。そりゃあ10数年もそうやって生活していてうまくならないわけがない。

トップスピンは恐怖症というか、どうせ安定しない、と思ってはいたものの、単発でなら打てたんです。だけどゲームの中でそういうショットが欲しいときにやっても緊張もあってたいてい失敗するのでやらなかった、ということ。

ちゃんと練習を積んでおけばよかったし、そういう方向に指導してくれる人に出会ったほうがよかったのかもしれませんね。

ラケットって、振りぬくほどボールのコントロールをリニアに感じられるものだと思います。

あるときに気づいたのは、スピンが十分にかからないと思って動画に取った時のこと。

私のフォアハンドは、いまだにそういう部分がありますがヘッドが落ちないんですね。

薄い握りの経験が長くて、どうしても小指側でヘッドの動きを抑えて真ん中に当てるときの不安を除こうとしている節がありました。

人間、それぞれに「感覚」があるわけで、慣れ親しんだものが使いやすいもの。グリップが太いほうが好きという人もいれば、細くなきゃダメ、という人がいるのもそういう理由だと思います。

ボールとラケットとのコーディネーションが合うところ、というのも体のどこかの物差しを基準にして測っているんだと思います。

今日ではその時よりもスピン量は増やせるし、ラケットの違いもあるかと思いますが、手の中のラケットの存在感も変わりました。

いまは、親指と中指が接するところを中心に、ラケットヘッドが打点付近では走っているような感覚を得ることができます。

手の中では、グリップ側とヘッド側とで相反した方向へ動くのを感じたり、力を加減して助長したりしています。

もちろん、ラケットの動きのためにやっているという感覚ではなく、ネットもアウトもしないボール軌道を生むためにやっています。だからボールをうまくつかんだような感覚を得るためには、という感じでそういうことになっちゃっている、というほうが速いかもしれませんね。

私のラケットは、スイングとラケットの動きがうまく合っていないなぁ、とか無理やりに手首とか指先の動きでラケットをどうにかコントロールさせようとしている人に渡すととても自然な振りになって、貸した人が「!」という顔になることがあります。

そういうチューニングにしている、というのは自分のテニスがコントロールの感覚を持っていてくれるようにしているんですが、すごく腕力がある人とかでなければ女性でも効果があることがちょくちょくあります。

そういうのも、自分のテニスを考えるにしても、他人のテニスを観察するにしても、コーチとしてテニスを毎日やっている私にとっては興味深いことなんです。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:52 | コメントをどうぞ

リズム

テニスって、「時間と空間のゲーム」と言われます。

・・・というようなことを、結構若いときに聞いたことがあって、その時にもなぜか納得はしたように記憶しています。だけど、それを自分のテニスの中でどういう風に意識すればいいのかは全くわかっていなかった。

自分が思い描く「理想のテニス」って・・・皆さんはどうですか?

私はですね。。。例えば若いころは、憧れのプロ選手のイメージをもってコートに立ってる、みたいなことしかできなかった。若いころだから、コナーズとかベッカーとかエドバーグとか好きでしたね。

当時はサーブ&ボレーのような、サーブが返ってきたところを決めに行く、というようなラリーをポイントに使っても有効だったりしたものですから、プレイスタイルをそういう「だれか」と似たパターンにしたりそうでなくてもそう見えたりするようになったりしたものです。

ただしストロークのラリーっていうのがどうにもわからなかった。自分が打てると思ったボールは打てると思った方向に打つ、っていうことをやっていて、サーブ&ボレーのイメージがあったりするもんだからベースラインからでもすごく「積極的な」ショットを打っては自滅していたかも。

 

そんな私でも、最近はレッスン生のかたに「ボールのスピードはあんまり見ないほうがいいよ!」なんて声をかけたりするようになりました。

自分が打てるところにボールが来ていても、「うわっこのボール速っ!」なんて思ったりすると身構えちゃってうまく打てなくなったりするものです。

私も経験上、例えばそのクラスで3列のラリーとかをしていて、自分の列を守るようなコントロールができる日とできない日があったりしました。ローテーションで、その前の生徒さんとは丁寧につなぎあうようなコントロールができていたのに、その次の生徒さんのボールが速いとか深いとかっていう要素が私(コーチのくせに)のコントロールを狂わせてきます。それで隣の列に「ゴメンなさーい!」とか声をかけることになる。

それがなんかいつのころからか、どんなボールが来てもそこそこ自分の列は普通に守れるようになってくるものなんですね。

何の話かっていうと、さっきのスピードをあんまり見るな、っていう話につながります。

相手のショットを評価するのに自分の動作を基準に作れるようになった、ということなんです。

要するに「よし、間に合いそうだ」と思ったのなら落ち着いて打点を合わせよう、ということ。

ボールの軌道が見えて、自分の動けるスピードもわかっていて、ラケットを動かし始めて打点までに間に合うのなら、間に合う打点が狙ったところへ打つための打点だったらいいわけです。

どうせ一回スイングするときには一回しか打点のチャンスはなく(当たり前ですが)、そして失敗するわけにもいかないんですから、ボールに合わせて自分のスイングのリズムに乗せるしかないわけですね。

 

以前にもどこかで書いたかもしれませんが、テニスコーチをしていて、例えば初心者のクラスを担当している。テニスの楽しさって、ラリーがつながった時の喜びからですよね。

だから、コーチが上手くて(笑)、そのおかげででもラリーが10回でもつながると喜んでもらえると思っています。そこから「よし、テニスを続けよう」って思ってもらえるように担当すると思うんです。

そういう時に使う秘策があって、同じリズムのボールを打ち続ける、ということなんです。相手次第でもあるので、いつもいつも成功するわけではないですが、成功するときは必ず私のほうが一定のバウンドのリズムを作ってあげて、打点にボールを入れてあげるようなことができるとき。

ちなみにですが、相手のリズムがバラバラすぎると、コーチの私のほうがリズムを守れなくなったりすることもあるんです(汗)。

そうすると、生徒さんのほうに持っていてほしい要素を練習する、ということがそのクラスの当面のテーマになったりもする。

ボールを打つ方法ももちろん皆さん知りたいでしょうが、同時に「打った後の動き」も覚えてもらいます。打ったら戻り、また次のボールへの反応をしっかりしてもらう。

そもそもラリーってこうやって成立しているんだなぁ、と思います。初心忘るべからず。

一般のスクール生の人たちが打つボールを計ってみたことがありまして、インパクトから相手のベースラインに届くショットでツーバウンドするまでの時間は約2.5秒かかります。

ラリーで使う、自分側のインパクトまでの時間は、最大でも2秒半ですから、1.5~2秒の間に準備からインパクトをこなせればいい。

逆に言えば、たいして多くのことはできません。でも決まったことを決まった順番でこなして「間に合わせる」ことができると思うんです。

相手のショットがバウンドの位置がよくなかったり、回転がきつくてリズムが狂ったりします。そういうのも、相手のショットに「ミスをさせられた」という経験がまたあるものだから、打つ前に緊張します。

そしてその平均値よりも速いと思われるショットを打たれると、「間に合わないかも」というプレッシャーを感じ、動きが固くなります。

 

そこいら辺の悪循環をなくせるようにするのが練習だし、世の中のコーチたちが「早く準備すること」「ボールをよく見ること」とかいうし、さらに言えば「もっと足を動かせ」と「打ったら戻れ」ということが言えるようになるわけですね。

打って戻っても、反対側に打たれるかどうかはわからないわけですし、プロの試合を見ていると必ずしも打った後は必ずセンターに、というわけでもないですね。特に相手側がチャンスになったようなショットを打ってしまった後は、先読みしてどちらかにシフトしたポジショニングを取ったりすることもある。

だけど、「戻って(リセットして)」はいるわけです。自分の左右にそれぞれ守備範囲を設定して、相手のショットに間に合うだけの空間を確保しておく。

そこを守ることにして、取れないところがあることも理解しているはずなんですね。

打ち方の中では、軸足側にしっかり踏ん張ることができれば、例えば走りながらでもラケットのスイングをしっかり始めることができます。試合中のプレーヤーが走り抜けるようにしながらカウンターを打つようにするのは、その要素を合わせられれば「止まって打つ」ことができないながらも一矢報いることができるっていうことですよね。

それが、「脚→スイング」のリズム。自分側ではこれをまず確立しておかないと、相手のショットに合わせる基準を持ち合わせないことになります。

球出しのボールだけを打ち続けていると、バウンドにテイクバックを合わせると腕の動きがボールのリズムに合わせやすいものになってしまうので、足を動かす練習をしなくなりがちです。

実践的、という練習は足の動きにリズムを担当させて、腕は打点のためにたった一回のスイングを、適切なインパクトのために合わせられるようにしておきたい、ということになりますね。

だから、練習では決め急ぐような練習をすることがあっても、アップの時には一級のボールで長くつながるように意識して「打ち返す」という動きに自信がつくようにする必要がある、ということにつながっていきます。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:55 | コメントをどうぞ

ラケットの感覚=タッチの調整

久しぶりに技術編を書こうかと思います。

最近はラケットの動かし方というのはある程度形にしておく必要はあっても、可変が利くようにしておかなきゃいけないなんてこともあって、最初から最後までの形をそんなに重視しないことにしています。むしろボールに当たるところは変わらないで済むようにすることで、高さや距離のコントロールを損ねない、打点の感覚がすべてに通じるスイングの仕方になるんじゃないかと思っています。

簡単なことを言えば、ラケットの扱い方も握り方によって変わってくるのだろうと。

特にスクールで見ている生徒さんあてには、厚いグリップと薄いグリップは「握りの位置」を変えることでグリップチェンジを意識しても意味はなく、「握りの用途」を変えないと変わらないでしょう、というような説明をしています。

厚いグリップは力の入りやすさが下から上に持ち上げる形(フォアハンドで)になるのに対し、薄いグリップは上から下に止める形がやりやすくなります。

もちろん、握りの位置を変えることでそれが分かりやすいので、教科書通りに握りの位置を覚えることでそれはわかりやすくなるものです。

ただ、握りの位置を変えても、扱い方が「ボールに当たるときにラケットを後ろから前に押すようにする」という形にしてしまうと結局は力の入りやすい方向が厚いグリップの時と同じなので、握り替えをしないほうがよさそうな(握り替えはしなくてもよさそうな)感じがしてしまうはず。

 

 

ラケットを握る手のひらのほうの都合を考えていったら、ラケットの向きを感じ取る器官は手の中にどうも二つはあるようで、一つは手のひら。もう一つは腕の向き。

よく説明するときに使うのは、ドラゴンボールでおなじみの「かめはめ波」の手つきです。あんなふうに腕を突き出して狙いの方向を定めることもできるわけでして、そうすると厚いグリップの時、インパクトの時の手のひらは上向きになっていていいんですが、ラケットの面は相手コートのほうにむけられているのを体のほうでも感じ取れるようになっています。

一般にスクールで初心者から教わるのはイースタングリップで、かなり薄いグリップの部類に入りますが、これはその腕の向きではなく、手のひらそのものの向きがラケットの向きであるという説明ですよね。

どちらかというとこれはボレーなどでインパクトで面を確定するときに使ったほうが分かりやすい握り方になると思っているのですが、どちらにも(ストロークにもボレーにも)対応が利くような、というイメージで初心者にお勧めしているような雰囲気です。

だからそのまま育っていかなくてもいいんですね。ストロークの強打をできるようになりたければフォアハンドは厚いグリップにしたほうが自然なスイングになると思いますし、サーブやスマッシュをしっかり叩けるようになりたければ薄いグリップになるようにしてあげればいいわけです。

 

そこでその用途が、厚いグリップのほうが「後ろから押す形」でインパクトに合わせるイメージなのに対し、薄いグリップのときは、「しっかり握るとインパクトの形で面を固定できる」ということをイメージすればいいと思います。

つまり、薄いグリップの時にはそこで面を固定してスイングを止めることもできるようにする、ということになります。

ラケットの扱いに慣れる・・・というよりは、狙った方向にボールを飛ばすときに頼りになるのはラケットの向きを固定できることですよね。だから必要に応じてはそういうこともできるようにしておけばいいのかな、と。

テニスを始めてやる人を対象に考えたとして、どの段階で教えるべきか?というようなことにいつも悩むものなんですが、たぶん一番最初のうちに「うまく打てない」からこそいろいろと自分の自由になるラケットの扱い方を体に覚えこませるのがいいと思うんです。

たくさんミスヒットさせて、そのうえで「狙いはあそこに」という指定をし続けてどうにかしてもらう。

結局は自分自身の感覚が「動かしている感覚」と「飛んで行ったボールの”結果”」とを見比べてうまくいったところというか、納得のいったショットを「成功」とみなすと思うんですよね。

だから、感覚がよくなればさらに次のステップも紹介できる。出来るようになったその上がまたさらにあるはずなんです。

レベルが上がればボールのスピードや回転などによるバウンドの仕方もきつくなってくると思いますし、自分のショットに対する要求もシビアになってくるものです。

さらに試合を中心にテニスをされているとすれば、相手からのプレッシャーにも負けない安定した形を求めることになると思いますし、自分に自信さえつけば相手は怖く感じないと思います。

 

そのとっかかりには、攻撃的なショットも守備的なショットも、あるいは下限を調整しやすいタッチの仕方もラケットから得られるようにしておかなければならないと思います。

その要素として握り方=ボールの扱い方というイメージを持てるようにしておいてあげられるといいだろうな、と思っています。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:50 | コメントをどうぞ